TOEIC Part 5で頻繁に出題される動詞の形を問う問題は、多くの英語学習者にとってつまずきやすいポイントです。
選択肢には、現在形、過去形、現在完了形、受動態、現在分詞、過去分詞など、様々な動詞の形が並ぶため、どれを選べば良いか混乱することがあります。
しかし、正しい解き方の手順を身につければ、この種の問題は短時間で確実に正解できるようになります。
この記事では、TOEIC Part 5の動詞の形問題を3ステップで即答するための具体的な解法テクニックを、英語初心者にもわかりやすく徹底解説します。
主語と動詞の関係を見極める方法、時制を判断するヒントの探し方、能動態と受動態の使い分けなど、実践的なコツを豊富な例題とともにお伝えします。
これを読めば、動詞の形問題への苦手意識が消え、自信を持って問題に取り組めるようになるでしょう。
TOEIC Part5:動詞の形問題の基礎知識と攻略法

TOEIC Part5の動詞の形問題は、文法知識と文脈理解が試される重要なパートです。
この問題の特徴と出題パターンを理解し、スコアアップにつなげましょう。
動詞の形問題の基本的な特徴
- 問題形式: 選択肢に同じ動詞のさまざまな活用形(例:
hold、holds、held、has been heldなど)が並び、文中の空欄に最も適切な形を選ぶ問題です。 - 求められる判断: 正解を選ぶには、主語と動詞の関係、文の時制、能動態・受動態といった複数の要素を総合的に判断する必要があります。
- 出題頻度: Part5全30問のうち、毎回2〜3問程度出題されます。出題数は多くありませんが、対策すれば確実に得点源にできます。
Part 5における典型的な出題パターン
動詞の形問題には、特に頻出する3つのパターンがあります。問題を解く際に何をチェックすべきかを把握しておきましょう。
| パターン | 説明 | 具体例(文中の手がかり) |
| 時制 | 文中の時間を表す表現から、適切な時制(現在形、過去形、未来形など)を選ぶ。 | yesterday(昨日)、last month(先月) → 過去形 next week(来週)、soon(まもなく) → 未来形 |
| 能動態・受動態 | 主語が動作を「する」のか「される」のかによって動詞の形を区別する。 | The meeting(会議)が主語の場合 → 「開催される」ので受動態 |
| 主語と動詞の数の一致 | 主語が単数なのか複数なのかによって、動詞の形を適切に変化させる。 | 主語が三人称単数(He/She/Itなど)の場合 → 現在形は動詞に -s をつける(He holds) |
動詞の形問題でよく出題される文法事項
以下の文法事項は特によく出題されるため、重点的に復習しましょう。
| 文法事項 | 概要 | 構成・意味 |
| 基本的な時制 | 現在形、過去形、未来形など。 | |
| 現在完了形 | 過去から現在にかけての継続・経験・完了を表します。 | have + 過去分詞 |
| 受動態 | 主語が動作を受ける側であることを示します。 | be動詞 + 過去分詞 |
| 分詞の使い分け | ||
| 現在分詞 | 能動的な意味を持ちます。 | 動詞 + -ing (例: an exciting event) |
| 過去分詞 | 受動的な意味を持ちます。 | 動詞 + -ed (例: an excited audience) |
これらのパターンと文法知識を理解し、問題を見た瞬間に「何をチェックすべきか」を把握できるようになりましょう。
3ステップで即答!動詞の形問題を解く基本手順
動詞の形問題を効率的かつ正確に解くための、どんな問題にも応用できる基本の3ステップを解説します。
ステップ①: 主語と動詞の位置を確認する
空欄に「本動詞」が入るのか、「準動詞」が入るのかを判別することが目的です。
空欄の前後を素早く読み、主語と既存の動詞の有無を把握します。
| 文中の状況 | 空欄に入る動詞の形 | 特徴 |
| 動詞がまだない場合 | 本動詞(述語動詞) | 時制や態を持つ。文の主軸となる。 |
| すでに動詞がある場合 | 準動詞 | 分詞、不定詞、動名詞など。文の構造をよく確認する。 |
主語特定時の注意点
主語を特定する際は、修飾語句に惑わされず、核となる名詞を見抜くことが重要です。
例: The event organized by the marketing team (マーケティングチームによって企画されたイベント) → 本当の主語の核は event。
ステップ②: 時制を決定する表現やヒントを探す
空欄に適切な時制(現在形、過去形、未来形など)を選ぶために、文中の時間のヒントを探します。
時間を示す副詞や副詞句が、時制を決定する最も明確な手がかりです。
| 時制 | 手がかりとなる表現の例 |
| 過去 | yesterday, last week, ago, in 1990 など |
| 未来 | tomorrow, next month, soon, in the future など |
| 現在完了 | since, for, already, yet, recently など |
接続詞で繋がれた文では、もう一方の節の時制もヒントになります。
明確な表現がない場合は、文脈(報告書なら現在形、過去の出来事なら過去形など)から推測します。
