英語学習において、似た意味を持つ単語の区別は非常に重要です。「accept」と「receive」はどちらも「受け取る」という意味で使われる英単語ですが、これらには明確な違いがあります。「accept」は意志的に何かを受け入れる場合に使い、「receive」は何かを物理的に受け取る場合によく使われます。
この記事では、英語初学者向けに両単語の意味の違いや正しい使い分け方について、わかりやすい例文とともに詳しく解説します。
「accept」と「receive」の基本的な違い

「accept」と「receive」の最も基本的な違いは「意志の有無」にあります。「accept」は自分の意志で何かを「受け入れる」「承諾する」というニュアンスがあり、能動的な行為を表します。一方、「receive」は「受け取る」「もらう」という、より受動的な意味合いで使われます。
「accept」は提案、招待、贈り物などを自分から進んで受け入れる状況で使います。例えば、友人からの誘いに対して「はい、行きます」と承諾する場合や、プレゼントを喜んで受け取る時に使います。
「receive」は手紙、メール、パッケージなどが自分のもとに届いて受け取るという客観的な事実を述べる場合に使います。誰かから与えられたものを単に受け取るという行為を表します。
この基本的な違いを理解することで、日常会話やビジネスシーンでの英語表現がより自然になります。
「accept」の意味と用法
「accept」は主に「受け入れる」「承諾する」「同意する」という意味で使われる動詞です。何かを自分の意志で受け入れる際に使われ、選択の余地がある状況で使われることが多いです。
「accept」の主な用法は以下のとおりです。
- 提案や招待を承諾する
- 贈り物を喜んで受け取る
- 事実や状況を認める
- 支払いを受け付ける
- 謝罪を受け入れる
「accept」には「認める」「受け入れる」という心理的な側面があり、単に物理的に受け取るだけでなく、心の中でも受け入れるというニュアンスを含みます。
否定形で使うと「拒否する」という意味になります。例えば、「I don’t accept your excuse.」(あなたの言い訳は受け入れません)のように使います。
「accept」を使った例文
中学英語レベルで「accept」を使った例文をいくつか紹介します。
例文
- I accepted his apology.(私は彼の謝罪を受け入れました。)
- She didn’t accept my present.(彼女は私のプレゼントを受け取りませんでした。)
- Our teacher accepted my late homework.(先生は私の遅れた宿題を受け取ってくれました。)
- Will you accept this gift?(このプレゼントを受け取ってくれますか?)
- My parents accepted my new friend.(両親は私の新しい友達を受け入れてくれました。)
- The store accepts credit cards.(そのお店はクレジットカードを受け付けています。)
- I can’t accept this low salary.(このような低い給料は受け入れられません。)
- He accepted the challenge with a smile.(彼は笑顔でその挑戦を受け入れました。)
「accept」とセットで使われる表現
「accept」はいくつかの表現とセットで使われることがあります。
- accept an invitation(招待を受ける)
- accept responsibility(責任を受け入れる)
- accept the truth(真実を受け入れる)
- accept defeat(敗北を認める)
- accept an offer(申し出を受け入れる)
- accept criticism(批判を受け入れる)
これらの表現は、何かを認識し、それに対して前向きな態度を取るという意味合いを持っています。
「receive」の意味と用法
「receive」は「受け取る」「もらう」「受ける」という意味の動詞です。何かが自分のところに届くという受動的な意味合いが強く、自分の意志とは関係なく起こる行為を表します。
「receive」の主な用法は以下のとおりです。
- 手紙や荷物を受け取る
- 賞や報酬を受ける
- 情報やニュースを得る
- 訪問者を迎える
- 治療や教育を受ける
「receive」は物理的に何かを受け取る行為だけでなく、情報や感情を「受ける」という意味でも使われます。例えば、「receive news」(ニュースを受け取る)や「receive love」(愛を受ける)などと表現します。
「receive」を使った例文
中学英語レベルで「receive」を使った例文をいくつか紹介します。
例文
- I received a letter from my grandmother.(私は祖母から手紙を受け取りました。)
- She received many presents on her birthday.(彼女は誕生日にたくさんのプレゼントをもらいました。)
- We received good news yesterday.(私たちは昨日良いニュースを受け取りました。)
- Did you receive my email?(私のメールは届きましたか?)
