「applaud(アプロード)」は英語の動詞で、基本的に「拍手する」や「称賛する」という意味を持つ単語です。日常会話から公式な場面まで幅広く使われる表現で、誰かの行動や業績を評価する際によく用いられます。
この記事では、「applaud」の意味から使い方、例文まで英語初学者にも分かりやすく解説していきます。
applaudとは?拍手と称賛を表す動詞

「applaud」は、手をたたいて拍手する物理的な行為と、誰かの行動や業績を言葉で称賛するという二つの主な意味を持つ動詞です。語源はラテン語の「ad」(〜へ)と「plaudere」(手をたたく)から来ており、「〜に向かって拍手する」という原義があります。
英語では、自動詞としても他動詞としても使うことができ、どちらの場合も「拍手する」という基本的な意味は変わりません。しかし、使い方によって微妙にニュアンスが変わってくるので注意が必要です。
自動詞として使う場合は、単に「拍手する」という行為自体を表します。一方、他動詞として使う場合は、「〜に拍手を送る」「〜を称賛する」というように対象を必要とします。
「applaud」の基本情報
「applaud」の発音は「アプロード」に近く、「əplɔ́ːd」と表記されます。正しい発音を身につけることで、コミュニケーションがよりスムーズになりますので、練習してみましょう。
活用形は以下の通りです。
形式 | 活用 |
---|---|
原形 | applaud |
三人称単数現在形 | applauds |
過去形 | applauded |
過去分詞形 | applauded |
現在分詞形 | applauding |
applaudの基本的な意味と使い方
「applaud」は大きく分けて2つの使い方があります。一つは文字通りの「拍手する」という意味で、もう一つは比喩的な「称賛する、ほめたたえる」という意味です。
拍手するという意味での使い方
最も基本的な意味は「拍手する」という物理的な行為を表すことです。これは主に公演やスピーチの後など、聴衆が演者や話者に対して感謝や賞賛の気持ちを表す際に使われます。
例文
- The students applauded when the teacher finished her speech.(先生がスピーチを終えると、生徒たちは拍手しました。)
- People applauded loudly after the concert.(コンサートの後、人々は大きな拍手を送りました。)
- When he entered the room, everyone applauded.(彼が部屋に入ると、みんなが拍手しました。)
称賛する・ほめたたえるという意味での使い方
もう一つの重要な意味は、「称賛する」「ほめたたえる」というより抽象的な意味です。この場合、必ずしも実際に手をたたく必要はなく、誰かの行動や決断、業績などを高く評価することを意味します。
例文
- I applaud your decision to study abroad.(あなたの留学する決断を称賛します。)
- We applaud her efforts to help the poor.(私たちは貧しい人々を助ける彼女の努力を称賛します。)
- The teacher applauded the student’s hard work.(先生は生徒の熱心な勉強を称賛しました。)
applaudを使った様々な例文と解説
「applaud」の使い方を理解するには、多くの例文を通して実際の使用場面を見ることが効果的です。ここでは、より多様な状況での「applaud」の用例を紹介します。
日常生活での使用例
日常会話でも「applaud」は使われることがあります。特に誰かの良い決断や行動を評価する際に使われます。
例文
- My parents applauded my decision to save money.(両親は私のお金を貯める決断を称賛しました。)
- We should applaud people who volunteer.(ボランティアをする人々を称賛すべきです。)
- I applaud your honesty in this situation.(この状況でのあなたの正直さを私は称賛します。)
公式な場面での使用例
フォーマルな状況やビジネスの場面では、「applaud」はより丁寧な表現として使われます。
例文
- The committee applauded the new policy.(委員会は新しい方針を称賛しました。)
- We applaud your leadership during this difficult time.(この困難な時期におけるあなたのリーダーシップを私たちは称賛します。)
- The company applauded the team’s innovation.(会社はチームの革新性を称賛しました。)
文化的なイベントでの使用例
演劇、音楽会、映画など文化的なイベントでは、「applaud」は実際の拍手を表現するのによく使われます。
例文
- The audience applauded for five minutes after the play.(観客は劇の後、5分間拍手し続けました。)
- People always applaud at the end of a good movie.(人々は良い映画の終わりには必ず拍手します。)
