「acknowledge」は英語で主に動詞として使われる単語です。「認める」「承認する」「謝意を表す」などの意味を持ち、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われています。
この記事では、英語初学者の方にもわかりやすく「acknowledge」の意味や使い方、発音のコツなどを例文とともに詳しく解説していきます。
acknowledgeとは?意味と基本的な使い方

acknowledgeは、「認める」「認識する」「承認する」という意味を持つ動詞です。何かの存在や事実を公式に認めたり、受け取ったことを伝えたりする際に使われます。また、人の貢献や努力に感謝の意を示す場合にも使われる便利な表現です。
acknowledgeの基本的な発音は「アクナレッジ」です。アクセントは2番目の「ナ」の音に置かれます。英語の初学者にとっては少し発音しづらい単語かもしれませんが、「アク・ナ・レッジ」と区切って練習すると覚えやすいでしょう。
この単語の活用形は以下のとおりです。
- 原形:acknowledge
- 過去形・過去分詞:acknowledged
- 現在分詞:acknowledging
- 三人称単数現在形:acknowledges
acknowledgeは多くの場面で使える便利な単語ですが、それぞれの意味合いや使い方によってニュアンスが変わってきます。次の見出しでは、acknowledgeの様々な用法について詳しく見ていきましょう。
acknowledgeの語源と歴史
acknowledgeは14世紀頃から使われている歴史ある単語です。「ac-(~へ、~に向かって)」と「knowledge(知識)」が組み合わさってできた言葉で、直訳すると「知識を認める」という意味になります。
中世英語の「aknoulechen」から発展し、現代の形になりました。
acknowledgeの様々な意味と用法
acknowledgeには複数の意味があり、使う状況によって微妙にニュアンスが異なります。ここでは主な意味と用法を詳しく説明します。
「認める・認識する」としてのacknowledge
最も基本的な用法は「事実を認める」という意味です。自分が何かを知っていることを認めたり、存在や真実を認識していることを表したりする場合に使います。
例文
- He acknowledged his mistake. (彼は自分の間違いを認めました。)
- We must acknowledge the problems in our education system. (私たちは教育システムの問題を認識しなければなりません。)
- She acknowledged that she was wrong. (彼女は自分が間違っていたことを認めました。)
「承認する・受け入れる」としてのacknowledge
公式に認める、承認するという意味でも使われます。特に政府や組織が何かを正式に認める場合によく使われる表現です。
例文
- The government finally acknowledged the rights of indigenous people. (政府はついに先住民の権利を認めました。)
- The company acknowledged receipt of my complaint. (会社は私の苦情を受け取ったことを確認しました。)
- The teacher acknowledged my hard work. (先生は私の努力を認めてくれました。)
「感謝の意を示す」としてのacknowledge
誰かの助けや貢献に対して感謝の意を表す場合にも使われます。特に本や論文の謝辞セクションなどでよく見られる用法です。
例文
- I would like to acknowledge my parents for their support. (私は両親のサポートに感謝したいと思います。)
- She acknowledged her team’s contribution to the project. (彼女はプロジェクトへのチームの貢献に謝意を表しました。)
- The author acknowledged the help of many people in his book. (著者は彼の本の中で多くの人の助けに感謝の意を示しました。)
「返事をする・応答する」としてのacknowledge
挨拶や質問に対して応答する、または何かのシグナルや連絡を受け取ったことを示す場合にも使われます。
例文
- He acknowledged my greeting with a nod. (彼はうなずいて私の挨拶に応えました。)
- Please acknowledge this email as soon as possible. (このメールをできるだけ早く確認してください。)
- The server acknowledged our order. (サーバーは私たちの注文を確認しました。)
acknowledgeを使った例文と表現
実際の会話や文章でacknowledgeがどのように使われるのか、様々な場面での例文を見ていきましょう。
日常会話でのacknowledge
例文
- I acknowledge that I am not perfect. (私は自分が完璧ではないことを認めます。)
- Can you acknowledge my text message? (私のテキストメッセージを確認してもらえますか?)
