「accordingly」は英語の副詞で、「それに応じて」「したがって」「その結果として」などの意味を持ち、ある状況や事実に基づいて行動したり結論を導いたりする際に使われる表現です。
ビジネスや学術的な場面でよく使われる少しフォーマルな表現ですが、使い方をマスターすれば英語表現の幅が広がります。
accordinglyとは?基本的な意味と役割

「accordingly」は英語の副詞で、主に「それに応じて」「したがって」「その結果として」という意味で使われます。この単語を使うと、ある状況や条件に基づいて、それに合わせた行動や判断をしたことを表現できます。
例えば「天気が悪いので、それに応じて予定を変更した」という場合に「accordingly」を使うことができます。このように、前に述べた内容(原因や状況)と、後に続く内容(結果や対応)を論理的につなげるのが「accordingly」の重要な役割です。
この言葉は特にビジネス文書や学術論文など、フォーマルな文脈でよく使われます。日常会話でも使うことはありますが、少しかしこまった印象を与える場合があります。英文の中では、文頭、文中、文末のどの位置にも置くことができ、位置によって微妙にニュアンスが変わることもあります。
「accordingly」を使いこなせるようになると、英語での論理的な表現力が高まり、より洗練された文章や会話ができるようになります。
accordinglyの意味と使い方の詳細
「accordingly」には大きく分けて2つの主要な意味と使い方があります。それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。
「それに応じて」「適宜に」の意味での使い方
一つ目の意味は「それに応じて」「適宜に」です。これは、ある状況や条件に合わせて適切な行動をとることを表す使い方です。例えば、天気予報に応じて服装を選んだり、会社の業績に応じて予算を調整したりする場合に使います。
例文
- The weather will be cold tomorrow. Please dress accordingly.
(明日は寒くなるでしょう。それに応じた服装をしてください。) - We need to adjust our budget accordingly based on this month’s sales.
(今月の売上に基づいて、それに応じて予算を調整する必要があります。)
この使い方では、「accordingly」は文末に置かれることが多いです。この位置にあると、「それに応じて」というニュアンスが強くなります。
「したがって」「よって」「それゆえに」の意味での使い方
二つ目の意味は「したがって」「よって」「それゆえに」です。これは、前に述べた事実や状況から論理的に導かれる結果や結論を示す使い方です。この場合、「accordingly」は接続副詞的な役割を果たし、文と文をつなぐ機能を持ちます。
例文
- The test was very difficult. Accordingly, many students failed.
(テストはとても難しかった。したがって、多くの生徒が不合格だった。) - Our team lost the game. Accordingly, we cannot go to the finals.
(私たちのチームは試合に負けた。したがって、決勝戦には進めない。)
この使い方では、「accordingly」は文頭に置かれることが多く、その後にコンマが続きます。この位置だと、前の文と後の文を論理的につなぐ役割が強調されます。
文中での位置による違い
「accordingly」は文中のどこに置くかによって、微妙にニュアンスが変わります。
例文
- 文頭:Accordingly, we need to change our plans.
(したがって、計画を変更する必要があります。)
→ 接続副詞として機能し、前の文との論理的なつながりを強調します。 - 文中:We need, accordingly, to change our plans.
(私たちは、したがって、計画を変更する必要があります。)
→ 挿入的に使われ、「したがって」という理由を補足的に加えています。 - 文末:We need to change our plans accordingly.
(私たちはそれに応じて計画を変更する必要があります。)
→ 「それに応じて」という意味合いが強くなります。
このように、文中での位置によって微妙に意味合いやニュアンスが変わるので、意図に合わせて適切な位置を選ぶとよいでしょう。
accordinglyの例文と解説
ここでは、「accordingly」を使った様々な例文を紹介します。中学英語レベルの簡単な例文を中心に、日常生活や学校生活など、様々な場面での使い方を見ていきましょう。
日常生活での例文
例文
- It is raining heavily today. Accordingly, I will stay at home.
(今日は大雨が降っている。したがって、家にいることにする。)
この例文では、大雨が降っているという状況(原因)に対して、家にいるという判断(結果)をしたことを「accordingly」で表現しています。論理的な因果関係が明確です。
例文
- My mother is sick. Accordingly, I must cook dinner tonight.
(母は病気だ。したがって、今夜は私が夕食を作らなければならない。)
母が病気という状況から、自分が夕食を作るという結論が導かれています。このように「accordingly」は状況に基づいた行動を示すのに適しています。
例文
- The store will close at 7 PM. Please shop accordingly.
