「after a while」は英語でよく使われる時間表現で、日本語では「しばらくして」「少し時間が経った後に」などと訳されます。この表現は日常会話からビジネスシーンまで幅広く活用できる便利なフレーズです。
今回は英語初心者の方でも理解しやすいよう、「after a while」の意味や使い方、類似表現との違いなどを詳しく解説します。英会話や英作文で自然に使えるようになりましょう。
「after a while」の基本的な意味

「after a while」は、時間の経過を表す表現です。「after(~の後に)」と「a while(しばらくの間)」という言葉が組み合わさって、「しばらくの時間が経った後に」という意味になります。
この表現の良いところは、具体的な時間を指定せずに「ある程度の時間が経過した」ことを伝えられる点です。「しばらく」の長さは状況によって変わり、数分程度の場合もあれば、数時間になることもあります。文脈によって適切な時間を想像できるところが、この表現の便利なところです。
「after a while」の日本語訳
「after a while」は、日本語に訳すと以下のようなバリエーションがあります。
- しばらくして
- しばらくたって
- 少し間をおいて
- 少し時間が経ってから
- ややあってから
状況に応じて、最も自然な訳し方を選ぶとよいでしょう。
「after a while」の構造
「after a while」は、前置詞の「after」と名詞句「a while」から成り立っています。「while」は「一定の時間」を意味する名詞で、不定冠詞「a」がついて「ある一定の時間」を表します。全体で副詞句として機能し、「いつ」という時間を表現します。
「after a while」の使い方
「after a while」は様々な場面で使うことができます。ここでは、実際の使い方について解説します。
文の中での位置
「after a while」は文の中で様々な位置に置くことができます。主に以下の3つのパターンがあります。
例文
- 文頭に置く場合
「After a while, she started to feel better.」
(しばらくして、彼女は気分が良くなり始めた。) - 文中に置く場合:
「She started to feel better after a while.」
(彼女はしばらくして気分が良くなり始めた。) - 文末に置く場合
「The pain went away after a while.」
(痛みはしばらくして消えた。)
どの位置に置いても基本的な意味は変わりませんが、文頭に置くと時間の経過を強調する効果があります。
時制との関係
「after a while」は、様々な時制と組み合わせて使うことができます。
例文
- 過去形との組み合わせ
「The rain stopped after a while.」
(しばらくして雨が止んだ。) - 現在形との組み合わせ(一般的な事実の場合)
「Children usually calm down after a while.」
(子どもたちは通常、しばらくすると落ち着きます。) - 未来形との組み合わせ
「I will call you after a while.」
(しばらくしてからあなたに電話します。) - 現在完了形との組み合わせ
「She has become better at English after a while.」
(彼女はしばらくして英語が上達しました。)
このように、伝えたい時間の流れに応じて、適切な時制と組み合わせることができます。
「after a while」を使った例文
ここでは、「after a while」を使った中学英語レベルの例文をいくつか紹介します。日常生活でよく使う場面を想定しています。
日常会話での例文
例文
- 「I was tired, but I felt better after a while.」
(疲れていたけど、しばらくしたら気分が良くなった。) - 「After a while, he remembered where he put his keys.」
(しばらくして、彼は鍵をどこに置いたか思い出した。) - 「Let’s take a break now and continue after a while.」
(今休憩して、しばらくしてから続けましょう。) - 「The rain was heavy at first, but it stopped after a while.」
(最初は雨が強かったけど、しばらくして止んだ。) - 「I couldn’t understand the math problem, but after a while, I found the answer.」
(数学の問題が理解できなかったけど、しばらくして答えを見つけた。)
学校生活での例文
例文
- 「I was nervous about my speech, but after a while, I became more confident.」
(スピーチについて緊張していたけど、しばらくして自信がついてきた。) - 「The class was difficult at first, but it became easier after a while.」
(授業は最初難しかったけど、しばらくして簡単になってきた。) - 「After a while, everyone in the class understood the new grammar.」
(しばらくして、クラスの全員が新しい文法を理解した。) - 「We were lost on the way to the museum, but we found it after a while.」
(博物館への道で迷ったけど、しばらくして見つけた。) - 「The teacher was angry, but after a while, she smiled again.」