- He didn’t even acknowledge me when I waved at him. (彼は私が手を振っても全く気づいてくれませんでした。)
- We need to acknowledge our feelings. (私たちは自分の感情を認識する必要があります。)
- She acknowledged my presence with a smile. (彼女は笑顔で私の存在を認めてくれました。)
ビジネスシーンでのacknowledge
例文
- Please acknowledge receipt of this document. (このドキュメントの受領を確認してください。)
- The manager acknowledged the team’s efforts during the meeting. (マネージャーはミーティング中にチームの努力を称えました。)
- We acknowledge your complaint and will investigate the matter. (お客様のご不満を承り、調査いたします。)
- The CEO acknowledged the company’s poor performance last quarter. (CEOは前四半期の会社の業績不振を認めました。)
- It’s important to acknowledge your colleagues’ contributions. (同僚の貢献を認めることは重要です。)
手紙やメールでのacknowledge
例文
- I am writing to acknowledge receipt of your letter dated April 10. (4月10日付のお手紙の受領確認のためにご連絡いたします。)
- We hereby acknowledge your application for the position. (ここに貴方の応募を確認いたします。)
- Please acknowledge this email by clicking the link below. (下のリンクをクリックしてこのメールを確認してください。)
- The publisher acknowledged the author in the preface. (出版社は序文で著者に謝意を表しました。)
- I would like to acknowledge everyone who helped with this project. (このプロジェクトを手伝ってくれた全ての人に感謝の意を表したいと思います。)
acknowledgeの類義語と使い分け
acknowledgeには似た意味を持つ英単語がいくつかあります。ここでは、acknowledgeと類義語の違いや使い分けについて解説します。
acknowledgeとrecognize
recognizeも「認識する」「認める」という意味を持ちますが、acknowledgeとは少しニュアンスが異なります。
- recognize:主に「識別する」「見分ける」「~だと分かる」という意味合いが強い
- acknowledge:「公に認める」「受け入れる」というニュアンスが強い
例文
- I recognized him from his photo. (私は写真から彼だと分かりました。)
- The government recognized the new country. (政府はその新しい国を承認しました。)
- He acknowledged his responsibility in the accident. (彼は事故における自分の責任を認めました。)
acknowledgeとadmit
admitも「認める」という意味がありますが、使い方に違いがあります。
- admit:特に否定的な事実や間違いを「白状する」「認める」という意味合いが強い
- acknowledge:より中立的で、必ずしも否定的なことだけでなく、事実の認識や承認全般を指す
例文
- He admitted stealing the money. (彼はお金を盗んだことを白状しました。)
- She admitted that she was wrong. (彼女は自分が間違っていたことを認めました。)
- The scientist acknowledged the limitations of the study. (その科学者は研究の限界を認識していました。)
acknowledgeとaccept
acceptは「受け入れる」という意味を持ちますが、acknowledgeとは使用場面が異なります。
- accept:提案や招待などを「受け入れる」「了承する」という意味が強い
- acknowledge:事実や状況を「認識している」「認めている」というニュアンス
例文
- She accepted his apology. (彼女は彼の謝罪を受け入れました。)
- I accept your invitation to dinner. (夕食のお誘いを受け入れます。)
- He acknowledged the difficulties but continued with the plan. (彼は困難を認識しつつも計画を続行しました。)
以下の表はこれらの類義語の比較をまとめたものです。
単語 | 主な意味 | ニュアンス | 一般的な使用場面 |
---|---|---|---|
acknowledge | 認める、承認する | 公式な認識や承認 | 事実の受け入れ、感謝の表明 |
recognize | 認識する、識別する | 見分ける、理解する | 人や物の識別、国家承認 |
admit | 認める、白状する | 否定的事実の告白 | 過ちや失敗の認識 |
accept | 受け入れる、了承する | 同意や承諾 | 提案や招待への返答 |
acknowledgeのよくある間違いと注意点
acknowledgeを使う際によくある間違いや注意点をいくつか紹介します。
発音の間違い
acknowledgeは発音が難しい単語の一つです。よくある間違いとしては、
- 「アクノウレッジ」と発音する(正しくは「アクナレッジ」)
- 最初の「ac」を強く発音しすぎる
- 「ledge」の部分を「レジ」と発音する(正しくは「レッジ」)
