英語で「尋ねる」という行為を表す代表的な動詞に「ask」と「inquire」があります。どちらも似たような意味を持ちますが、使われる状況やニュアンスには重要な違いがあります。初学者にとって、これらの違いを理解することは、より自然な英語表現を身につける上で非常に役立ちます。
この記事では、「ask」と「inquire」の基本的な意味の違いから実践的な使い方まで、わかりやすく解説していきます。例文も多数紹介するので、実際のコミュニケーションに活かせる知識が身につくでしょう。
「ask」と「inquire」の基本的な違い

「ask」と「inquire」はどちらも「尋ねる」「質問する」という意味を持つ動詞ですが、いくつかの重要な違いがあります。「ask」は日常会話でよく使われる一般的な表現で、シンプルな質問や依頼に使われます。一方、「inquire」はより公式で格式高い表現であり、詳細な情報を求める際や丁寧に問い合わせる場面で使われることが多いのです。
「ask」は中学校で最初に習う基本的な英単語で、質問や依頼など幅広い場面で使えるのに対し、「inquire」は高校や大学レベルの語彙で、より専門的な文脈やフォーマルな状況で使われます。また、「ask」は直接的な質問に使われることが多いのに対し、「inquire」は調査や詳しい問い合わせのニュアンスを含むことが特徴です。
「ask」の基本的な意味と用法
「ask」は英語の最も基本的な動詞の一つで、「質問する」「尋ねる」「頼む」など幅広い意味を持ちます。日常会話から公式な場面まで幅広く使われますが、特にカジュアルな会話では最もよく使われる「尋ねる」を意味する動詞です。
「ask」の主な用法としては、以下のようなものがあります。
- 情報を求める質問をする
例:Can I ask you a question?(質問してもいいですか) - 許可や意見を求める
例:I asked my mother if I could go out.(外出してもいいか母に尋ねた) - 依頼をする
例:She asked me to help her.(彼女は私に手伝うよう頼んだ)
「ask」は幅広い前置詞や構文と組み合わせて使うことができます。
- ask for(〜を求める)
- ask about(〜について尋ねる)
- ask + 人 + 質問(人に質問する)
- ask + 人 + to do(人に〜するよう頼む)
例文
- I asked my teacher about the homework.(先生に宿題について尋ねました)
- Can you ask him the way to the station?(彼に駅への道を尋ねてもらえますか)
- My mother asked me to clean my room.(母は私に部屋を掃除するよう頼みました)
- He asked for a glass of water.(彼は水を一杯求めました)
- I want to ask you a question.(質問があります)
「inquire」の基本的な意味と用法
「inquire」(または「enquire」というスペルも使われます)は「尋ねる」「問い合わせる」「調査する」という意味を持つ動詞です。「ask」よりも公式で丁寧な印象を与え、特にビジネスシーンや公的な場面で使われることが多いのが特徴です。
「inquire」の主な用法としては、以下のようなものがあります。
- 詳細な情報を求める
例:I’d like to inquire about your services.(あなたのサービスについて問い合わせたいのですが) - 調査や研究を行う
例:The police are inquiring into the cause of the accident.(警察はその事故の原因を調査しています) - 丁寧に尋ねる
例:May I inquire as to the reason for your visit?(ご来訪の理由をお尋ねしてもよろしいでしょうか)
「inquire」は以下のような表現と組み合わせて使われます。
- inquire about(〜について問い合わせる)
- inquire into(〜を調査する)
- inquire after(人の健康・安否などを尋ねる)
- inquire if/whether(〜かどうか尋ねる)
例文
- She inquired about the price of the book.(彼女はその本の価格について問い合わせました)
- I inquired if there was a bus to the museum.(博物館へのバスがあるか問い合わせました)
- He inquired after your health.(彼はあなたの健康状態を尋ねました)
- We need to inquire about the train schedule.(電車の時刻表について問い合わせる必要があります)
- The student inquired about the test date.(その学生はテストの日程について尋ねました)
「ask」と「inquire」の使い分けのポイント
「ask」と「inquire」はどちらも「尋ねる」という意味の動詞ですが、場面や状況によって使い分けることが重要です。適切に使い分けることで、より自然で効果的なコミュニケーションが可能になります。
基本的に、日常会話や簡単な質問では「ask」を使い、フォーマルな場面や丁寧に問い合わせる時には「inquire」を使うと覚えておくといいでしょう。また、単純な質問には「ask」、詳細な調査や情報収集を目的とする場合には「inquire」が適しています。