ステップ③: 能動態か受動態かを判断する
最後に、選んだ時制の中で「能動態」と「受動態」のどちらが適切かを判断します。
主語が動作を「する」側か「される」側かという、主語と動詞の関係性が判断の鍵です。
| 態の判断 | 主語と動作の関係性 | 例文(動詞: hold 開催する) |
| 能動態 | 主語が動作を「する」 | The company (会社) holds the event. |
| 受動態 | 主語が動作を「される」 | The event (イベント) is held by the company. |
受動態のヒント
- 受動態は「be動詞 + 過去分詞」の形で表されます。
- 文中に by the manager (マネージャーによって) のような動作主が示されている場合は、受動態の可能性が非常に高いです。
- 他動詞なのに目的語がない場合も、受動態になっている可能性があります。
これらの3ステップを順番に適用することで、動詞の形問題を体系的かつ確実に解くことができます。
時制の見極め方をマスターする
時制の判断は、動詞の形に関する問題を解く上で最も重要なスキルの一つです。
ここでは、主要な時制の特徴と、判断する上での手がかりとなる表現を解説します。
基本3時制(現在・過去・未来)の使い分け
| 時制 | 特徴 | 手がかりとなる表現 | 例文(ビジネス文脈) |
| 現在形 | 習慣、一般的な事実、現在の状態。TOEICでは継続的な事実の記述に多用されます。 | always, usually, oftenなど頻度を表す副詞。 | The company provides excellent customer service. |
| 過去形 | 過去の特定の時点で完結した出来事や状態。 | yesterday, last year, ago, at that timeなど明確な過去を示す表現。 | The meeting took place last Friday. |
| 未来形 | これから起こる予定や意志。形は「will+動詞の原形」または「be going to+動詞の原形」。 | tomorrow, next week, soon, in the futureなど未来を示す表現。 | The conference will be held next month. |
現在完了形と過去形の違いを理解する
多くの学習者が混乱するこのポイントは、「現在との関連性」の有無で区別できます。
- 現在完了形(have/has+過去分詞):
- 特徴: 過去に起こったことが現在に影響を与えている、または過去から現在まで継続している状況を表します。
- 例文: I have finished my homework. (宿題を終え、その結果として今も終わった状態が続いている)
- TOEICでの手がかり: since(以来)や for(間)など期間を表す表現。
- 例: The company has been in business for 20 years.(20年間営業し、今も営業している)
- 過去形:
- 特徴: 過去の一時点で完結した出来事を述べる際に使います。
- 手がかり: 明確な過去の時点(yesterdayなど)が示されている場合。
- 例文: I finished my homework yesterday.(昨日という時点で完結)
時制を決める手がかりとなる時間表現リスト
時制を正確に判断するために、文中の時間表現を素早く見つけることが重要です。
| 時制 | 代表的な時間表現 |
| 過去形・過去完了形 | yesterday, last week/month/year, ago, in the past, at that time, previously |
| 現在形 | now, currently, at present, these days, nowadays、および always, usually, often などの頻度を表す副詞 |
| 未来形 | tomorrow, next week/month/year, soon, in the future, later |
| 現在完了形 | since, for, already, yet, recently, so far, up to now |
時制を見極める際は、まず文中の時間表現を探し、次にその時制が表す意味(現在との関連性や継続性など)を確認することが重要です。
はい、承知いたしました。元の文章の情報を整理し、能動態と受動態の判断テクニックについて、より分かりやすく、実践的な内容としてまとめ直します。
能動態と受動態の判断テクニック:TOEIC対策にも役立つ攻略法
能動態(Active Voice)と受動態(Passive Voice)の使い分けは、英文法における重要なポイントです。
ここでは、動詞の「態(Voice)」を確実に判断するための基本的な見極め方と実践的なコツを解説します。
主語が「する」のか「される」のかを見極める
能動態と受動態を判断する最も基本的な方法は、主語が動作の主体なのか、それとも動作の対象なのかを考えることです。
- 能動態:主語が動作を行う側(動作主)の場合
- 例: The manager approved the proposal.
