「acquit」は英語の動詞で、主に「無罪を宣告する」「罪から解放する」という法律用語として使われます。また「自分の責任や義務を果たす」という意味でも使用されます。
この記事では、英語初学者のために「acquit」の意味や使い方を例文と共に詳しく解説していきます。
「acquit」とは?法律用語から日常表現まで

「acquit」は主に法廷や裁判の場面で使われる言葉で、被告人が無罪であると宣告されることを意味します。語源はラテン語の「acquietare(満足させる、平静にする)」から来ており、中世フランス語の「acquiter」を経て英語に取り入れられました。
法律用語としての使用が最も一般的ですが、「自分の責任を果たす」「立派に役目を果たす」という意味でも使われることがあります。特に「acquit oneself」という形で「(役割や責任を)うまく果たす」という意味で使われることが多いです。
「acquit」の主な意味
「acquit」には以下のような主な意味があります。
- 無罪を宣告する・罪から解放する(法律用語)
- 義務や責任を果たす
- (特に「acquit oneself」の形で)立派に振る舞う、うまくやり遂げる
法律関連のニュースや文学作品では、最初の意味で多く使われています。
「acquit」の活用形
「acquit」の活用形は以下の通りです。
- 原形:acquit
- 三人称単数形:acquits
- 過去形:acquitted
- 過去分詞形:acquitted
- 現在分詞:acquitting
「acquit」は「-t」で終わる動詞なので、過去形と過去分詞を作る際には「t」を重ねて「acquitted」となる点に注意が必要です。
「acquit」の使い方と例文
「acquit」は主に法律の文脈で使われますが、日常的な表現としても使われることがあります。ここでは、様々な場面での「acquit」の使い方と、中学英語レベルの例文を紹介します。
例文
- The jury acquitted him of all charges.(陪審は彼をすべての罪で無罪とした。)
- She was acquitted due to lack of evidence.(彼女は証拠不足のため無罪となった。)
- He acquitted himself well in the debate.(彼はディベートで立派に振る舞った。)
- We must acquit ourselves of our responsibilities.(私たちは自分たちの責任を果たさなければならない。)
- The student acquitted herself admirably on the test.(その生徒はテストで見事に成果を上げた。)
法律用語としての「acquit」は「of + 罪状」の形でよく使われます。また、「acquit oneself」という表現は「well(うまく)」「admirably(見事に)」などの副詞と一緒に使われることが多いです。
法律用語としての「acquit」
法律用語としての「acquit」は、被告人が法廷で無罪と宣告されることを意味します。この使い方は、ニュースや法律に関する文章でよく見られます。
例文
- The defendant was acquitted after a long trial.(被告人は長い裁判の後、無罪となった。)
- The judge acquitted him of murder.(裁判官は彼を殺人罪で無罪とした。)
- She was acquitted on all counts.(彼女はすべての罪状で無罪となった。)
法律用語としての「acquit」は、「not guilty(無罪)」の判決を下すという意味で使われます。英語の法律関連のニュースを読む際には、この用法を覚えておくと理解が深まります。
「acquit oneself」の使い方
「acquit oneself」という表現は、「自分の役割や責任を立派に果たす」「うまくやり遂げる」という意味で使われます。これは日常会話やビジネスの場面で使われることがあります。
例文
- He acquitted himself well in his new job.(彼は新しい仕事で立派に務めを果たした。)
- She acquitted herself admirably during the presentation.(彼女はプレゼンテーション中に見事な働きをした。)
- The students acquitted themselves well in the competition.(生徒たちはコンテストで立派に振る舞った。)
「acquit oneself」の後には、「well(うまく)」「admirably(見事に)」「poorly(うまくなく)」などの副詞がよく続きます。これによって、どのように責任を果たしたかという評価を表現します。
「acquit」を含む慣用表現
「acquit」を含むその他の慣用表現や熟語も覚えておくと便利です。
- acquit oneself of: 〜の責任を果たす
- acquit oneself with honor: 名誉を保って振る舞う
- acquit and discharge: 無罪放免にする(法律用語)
例文
- He acquitted himself of his promise.(彼は約束を果たした。)
- The soldier acquitted himself with honor in battle.(その兵士は戦闘で名誉ある振る舞いをした。)
- The court acquitted and discharged the accused.(裁判所は被告人を無罪放免にした。)
これらの表現を知っておくと、より幅広い文脈で「acquit」を使いこなすことができるようになります。
「acquit」の類義語と対義語
英語の語彙を豊かにするためには、「acquit」と似た意味を持つ単語(類義語)や反対の意味を持つ単語(対義語)を知ることも重要です。
「acquit」の類義語としては、法律用語の文脈では「exonerate(無罪とする)」「absolve(罪を免除する)」「clear(罪を晴らす)」などがあります。また、責任を果たすという意味では「fulfill(果たす)」「discharge(遂行する)」などが挙げられます。
対義語としては、「convict(有罪とする)」「condemn(罪に定める)」「find guilty(有罪とみなす)」などがあります。
以下の表で、「acquit」の主な類義語と対義語をまとめてみましょう。
| 類義語 | 意味 |
|---|---|
| exonerate | 無罪とする、免除する |
| absolve | 罪を許す、免除する |