例えば、友人に時間を尋ねる時は「Can I ask you the time?」と言うのが自然ですが、ホテルのフロントでサービスについて問い合わせる時は「I’d like to inquire about your room service.」というようにより丁寧な「inquire」を使うのが適切です。
カジュアルな場面での使い分け
日常会話や友人との会話など、カジュアルな場面では基本的に「ask」を使います。「inquire」を使うと不自然に聞こえたり、堅苦しい印象を与えたりすることがあります。
カジュアルな会話では、以下のような場面で「ask」が適しています。
- 友人や家族に簡単な質問をする時
- 日常的な情報を求める時
- 個人的な依頼をする時
- 学校や日常生活での会話
例えば、「友達に映画の時間を尋ねる」という場面では、「I’ll ask my friend about the movie time.」というように「ask」を使うのが自然です。一方、同じ場面で「I’ll inquire my friend about the movie time.」と言うと、不自然に聞こえてしまいます。
例文
- I asked my friend where the party was.(友達にパーティーがどこで行われるか尋ねました)
- Can I ask you to lend me your pen?(あなたのペンを貸してもらえますか)
- He asked me what time the store opens.(彼は店が何時に開くか私に尋ねました)
- I need to ask my sister about the homework.(妹に宿題について尋ねる必要があります)
- Ask your teacher if you don’t understand.(分からなければ先生に尋ねなさい)
フォーマルな場面での使い分け
ビジネスシーン、公式な問い合わせ、丁寧に情報を求める場面などのフォーマルな状況では、「inquire」を使うことで丁寧さや専門性を表現できます。ただし、フォーマルな場面でも「ask」を使うことは可能ですが、その場合は「Could I ask…」「I would like to ask…」などの丁寧な表現と組み合わせることが多いです。
フォーマルな場面では、以下のような状況で「inquire」が適しています。
- ビジネスでの問い合わせ
- サービスや商品についての情報収集
- 公的機関での手続きや問い合わせ
- 初対面の人との会話
例えば、「ホテルのサービスについて問い合わせる」という場面では、「I would like to inquire about your hotel services.」というように「inquire」を使うことで、より丁寧で公式な印象を与えることができます。
例文
- I am calling to inquire about your company’s services.(お電話したのは貴社のサービスについてお問い合わせするためです)
- She inquired whether the meeting could be rescheduled.(彼女はミーティングの日程変更が可能かどうか問い合わせました)
- May I inquire about the application process?(申し込み手続きについてお尋ねしてもよろしいでしょうか)
- The customer inquired about the return policy.(その顧客は返品ポリシーについて問い合わせました)
- We need to inquire about the hotel’s check-in time.(ホテルのチェックイン時間について問い合わせる必要があります)
「ask」と「inquire」の類似表現との違い
英語には「質問する」「尋ねる」という意味を持つ動詞がいくつかあります。「ask」と「inquire」の他にも「question」「query」「interrogate」などがあり、それぞれニュアンスや使われる場面が異なります。これらの違いを理解することで、より適切な表現を選べるようになります。
「question」との違い
「question」は「質問する」「尋問する」「疑問を呈する」という意味の動詞です。「ask」や「inquire」と比較すると、より批判的なニュアンスや疑いの意味を含むことがあります。
「question」の特徴
- 何かの真実性や正確性に疑問を投げかける時に使われる
- 「尋問する」という意味合いを持つ
- 批判的な文脈で使われることがある
- 名詞としても頻繁に使われる(a question = 質問)
例えば、「The police questioned the suspect.(警察は容疑者を尋問した)」という文では、「questioned」は単に質問したというより、詳しく調べるために厳しく質問するというニュアンスがあります。
一方、「ask」は中立的な質問、「inquire」は丁寧な問い合わせというニュアンスが強いです。
例文
- The teacher questioned the student’s explanation.(先生はその生徒の説明に疑問を呈しました)
- They questioned the accuracy of the report.(彼らはその報告書の正確さに疑問を投げかけました)
- She questioned his motives for helping.(彼女は彼が助けた動機を疑問視しました)
- I question whether this is the right approach.(これが正しいアプローチかどうか疑問に思います)