- (マネージャーが提案を承認した。)
- 例: The manager approved the proposal.
- 受動態:主語が動作を受ける側(動作の対象)の場合
- 例: The proposal was approved by the manager.
- (提案がマネージャーによって承認された。)
- 例: The proposal was approved by the manager.
実践的なコツ:主語の性質に着目する
主語が「人・組織」なのか、「物・概念」なのかを考えると、判断が速くなります。
| 主語の性質 | 動作のタイプ | 選ぶべき態 | 例 |
| 人や組織 | 動作主になり得る | 能動態 | The company holds meetings. (会社が会議を開催する。) |
| 物や概念 | 動作を受けやすい | 受動態 | The meeting is held by the company. (会議が会社によって開催される。) |
TOEIC対策のヒント
イベント、会議、報告書、製品など、物や事柄が主語になる場合、受動態が選ばれる傾向が非常に高いため、この傾向を知っておくと有利です。
受動態の形と構造的な判断材料
受動態は「be動詞 + 過去分詞」という明確な形を持っています。この形と、文の構造から受動態を見分ける重要な手がかりがあります。
受動態を見分ける3つのチェックポイントは以下になります。
| チェックポイント | 説明 | 具体的な例 |
| 形 | 「be動詞 + 過去分詞」の形になっているか。 be動詞は時制によって変化します(is/am/are, was/were, will be, has/have beenなど)。 | The report was prepared by the team. |
| 「by + 動作主」 | 文中に「by + 動作主(〜によって)」の表現があるか。 これが直前の動詞が受動態である強いヒントになります。 | The report was prepared by the team. |
| 目的語の有無 | 他動詞の後に目的語(名詞)が見当たらないか。 目的語がない場合、もともとの目的語が主語の位置に移動し、受動態になっている可能性が高いです。 | The document was sent. (目的語がない → 受動態) |
よくある能動態・受動態の問題パターン
TOEIC Part 5では、特定の動詞を使った能動態・受動態の問題が繰り返し出題されます。
頻出動詞の典型的な使われ方を覚えて、素早く正解を見つけましょう。
イベント・会議系動詞
主語が「イベント」「会議」などの場合、受動態になることが非常に多いです。
- hold (開催する) → The event will be held.
- organize (企画する)
- schedule (予定する)
- postpone (延期する)
- cancel (中止する)
送付・提供系動詞
主語が「荷物」「情報」「サービス」などの場合、受動態が選ばれます。
- send (送る) → The package was delivered.
- deliver (配達する)
- provide (提供する) → The information will be provided.
書類・提案系動詞
主語が「提案」「報告書」「書類」などの場合、受動態が自然です。
- approve (承認する) → The proposal was approved.
- review (検討する)
- examine (調査する)
両方のパターンがある動詞もあり、主語によって能動態と受動態が使い分けられます。
| 動詞 | 主語が「人・会社」 | 主語が「製品・サービス」 |
| announce (発表する) | The company announced… (能動態) | The new policy was announced… (受動態) |
| launch (開始する) | The firm launched… (能動態) | The new product was launched… (受動態) |
これらのパターンと、前述の「主語の性質」「構造的な手がかり」を組み合わせることで、能動態・受動態の選択問題を迅速かつ正確に解くことができます。
現在分詞と過去分詞の使い分けをマスター
現在分詞(-ing)と過去分詞(-edなど)は、動詞が形容詞のように名詞を修飾する際に用いられる形で、文法問題で頻出のポイントです。
基本的な違いと最も重要な見分け方
| 分詞 | 形 | 意味 | 働き | 例 |
| 現在分詞 | 動詞+ing | 能動、進行中 | 動作を行う側 | a sleeping baby(眠っている赤ちゃん → 赤ちゃんが眠る) |
| 過去分詞 | 動詞+edなど | 受動、完了 | 動作を受ける側 | a broken window(割られた窓 → 窓が割られる) |
