「as a whole」は英語学習者にとって非常に便利な表現ですが、使い方がわからず躊躇してしまうことがあるかもしれません。この表現は「全体として」「全体的に」という意味を持ち、日常会話やビジネスシーンでよく使われます。
この記事では、「as a whole」の意味や使い方、例文など、初心者でもわかりやすく解説していきます。正しく使いこなせるようになれば、あなたの英語表現の幅が広がること間違いありません。
「as a whole」の基本的な意味

「as a whole」は、「全体として」「全体的に」という意味を持つ英語表現です。個々の部分ではなく、全体を一つのまとまりとして見る場合に使います。日本語で「〇〇全体」「全体的に見ると」などと言いたいときに便利な表現です。
例えば、クラス全体について話す場合や、チーム全体のパフォーマンスについて述べる場合などに使うことができます。何かを部分ではなく、全体として捉えたいとき、この表現が役立ちます。
「as a whole」は、日常会話だけでなく、ビジネスの場面や学術的な文章でも頻繁に使われる表現です。英語でスピーチをしたり、レポートを書いたりする際にも活用できるので、ぜひ使い方をマスターしましょう。
「as a whole」の語源と成り立ち
「as a whole」は、「as(〜として)」と「a whole(一つの全体)」が組み合わさった表現です。「whole」は「全体の」「完全な」という意味を持つ単語で、「as a whole」で「全体として」という意味になります。
「whole」という単語自体は基本的な英単語なので、中学英語でも学習します。この「whole」に「as」と「a」を組み合わせることで、より具体的に「全体として見ると」という意味を表現できるようになります。
「as a whole」の使い方
「as a whole」は文中で様々な位置に置くことができます。主な使い方を3つに分けて説明します。
名詞の後に修飾語として使う
最も一般的な使い方は、名詞の後ろに置いて、その名詞全体を指す形です。
例文
- The class as a whole did well on the test.(クラス全体としてはテストの成績が良かった。)
- Our school as a whole is very clean.(私たちの学校は全体的にとても清潔です。)
- The team as a whole needs to practice more.(チーム全体としてもっと練習する必要がある。)
この使い方では、特定の集団や物事全体について言及する際に便利です。部分ではなく全体を見た場合の特徴や状況を表現できます。
文頭での使用
「As a whole,」として文頭に置くこともできます。この場合、続く文全体に対して「全体として見ると」という意味を持たせます。
例文
- As a whole, the movie was interesting.(全体として、その映画は面白かった。)
- As a whole, our trip to Kyoto was wonderful.(全体として、私たちの京都旅行は素晴らしかった。)
- As a whole, learning English takes time and practice.(全体として、英語学習には時間と練習が必要だ。)
文頭に置くことで、これから述べる内容が全体的な評価や見解であることを明確にできます。
副詞句として文の終わりに使う
「as a whole」は文の最後に置くこともできます。この場合も、前に述べた内容が全体に関するものであることを強調します。
例文
- The concert was very good as a whole.(そのコンサートは全体として非常に良かった。)
- My family enjoyed the party as a whole.(私の家族は全体としてそのパーティを楽しんだ。)
- The book is easy to understand as a whole.(その本は全体として理解しやすい。)
文末に置くと、個々の部分には良い点も悪い点もあったかもしれないが、全体的に見ればこうだった、というニュアンスになります。
「as a whole」を使った実用的な例文
ここでは、日常生活で使える「as a whole」の例文をいくつか紹介します。すべて中学英語レベルの単語を使用しているので、初学者の方も安心して学べます。
例文
- The city as a whole is very beautiful.(その都市は全体として非常に美しい。)
- Students as a whole like the new teacher.(生徒たちは全体として新しい先生を好んでいる。)
- The world as a whole is facing many problems.(世界全体が多くの問題に直面している。)
- As a whole, Japanese food is healthy.(全体として、日本食は健康的だ。)
- My family as a whole likes to watch TV on Sunday.(私の家族は全体として日曜日にテレビを見るのが好きだ。)
- The game was difficult as a whole.(そのゲームは全体として難しかった。)
- Society as a whole needs to protect the environment.(社会全体として環境を守る必要がある。)
- His answer was correct as a whole.(彼の答えは全体として正確だった。)
- Our town as a whole is very safe.(私たちの町は全体としてとても安全だ。)
- As a whole, this year was better than last year.(全体として、今年は去年より良かった。)
これらの例文を参考に、ぜひ自分でも「as a whole」を使った文を作ってみましょう。実際に使うことで、より理解が深まります。
「as a whole」と類似表現の違い
英語には「as a whole」と似た意味を持つ表現がいくつかあります。ここでは主な類似表現との違いを解説します。
「on the whole」との違い