発音のコツとしては、「アク・ナ・レッジ」と区切って練習し、アクセントは「ナ」に置くようにしましょう。
活用形の間違い
acknowledgeの活用形で間違いやすいのは過去形・過去分詞形です。-edgeで終わる動詞は-edを付ける規則変化をしますが、スペルを間違えやすいので注意しましょう。
- 正しい過去形・過去分詞:acknowledged(アクナレッジド)
- 間違い:acknowleded, acknowledgeed など
前置詞の使い方の間違い
acknowledgeと一緒に使う前置詞も間違いやすいポイントです。
例文
- acknowledge + that節:「〜ということを認める」
例:I acknowledge that I made a mistake. (私は間違いを犯したことを認めます。) - acknowledge + 名詞:「〜を認める」
例:She acknowledged her mistake. (彼女は自分の間違いを認めました。) - acknowledge + 人 + for + 名詞:「人の〜を称える」
例:The boss acknowledged her for her hard work. (上司は彼女の頑張りを称えました。) - acknowledge + 人 + as + 名詞:「人を〜として認める」
例:They acknowledged him as the rightful heir. (彼らは彼を正当な相続人として認めました。)
日本語との意味の違い
日本語で「認める」という言葉は様々な文脈で使われますが、英語のacknowledgeはすべての場面で使えるわけではありません。例えば、
- 「能力を認める」→ recognize one’s ability(acknowledgeよりrecognizeが一般的)
- 「入場を認める」→ allow entry(acknowledgeではなくallowを使う)
- 「許可を認める」→ grant permission(acknowledgeではなくgrantを使う)
acknowledgeに関する問題
ここではacknowledgeの理解度を確認するための問題を10問用意しました。それぞれの問題に挑戦してみましょう。
- 次の文の空欄に適切な単語を入れなさい。
The teacher __ my effort with a smile. - acknowledgeの過去形はどれですか?
a) acknowledgeed b) acknowledged c) acknowledging d) acknowledges - 「彼は自分の間違いを認めました」を英語で表すと?
- acknowledgeの正しい発音に最も近いものはどれですか?
a) アクノウレッジ b) アクノレッジ c) アクナレッジ d) アケナレッジ - 次の文を日本語に訳しなさい。
Please acknowledge receipt of this email. - 「acknowledgeとadmitの違い」について、最も適切な説明はどれですか?
a) 全く同じ意味である
b) acknowledgeは肯定的な事実、admitは否定的な事実を認める傾向がある
c) acknowledgeは口語、admitは文語である
d) acknowledgeは英国英語、admitはアメリカ英語である - 次の和文を英語に訳しなさい。
「政府はついにその問題の存在を認めました。」 - acknowledgeを使って「彼女の貢献に感謝する」という意味の英文を作りなさい。
- 次の英文の意味として最も適切なものを選びなさい。
He acknowledged me with a nod.
a) 彼は私にうなずいた
b) 彼は私の存在を無視した
c) 彼は私に同意した
d) 彼は私を知っていると言った - 次の文の空欄に適切な前置詞を入れなさい。
The scientist acknowledged the student _ his valuable contribution to the research.
acknowledgeを使いこなすためのコツ
acknowledgeを会話や文章で自然に使いこなすためのコツをいくつか紹介します。
日常会話での使い方
日常会話では、acknowledgeはやや堅い表現と感じられることがあります。カジュアルな会話では、以下のような言い換えも考慮しましょう。
例文
- acknowledge → admit, recognize, notice
例:He didn’t even acknowledge me. → He didn’t even notice me.(彼は私に気づきもしませんでした。)
しかし、何かに感謝の意を示したい場合や、フォーマルな場面では適切に使えると便利です。
例文
- I’d like to acknowledge everyone who helped with the party. (パーティーを手伝ってくれた全ての人に感謝したいと思います。)
- She acknowledged my birthday with a card. (彼女はカードで私の誕生日を祝ってくれました。)
ビジネスでの効果的な使い方
ビジネスシーンでは、acknowledgeはプロフェッショナルで丁寧な印象を与える表現として有効です。特に以下のような場面で使われます。
- メールの受信確認
- 苦情や問い合わせへの初期対応
- 会議やプレゼンテーションでの謝辞
- ビジネス文書でのフォーマルな承認
例文
- We acknowledge your concerns and will respond in detail by Friday. (ご心配の点について承知いたしました。金曜日までに詳細をご回答いたします。)
- I would like to acknowledge the marketing team for their excellent presentation. (素晴らしいプレゼンテーションを行ったマーケティングチームに感謝いたします。)
acknowledgeに関するよくある質問
ここではacknowledgeに関してよく寄せられる質問とその回答をまとめています。
- acknowledgeとacknowledgmentの違いは?