- He received a prize for his painting.(彼は絵画で賞をもらいました。)
- Our school received new computers.(私たちの学校は新しいコンピュータを受け取りました。)
- I received help from my friends.(私は友達から助けを受けました。)
- They received many visitors during the holiday.(彼らは休暇中に多くの訪問者を迎えました。)
「receive」とセットで使われる表現
「receive」もいくつかの表現とセットで使われることがあります。
- receive a message(メッセージを受け取る)
- receive education(教育を受ける)
- receive treatment(治療を受ける)
- receive guests(客を迎える)
- receive attention(注目を浴びる)
- receive support(支援を受ける)
これらの表現は、外部から何かが自分に向けられるという意味合いを持っています。
「accept」と「receive」の使い分けのポイント
「accept」と「receive」の使い分けを理解するためのポイントをいくつか詳しく見ていきましょう。
物理的なものを受け取る場合
物理的なものを受け取る場合、状況によって使い分けが必要です。
手紙やパッケージなどが届いて、単に受け取る場合は「receive」を使います。
例文
- I received a package yesterday.(昨日小包を受け取りました。)
一方、プレゼントなどを直接手渡され、それを受け取るかどうかの選択がある場合は「accept」を使うことが多いです。
例文
- I accepted the flowers he gave me.(彼がくれた花を受け取りました。)
同じ物でも状況によって使い分けることがあります。たとえば、招待状が届いたという事実を述べる場合は「receive」、その招待を承諾する場合は「accept」を使います。
抽象的なものを受け取る場合
抽象的な概念を受け取る場合も使い分けが重要です。
情報やニュースを得るという客観的な事実を述べる場合は「receive」を使います。
例文
- We received the news of his success.(私たちは彼の成功のニュースを受け取りました。)
意見やアドバイスに同意したり、事実を認めたりする場合は「accept」を使います。
例文
- I can’t accept your explanation.(あなたの説明は受け入れられません。)
「accept」と「receive」の使い方の違いが分かる例文
同じような状況での「accept」と「receive」の使い分けがわかる例文を見てみましょう。
手紙の場合
- I received a letter from my friend.(友達から手紙を受け取りました。)- 手紙が届いたという事実
- I accepted what was written in the letter.(手紙に書かれていたことを受け入れました。)- 内容に同意した
招待の場合
- I received an invitation to the party.(パーティーの招待状を受け取りました。)- 招待状が届いた
- I accepted the invitation to the party.(パーティーの招待を受け入れました。)- 行くことを決めた
申し出の場合
- He received an offer from the company.(彼は会社からオファーを受けました。)- オファーが来た事実
- He accepted the offer from the company.(彼は会社からのオファーを受け入れました。)- そのオファーに同意した
これらの例からわかるように、「receive」は客観的な受け取りの事実を、「accept」は主観的な受け入れの決断を表しています。
「accept」「receive」と似た意味を持つ単語との違い
「受け取る」という意味を持つ単語は他にもあります。ここでは、「accept」「receive」と似た意味を持つ単語との違いを解説します。
「get」との違い
「get」は最も一般的な「手に入れる」という意味の動詞で、「accept」や「receive」よりもカジュアルで幅広い場面で使えます。
例文
- I got a new bike.(新しい自転車を手に入れました。)- 購入したり、もらったりして自分のものになった
- I received a new bike for my birthday.(誕生日に新しい自転車をもらいました。)- 誕生日プレゼントとして受け取った
- I accepted the bike he offered to me.(彼が申し出てきた自転車を受け取りました。)- 申し出を受け入れた
「take」との違い
「take」は「取る」「持っていく」という意味で、自分から積極的に行動するニュアンスがあります。
例文
- I took the book from the shelf.(本棚から本を取りました。)- 自分で取る行為
- I received the book from my teacher.(先生から本をもらいました。)- 先生が与えてくれたものを受け取る
- I accepted the book as a gift.(その本をプレゼントとして受け入れました。)- プレゼントを受け入れる
「obtain」との違い
「obtain」は「獲得する」「入手する」という意味で、努力や手続きを経て何かを手に入れるニュアンスがあります。
例文
- I obtained a license after passing the test.(テストに合格した後、免許を取得しました。)- 努力の結果として得る
- I received a license in the mail.(免許を郵便で受け取りました。)- 単に届いたものを受け取る
- I accepted the license with its conditions.(条件付きでその免許を受け入れました。)- 条件を認めて受け入れる
「acquire」との違い
「acquire」は「習得する」「身につける」という意味で、特にスキルや知識、習慣などについて使われます。
例文
- He acquired English skills through practice.(彼は練習を通じて英語力を習得しました。)- 努力して身につける
- He received English lessons from a native speaker.(彼はネイティブスピーカーから英語のレッスンを受けました。)- レッスンを受ける
- He accepted the challenge of learning English.(彼は英語を学ぶという挑戦を受け入れました。)- 挑戦を引き受ける
これらの類似表現と「accept」「receive」を適切に使い分けることで、より正確に自分の意図を伝えることができます。
「accept」と「receive」の使い分け練習問題
ここでは、「accept」と「receive」の使い分けを練習するための問題を20問用意しました。それぞれの空欄に適切な単語(accept または receive)を入れてみましょう。
- I _______ a birthday card from my grandmother yesterday.