- The reporter questioned the politician about the scandal.(記者はその政治家にスキャンダルについて質問しました)
「query」との違い
「query」は「問い合わせる」「質問する」という意味の動詞で、特に書面や公式な状況での質問に使われることが多いです。「inquire」に近いフォーマルな表現ですが、さらにビジネスや技術的な文脈で使われる傾向があります。
「query」の特徴
- データベースや情報システムに対する検索や問い合わせに使われる
- 書面による問い合わせを表すことが多い
- ビジネスや専門的な文脈でよく使われる
- 名詞としても使われる(a query = 問い合わせ)
例えば、「I queried the database for all customers in Tokyo.(東京の全顧客についてデータベースに問い合わせた)」という場合、「queried」はコンピュータシステムに情報を求めるという専門的な意味合いがあります。
「ask」が最も一般的で幅広く使える表現、「inquire」がより丁寧でフォーマルな表現、そして「query」はさらに専門的でビジネスや技術的な文脈で使われる表現と考えるとよいでしょう。
例文
- She queried the price of the ticket.(彼女はチケットの価格について問い合わせました)
- I queried him about the directions to the museum.(博物館への道順について彼に問い合わせました)
- The student queried the teacher about the homework.(その生徒は宿題について先生に質問しました)
- He queried the spelling of the word.(彼はその単語のスペルについて問い合わせました)
- We need to query the train times before we make plans.(計画を立てる前に電車の時刻について問い合わせる必要があります)
「ask」と「inquire」を使った便利なフレーズ
「ask」と「inquire」を使いこなすためには、実際のコミュニケーションで使われる定型表現やフレーズを知っておくと便利です。以下では、日常会話やビジネスシーンで役立つフレーズを紹介します。これらのフレーズを覚えておくことで、さまざまな場面で適切に「尋ねる」表現を使い分けることができるようになります。
日常会話で使える「ask」を使ったフレーズ
日常会話では「ask」を使ったフレーズが頻繁に使われます。カジュアルな場面だけでなく、丁寧な表現と組み合わせることで、様々な状況で使うことができます。
以下に日常会話で役立つ「ask」のフレーズとその解説を紹介します。
例文
- May I ask you something?(ちょっと質問してもいいですか)
- 会話を始める際の丁寧な表現です。
- Can I ask a favor?(お願いしてもいいですか)
- 何かを頼む前の導入として使います。
- I wanted to ask about…(〜について尋ねたかったのですが)
- 特定のトピックについて質問する際の導入表現です。
- Don’t ask me.(私に聞かないで)
- 答えられない、または答えたくない時の表現です。
- Ask around.(あちこちで聞いてみて)
- 複数の人に尋ねることを勧める表現です。
- I need to ask you out.(デートに誘いたい)
- 「ask out」で「デートに誘う」という意味になります。
- Ask for directions.(道を尋ねる)
- 「ask for」で「〜を求める」という意味になります。
- If you ask me…(私の意見では…)
- 自分の意見を述べる際の導入表現です。
- Can you ask him to call me back?(彼に折り返し電話をくれるよう伝えてくれますか)
- 第三者への依頼を伝えてもらう表現です。
- I asked her what time it was.(彼女に何時か尋ねました)
- 間接疑問文を使った過去の質問を報告する表現です。
ビジネスシーンで役立つ「inquire」を使ったフレーズ
ビジネスシーンや公式な場面では、「inquire」を使ったフレーズがより適切です。丁寧さや専門性を表現するために、以下のようなフレーズを覚えておくと役立ちます。
以下にビジネスシーンで役立つ「inquire」のフレーズとその解説を紹介します。
例文
- I am inquiring about…(〜について問い合わせております)
- ビジネスメールや電話での問い合わせの導入表現です。
- May I inquire as to…(〜についてお尋ねしてもよろしいでしょうか)
- 非常に丁寧な問い合わせの表現です。
- I would like to inquire if…(〜かどうかお尋ねしたいのですが)
- 可能性や選択肢について丁寧に問い合わせる表現です。
- We are inquiring into the matter.(その件について調査しております)
- 「inquire into」で「〜を調査する」という意味になります。
- She inquired after your health.(彼女はあなたの健康状態について尋ねました)
- 「inquire after」で「人の健康・安否などを尋ねる」という意味になります。
- To whom should I direct my inquiry?(どなたに問い合わせればよろしいでしょうか)
- 「inquiry」は「inquire」の名詞形で「問い合わせ」という意味です。
