英語学習をしていると、ネイティブスピーカーがよく使うイディオムに出会うことがあります。
今回は「A dime a dozen」という表現について詳しく解説します。このフレーズは日常会話やメディアでよく使われますが、日本語に直訳しても意味が伝わりにくい表現の一つです。
初めて聞いた方でも理解しやすいように、基本的な意味から例文まで丁寧に説明していきます。
「A dime a dozen」の基本的な意味

「A dime a dozen」は「ありふれている」「どこにでもある」「価値があまり高くないもの」を意味する英語のイディオムです。
直訳すると「10セントで12個(1ダース)」という意味になりますが、実際には「とても安価で大量にある」ということから転じて、「珍しくない」「特別ではない」というニュアンスで使われています。
「ありふれた」という意味合い
このフレーズを使うとき、話し手は対象となるものや人が「よくある」「めずらしくない」という認識を示しています。例えば、「そういう映画はありふれている」と言いたいときに「Movies like that are a dime a dozen」と表現できます。
つまり、そのような映画はどこにでもあり、特別なものではないというニュアンスです。
「価値が低い」というニュアンス
「A dime a dozen」には単に「たくさんある」だけでなく、「たくさんあるがゆえに特別な価値がない」というニュアンスも含まれています。
ただし、必ずしも否定的な意味合いだけで使われるわけではなく、単に「一般的である」という事実を述べる場合にも使われます。
「A dime a dozen」の語源と由来
この表現の由来を知ることで、より理解が深まります。「A dime a dozen」は19世紀のアメリカで生まれた表現と言われています。
アメリカの通貨「dime」について
「dime」はアメリカの10セント硬貨のことです。1ドルの10分の1の価値があります。
昔のアメリカでは、10セントはそれなりの価値がありましたが、それでも比較的少額の硬貨でした。
「dozen(ダース)」との関係
「dozen」は12個のセットを表す言葉です。昔のアメリカでは、卵や果物などの日用品を「1ダース(12個)10セント」という値段で売っていたことから、この表現が生まれました。
つまり、わずか10セントで12個も買えるということは、それがとても安価で一般的なものだという意味合いになります。
「A dime a dozen」の正しい使い方
この表現は現代の日常会話でよく使われています。いくつかの使用場面を見ていきましょう。
日常会話での使用例
友人との会話や普段の生活の中で、何かがとても一般的だと表現したいときに使います。例えば、流行しているアイテムやよくある現象について話すときなどです。
例文
- These smartphones are a dime a dozen these days.
(このようなスマートフォンは最近どこにでもありますね。)
さまざまな状況での応用
この表現は物だけでなく、人や状況、意見などについても使うことができます。
例文
- Good ideas are not a dime a dozen.
(良いアイデアはそう簡単に見つかるものではありません。)
「A dime a dozen」を使った例文
中学英語レベルの簡単な例文で、この表現の使い方を見ていきましょう。
物事について使う例
例文
- Small coffee shops are a dime a dozen in this city.
(この街には小さなコーヒーショップがあふれています。) - Action movies are a dime a dozen in summer.
(夏には、アクション映画があふれています。) - Books like this are a dime a dozen in the library.
(このような本は図書館にたくさんあります。)
人について使う例
例文
- Bad singers are a dime a dozen on TV shows.
(下手な歌手はテレビ番組にたくさん出ています。) - Soccer players are a dime a dozen in Brazil.
(サッカー選手はブラジルではありふれています。) - Students with smartphones are a dime a dozen now.
(スマートフォンを持つ学生は今ではどこにでもいます。)
「A dime a dozen」に関連する表現
「A dime a dozen」と似た意味を持つ表現や、逆の意味を持つ表現も知っておくと便利です。
類義語
英語には「A dime a dozen」と似た意味を持つ表現がいくつかあります。特にイギリス英語では「ten a penny」や「two a penny」という表現が使われます。これらも「ありふれている」「どこにでもある」という意味です。
また、より簡単な表現としては「common」(一般的な)、「ordinary」(普通の)などがあります。
対義語
「A dime a dozen」の反対の意味を持つ表現としては、「rare」(珍しい)、「one of a kind」(唯一無二の)、「unique」(独特の)などがあります。これらは「ありふれていない」「特別である」という意味で使われます。
「A dime a dozen」に関するよくある質問
このフレーズについて、学習者からよく寄せられる質問にお答えします。
- 「A dime a dozen」は否定文でも使えますか?
-
はい、否定文でも使うことができます。例えば「Good teachers are not a dime a dozen」(優れた教師はそうそういるものではない)のように使えます。否定形で使うと「珍しい」「価値がある」という意味になります。
- 「A dime a dozen」はフォーマルな場面でも使えますか?
-
基本的にはカジュアルな表現ですが、ビジネスの場面でも使われることがあります。ただし、非常にフォーマルな文書や公式スピーチなどでは、より標準的な表現(「common」「prevalent」など)を使うほうが適切かもしれません。
- 「A dime a dozen」の発音のコツは?
-
この表現の発音は「ア・ダイム・ア・ダズン」に近いです。「dime」は「ダイム」、「dozen」は「ダズン」と発音します。リズムよく言うことがポイントです。
まとめ

「A dime a dozen」は日常英会話でよく使われる便利なイディオムです。「ありふれている」「どこにでもある」「特別ではない」という意味を簡潔に表現できます。語源を知ることで理解が深まりますし、さまざまな場面で活用できる表現です。
以下のポイントを覚えておきましょう。
- 「A dime a dozen」は「ありふれている」「よくある」「特別ではない」という意味
- 語源は「10セントで12個買える」という安価さから来ている
- 物事だけでなく、人や状況についても使える
- 否定形で使うと「珍しい」「価値がある」という意味になる
- イギリス英語では「ten a penny」も同様の意味で使われる
英語の表現力を高めるためには、このようなイディオムを実際の会話で使ってみることが大切です。「A dime a dozen」をあなたの英語表現の引き出しに加えて、より自然な英会話を楽しんでください。