(店は午後7時に閉店します。それに応じてお買い物をしてください。)
閉店時間という制約を踏まえて、それに合わせて行動してほしいという意味です。「accordingly」が文末にあることで、「それに応じて」というニュアンスが強まっています。
学校生活での例文
例文
- There will be a test next week. Accordingly, I am studying every day.
(来週テストがある。したがって、毎日勉強している。)
テストが近いという状況に対応して、毎日勉強するという行動をとっていることを表しています。
例文
- Our class is going on a trip. We need to prepare accordingly.
(私たちのクラスは旅行に行く。それに応じて準備する必要がある。)
旅行という予定に合わせて適切な準備をする必要があることを示しています。
例文
- The school festival was canceled due to rain. Accordingly, we were all disappointed.
(学校祭は雨のため中止になった。したがって、私たちはみんながっかりした。)
学校祭の中止という事実から、がっかりするという感情的な結果が生じたことを示しています。
ビジネスシーンでの例文
例文
- The sales have decreased this month. Accordingly, we need to work harder.
(今月の売上が減少した。したがって、もっと頑張る必要がある。)
売上減少という事実に基づいて、より努力が必要だという結論を導いています。
例文
- Our manager is absent today. Please act accordingly.
(マネージャーは今日不在です。それに応じて行動してください。)
マネージャー不在という状況に合わせた適切な行動をとるよう促しています。
「accordingly」の位置による例文の違い
例文
- 文頭の例
Accordingly, we must cancel the outdoor event.
(したがって、野外イベントを中止しなければならない。) - 文中の例
We must, accordingly, cancel the outdoor event.
(私たちは、したがって、野外イベントを中止しなければならない。) - 文末の例
We must cancel the outdoor event accordingly.
(私たちはそれに応じて野外イベントを中止しなければならない。)
同じ内容でも、「accordingly」の位置によって微妙にニュアンスが変わることがわかります。文頭では前の文との論理的なつながりを強調し、文末では「それに応じて」という意味合いが強くなります。
accordinglyの類似表現との比較
「accordingly」と似た意味を持つ英語表現はいくつかあります。それぞれの表現の特徴や違いを知ることで、場面に応じて最適な表現を選べるようになります。
therefore(したがって、それゆえに)
「therefore」は「accordingly」と非常に似た意味を持ち、論理的な結論を導く際に使われます。一般的に「therefore」の方が少しフォーマルで学術的な印象があります。
例文
- It was raining. Therefore, I took an umbrella.
(雨が降っていた。それゆえに、私は傘を持っていった。)
「accordingly」との違いは、「therefore」は純粋に論理的な結論を示す傾向があるのに対し、「accordingly」は「それに応じて」という状況への対応というニュアンスがより強い点です。
so(だから、それで)
「so」は「accordingly」や「therefore」よりもカジュアルな表現で、日常会話でよく使われます。
例文
- It was cold, so I wore a jacket.
(寒かったので、ジャケットを着た。)
友達との会話など、カジュアルな場面では「accordingly」より「so」の方が自然です。
that’s why(だから~なのだ)
「that’s why」も日常会話でよく使われる表現で、理由を強調したいときに効果的です。
例文
- I was sick. That’s why I didn’t come to school.
(私は病気だった。だから学校に来なかったのだ。)
この表現は理由の説明に重点を置いており、「accordingly」よりも理由を強調する傾向があります。
thus(このように、それゆえに)
「thus」も「accordingly」と似た意味を持ちますが、より文語的でフォーマルな印象があります。学術論文などでよく使われます。
例文
- The experiment failed. Thus, we need to try again.
(実験は失敗した。このように、私たちはもう一度試す必要がある。)
hence(それゆえに、したがって)
「hence」も非常にフォーマルな表現で、特に論理的な結論を導く際に使われます。
例文
- The evidence is clear. Hence, the conclusion is valid.
(証拠は明らかだ。それゆえに、結論は妥当である。)
consequently(その結果、したがって)
「consequently」も「accordingly」と似た意味を持ちますが、特に直接的な結果や帰結を示す場合に使われます。
例文
- He didn’t study. Consequently, he failed the test.