- We applauded when the orchestra finished playing.(オーケストラの演奏が終わると、私たちは拍手しました。)
applaudの類義語と比較
「applaud」には似た意味を持つ英単語がいくつかあります。それぞれの単語のニュアンスや使い分けを理解することで、より自然な英語表現が可能になります。
clap(拍手する)
「clap」も「拍手する」という意味の単語ですが、「applaud」よりも日常的で、より物理的な行為に焦点を当てています。「拍手する」という行為そのものを描写する場合によく使われます。
例文
- The children clapped their hands to the rhythm.(子どもたちはリズムに合わせて手をたたきました。)
- She clapped when her friend won the race.(彼女は友達がレースに勝ったとき拍手しました。)
praise(褒める)
「praise」は「褒める」「称賛する」という意味で、「applaud」の比喩的な用法に近いですが、必ずしも公の場での評価を意味するわけではありません。より個人的な評価にも使えます。
例文
- The teacher praised the student for his good work.(先生は生徒の良い仕事ぶりを褒めました。)
- Parents should praise their children’s efforts.(親は子どもの努力を褒めるべきです。)
cheer(応援する、喝采する)
「cheer」は「applaud」よりも活発で感情的な表現で、声を出して喜びや支持を表すことが多いです。
例文
- Fans cheered when their team scored a goal.(ファンはチームがゴールを決めた時に歓声を上げました。)
- We cheered for the runners in the marathon.(私たちはマラソンの走者たちを応援しました。)
applaudの文法的な特徴
「applaud」を正しく使うためには、その文法的な特徴も理解しておく必要があります。ここでは「applaud」を使う際の文法のポイントを解説します。
自動詞としての使い方
自動詞として使う場合は、対象を必要とせず、単に「拍手する」という行為自体を表します。
例文
- The audience applauded for a long time.(観客は長い間拍手し続けました。)
- We all applauded at the end of the show.(私たちは全員ショーの終わりに拍手しました。)
他動詞としての使い方
他動詞として使う場合は、拍手や称賛の対象を目的語として取ります。
例文
- We applauded the speaker for his great speech.(私たちはすばらしいスピーチをした話者に拍手を送りました。)
- I applaud your courage.(あなたの勇気を称賛します。)
前置詞との組み合わせ
「applaud」は特定の前置詞と組み合わせて使われることがあります。特に「for」と一緒に使うと、称賛の理由を示すことができます。
例文
- They applauded him for his honesty.(彼らは彼の正直さを称賛しました。)
- The team was applauded for their hard work.(チームは彼らの熱心な仕事ぶりを称賛されました。)
applaudのよくある間違いと注意点
英語を学ぶ際には、しばしば間違いが生じることがあります。「applaud」を使う際に注意すべきポイントをいくつか紹介します。
発音の間違い
「applaud」は「アプロード」と発音します。「upload(アップロード)」と混同しないように注意しましょう。
特にリスニングの際に混乱することがあります。
形の混同
「applaud」の名詞形は「applause(拍手、喝采)」です。
「I gave him an applaud」とするのは間違いで、「I gave him applause」または「I applauded him」が正しい表現です。
例文
- The performance received thunderous applause.(その公演は大きな拍手を受けました。)
類似語との混同
「applaud」と「approve(承認する)」は混同されることがありますが、意味が異なります。
「approve」は単に同意や承認を意味し、必ずしも称賛を含みません。
例文
- I approve of your plan, but I wouldn’t say I applaud it.(あなたの計画には同意しますが、称賛するとまでは言えません。)
文化的な違いの認識
拍手の習慣は文化によって異なることを認識しておくことも重要です。
例えば、西洋ではコンサートの後に拍手をするのが一般的ですが、日本の伝統的な舞台では静かに見守ることが礼儀とされる場合もあります。
applaudに関する問題
ここでは「applaud」の理解を深めるための問題を10問ご用意しました。それぞれの問題に挑戦して、理解度を確認してみましょう。
- 次の文の空欄に適切な単語を入れなさい:The audience _______ loudly when the play ended.