(先生は怒っていたけど、しばらくして再び笑顔になった。)
家族との会話での例文
例文
- 「My little sister was crying, but after a while, she fell asleep.」
(妹は泣いていたけど、しばらくして眠りについた。) - 「We had an argument, but we made up after a while.」
(私たちは言い争いをしたけど、しばらくして仲直りした。) - 「After a while, my parents agreed to let me go to the party.」
(しばらくして、両親はパーティーに行くことを許してくれた。) - 「The new video game was hard, but I got better after a while.」
(新しいビデオゲームは難しかったけど、しばらくして上手くなった。) - 「My dog was scared of the new toy, but after a while, he started to play with it.」
(私の犬は新しいおもちゃを怖がっていたけど、しばらくして遊び始めた。)
「after a while」の類似表現との違い
英語には「after a while」と似た表現がいくつかあります。それぞれの違いを理解して、適切に使い分けましょう。
「in a while」との違い
「in a while」は「もうすぐ」「しばらくしたら」という意味で、これから起こることに使います。一方、「after a while」は「しばらくして」という意味で、時間経過後のことを表します。
例文
- 「I’ll be ready in a while.」(もうすぐ準備ができます。)
- 「She felt better after a while.」(彼女はしばらくして気分が良くなった。)
「in a while」は未来の出来事に対して使い、「after a while」は過去の出来事や時間経過後の変化に使うという違いがあります。
「for a while」との違い
「for a while」は「しばらくの間」という意味で、ある状態や行動が一定期間続くことを表します。「after a while」は時間経過後の変化や出来事を表します。
例文
- 「I studied English for a while.」(私はしばらくの間英語を勉強した。)
- 「I took a break and then studied English after a while.」(休憩をとって、しばらくしてから英語を勉強した。)
「for a while」は期間を表し、「after a while」は時点を表すという違いがあります。
「after some time」との違い
「after some time」も「しばらくして」という意味ですが、「after a while」よりも長い時間経過を表すことが多いです。「some time」は「かなりの時間」というニュアンスを持ちます。
例文
- 「After some time, I became good at playing the piano.」(かなりの時間が経って、私はピアノが上手になった。)
- 「After a while, I felt less nervous about the test.」(しばらくして、私はテストに対する緊張が和らいだ。)
微妙なニュアンスの違いですが、「after some time」の方が「after a while」よりも長い時間を表すことが多いです。
「after a long time」との違い
「after a long time」は「長い時間の後に」「久しぶりに」という意味で、「after a while」よりもかなり長い時間経過を表します。
例文
- 「I met my old friend after a long time.」(久しぶりに古い友人に会った。)
- 「The pain went away after a while.」(痛みはしばらくして消えた。)
「after a long time」は数ヶ月や数年といった長期間を表すのに対し、「after a while」は比較的短い時間(数分から数時間程度)を表すことが多いです。
「after a while」の実践的な使い方
「after a while」をより効果的に使うための実践的なアドバイスを紹介します。
会話でのニュアンス
「after a while」を会話で使う場合、話し手の主観によって「しばらく」の長さが変わることがあります。例えば、待ち合わせの場合、「I’ll be there after a while」と言われた場合、10分程度の場合もあれば、30分以上かかる場合もあります。
より明確に時間を伝えたい場合は、「after about 15 minutes」(約15分後に)のように具体的な時間を示すと良いでしょう。
物語や小説での使い方
物語や小説では、「after a while」は場面転換や時間経過を表す際によく使われます。例えば、
例文
- 「He sat down to read a book. After a while, he heard a strange noise from the kitchen.」
(彼は座って本を読み始めた。しばらくして、キッチンから奇妙な音が聞こえてきた。)
このように、ある場面から次の場面への移行をスムーズに表現できます。
「after a while」を含む実用的なフレーズ
「after a while」を含む実用的なフレーズをいくつか紹介します。これらのフレーズを覚えておくと、英会話で役立ちます。
例文
- 「Let’s take a break and continue after a while.」