感情を表す他動詞の場合の例
感情を表す動詞(interest, exciteなど)は、他動詞として「〜をわくわくさせる」のように使われます。
- an exciting event(わくわくさせる出来事) → 出来事が人をわくわくさせる側(現在分詞)
- an excited audience(わくわくした観客) → 観客がわくわくさせられる側(過去分詞)
名詞を修飾する分詞の選び方(動詞の種類別)
修飾される名詞と分詞の関係性を正確に理解しましょう。
| 動詞の種類 | 分詞 | 意味・ニュアンス | 例 |
| 自動詞 | 現在分詞 | 進行(〜している) | a running man(走っている男性) |
| 過去分詞 | 完了(〜した、〜し終わった) | fallen leaves(落ちてしまった葉 → 落ち葉) | |
| 他動詞 | 現在分詞 | 能動(〜させる、〜のような性質を持つ) | an interesting book(興味を引かせる → 興味深い本) |
| 過去分詞 | 受動(〜された) | a damaged car(損傷を受けた車) |
TOEIC対策の鉄則(感情動詞): 興味(interest)、退屈(bore)、驚き(surprise)など感情を表す動詞が使われる場合、
- 人が主語や修飾される名詞の場合 → 過去分詞(人が感情を与えられる)
- 物事が主語の場合 → 現在分詞(物事が感情を与える)
分詞構文での分詞の使い方
分詞構文は、接続詞を使わずに2つの文をつなぐ表現(TOEIC Part5でも出題)。
- 現在分詞構文(-ing):主節の主語が分詞の動作を行う(能動)場合に使用。
- 例: Working hard, she completed the project.(一生懸命働いて、彼女 → 彼女が働く)
- 過去分詞構文(-edなど):主節の主語が分詞の動作を受ける(受動)場合に使用。
- 例: Approved by the board, the plan will be implemented.(取締役会によって承認されて、その計画 → 計画が承認される)
主語と動詞の数の一致を確認しよう
主語と動詞の数の一致(S-V Agreement)は、動詞の形を問う問題で頻繁にチェックされる重要ポイントです。
主語が単数か複数かによって、現在形の動詞の形が変わるため、主語の数を正確に見極める必要があります。
単数主語と複数主語による動詞の形の変化
| 主語の数 | 動詞の形(現在形) | 例文 |
| 単数主語 | 三人称単数現在の -s がつく | The manager reviews the report. (マネージャーが報告書を検討する。) |
| 複数主語 | 原形のまま | The managers review the report. (マネージャーたちが報告書を検討する。) |
修飾語句に惑わされない主語の核の特定
主語に修飾語句(前置詞句など)が付いている場合は、それに惑わされず、主語の核となる名詞の数を確認することが重要です。
- 例1(単数主語): The manager(of the sales department)reviews the report.
- of the sales department は修飾句。主語の核は単数の The manager → 動詞に -s がつく。
- 例2(複数主語): The managers(of several departments)review the report.
- of several departments は修飾句。主語の核は複数の The managers → 動詞は 原形。
注意すべき複数形・単数形の特殊なケース
見た目と実際の数が一致しない特殊な名詞や、数を決定する特定の語句には注意が必要です。
常に単数扱いとなる名詞・主語
- 集合名詞(一つの組織として扱う場合):
- company, team, committee, staff, department, government など
- 例: The company has offices worldwide.
- 不可算名詞:
- information, equipment, furniture, advice など(数えられない名詞)
- 例: The information is confidential.
- 特定の語句で始まる主語:
- each, every, either, neither など
- 例: Each employee has a computer.
常に複数扱いとなる名詞・主語
- 特定の複数名詞:
- people, police, cattle など
- 例: People are waiting outside.
- 特定の語句で始まる主語:
- both, several, few, many など
- 例: Several employees have computers.
