「also」は英語で「~も」「同様に」「さらに」という意味を持つ副詞です。英語の基本単語でありながら、使う位置によって少しニュアンスが変わるので、初学者の方が混乱することも多い単語です。
この記事では「also」の基本的な意味から実際の使い方、よくある間違いまで、具体的な例文を交えて分かりやすく解説します。
「also」とは?英語の基本的な追加表現

「also」は主に「~も」「さらに」という意味を持つ副詞で、文中で何かを追加したり、同様の状況を示したりする際に使われます。中学英語で早い段階で学習する基本的な単語ですが、文中での位置や使い方によって表現の幅が広がる便利な単語です。
「also」は日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われ、フォーマルな表現としても適しています。同じような意味を持つ「too」や「as well」と比べると、やや丁寧な印象を与えるのが特徴です。
例えば、次のような使い方をします。
例文
- I like apples. I also like oranges.
(私はリンゴが好きです。私はオレンジも好きです。) - My brother studies English. He also studies French.
(私の兄は英語を勉強しています。彼はフランス語も勉強しています。) - We visited Tokyo. We also went to Kyoto.
(私たちは東京を訪れました。私たちは京都にも行きました。)
「also」の基本的な使い方と文中での位置
「also」の使い方で最も重要なのは、文中での位置です。英語の副詞は位置によって意味や強調点が変わることがありますが、「also」も例外ではありません。
基本的な位置のルールを理解しておくと、正確に使えるようになります。
主語の後ろに置く
最も一般的な使い方は、主語の直後に「also」を置くパターンです。この場合、主語が他の人やものと同様に何かをすることを示します。
例文
- She also likes cats.
(彼女も猫が好きです。) - I also went to the library.
(私も図書館に行きました。) - They also study Japanese.
(彼らも日本語を勉強しています。)
助動詞の後ろに置く
助動詞がある場合は、助動詞の後ろに「also」を置きます。
例文
- I can also play the piano.
(私はピアノも弾くことができます。) - She will also come to the party.
(彼女もパーティーに来るでしょう。) - They have also finished their homework.
(彼らも宿題を終えました。)
be動詞の後ろに置く
be動詞がある場合は、be動詞の後ろに「also」を置きます。
例文
- He is also a doctor.
(彼も医者です。) - The cat is also black.
(その猫も黒いです。) - My parents are also teachers.
(私の両親も教師です。)
文頭に置く
「also」を文頭に置くと、「さらに」「加えて」という意味が強調されます。この場合、文と文のつながりを示し、前の文に追加情報を加える役割をします。
文頭で使う場合は、カンマを付けることが一般的です。
例文
- I like playing soccer. Also, I enjoy swimming.
(私はサッカーをするのが好きです。また、水泳も楽しんでいます。) - She speaks English well. Also, she can speak Chinese.
(彼女は英語を上手に話します。また、中国語も話せます。) - He works hard at school. Also, he helps his parents at home.
(彼は学校で一生懸命勉強します。また、家では両親を手伝っています。)
「also」と「too」「as well」の違いと使い分け
英語には「also」の他にも「~も」という意味を持つ表現として「too」や「as well」があります。
これらは似た意味を持ちますが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「also」と「too」の違い
「also」と「too」の最大の違いは、文中での位置です。
「also」は主に文の中間(主語の後ろや助動詞の後ろなど)に置かれるのに対し、「too」は主に文末に置かれます。
例文
- I also like music.(私も音楽が好きです。)
- I like music too.(私も音楽が好きです。)
また、「also」はやや改まった表現で、「too」はカジュアルな印象を与えます。
公式な文書やビジネスの場では「also」の方が適しています。
「also」と「as well」の違い
「as well」も「~も」という意味ですが、「too」と同様に文末に置かれることが多いです。
「as well」は「too」より少しフォーマルな印象を与えますが、「also」ほどフォーマルではありません。
例文
- I also study math.(私も数学を勉強します。)
- I study math as well.(私も数学を勉強します。)
使い分けの表
以下の表は、「also」「too」「as well」の基本的な使い分けをまとめたものです。
表現 | 主な位置 | フォーマル度 | 使用例 |
---|---|---|---|
also | 文中(主語の後ろ、助動詞の後ろなど) | 高い | I also like apples. |
too | 文末 | 低い | I like apples too. |
as well | 文末 | 中程度 | I like apples as well. |
「also」を使った様々な表現パターン
「also」は様々な文型で使うことができ、異なる表現を作り出すことができます。
ここでは、「also」を使った代表的な表現パターンを見ていきましょう。
情報の追加
最も基本的な使い方は、情報を追加することです。一つの事実に加えて、別の事実を述べる際に使います。
例文
- I have a dog. I also have a cat.
(私は犬を飼っています。私は猫も飼っています。) - She speaks English. She also speaks French.
(彼女は英語を話します。彼女はフランス語も話します。)
能力や特徴の追加
人やものの能力や特徴を追加して説明する際にも「also」は便利です。
例文
- He can swim. He can also play tennis.