(休憩を取って、しばらくしてから続けましょう。) - 「Things will get better after a while.」
(物事はしばらくすれば良くなります。) - 「I’ll get back to you after a while.」
(しばらくしてからあなたに連絡します。) - 「You’ll get used to it after a while.」
(あなたはしばらくすれば慣れるでしょう。) - 「Let’s talk about it again after a while.」
(しばらくしてからもう一度それについて話し合いましょう。)
「after a while」の発音とイントネーション
「after a while」の発音は、英語の発音に慣れていない人にとっては少し難しいかもしれません。ここでは、正しい発音とイントネーションについて解説します。
「after a while」は、「ア(ー)フタ・ア・ワイル」と発音します。「while」の部分が強調され、イントネーションが上がります。
発音のポイント
- 「after」は「アフタ(ー)」と発音し、「r」の音は日本語の「ラ行」よりも軽く発音します。
- 「a」は弱く「ア」と発音します。
- 「while」は「ワイル」と発音し、「ai」は「アイ」のような二重母音です。
会話の中で自然に発音できるように練習してみましょう。
「after a while」に関連する英語のことわざ
「after a while」そのものはことわざではありませんが、時間の経過に関連する英語のことわざはいくつかあります。ここでは、関連するものを紹介します。
「Time heals all wounds.」(時間はすべての傷を癒す。)
意味:時間が経てば、悲しみや痛みは和らぐという意味。「after a while」の考え方に通じるものがあります。
「Rome wasn’t built in a day.」(ローマは一日にして成らず。)
意味:重要なことや大きなことは、時間をかけて少しずつ達成されるという意味。時間の経過の重要性を表しています。
「Good things come to those who wait.」(待つ者には良いことが訪れる。)
意味:忍耐強く待っていれば、最終的に良い結果が得られるという意味。「after a while」の「しばらく待つ」というニュアンスに関連しています。
これらのことわざを知っておくと、「after a while」が持つ「時間の経過による変化」という概念をより深く理解できるでしょう。
「after a while」に関するよくある質問
ここでは、「after a while」に関するよくある質問とその回答をまとめます。
- 「after a while」はどのくらいの時間を表しますか?
-
「after a while」が表す時間の長さは、状況によって異なります。数分から数時間程度のことが多いですが、文脈によっては数日を表すこともあります。重要なのは、厳密な時間ではなく、「ある程度の時間が経過した」というニュアンスです。
- 「after a while」と「after a few minutes」の違いは何ですか?
-
「after a few minutes」は「数分後に」という具体的な時間を指定しています。一方、「after a while」は時間を特定せず、「しばらくして」というあいまいな表現です。状況に応じた適切な時間経過を表す柔軟性があります。
- 「after a while」は文頭、文中、文末のどこで使うのが適切ですか?
-
「after a while」は文頭、文中、文末のどの位置でも使用できます。強調したい部分や文の流れによって位置を選ぶとよいでしょう。文頭に置くと時間の経過を強調し、文末に置くと結果を強調する傾向があります。
- 「after a while」はフォーマルな文章でも使えますか?
-
「after a while」はフォーマル、インフォーマルどちらの場面でも使用できる表現です。ビジネスメールや学術論文などのフォーマルな文章でも問題なく使えます。より正式な表現としては「after some time」「subsequently」などもあります。
- 「after a while」と「in a while」はどちらを使えばいいですか?
-
時間の経過後の出来事や変化を表現する場合は「after a while」を使い、これから近い将来に起こることを表現する場合は「in a while」を使います。過去の出来事は「after a while」、未来の出来事は「in a while」と覚えておくとよいでしょう。
まとめ

この記事では、「after a while」の意味と使い方について解説しました。主なポイントは以下の通りです。
- 「after a while」は「しばらくして」「少し時間が経った後に」という意味を持つ表現である。
- 文頭、文中、文末のどの位置でも使用でき、場所によって微妙にニュアンスが変わる。
- 過去形、現在形、未来形など、さまざまな時制と組み合わせることができる。
- 「in a while」「for a while」「after some time」「after a long time」など、似た表現との違いを理解して適切に使い分けることが大切。
- 「after a while」が表す時間の長さは状況によって異なり、数分から数時間程度のことが多い。
- フォーマル、インフォーマルどちらの場面でも使用できる便利な表現である。
- 物語や小説では場面転換や時間経過を表す際によく使われる。
- 発音は「ア(ー)フタ・ア・ワイル」で、「while」の部分が強調される。
「after a while」は英語の日常会話でよく使われる便利な表現です。この記事で紹介した例文や使い方を参考に、ぜひ自分の英語表現の幅を広げてみてください。
適切な場面で「after a while」を使うことで、より自然な英語表現が可能になります。