「apologize」は英語の動詞で、主に「謝罪する」「詫びる」という意味を持ちます。日常会話やビジネスシーンなど、さまざまな場面で使われる重要な表現です。
この記事では、英語初学者の方でも理解しやすいように、「apologize」の基本的な使い方から応用例まで、具体的な例文とともに詳しく解説していきます。
「apologize」とは?基本的な意味と使い方

「apologize」は「謝罪する」「詫びる」「申し訳ないと言う」という意味を持つ動詞です。誰かに迷惑をかけたり、失礼な行為をしてしまったりした際に、自分の非を認めて謝る場面で使用します。日本語の「謝る」に相当する表現ですが、英語の「apologize」には「弁明する」というニュアンスも含まれることがあります。
この単語の発音は「アポロジャイズ」で、アメリカ英語では「apologize」、イギリス英語では「apologise」と綴りが異なりますが、意味は同じです。動詞としての性質上、主語や時制によって形が変化することもあります。
基本的な使い方としては、「apologize to 人 for 理由」という形で使用されることが多いです。つまり「〜に対して、〜のことで謝罪する」という意味になります。
例文
- I apologize for being late.(遅れてすみません。)
- He apologized to his teacher for not doing his homework.(彼は宿題をしなかったことを先生に謝りました。)
- We should apologize for our mistake.(私たちは間違いについて謝るべきです。)
「apologize」の活用形と例文
「apologize」は動詞なので、時制や人称によって形が変化します。ここでは代表的な活用形と例文を紹介します。
現在形
「apologize」の現在形はそのまま「apologize」を使いますが、三人称単数(he, she, it)の場合は「apologizes」となります。
例文
- I apologize for the confusion.(混乱させてすみません。)
- She apologizes for her brother’s behavior.(彼女は弟の行動について謝ります。)
過去形
過去形は「apologized」となります。
例文
- He apologized for breaking the window.(彼は窓を割ったことを謝りました。)
- They apologized to us for the delay.(彼らは遅延について私たちに謝りました。)
現在進行形
現在進行形は「am/is/are apologizing」の形になります。
例文
- I am apologizing for my mistake right now.(今、私は自分の間違いについて謝っています。)
- She is apologizing to her friend on the phone.(彼女は電話で友達に謝っています。)
過去進行形
過去進行形は「was/were apologizing」となります。
例文
- He was apologizing when I arrived.(私が到着したとき、彼は謝っていました。)
- They were apologizing to the customers for the poor service.(彼らはサービスの悪さについて客に謝っていました。)
現在完了形
現在完了形は「have/has apologized」となります。
例文
- I have apologized to him already.(私はすでに彼に謝りました。)
- She has apologized for her words.(彼女は自分の言葉について謝りました。)
未来形
未来形は「will apologize」または「be going to apologize」となります。
例文
- I will apologize to her tomorrow.(明日彼女に謝ります。)
- They are going to apologize for the inconvenience.(彼らは不便をかけたことについて謝るつもりです。)
「apologize」のさまざまな表現と言い回し
「apologize」には様々な表現や言い回しがあります。状況や丁寧さのレベルによって使い分けることが大切です。
丁寧な謝罪表現
例文
- I sincerely apologize for the inconvenience.(ご不便をおかけして誠に申し訳ございません。)
- I would like to apologize for my behavior yesterday.(昨日の私の行動についてお詫び申し上げます。)
- Please accept my apologies for the delay.(遅延について私の謝罪をお受け取りください。)
カジュアルな謝罪表現
例文
- Sorry, I need to apologize for being late.(遅れてごめん、謝るよ。)
- I should apologize for what I said.(言ったことについて謝るべきだね。)
- Let me apologize for the misunderstanding.(誤解について謝らせて。)
公式な謝罪表現
例文
- We formally apologize for any inconvenience caused.(ご不便をおかけしたことを正式にお詫び申し上げます。)
- The company wishes to apologize to all affected customers.(当社は影響を受けたすべてのお客様にお詫び申し上げます。)
- I must apologize on behalf of our team.(チームを代表してお詫び申し上げます。)
「apologize」と一緒に使う前置詞
「apologize」を使う際には、正しい前置詞を選ぶことが重要です。主に使用される前置詞は「to」と「for」です。
「apologize to」の使い方
「to」は謝罪する相手を示すときに使います。
例文