「on the whole」も「全体的に見て」「概して」という意味を持ちますが、「as a whole」と比べてやや曖昧さを含みます。「on the whole」は「大体において」「おおむね」というニュアンスがあり、100%ではない印象を与えます。
例文
- On the whole, I enjoyed the movie.(概して、私はその映画を楽しんだ。)
- As a whole, the movie had a strong message.(全体として、その映画には強いメッセージがあった。)
「on the whole」は個人的な意見や印象を述べる際によく使われます。一方、「as a whole」は対象をひとつの全体として捉える客観的な表現に適しています。
「in its entirety」との違い
「in its entirety」は「完全に」「全部」という意味で、「as a whole」よりもさらに100%、完全に全部という強い意味を持ちます。
例文
- I read the book in its entirety.(私はその本を完全に読み終えた。)
- The book as a whole is interesting.(その本は全体として面白い。)
「in its entirety」は何かを全部、一部も残さずという場合に使われます。対して「as a whole」は全体的な印象や評価に使われることが多いです。
「all in all」との違い
「all in all」は「結局のところ」「総じて言えば」という意味で、結論を述べる際に使われることが多いです。
例文
- All in all, it was a good day.(結局のところ、良い一日だった。)
- As a whole, the day was productive.(全体として、その日は生産的だった。)
「all in all」は様々な要素を考慮した上での最終的な結論を述べる表現です。「as a whole」は対象を一つのまとまりとして見た場合の特徴を述べる表現です。
「as a whole」とよく使われる名詞の組み合わせ
「as a whole」はさまざまな名詞と組み合わせて使うことができますが、特によく使われる組み合わせがあります。これらを知っておくと、より自然な英語表現ができるようになります。
集団や組織を表す名詞との組み合わせ
- The team as a whole(チーム全体として)
- The class as a whole(クラス全体として)
- The company as a whole(会社全体として)
- The school as a whole(学校全体として)
- Society as a whole(社会全体として)
- The community as a whole(コミュニティ全体として)
例文
- The team as a whole played very well yesterday.(チーム全体として昨日はとても良いプレーをした。)
- The class as a whole passed the exam.(クラス全体として試験に合格した。)
場所や地域を表す名詞との組み合わせ
- The country as a whole(国全体として)
- The city as a whole(都市全体として)
- The world as a whole(世界全体として)
- The region as a whole(地域全体として)
例文
- The country as a whole is beautiful.(国全体として美しい。)
- The city as a whole is clean and safe.(都市全体として清潔で安全だ。)
プロジェクトや活動を表す名詞との組み合わせ
- The project as a whole(プロジェクト全体として)
- The event as a whole(イベント全体として)
- The trip as a whole(旅行全体として)
- The performance as a whole(パフォーマンス全体として)
例文
- The project as a whole was successful.(プロジェクト全体として成功した。)
- The trip as a whole was fun and exciting.(旅行全体として楽しくてワクワクした。)
これらの組み合わせを覚えておくと、「as a whole」を自然に使いこなせるようになります。
「as a whole」を使う際の注意点
「as a whole」を使う際には、いくつか注意点があります。正しく使うためのポイントを押さえておきましょう。
単数扱いか複数扱いか
「as a whole」の後の動詞は、前の名詞が単数か複数かによって変わります。集団名詞(team, class, familyなど)は文脈によって単数扱いにも複数扱いにもなりますが、「as a whole」と一緒に使う場合は、集団を一つのまとまりとして見るため、多くの場合単数扱いになります。
例文
- The team as a whole is doing well.(チーム全体としてうまくいっている。)
- The students as a whole are interested in English.(生徒たち全体として英語に興味がある。)
冠詞の使い方
「as a whole」の前に来る名詞には、通常冠詞(a, the)や所有格(my, our, theirなど)が付きます。
例文
- The book as a whole is interesting.(その本は全体として面白い。)
- My family as a whole likes to travel.(私の家族は全体として旅行が好きだ。)
文体と使用場面
「as a whole」はフォーマルな表現ですが、日常会話でも使うことができます。特に、何かについて全体的な評価や意見を述べる際に役立ちます。
ビジネスシーンでは、プロジェクトや会社の業績について述べる際によく使われます。また、学術的な文章でも頻繁に登場します。
「as a whole」に関するよくある質問
ここでは、「as a whole」に関してよく寄せられる質問に答えていきます。
- 「as a whole」と「in general」の違いは何ですか?