(彼は泳げます。彼はテニスもできます。) - This phone is cheap. It is also very useful.
(この電話は安いです。それはとても便利でもあります。)
行動の追加
ある行動に加えて別の行動も行うことを示す際に使います。
例文
- We went shopping. We also visited our grandmother.
(私たちは買い物に行きました。私たちは祖母も訪ねました。) - He reads books. He also watches movies.
(彼は本を読みます。彼は映画も見ます。)
not only A but also B(AだけでなくBも)
「not only A but also B(AだけでなくBも)」という表現も、「also」を使った重要なパターンの一つです。二つの事柄を強調して並べる際に使います。
例文
- She not only sings but also dances.
(彼女は歌うだけでなく、踊りもします。) - He not only speaks English but also writes it well.
(彼は英語を話すだけでなく、上手に書くこともできます。) - This book is not only interesting but also educational.
(この本は面白いだけでなく、教育的でもあります。)
「also」のよくある間違いと注意点
英語学習者が「also」を使う際によくある間違いや注意すべき点をいくつか紹介します。
これらに気をつけることで、より自然な英語表現ができるようになります。
間違い1:文末に「also」を置く
最もよくある間違いは、「also」を文末に置くことです。「also」は基本的に文中(主語の後ろや助動詞の後ろなど)に置き、文末には置きません。
文末に「~も」と言いたい場合は、「too」や「as well」を使います。
- 【誤】I like soccer also.
- 【正】I also like soccer. / I like soccer too. / I like soccer as well.
間違い2:否定文で「also」を使う
「also」は基本的に肯定文で使い、否定文では使いません。否定文で「~も~ない」と言いたい場合は、「either」を使います。
- 【誤】I don’t also like coffee.
- 【正】I don’t like coffee either.
間違い3:「also」と「too」を一緒に使う
「also」と「too」は同じ「~も」という意味を持つため、一緒に使うと冗長になります。どちらか一方を使いましょう。
- 【誤】I also like baseball too.
- 【正】I also like baseball. / I like baseball too.
間違い4:「also」の位置が不適切
「also」の位置によって意味が変わることがあるため、適切な位置に置くことが重要です。特に、強調したい部分の前に置くと良いでしょう。
- 【不自然】I like also apples.
- 【自然】I also like apples.
間違い5:「also」を使いすぎる
同じ段落や文章の中で「also」を何度も使うと、文章が単調になります。
他の類似表現(「furthermore」「in addition」「moreover」など)も適宜使い分けると良いでしょう。
「also」の活用度を高める例文集
「also」の使い方をさらに理解するために、様々なシチュエーションでの例文を見ていきましょう。
これらの例文を参考に、自分でも「also」を使った文を作ってみると良いでしょう。
日常会話での例文
例文
- I go to school by bus. I also take the train sometimes.
(私はバスで学校に行きます。時々電車も利用します。) - My sister likes chocolate. She also enjoys vanilla ice cream.
(私の姉はチョコレートが好きです。彼女はバニラアイスも楽しみます。) - We watched a movie last night. We also had popcorn.
(昨夜私たちは映画を見ました。ポップコーンも食べました。) - He plays soccer on Saturdays. He also swims on Sundays.
(彼は土曜日にサッカーをします。日曜日には水泳もします。) - She is tall. She is also very smart.
(彼女は背が高いです。彼女はとても賢くもあります。)
学校生活に関する例文
例文
- I study math. I also study science.
(私は数学を勉強します。科学も勉強します。) - Our teacher teaches English. She also teaches history.
(私たちの先生は英語を教えています。彼女は歴史も教えています。) - We have PE class on Monday. We also have it on Wednesday.
(私たちは月曜日に体育の授業があります。水曜日にもあります。) - The library is open on weekdays. It is also open on Saturday mornings.
(図書館は平日開いています。土曜の午前中も開いています。)
旅行や趣味に関する例文
例文
- I visited Tokyo last year. I also went to Osaka.
(私は去年東京を訪れました。大阪にも行きました。) - She collects stamps. She also collects coins.
(彼女は切手を集めています。コインも集めています。) - We like hiking in the mountains. We also enjoy swimming in the sea.
(私たちは山でのハイキングが好きです。海での水泳も楽しんでいます。) - This city has many museums. It also has beautiful parks.
(この都市には多くの博物館があります。美しい公園もあります。)
「also」に関する問題
ここでは「also」の使い方に関する問題を10問用意しました。自分の理解度をチェックしてみましょう。また、「also」以外の適切な語句を選ぶ問題も含めてバランスよく構成しています。
- 彼はピアノが弾けるし、ギターも弾けます。
英訳してください。(「also」を使う) - 「also」を使って次の文を完成させてください:
She loves reading books, and she __ enjoys painting. - 次の文から「also」の適切な位置を選んでください:
I have visited Paris. I want to go to London. - 「also」の代わりに「too」を使って以下の文を書き換えてください:
He is a great singer, and he also dances well. - 「also」以外で適切な単語を選んで空欄を埋めてください:
She is not only kind but __ very intelligent. - 次の文を完成させてください(「also」を使用):
John is good at math, and he __ excels in science. - 「also」を使った正しい文を選んでください:
a) I also can swim.
b) I can also swim.
c) Also I can swim. - 次の文を英訳してください(「also」を使用):
彼女は料理が得意だし、絵も上手です。 - 「also」以外で適切な単語を選んで空欄を埋めてください:
He was tired, but he __ managed to finish his work. - 次の文から「also」を削除して意味が自然になるように書き換えてください:
She also went to the store after work.