- The committee _______ his proposal for the new project.
- Did you _______ my email about the meeting?
- She couldn’t _______ the fact that she failed the exam.
- We _______ a lot of rain last month.
- The store doesn’t _______ credit cards.
- He _______ the award with tears in his eyes.
- I _______ your apology, but please don’t do it again.
- They _______ help from their neighbors after the storm.
- Will you _______ this gift as a token of my appreciation?
- The hospital _______ three new patients last night.
- I cannot _______ this kind of behavior in my class.
- She _______ many compliments on her new hairstyle.
- The dog _______ special training to help disabled people.
- Do you _______ that what you did was wrong?
- Our team _______ the trophy for winning the championship.
- The university will _______ only 100 students this year.
- I _______ the package but I didn’t _______ the terms of service.
- She _______ a scholarship to study abroad.
- Can you _______ that people have different opinions?
「accept」と「receive」に関するよくある質問
- 「accept」と「receive」は互換性がありますか?
-
状況によっては互換性がある場合もありますが、基本的には異なるニュアンスを持ちます。例えば、「プレゼントを受け取る」という場合、物理的に受け取る事実を述べるなら「receive」、喜んで受け取る気持ちを強調するなら「accept」が適切です。常に文脈を考慮して選ぶことが重要です。
- 「received」と「accepted」の過去形の違いは何ですか?
-
意味の違いは基本形と同じです。「received」は何かを受け取ったという客観的な事実を表し、「accepted」は意志を持って受け入れたことを表します。例えば、「I received his offer but I didn’t accept it.」(彼のオファーは受け取りましたが、受け入れませんでした。)
- 手紙やメールを受け取る場合は常に「receive」を使うのですか?
-
基本的には「receive」を使いますが、文脈によっては「accept」も可能です。例えば、「I received your letter.」(あなたの手紙を受け取りました)は事実として手紙が届いたことを述べています。一方、「I accept your letter of resignation.」(あなたの辞表を受理します)は辞表の内容を正式に認めることを意味します。
- 「receive」と「get」はどう違いますか?
-
「receive」は「受け取る」という意味で、何かが自分のところに届くという受動的なニュアンスがあります。一方、「get」はより一般的で、「入手する」「手に入れる」という積極的なニュアンスも含みます。「I received a gift.」(プレゼントをもらいました)と「I got a gift.」(プレゼントを手に入れました)では、前者は誰かから与えられたことを強調し、後者はどのように入手したかは強調していません。
- 招待状を受け取った場合、どちらの単語を使うべきですか?
-
招待状が物理的に届いたという事実を述べる場合は「receive」を使います。例:「I received an invitation to the wedding.」(結婚式の招待状を受け取りました)。一方、その招待を承諾するという場合は「accept」を使います。例:「I accepted the invitation to the wedding.」(結婚式の招待を受け入れました)。
- ビジネスシーンでの使い分けはありますか?
-
ビジネスシーンでは、「receive」は書類や連絡を受け取ったという事実を述べる場合に使います。例:「We received your application on Monday.」(月曜日にあなたの応募書類を受け取りました)。「accept」は申し込みや提案を承認する場合に使います。例:「We are pleased to accept your application.」(あなたの応募を喜んで承認します)。
- 子供に説明するなら、どのように違いを教えますか?
-
子供には以下のように説明するとわかりやすいでしょう。
- 「accept」は「はい、いいですよ」と言って何かを受け取ること。
- 「receive」は郵便屋さんから手紙をもらうように、何かが自分のところに来ること。
まとめ

「accept」と「receive」の違いと使い分けについて詳しく解説しました。ポイントをまとめると、
- 「accept」は意志を持って受け入れる・承認するという能動的なニュアンス
- 「receive」は単に受け取る・もらうという受動的なニュアンス
- 物理的なものを受け取る場合、手渡されるものは「accept」、届くものは「receive」が一般的
- 抽象的なものの場合、情報を得るのは「receive」、それに同意するのは「accept」
- 同じ状況でも、客観的事実を述べるなら「receive」、主観的判断を含むなら「accept」
- ビジネスシーンでは、書類の受け取りは「receive」、申し込みの承認は「accept」
- 「get」「take」「obtain」「acquire」など類似表現との違いを理解することで、より正確な表現が可能
英語学習において、似た意味を持つ単語の微妙なニュアンスの違いを理解することは非常に重要です。「accept」と「receive」の違いを押さえて、状況に応じた適切な単語選びができるようになりましょう。日常会話からビジネスシーンまで、幅広い場面で役立つ知識です。
最後に、この記事の内容を活用して、練習問題に取り組んでみてください。実際に使い分けてみることで、理解がより深まります。