| clear | 疑いを晴らす |
| discharge | (義務を)遂行する |
| fulfill | 果たす、満たす |
| 対義語 | 意味 |
|---|---|
| convict | 有罪とする |
| condemn | 罪に定める |
| find guilty | 有罪とみなす |
| sentence | 判決を下す |
| penalize | 罰する |
これらの類義語や対義語を知ることで、状況に応じた適切な表現を選ぶことができるようになります。
「acquit」と類義語の違い
「acquit」とその類義語には微妙なニュアンスの違いがあります。
- acquit: 主に法的な文脈で、証拠に基づいて無罪であると正式に宣告すること
- exonerate: 非難や疑いから解放すること(法的手続きに限らない)
- absolve: 罪や責任から解放すること(宗教的な文脈でも使用される)
- clear: 疑いや嫌疑を晴らすこと
例文
- The court acquitted him of all charges.(裁判所は彼をすべての罪状で無罪とした。)
- The new evidence exonerated him from any wrongdoing.(新たな証拠により、彼のいかなる不正行為も否定された。)
- The priest absolved him of his sins.(司祭は彼の罪を許した。)
- The investigation cleared her name.(調査によって彼女の名誉は守られた。)
これらの微妙な違いを理解することで、より正確な英語表現ができるようになります。
「acquit」のよくある間違いと注意点
英語学習者が「acquit」を使う際によくある間違いと注意点をいくつか紹介します。これらを知っておくことで、より正確に「acquit」を使いこなせるようになるでしょう。
スペリングの間違い
「acquit」のスペリングでよくある間違いには以下のようなものがあります。
- ❌ aquit(「c」が抜けている)
- ❌ acquite(余分な「e」がついている)
- ❌ acquitt(「t」が余分についている)
また、過去形・過去分詞形を作る際には「t」を重ねて「acquitted」とすることを忘れないようにしましょう。
- ✓ acquitted(正しい過去形・過去分詞形)
- ❌ acquited(「t」が一つしかない)
これらのスペリングミスを避けるためには、何度も書いて練習することが効果的です。
発音の間違い
「acquit」の発音は「ə-KWIT」です。特に注意すべき点は以下の通りです。
- 「ac」の部分は弱く発音され、「ə」(短いアの音)になります。
- アクセントは2つ目の音節「KWIT」にあります。
- 最後の「t」はしっかりと発音します。
日本語話者にとっては、「アクイット」と発音しがちですが、正しくは「アクィット」に近い音になります。ただし、最初の「a」は弱く発音されます。
類義語との混同
- acquit(無罪にする)とexonerate(無罪を証明する)は似ていますが、acquitは法的な判決、exonerateは疑いを晴らすニュアンスが強いです。
- absolve(免責する)とも混同しやすいですが、absolveは宗教的・道徳的な免責に使われることが多いです。
使い方・文型の間違い
acquit は通常「acquit A of B」の形で使います。
- A(人)をB(罪など)の容疑で無罪にする
- 例:The jury acquitted him of all charges.
(陪審員は彼をすべての容疑で無罪とした。)
注意点
- 「acquit oneself well/poorly」の形で「(義務・責任などを)立派に/まずく果たす」という意味もあります。
- 例:She acquitted herself well in the interview.(彼女はインタビューによく答えた。)
意味の取り違え
acquit は主に「無罪放免にする」「(義務などから)解放する」という意味です。
- × 「告発する」「有罪にする」
→ これは convict です。 - × 「辞職する」「辞任する」
→ これは resign です。
「acquit」の実用的な使用場面
「acquit」は主に法律関連の文脈で使われますが、日常生活やビジネスシーンでも使うことができます。ここでは、「acquit」が実際に使われる場面や状況を紹介します。
ニュースや報道での使用
「acquit」は法廷の判決についてのニュースや報道でよく使われます。
例文
- The famous actor was acquitted of tax evasion.(その有名俳優は脱税の罪で無罪となった。)
- After a six-month trial, all defendants were acquitted.(6ヶ月の裁判の後、すべての被告人が無罪となった。)
- The jury acquitted her after deliberating for just two hours.(陪審は2時間の協議の後、彼女を無罪とした。)
ニュースを英語で読む際には、「acquit」という単語に出会うことが多いでしょう。特に大きな裁判に関する報道では頻繁に使用されます。
ビジネスや職場での使用
「acquit oneself」の形で、仕事やプロジェクトでの成果について話すときに使うことができます。
例文
- He acquitted himself well in his first presentation to the board.(彼は取締役会での初めてのプレゼンテーションで立派に振る舞った。)
- The new employee has acquitted herself admirably in her first month.(その新入社員は最初の1ヶ月で見事な成果を上げた。)
- Our team acquitted itself well despite the challenges.(私たちのチームは困難にもかかわらず立派にやり遂げた。)
ビジネスの場面では、「do a good job」「perform well」などのより一般的な表現も使われますが、「acquit oneself well」を使うとやや格式高い印象を与えることができます。
「acquit」に関する問題
ここでは、英単語「acquit」(無罪にする、免責する)に関連する語彙や文脈理解の問題を出題します。
「acquit」は法律用語としてよく使われますが、他の類似語や反意語も含めて、正しい語を選ぶ力を養います。各問題の解答には日本語訳も付けています。
- 裁判で被告人が罪を問われなかった場合に使われる単語は何ですか?