- I apologized to my mother for breaking her vase.(母の花瓶を壊したことを母に謝りました。)
- She apologized to everyone for the noise.(彼女は騒音について全員に謝りました。)
- You should apologize to your brother.(あなたは弟に謝るべきです。)
「apologize for」の使い方
「for」は謝罪の理由や内容を示すときに使います。
例文
- I apologize for being late to the meeting.(会議に遅れたことをお詫びします。)
- He apologized for his rude behavior.(彼は無礼な振る舞いについて謝りました。)
- We need to apologize for the mistake in our report.(レポートの間違いについて謝罪する必要があります。)
「apologize」と両方の前置詞を使う例
多くの場合、「to」と「for」の両方を同時に使うことがあります。
例文
- I apologized to my teacher for not completing my homework.(宿題を完成させなかったことを先生に謝りました。)
- She apologized to her friends for canceling the party.(パーティーをキャンセルしたことを友達に謝りました。)
- We should apologize to the customers for the poor service.(サービスの悪さについてお客様に謝るべきです。)
「apologize」のよくある間違いと注意点
英語学習者がよく間違える「apologize」の使い方と注意点を見ていきましょう。
「apologize」と「excuse」の混同
「apologize」は「謝罪する」という意味ですが、「excuse」は「言い訳する」や「許す」という意味です。両者は似ているようで異なる表現です。
誤:I excuse for being late.
正:I apologize for being late.(遅れてすみません。)
誤:Please apologize me for a moment.
正:Please excuse me for a moment.(少々失礼します。)
前置詞の使い間違い
「apologize」と一緒に使う前置詞を間違えることがよくあります。
誤:I apologize from my mistake.
正:I apologize for my mistake.(私の間違いについて謝ります。)
誤:He apologized at his teacher.
正:He apologized to his teacher.(彼は先生に謝りました。)
名詞形との混同
「apologize」は動詞ですが、関連する名詞「apology」と混同されることがあります。
誤:I want to make an apologize.
正:I want to make an apology.(謝罪したいと思います。)
誤:She gave me her apologize.
正:She gave me her apology.(彼女は私に謝罪しました。)
スペルミス
アメリカ英語とイギリス英語でのスペルの違いに注意しましょう。
- アメリカ英語:apologize
- イギリス英語:apologise
「sorry」との使い分け
「apologize」と「sorry」は似た意味を持ちますが、使い方に違いがあります。「sorry」はより日常的で簡単な謝罪に使われ、「apologize」はより正式な謝罪に使われることが多いです。
例文
- カジュアルな状況:I’m sorry for being late.(遅れてごめんなさい。)
- 正式な状況:I apologize for my tardiness.(遅刻したことをお詫び申し上げます。)
「apologize」の類義語と違い
「apologize」と似た意味を持つ表現はいくつかありますが、ニュアンスや使用場面に違いがあります。
「say sorry」との違い
「say sorry」は「謝る」という意味ですが、「apologize」より簡単でカジュアルな表現です。子供や友人間での使用が一般的です。
例文
- You should say sorry to your sister.(妹に謝るべきだよ。)
「regret」との違い
「regret」は「後悔する」という意味で、必ずしも謝罪を含みません。過去の行動に対する気持ちを表現します。
例文
- I regret not studying harder.(もっと一生懸命勉強しなかったことを後悔しています。)
「excuse」との違い
「excuse」は「許す」「言い訳する」という意味で、「apologize」のように謝罪の意味はありません。
例文
- Please excuse my handwriting.(私の字を大目に見てください。)
「express remorse」との違い
「express remorse」は「悔やむ気持ちを表現する」という意味で、「apologize」よりも深い後悔の意を表します。
例文
- The criminal expressed remorse for his actions.(犯人は自分の行動に対して悔恨の念を表明した。)
「apologize」と類義語の比較表
以下の表で「apologize」と類義語の違いを比較します。
表現 | 意味 | 使用場面 | フォーマル度 |
---|---|---|---|
apologize | 謝罪する | 公式・非公式場面 | 中~高 |
say sorry | 謝る | カジュアルな場面 | 低 |
regret | 後悔する | 自分の感情表現 | 中 |
excuse | 許す、言い訳する | 軽微な失礼の際 | 中 |
express remorse | 悔やむ気持ちを表す | 深刻な状況 | 高 |
「apologize」に関する問題
以下に「apologize」の使い方に関する問題を10問用意しました。自分の理解度をチェックしてみましょう。
- I want to ( ) for my behavior yesterday.