「also」と組み合わせて使える便利な表現
「also」をさらに効果的に使うために、一緒に使うと便利な表現をいくつか紹介します。
これらを組み合わせることで、より豊かな英語表現ができるようになります。
and also(そしてまた)
「and also」は「そしてまた」という意味で、二つのことを強調して述べる際に使います。
例文
- I like reading books, and I also enjoy watching movies.
(私は本を読むのが好きで、映画を見るのも楽しんでいます。) - She studies hard, and she also plays sports.
(彼女は一生懸命勉強し、スポーツもします。)
not only … but also …(~だけでなく~も)
前述しましたが、「not only … but also …」は二つの事柄を強調して並べる重要な表現です。
例文
- He not only plays the guitar but also sings well.
(彼はギターを弾くだけでなく、上手に歌います。) - This restaurant not only serves delicious food but also has a beautiful view.
(このレストランはおいしい食事を提供するだけでなく、美しい景色もあります。)
also known as(~としても知られている)
「also known as」(略してa.k.a.とも書かれます)は、別名や別称を紹介する際に使う表現です。
例文
- Tokyo, also known as the capital of Japan, is a busy city.
(東京、日本の首都としても知られていますが、忙しい都市です。) - Vitamin C, also known as ascorbic acid, is important for health.
(ビタミンC、アスコルビン酸としても知られていますが、健康に重要です。)
「also」に関するよくある質問
- 「also」と「too」はどう違いますか?
-
「also」と「too」は両方とも「~も」という意味ですが、文中での位置が異なります。「also」は主に文の中間(主語の後ろや助動詞の後ろなど)に置かれるのに対し、「too」は主に文末に置かれます。また、「also」の方がやや改まった表現です。
- 「also」はどこに置くのが正しいですか?
-
「also」は主に以下の位置に置きます。
- 主語の後ろ(例:I also like apples.)
- 助動詞の後ろ(例:I can also swim.)
- be動詞の後ろ(例:She is also beautiful.)
- 文頭(例:Also, we should consider the cost.)
- 否定文で「also」は使えますか?
-
基本的に、否定文では「also」ではなく「either」を使います。例えば、「I don’t like coffee. I don’t like tea either.」(私はコーヒーが好きではありません。紅茶も好きではありません。)のようになります。
- 「also」を文頭に置くことはできますか?
-
はい、「also」を文頭に置くことができます。この場合、「さらに」「加えて」という意味になり、前の文に追加情報を加える役割をします。例:「I enjoy reading. Also, I like writing stories.」(私は読書を楽しみます。また、物語を書くのも好きです。)
- 「also」と「as well」はどう違いますか?
-
「also」と「as well」は両方とも「~も」という意味ですが、文中での位置が異なります。「also」は主に文の中間に置かれるのに対し、「as well」は主に文末に置かれます。フォーマル度は「also」の方が若干高いです。
- 同じ文章の中で「also」を何度も使っても良いですか?
-
同じ文章の中で「also」を何度も使うと単調になる可能性があります。文脈に応じて「furthermore」「in addition」「moreover」などの類似表現も使い分けると良いでしょう。
- 「also」と「and」は一緒に使えますか?
-
はい、「and also」という形で使うことができます。この場合、「そしてまた」という意味になります。例:「She speaks English, and she also speaks French.」(彼女は英語を話し、フランス語も話します。)
まとめ

この記事では、英語の基本的な副詞「also」の意味と使い方について詳しく解説しました。「also」は「~も」「同様に」「さらに」という意味を持ち、文中での位置によって使い方が変わる重要な単語です。正しく使えるようになると、英語表現の幅が広がります。
「also」の基本的なポイントをまとめると、
- 「also」は主に「~も」「同様に」「さらに」という意味を持つ副詞である
- 文中では主に主語の後ろ、助動詞の後ろ、be動詞の後ろに置く
- 文頭に置くと「さらに」「加えて」という意味になる
- 否定文では使わず、代わりに「either」を使う
- 「too」や「as well」と意味は似ているが、文中での位置やフォーマル度が異なる
- 「not only … but also …」の形で「~だけでなく~も」という表現もできる
- 文末には基本的に置かない(文末に置く場合は「too」や「as well」を使う)
「also」は英語の基本単語ですが、正確に使いこなすことで、より自然で豊かな英語表現ができるようになります。
この記事で紹介した例文や注意点を参考に、ぜひ実際の会話や文章で使ってみてください。