TOEICなどで役立つ主語の特定テクニック
TOEICなどでは、主語と動詞の間に長い修飾語句が挿入され、判断が難しくなることがあります。
主語の核を見つけるための戦略が以下になります。
| 修飾語句の種類 | 具体的な例と判断 |
| 前置詞句 | The cost (of the new computers) is reasonable. → of 以下の前置詞句は無視。主語は単数の The cost。 |
| 関係代名詞節 | The employee (who works in the IT department) is absent today. → who 以下の節は無視。主語は単数の The employee。 |
| カンマで区切られた挿入句 | The manager, (along with several employees), is attending the conference. → カンマ間の挿入句は無視。主語は単数の The manager。 |
動詞の形に関するよくある間違いと対策
動詞の形に関する問題で頻繁に見られる特定のパターンでの間違いを事前に理解しておくことで、同じミスを繰り返すのを防ぐことができます。
時制の混同による間違い
時制の選択ミスは最も一般的な間違いの一つです。特に過去形と現在完了形、現在形と未来形の混同に注意が必要です。
| 間違いのパターン | 間違いの例 | 正しい例と理由 |
| 現在完了形 vs 過去形(明確な過去) | ❌ I have finished the report yesterday. | ✅ I finished the report yesterday. (yesterdayのように明確な過去を示す表現がある場合は過去形を使用) |
| 過去形 vs 現在完了形(継続・経験) | ❌ The company worked here for 20 years. | ✅ The company has worked here for 20 years. (過去から現在まで続いている状況を表す場合は現在完了形を使用) |
| 未来形 vs 現在形(時や条件の副詞節) | ❌ I will call you when I will arrive. | ✅ I will call you when I arrive. (whenなどの時や条件を表す副詞節内では、未来のことでも現在形を使用) |
能動態・受動態の選択ミス
主語が動作を「行う側」なのか「受ける側」なのかを間違えるケースが頻発します。
- 主語が「動作を受ける側」なのに能動態を選ぶミス
- ❌ The meeting will hold tomorrow.
- ✅ The meeting will be held tomorrow.(会議は「開催する」側ではなく「開催される」側)
- 主語が「動作を行う側」なのに受動態を選ぶミス
- ❌ The manager was approved the proposal.
- ✅ The manager approved the proposal.(マネージャーは「承認された」のではなく「承認する」側)
- 受動態の形のミス
- 受動態の基本は「be動詞 + 過去分詞」です。
- ❌ The document will send tomorrow.
- ✅ The document will be sent tomorrow.(be動詞を忘れたり、過去分詞以外の形を使ったりするミスに注意)
現在分詞と過去分詞の混同
特に感情を表す動詞(interest, excite, confuseなど)でよく見られる間違いです。
| 分詞の種類 | 意味 | 主語・修飾対象 | 例 |
| 現在分詞 (-ing) | 「~させる」「~する側」 | 動作や感情の原因・影響となる物事 | ✅ This topic is interesting. (この話題は興味を持たせる側) |
| 過去分詞 (-ed) | 「~される」「~の状態」 | 動作や感情の影響を受ける人 | ✅ I am interested in this topic. (私は興味を持たされる側) |
名詞を修飾する際の間違い
- ❌ a confused explanation (説明が混乱した)
- ✅ a confusing explanation (説明が人を混乱させる=分かりにくい説明)
他動詞の分詞化に関するポイント
他動詞は目的語を必要とするため、目的語がない場合、多くは受動態(過去分詞)の形で使われるという原則を覚えておくと、分詞の選択ミスを減らすのに役立ちます。
動詞の形に関するよくある質問
このセクションでは、動詞の形について学習者から頻繁に寄せられる質問とその明確な回答をまとめています。
疑問点を解消し、英語の理解を深めるための参考にしてください。
- 現在完了形はいつ使えばよいのですか?
-
現在完了形は、過去の出来事が現在に何らかの関連性を持つ場合に使用します。
具体的な用法は、以下の4つのパターンに分類されます。
用法 意味するもの 共に使われることの多い語句 例文 継続 過去から現在まで続いている状態や動作 since (~以来)、for (~間) I have lived in Tokyo for five years. (私は東京に5年間住んでいます。) 経験 人生の中での経験の有無 ever (これまでに)、never (一度もない)、once (一度) Have you ever been to Japan? (日本に行ったことがありますか?) 完了・結果 動作が完了し、その結果が現在にある just (ちょうど)、already (すでに)、yet (まだ) I have just finished my work. (ちょうど仕事を終えたところです。) 変化 過去から現在までの状況の変化 (特に無し) The weather has become warmer. (天気が暖かくなってきた。) 現在完了形が使えないケース
明確な過去の時点が示されている場合 (yesterday, last year, in 2020 など) は、現在完了形ではなく過去形を使わなければなりません。これは現在完了形の最も重要なルールの一つです。
- 受動態にできない動詞はありますか?