- Further inquiries are welcome.(さらなるお問い合わせを歓迎します)
- ビジネス文書の結びとして使われる表現です。
- Upon inquiry, we discovered that…(調査の結果、〜ということがわかりました)
- 「inquiry」を使った表現で、調査結果を報告する際に使います。
- I am calling to inquire about the status of my application.(申し込みの状況について問い合わせのお電話をしております)
- 電話での問い合わせの導入表現です。
- Please do not hesitate to inquire if you need more information.(さらに情報が必要でしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください)
- ビジネスメールの結びとして使われる丁寧な表現です。
「ask」と「inquire」の使い分け練習問題
以下の問題では、括弧内に「ask」または「inquire」の適切な形を入れてください。それぞれの状況に合わせて、適切な動詞を選びましょう。
- Can I ( ) you a question about the homework?
- I’d like to ( ) about your hotel’s check-in time.
- She ( ) me to help her with the project.
- The police are ( ) into the cause of the accident.
- He ( ) his friend where the station was.
- I am writing to ( ) about your company’s services.
- The student ( ) the teacher for permission to leave early.
- We ( ) about the price of the tour at the travel agency.
- Could you please ( ) him to call me back?
- The reporter ( ) after the health of the president.
- I need to ( ) you for a favor.
- She ( ) whether there were any vegetarian options on the menu.
- The child ( ) his mother for a new toy.
- We should ( ) at the information desk about the museum hours.
- He ( ) me what time the movie starts.
- May I ( ) as to the reason for your visit?
- The doctor ( ) about the patient’s medical history.
- She ( ) around to find the best restaurant in town.
- I would like to ( ) if there are any discounts available.
- He ( ) his sister to lend him some money.
「ask」と「inquire」に関するよくある質問
「ask」と「inquire」の使い分けについて、英語学習者からよく寄せられる質問と回答をまとめました。迷った時の参考にしてください。
- 「ask」と「inquire」はいつでも互換的に使えますか?
-
いいえ、完全に互換的ではありません。文脈や状況によって適切な選択が異なります。一般的に「ask」はより一般的でカジュアルな表現で、日常会話でよく使われます。一方、「inquire」はより公式でフォーマルな表現で、ビジネスシーンや丁寧な問い合わせに適しています。
例えば、友人に時間を尋ねる場合、「Can you ask him what time it is?」は自然ですが、「Can you inquire him what time it is?」はやや不自然に聞こえます。逆に、ホテルのフロントに問い合わせる場合、「I’d like to inquire about your check-out policy.」は適切ですが、「I’d like to ask about your check-out policy.」も文法的には正しいものの、やや丁寧さに欠ける場合があります。
- 「inquire」には特別な前置詞のルールがありますか?
-
はい、「inquire」には特定の前置詞との組み合わせがあります。
- inquire about(〜について問い合わせる):特定の情報や事柄について尋ねる時に使います。
- inquire into(〜を調査する):何かを詳しく調べる、調査する時に使います。
- inquire after(人の健康・安否などを尋ねる):特に人の健康状態や様子を尋ねる時に使います。
- inquire of(人に〜について尋ねる):特定の人に情報を求める時に使います。
一方、「ask」も様々な前置詞と組み合わせて使われます。
- ask for(〜を求める、〜を要求する)
- ask about(〜について尋ねる)
- ask after(人の健康・安否などを尋ねる):この用法は「inquire after」と同じですが、よりカジュアルです。
- 「enquire」と「inquire」の違いは何ですか?