-
acknowledgeは動詞で「認める」「承認する」などの意味があります。一方、acknowledgmentは名詞で「承認」「認識」「謝辞」などの意味があります。
例文:
She acknowledged receipt of my letter. (彼女は私の手紙の受領を確認しました。)
Her acknowledgment of my letter came quickly. (彼女からの私の手紙の受領確認はすぐに来ました。)なお、acknowledgmentはacknowledgementとも綴られることがあります。アメリカ英語では主にacknowledgment、イギリス英語ではacknowledgementが一般的ですが、両方の綴りが使われています。
- acknowledgeの否定形はどう使う?
-
acknowledgeの否定形は、通常「not acknowledge」または「fail to acknowledge」という形で表現されます。
例文:
He did not acknowledge my greeting. (彼は私の挨拶に応じませんでした。)
The company failed to acknowledge our complaint. (その会社は私たちの苦情を認めませんでした。)
She refuses to acknowledge her mistake. (彼女は自分の間違いを認めようとしません。) - acknowledgeの過去形と過去分詞の違いは?
-
acknowledgeの過去形と過去分詞は同じ「acknowledged」という形ですが、使われる文脈が異なります。
- 過去形:過去の動作を表す
例:He acknowledged his mistake yesterday. (彼は昨日自分の間違いを認めました。) - 過去分詞:受動態や完了形で使われる
例:His contribution has been acknowledged by everyone. (彼の貢献は皆に認められています。)
例:The letter was acknowledged immediately. (その手紙はすぐに確認されました。)
- 過去形:過去の動作を表す
- acknowledgeは丁寧な表現?
-
はい、acknowledgeは比較的フォーマルで丁寧な表現です。特にビジネスシーンや公式な場面で使われることが多く、相手への敬意や認識を示す際に効果的です。カジュアルな会話では、より日常的な表現(notice, recognize, admit など)が使われることもあります。
例文:
I would like to acknowledge your kind assistance. (ご親切なご協力に感謝申し上げます。)- フォーマル
Thanks for helping me. (手伝ってくれてありがとう。)- カジュアル
まとめ

この記事では「acknowledge」の意味と使い方について詳しく解説してきました。acknowledgeは「認める」「承認する」「感謝の意を示す」などの意味を持つ多機能な動詞で、様々な場面で活用できる便利な英単語です。
ここで学んだポイントをまとめておきましょう。
- acknowledgeの基本的な意味は「認める」「認識する」「承認する」
- 主な用法には「事実を認める」「公式に承認する」「感謝の意を示す」「応答する」などがある
- 発音は「アクナレッジ」で、アクセントは2番目の音節に置く
- 過去形・過去分詞は「acknowledged」、現在分詞は「acknowledging」
- 類義語(recognize, admit, accept)との使い分けを理解することが重要
- ビジネスシーンではフォーマルで丁寧な表現として有効
- 前置詞との組み合わせ(that節、for, as など)に注意が必要
acknowledgeはビジネス英語や公式な場面で特に役立つ表現です。この記事で紹介した例文や使い方を参考に、ぜひ実際の会話や文章で使ってみてください。
正しく使いこなせるようになれば、あなたの英語表現の幅がぐっと広がるでしょう。英語学習の旅を続ける中で、このような多機能な単語を増やしていくことが、流暢な英語への近道となります。