-
はい、自動詞は受動態にできません。
自動詞と他動詞の区別
- 自動詞
- 目的語を必要としない動詞です。
- 受動態の形 (be + 過去分詞) を取ることはできません。
- 代表例: arrive (到着する), appear (現れる), happen (起こる), occur (発生する), exist (存在する), die (死ぬ), sleep (眠る), walk (歩く)
- 他動詞
- 目的語を必要とする動詞です。
- 受動態にできます。
- 代表例: send (送る), make (作る), write (書く), hold (開催する)
例外: 一部の動詞 (open など) は、自動詞としても他動詞としても使われます。
- 他動詞: The manager opened the door. (マネージャーがドアを開けた。)
- 自動詞: The door opened. (ドアが開いた。)
TOEICでの活用
TOEICの問題では、動詞が自動詞か他動詞かを判断することが極めて重要です。
- 自動詞であれば、その動詞が受動態になっている選択肢は除外できます。
- 他動詞でありながら文中に目的語がない場合は、その動詞が受動態になっている可能性が高いと推測できます。
- 自動詞
- 時制が混在する文はどう解釈すればよいですか?
-
一つの文、特に複文(複数の節から成る文)では、それぞれの節で異なる時制が使われるのは自然なことです。
主節と従属節の時制の関係は以下になります。
パターン 説明 例文とポイント 時・条件の副詞節 時や条件を表す副詞節の中では、未来のことでも現在形を使います。 I will call you when I arrive at the station. (駅に着いたら電話します) 時制の一致 主節が過去形の場合、従属節も過去形または過去完了形になることが多いです。 He said that he was busy. (彼は忙しいと言った) 普遍的な真理 普遍的な真理や現在も変わらない事実を述べる場合は、主節が過去形でも従属節は現在形を使います。 The teacher said that the earth revolves around the sun. (先生は地球が太陽の周りを回ると言った) TOEIC Part5でのヒント
接続詞で結ばれた二つの節がある場合、一方の節の時制を確認することで、空欄になっているもう一方の節の時制を推測するヒントになります。
- 分詞構文と動名詞の違いは何ですか?
-
分詞構文と動名詞はどちらも動詞に -ing をつけた形ですが、文の中での働きが全く異なります。
分詞構文 (-ing) 動名詞 (-ing) 文の中での役割 副詞的役割 (接続詞を使わずに文をつなぎ、主節の動詞を修飾) 名詞的役割 (文の主語、目的語、補語になる) 例文 Working hard, she completed the project on time. (一生懸命働いて、彼女は期限内にプロジェクトを完成させた) Reading books is my hobby. (本を読むことが私の趣味です) 見分け方 文頭にあってカンマで区切られている場合が多い。 主語や目的語の位置にある。 TOEIC Part5でのパターン知識
特定の動詞の直後に動名詞が来るのか、それとも to 不定詞が来るのかパターンを覚えることで、正解を素早く選べます。
- 動名詞をとる動詞 (V + -ing): enjoy, finish, mind, avoid, consider など
- to 不定詞をとる動詞 (V + to V): want, hope, decide, plan など
まとめ

TOEIC Part 5の動詞の形問題の効率的な解法戦略と知識について解説してきました。ここでは、学んだ重要なポイントを簡潔にまとめます。
動詞の形問題は、3ステップで即答できるようになります。その手順は、
です。
この手順を踏むことで、確実に正解にたどり着けます。
- 時制の判断では、時間を表す副詞や副詞句が重要な手がかりとなります。特に、現在完了形(過去と現在のつながり)と過去形(明確な過去の時点)の使い分けを意識しましょう。
- 能動態と受動態の判断は、主語が動作を「する」のか「される」のかを考えることが基本です。主語の性質、文中の by 以下の表現、目的語の有無などを総合的に判断して、正しい態を選びます。
- 現在分詞と過去分詞の使い分けでは、修飾される名詞が動作の主体なのか対象なのかを見極めます。感情を表す動詞では、「人が主語なら過去分詞」「物事が主語なら現在分詞」という原則を意識しましょう。
- 主語と動詞の数の一致も重要です。修飾語句に惑わされずに主語の核となる名詞を正確に特定し、数に合わせて動詞の形を選びます。
これらの知識とテクニックを実践で活用し、一問あたり20秒程度を目安に素早く正確に解答できるようになることが、Part 7の長文読解に時間を残すための鍵です。
日々の学習では、文法の基礎を固めつつ、TOEIC形式の問題を数多く解き、解法手順を体に染み込ませましょう。間違えた問題は必ず復習し、なぜ正解なのかを理解することが、同じミスを防ぎスコアアップにつながります。
この記事で紹介した3ステップの解法を実践し、動詞の形問題を得点源にしてください。