-
「as a whole」は対象を一つの完全な全体として見た場合の特徴や評価を述べる表現です。一方、「in general」は「一般的に」「概して」という意味で、より広い範囲で適用される一般的な傾向や法則について述べるときに使います。
- The class as a whole did well on the test.(クラス全体としてテストの成績が良かった。)
- In general, students do better when they study regularly.(一般的に、生徒たちは定期的に勉強するとより良い成績を収める。)
- 「as a whole」は文頭と文末のどちらで使うべきですか?
-
「as a whole」は文頭、文末、また名詞の後ろなど、様々な位置で使うことができます。使う位置によってニュアンスが少し変わりますが、基本的な意味は変わりません。どの位置で使うかは、強調したい部分や文の流れによって決めるとよいでしょう。
- As a whole, the movie was good.(全体として、その映画は良かった。)
- The movie was good as a whole.(その映画は全体として良かった。)
- The movie as a whole was good.(その映画は全体として良かった。)
- 「as a whole」を使った否定文はどう作りますか?
-
「as a whole」を使った否定文は、通常の否定文と同じように作ることができます。動詞の前に「not」を置くか、「don’t」「doesn’t」「didn’t」などの否定形を使います。
- The project as a whole was not successful.(プロジェクト全体としては成功しなかった。)
- The team as a whole doesn’t play well together.(チーム全体としてはうまく連携してプレーしない。)
- As a whole, we didn’t enjoy the party.(全体として、私たちはそのパーティを楽しまなかった。)
- 「as a whole」は質問文でも使えますか?
-
はい、「as a whole」は質問文でも使うことができます。
- Did you enjoy the concert as a whole?(コンサート全体を楽しみましたか?)
- How do you think the team as a whole performed?(チーム全体のパフォーマンスはどうだったと思いますか?)
- Is our society as a whole becoming more environmentally conscious?(私たちの社会は全体としてより環境意識が高まっていますか?)
- 「as a whole」と「as an entirety」は同じ意味ですか?
-
「as an entirety」という表現はあまり一般的ではありません。「as a whole」の方が一般的で自然な表現です。意味としては似ていますが、「as a whole」を使うことをお勧めします。
まとめ

この記事では「as a whole」の意味と使い方について詳しく解説しました。初学者の方も、この表現をマスターして英語力を高めていきましょう。最後に、ポイントをまとめておきます。
- 「as a whole」は「全体として」「全体的に」という意味を持つ
- 名詞の後に修飾語として、文頭で、または文末で副詞句として使うことができる
- 集団や組織、場所や地域、プロジェクトや活動など、様々な名詞と組み合わせて使える
- 類似表現(on the whole, in its entirety, all in all)とは微妙にニュアンスが異なる
- 集団名詞と使う場合は、多くの場合単数扱いになる
- フォーマルな表現だが、日常会話でも使うことができる
- 全体的な評価や意見を述べる際に特に役立つ表現である
「as a whole」は、英語でのコミュニケーションを豊かにしてくれる便利な表現です。この記事で学んだことを活かして、ぜひ実際の会話や文章で使ってみてください。使えば使うほど自然に身につき、あなたの英語表現の幅が広がることでしょう。
英語学習は一朝一夕にはいきませんが、こうした表現を一つひとつ積み重ねていくことが、上達への近道です。「as a whole」をマスターして、さらに英語力を高めていきましょう。
英語の熟語や慣用表現を学ぶことは、英語を自然に使いこなすために非常に重要です。「as a whole」のような表現を知っているか知らないかで、英語でのコミュニケーションの質が大きく変わります。ぜひこの表現を日常的に使って、自分のものにしていきましょう。