- 「有罪判決を下す」という意味の英単語は何ですか?
- 「acquit」と反対の意味を持つ単語は何ですか?
- 「acquit」はどのような状況で使われますか?
a) 誰かを賞賛する時
b) 誰かの罪を認める時
c) 誰かの罪を認めない時 - 「acquit」の名詞形は何ですか?
- 裁判で「acquittal」が出た場合、被告人はどうなりますか?
a) 有罪
b) 無罪
c) 罰金 - 「免責する」「責任を問わない」という意味で使われる単語は何ですか?
- 「acquit oneself well」という表現の意味は何ですか?
- 「convict」の意味は何ですか?
- 「acquit」と「convict」の違いを一言で説明してください。
これらの問題を通して、「acquit」の使い方についての理解が深まったことを願います。
「acquit」に関するよくある質問
ここでは、「acquit」に関してよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。
- 「acquit」と「not guilty」の違いは何ですか?
-
「acquit」は動詞で、「無罪を宣告する」という行為を表します。一方、「not guilty」は「無罪の」という形容詞句です。「acquit」は裁判所や陪審が行う行為を表し、「not guilty」はその結果として被告人に与えられる状態を表します。
例文:
The jury acquitted him.(陪審は彼を無罪とした。)
He was found not guilty.(彼は無罪とされた。) - 「acquit」の名詞形は何ですか?
-
「acquit」の名詞形は「acquittal」です。「無罪判決」「免責」を意味します。
例文:
His acquittal surprised many people.(彼の無罪判決は多くの人々を驚かせた。)
The lawyer secured an acquittal for her client.(その弁護士は依頼人のために無罪判決を勝ち取った。) - 「acquit」と「discharge」の違いは何ですか?
-
「acquit」は主に法的な文脈で「無罪を宣告する」という意味で使われます。一方、「discharge」は「解放する」「放免する」という広い意味を持ち、法的な文脈だけでなく、病院からの退院や義務からの解放など、様々な場面で使われます。
例文:
The court acquitted him of all charges.(裁判所は彼をすべての罪状で無罪とした。)
The patient was discharged from the hospital.(その患者は病院から退院した。)
He was discharged from his duties.(彼は義務から解放された。) - 「acquit」は日常会話でよく使われますか?
-
「acquit」は主に法律用語として使われ、日常会話ではあまり一般的ではありません。ただし、「acquit oneself well/admirably」などの表現は、ビジネスや教育の場面で時々使われることがあります。日常会話では、「do well」「perform well」などのより一般的な表現が使われることが多いです。
- 「acquit」は中学校で習う単語ですか?
-
「acquit」は一般的に中学校の英語教育では扱われない単語です。高校や大学でも、法律や文学に関する専門的な文脈で学ぶことが多いです。しかし、英字新聞やニュースを読む際には出てくることがあるため、知っておくと役立ちます。
まとめ

この記事では、英語の動詞「acquit」について詳しく解説しました。「acquit」は主に法律用語として「無罪を宣告する」という意味で使われますが、「acquit oneself」の形で「立派に振る舞う」「責任を果たす」という意味でも使われます。
「acquit」を理解し、適切に使うためのポイントをまとめます。
- 「acquit」は主に法律用語として使われ、「無罪を宣告する」という意味がある。
- 「acquit of + 罪状」の形で使われることが多い。
- 「acquit oneself」は「立派に振る舞う」「責任を果たす」という意味で使われる。
- 過去形・過去分詞形は「acquitted」と「t」を重ねる。
- 名詞形は「acquittal(無罪判決)」。
- 対義語は「convict(有罪とする)」。
- 類義語には「exonerate」「absolve」「clear」などがある。
「acquit」は法律に関するニュースや文学作品を理解するために重要な単語です。また、「acquit oneself」のような表現はビジネスや教育の場面でも使うことができます。この記事で紹介した例文や注意点を参考に、ぜひ「acquit」を正確に使いこなせるようになりましょう。
英語の語彙を増やすことは、より豊かな表現力を身につけるための大切な一歩です。