-
「enquire」と「inquire」は同じ意味を持つ単語の異なるスペルです。基本的に意味や用法に違いはなく、どちらを使っても問題ありません。
ただし、イギリス英語では「enquire」が一般的に好まれ、アメリカ英語では「inquire」が好まれる傾向があります。また、イギリス英語では「enquire」を一般的な「問い合わせる」という意味で、「inquire」を公式な調査という意味で使い分ける場合もありますが、厳密なルールではありません。
学習者としては、どちらかのスペルに統一するか、国や地域によって使い分けるとよいでしょう。
- 「ask」と「inquire」はどちらが使用頻度が高いですか?
-
一般的に「ask」の方が「inquire」よりもはるかに使用頻度が高いです。「ask」は英語の最も基本的な動詞の一つで、日常会話でも文章でも頻繁に使われます。中学校の英語でも最初の方で習う重要な単語です。
一方、「inquire」はより高度な語彙で、フォーマルな状況やビジネス文書、公式な場面で使われることが多いです。日常会話ではあまり使われず、特にネイティブスピーカーの子どもや若者の会話ではほとんど聞かれません。
英語学習の初期段階では「ask」を中心に学び、中級以上になってから「inquire」の適切な使い方を身につけるとよいでしょう。
- 「ask」と「inquire」以外に「尋ねる」を意味する表現はありますか?
-
はい、英語には「尋ねる」という意味を持つ様々な表現があります。
- question(質問する、尋問する):特に真実性や正確性に疑問を投げかける時に使います。
- query(問い合わせる):特にデータベースや情報システムに対する問い合わせなど、専門的な文脈で使われます。
- interrogate(尋問する):特に警察や法的な文脈での厳しい質問に使われます。
- request(要求する、頼む):何かを丁寧に求める時に使います。
- seek information(情報を求める):情報を探し求める際に使われるやや公式な表現です。
- poll(意見を聞く):多くの人から意見や情報を集める時に使います。
これらの表現はそれぞれニュアンスや使用される文脈が異なりますので、状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。
まとめ

この記事では、「ask」と「inquire」の意味の違いと使い分けについて詳しく解説しました。以下に重要なポイントをまとめます。
- 「ask」は一般的でカジュアルな「尋ねる」を意味する動詞で、日常会話でよく使われます。
- 「inquire」はより公式で丁寧な「問い合わせる」を意味する動詞で、ビジネスシーンや公式な場面で使われます。
- 「ask」は単純な質問や依頼によく使われ、「inquire」は詳細な情報を求める際や丁寧に問い合わせる場面で使われます。
- 友人や家族との会話など、カジュアルな場面では「ask」が自然です。
- ビジネスメールや公式な問い合わせなど、フォーマルな場面では「inquire」がより適切です。
- 「ask」は「ask for(〜を求める)」「ask about(〜について尋ねる)」など、様々な前置詞と組み合わせて使われます。
- 「inquire」は「inquire about(〜について問い合わせる)」「inquire into(〜を調査する)」「inquire after(人の健康・安否などを尋ねる)」などの表現があります。
- 「question」「query」など、他の「尋ねる」を意味する動詞とは、ニュアンスや使用される文脈が異なります。
- 「enquire」と「inquire」は同じ意味の異なるスペルで、イギリス英語では「enquire」、アメリカ英語では「inquire」が好まれる傾向があります。
- 英語学習者は最初に「ask」をマスターし、その後「inquire」の適切な使い方を身につけるとよいでしょう。
- 文脈や状況に応じて適切な動詞を選ぶことで、より自然で効果的なコミュニケーションが可能になります。
英語の微妙なニュアンスを理解することは、ネイティブのようなコミュニケーションへの第一歩です。「ask」と「inquire」の使い分けをマスターして、さまざまな場面で適切に「尋ねる」表現ができるようになりましょう。