- 「私は彼女の勇気を称賛します」を英語にしなさい。
- 「applaud」の過去形は何ですか?
- 次の文を日本語に訳しなさい:We should applaud people who help others.
- 「拍手喝采を受ける」という意味の英語表現は何ですか?
- 次の文で「applaud」の使い方が正しいかどうか判断しなさい:I applaud to your decision.
- 「拍手する」という意味の「applaud」と似た意味を持つ単語は何ですか?
- 次の文を英語に訳しなさい:「みんなが彼のスピーチに拍手しました。」
- 「applaud」の名詞形は何ですか?
- 次の文の空欄に適切な前置詞を入れなさい:They applauded him _____ his courage.
「applaud」に関するよくある質問
ここでは「applaud」に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「applaud」と「clap」の違いは何ですか?
-
「applaud」と「clap」はどちらも「拍手する」という意味ですが、使われる文脈やニュアンスが少し異なります。「clap」は物理的に手をたたく行為そのものを強調し、日常的な状況でよく使われます。一方、「applaud」は称賛や評価の意味合いが強く、特に公式な場面や、比喩的に誰かの業績や行動を称賛する際によく使われます。
- 「applaud」の発音のコツはありますか?
-
「applaud」は「アプロード」と発音します。最初の「a」は弱く発音し、アクセントは2番目の音節「plaud」にあります。「plaud」は「プロード」と発音しますが、英語の「r」は日本語の「ラ行」より軽く発音するのがポイントです。
- 「applaud」はビジネスシーンでも使えますか?
-
はい、ビジネスシーンでも使えます。特に誰かの業績や貢献を公に認めたい場合に適しています。例えば、「We applaud your dedication to this project.(このプロジェクトへのあなたの献身に敬意を表します)」のように使うことができます。
- 「applaud」の反対語は何ですか?
-
「applaud(称賛する)」の反対語としては、「criticize(批判する)」や「condemn(非難する)」が挙げられます。また、物理的な拍手の反対として「boo(ブーイングする)」も考えられます。
- 「give a round of applause」とはどういう意味ですか?
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「give a round of applause」は「拍手を送る」という意味のフレーズです。特にフォーマルな場で、特定の人物やグループに対して拍手で敬意を表する際によく使われます。例えば、「Let’s give a round of applause for our guest speaker.(ゲストスピーカーに拍手を送りましょう)」のように使われます。
まとめ

この記事では、英語の動詞「applaud」の意味と使い方について詳しく解説してきました。「applaud」は基本的に「拍手する」「称賛する」という意味を持ち、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる便利な表現です。
ポイントをまとめると、
- 「applaud」は自動詞としても他動詞としても使える動詞である
- 基本的な意味は「拍手する」と「称賛する、ほめたたえる」の2つがある
- 発音は「アプロード」に近く、「upload」と混同しないよう注意が必要
- 名詞形は「applause(拍手、喝采)」
- 類義語には「clap(拍手する)」「praise(褒める)」「cheer(応援する)」などがある
- 他動詞として使う場合は対象を目的語として取り、称賛の理由を示すには前置詞「for」を使う
- 文化によって拍手の習慣は異なることがある
- ビジネスシーンでも誰かの業績や貢献を称える際に適切に使える表現である
「applaud」という単語を正しく理解し使いこなせることで、英語での表現の幅が広がります。特に人を褒めたり、感謝や敬意を表したりする際に役立つ表現ですので、ぜひ日常会話やビジネスシーンで活用してみてください。実際に使ってみることで、より自然な英語表現が身につくでしょう。
英語学習において単語の意味を知るだけでなく、実際の使用場面や用法を理解することが大切です。「applaud」のような多義的な単語こそ、様々な状況での使い方を学ぶことで、英語力の向上につながります。これからも英語学習を続け、表現力を豊かにしていきましょう。