(彼は勉強しなかった。その結果、テストに失敗した。)
これらの類似表現と比較すると、「accordingly」は特に「それに応じて」というニュアンスが強く、状況に合わせた対応を示す際に適しています。
また、フォーマル度で言えば、「so」が最もカジュアルで、「thus」「hence」などが最もフォーマル、「accordingly」「therefore」「consequently」はその中間に位置すると言えるでしょう。
accordinglyのよくある間違いと注意点
「accordingly」を使う際によくある間違いや注意すべきポイントを紹介します。これらを理解することで、より適切に使えるようになります。
「accordingly to」と使ってしまう
「accordingly」は単独で使う副詞なので、「accordingly to」という形では使いません。これは「according to」(〜によれば)という別の表現と混同してしまう典型的な間違いです。
誤:Accordingly to the weather forecast, it will rain tomorrow.
正:According to the weather forecast, it will rain tomorrow.
(天気予報によれば、明日は雨が降るでしょう。)
正:The weather forecast says rain. Accordingly, we will stay indoors.
(天気予報では雨だと言っている。したがって、室内にいることにする。)
カジュアルな会話での過剰使用
「accordingly」はややフォーマルな表現なので、友達との日常会話などでは少し堅苦しく感じられることがあります。カジュアルな場面では「so」や「that’s why」の方が自然な場合が多いです。
不自然:I’m tired. Accordingly, I’ll go to bed early.
自然:I’m tired, so I’ll go to bed early.
(疲れたから、早く寝るよ。)
関連性のない文脈での使用
「accordingly」は論理的な因果関係を示す表現なので、前後の内容に明確な関連性がない場合には使うべきではありません。
誤:I like dogs. Accordingly, my favorite color is blue.
(私は犬が好きだ。したがって、私の好きな色は青だ。)
この例では、犬が好きなことと青が好きなことの間に論理的な関連性がないので、「accordingly」の使用は不適切です。
「accordingly」と「according to」の混同
「accordingly」(したがって、それに応じて)と「according to」(〜によれば)は全く異なる表現なので、混同しないよう注意が必要です。
「according to」は情報源を示す前置詞句で、「〜によれば」「〜によると」という意味です。
例文
- According to the news, there will be a storm tomorrow.
(ニュースによれば、明日嵐があるそうだ。)
「accordingly」は副詞で、「したがって」「それに応じて」という意味です。
例文
- There will be a storm tomorrow. Accordingly, we should stay at home.
(明日嵐があるそうだ。したがって、家にいるべきだ。)
「accordingly」の位置による意味の違いを理解していない
「accordingly」は文中の位置によって若干ニュアンスが変わることがあります。特に、文頭では接続副詞として機能し、文末では「それに応じて」という意味合いが強くなります。
位置の違いを意識して使い分けることで、より正確に意図を伝えることができます。
句読点の使い間違い
「accordingly」を文頭で使う場合、その後にはコンマを置くのが一般的です。また、文中で使う場合も、前後にコンマを置くことが多いです。
正:Accordingly, we must change our plans.
(したがって、計画を変更しなければなりません。)
正:We must, accordingly, change our plans.
(私たちは、したがって、計画を変更しなければなりません。)
accordinglyに関する問題
ここでは「accordingly」の理解度をチェックするための問題を10問用意しました。自分の理解度を確認するために挑戦してみましょう。
- 次の文の空欄に適切な単語を入れなさい。
The weather was bad, so we _____ canceled the picnic. - 「accordingly」を使って、次の2つの文をつなげなさい。
It was raining. I took an umbrella. - 次の文は正しいですか?間違っていれば訂正しなさい。
Accordingly to my teacher, English is important. - 「accordingly」を使った正しい文はどれですか?
a) He was sick accordingly he didn’t come to school.
b) He was sick, accordingly he didn’t come to school.
c) He was sick. Accordingly, he didn’t come to school. - 「accordingly」は主にどのような品詞ですか?
a) 名詞
b) 動詞
c) 副詞 - 次の文の「accordingly」と最も近い意味の言葉はどれですか?
“The price has increased, accordingly, we need to save money.”
a) therefore
b) however
c) moreover - 「accordingly」を使って、次の状況を表す文を作りなさい。
天気予報で雨が予想されているので、傘を持っていく。 - 次の文の「accordingly」の位置を変えて、同じ意味の文を作りなさい。
“We must change our plans accordingly.” - 次の英文を日本語に訳しなさい。
“The exam was difficult. Accordingly, many students failed.” - 次の場面で「accordingly」を使うのは適切ですか?
友達との日常会話で「昨日映画を見たよ。accordingly、とても面白かったよ。」
「accordingly」に関するよくある質問
ここでは「accordingly」に関してよく聞かれる質問とその回答をまとめました。
- 「accordingly」と「according to」の違いは何ですか?