- She ( ) to her friend for losing the book.
- We should ( ) ( ) the delay in our response.
- He has already ( ) ( ) his mistake.
- They are ( ) to the customers for the poor service.
- I ( ) ( ) being late to class.
- The company ( ) for the inconvenience caused by the system failure.
- She didn’t ( ) even though she was wrong.
- We must ( ) ( ) our team members for the miscommunication.
- I will ( ) to her tomorrow for what I said.
「apologize」に関するよくある質問
- 「apologize」と「sorry」はどう違いますか?
-
「apologize」と「sorry」はどちらも謝罪を表しますが、「apologize」はより正式で丁寧な表現です。「I apologize」は「I’m sorry」よりもフォーマルな場面や、ビジネスシーンでよく使われます。また、「apologize」は動詞なので「I apologize」のように直接使いますが、「sorry」は形容詞なので「I’m sorry」のように be動詞と一緒に使います。
- 「apologize」はどんな場面で使うべきですか?
-
「apologize」は比較的フォーマルな場面や、より深い謝罪が必要な時に使われます。例えば、ビジネスでの間違い、公の場での失言、重大な失敗などの際に適しています。日常的な小さなミスには「sorry」の方が自然な場合が多いです。
- 「apologize」の発音のコツはありますか?
-
「apologize」は「アポロジャイズ」と発音します。アクセントは「ポ」の後の「ロ」にあります。特に注意すべきは「g」が「ジ」と発音される点です。発音記号では /əˈpɒləˌdʒaɪz/ と表記されます。
- 「apologize」の名詞形は何ですか?
-
「apologize」の名詞形は「apology」(謝罪、弁明)です。例えば、「I want to make an apology」(謝罪したいと思います)や「He offered his apologies」(彼は謝罪の意を表しました)のように使います。
- メールでの謝罪ではどのように「apologize」を使うべきですか?
-
ビジネスメールでは、「I would like to apologize for…」(〜についてお詫び申し上げます)や「We sincerely apologize for any inconvenience caused」(ご不便をおかけして誠に申し訳ございません)などの丁寧な表現がよく使われます。より正式な場面では「Please accept our deepest apologies for…」(〜について深くお詫び申し上げます)なども適切です。
- 「apologize」の反意語は何ですか?
-
直接的な反意語はありませんが、文脈によっては「justify」(正当化する)、「defend」(弁護する)、「stand by」(固守する)などが対になる表現として使われることがあります。
- イギリス英語とアメリカ英語での「apologize」の違いは?
-
意味や使い方に違いはありませんが、スペルが異なります。アメリカ英語では「apologize」、イギリス英語では「apologise」と綴ります。これはアメリカ英語では「z」、イギリス英語では「s」を使う傾向があるためです。
まとめ

この記事では、「apologize」の意味と使い方について詳しく解説してきました。英語の基本的な表現である「謝罪する」という意味を持つこの単語は、日常会話からビジネスシーンまで様々な場面で活用できます。
基本的な意味から応用的な使い方、よくある間違いまで幅広く解説しましたので、英語初心者の方にも参考になる内容となっています。ここで、この記事の重要ポイントをまとめます。
- 「apologize」は「謝罪する」「詫びる」という意味の動詞である
- 基本的な使い方は「apologize to 人 for 理由」の形である
- アメリカ英語では「apologize」、イギリス英語では「apologise」となる
- 時制によって「apologizes」「apologized」「apologizing」などの形に変化する
- 「sorry」よりもフォーマルな謝罪表現である
- よくある間違いとして前置詞の使い間違いや名詞形「apology」との混同がある
- 状況に応じて「sincerely apologize」などの丁寧表現も使える
英語でのコミュニケーションでは、適切に謝罪の意を伝えることは非常に重要です。「apologize」を正しく使いこなせるようになれば、より円滑な人間関係を築くことができるでしょう。
日常会話やビジネスシーンで積極的に使っていくことで、自然な英語表現が身についていきます。