-
「accordingly」は「それに応じて」「したがって」という意味の副詞で、ある状況や事実に基づいて行動や結果を示す際に使います。一方、「according to」は「~によれば」という意味の前置詞句で、情報源を示す際に使います。
- The weather will be bad tomorrow. Accordingly, we will stay at home.
(明日は天気が悪いでしょう。したがって、家にいることにします。) - According to the weather forecast, it will rain tomorrow.
(天気予報によれば、明日は雨が降るでしょう。)
- The weather will be bad tomorrow. Accordingly, we will stay at home.
- 「accordingly」はフォーマルな表現ですか?
-
はい、「accordingly」はややフォーマルな表現です。ビジネスの場面や学術的な文章でよく使われます。日常会話では「so」や「that’s why」などのよりカジュアルな表現が一般的です。
- 「accordingly」の発音のコツはありますか?
-
「accordingly」の発音は「アコーディングリー」に近く、特に「コー」の部分にアクセントがあります。英語の音声教材などで実際の発音を何度も聞いて練習するとよいでしょう。
- 「accordingly」を文のどの位置で使うべきですか?
-
「accordingly」は文頭、文中、文末のいずれの位置でも使えますが、位置によって若干ニュアンスが変わります。
- 文頭:Accordingly, we need to change our plans.
(したがって、計画を変更する必要があります。) - 文中:We need, accordingly, to change our plans.
(私たちは、したがって、計画を変更する必要があります。) - 文末:We need to change our plans accordingly.
(私たちはそれに応じて計画を変更する必要があります。)
- 文頭:Accordingly, we need to change our plans.
- 「accordingly」と「therefore」はどう違いますか?
-
「accordingly」と「therefore」は似た意味を持ちますが、「accordingly」は特に「それに応じて」というニュアンスが強く、状況に合わせた対応を示す時に適しています。一方、「therefore」は純粋に論理的な結論を導く際によく使われます。どちらもフォーマルな表現です。
- 「accordingly」は中学生や高校生の英語でも使いますか?
-
「accordingly」は中学や高校の英語の授業でも学ぶことがある表現です。特に英作文や英語のスピーチなど、少しフォーマルな場面で使うと良いでしょう。ただし、日常会話では少し硬い印象を与えることがあるので、カジュアルな場面では「so」などの表現の方が自然です。
- 「accordingly」の類義語は他にどのようなものがありますか?
-
「therefore」「thus」「hence」「consequently」「as a result」などが類義語として挙げられます。それぞれ微妙にニュアンスが異なるので、文脈に応じて適切なものを選ぶと良いでしょう。
- 「accordingly」はビジネスメールでよく使われますか?
-
はい、ビジネスメールなどでは「accordingly」はよく使われます。特に何かの状況や決定に基づいて行動を示す際に効果的です。
- Your request has been approved. Accordingly, we will proceed with the project.
(あなたの要請は承認されました。したがって、プロジェクトを進めることにします。)
- Your request has been approved. Accordingly, we will proceed with the project.
- 「accordingly」の語源は何ですか?
-
「accordingly」は「accord」という単語から派生しています。「accord」は「一致する」「調和する」という意味で、ラテン語の「accordare」に由来します。「accordingly」はそこから「一致して」「調和して」という意味が発展し、現在の「それに応じて」「したがって」という意味になりました。
まとめ

この記事では、英語表現「accordingly」の意味や使い方について詳しく解説しました。「accordingly」は「それに応じて」「したがって」という意味を持つ副詞で、ある状況や事実に基づいて行動や結果を示す際に使われる表現です。
この記事の主要ポイントをまとめると次のようになります。
- 「accordingly」は副詞で、主に「それに応じて」「したがって」「その結果として」という意味を持つ。
- 主な使い方は、「それに応じて(適宜に)」と「したがって(よって)」の2つ。
- 文頭、文中、文末のどの位置にも置くことができ、位置によってニュアンスが変わる。
- ややフォーマルな表現で、ビジネスや学術的な文脈でよく使われる。
- 類似表現には「therefore」「so」「that’s why」「thus」「hence」「consequently」などがある。
- よくある間違いとして「accordingly to」と使ってしまうことや、カジュアルな場面での不適切な使用がある。
- 「according to」(〜によれば)とは全く別の表現なので混同しないよう注意する。
英語の表現力を高めるためには、「accordingly」のような接続表現をマスターすることが大切です。この記事で紹介した例文や注意点を参考に、ぜひ実際の英語使用の場面で「accordingly」を使ってみてください。
適切な場面で正しく使うことで、より洗練された英語表現が可能になります。