英語学習者が混同しやすい「assume」と「suppose」は、どちらも「推測する」という意味を持ちますが、使い方やニュアンスに微妙な違いがあります。「assume」は証拠なしに思い込むことを表し、「suppose」はより根拠に基づいた推測を意味します。
この記事では、初学者の方でも理解しやすいように、両者の違いと適切な使い分け方を詳しく解説します。例文や練習問題も用意しましたので、実践的な理解にお役立てください。
「assume」と「suppose」の基本的な違い

「assume」と「suppose」はどちらも「推測する」という意味を持ちますが、その推測の性質や確信度に明確な違いがあります。
「assume」は、十分な証拠がないにもかかわらず何かを事実と思い込む場合に使われます。つまり、根拠が少ないか全くないのに、何かを真実だと考える場合に使用します。「思い込む」「想定する」というニュアンスが強く、時に否定的な意味合いを持つこともあります。
一方、「suppose」は、ある情報や証拠に基づいて何かを推測する場合に使われることが多いです。また、単に「~と思う」という意味や、何かを仮定する際にも使われます。「assume」に比べて中立的で、より客観的な推測を表現します。
この基本的な違いを押さえておくことで、状況に応じた適切な単語選びができるようになります。
「assume」の意味と使い方
「assume」の基本的な意味は「(証拠なしに)思い込む」「(根拠なく)推測する」です。何かを証明なしに事実として受け入れる場合に使われます。また、「(責任や役割を)引き受ける」「(姿勢や表情を)取る」という意味もあります。
「assume」の主な意味は以下の通りです。
- 証拠なしに何かを真実だと思い込む
- 責任や権力、地位などを引き受ける・就任する
- 特定の姿勢や表情を取る
- 特定の性質や特徴を帯びる
「assume」の様々な用法
「assume」は日常会話から公式文書まで様々な場面で使用されます。主な用法を見ていきましょう。
思い込みや推測を表す
何かを証拠なしに事実として受け入れる場合に使います。この用法では、話し手は十分な証拠がないのに何かを確信しているという意味合いがあります。
責任や役割を引き受ける
新しい地位や役割、責任を受け入れる場合にも「assume」を使用します。特にビジネスや公式な文脈ではよく使われる表現です。
ある姿勢や表情を取る
体の姿勢や顔の表情を意図的に作る場合にも使います。「assume a position」(姿勢を取る)などの表現でよく見られます。
「assume」を使った例文
以下に、「assume」を使った例文を紹介します。
例文
- I assumed you were busy yesterday.(昨日あなたは忙しいと思い込んでいました。)
- Don’t assume that everyone likes chocolate.(みんながチョコレートを好きだと思い込まないでください。)
- She assumed the role of team captain last week.(彼女は先週チームキャプテンの役割を引き受けました。)
- We can assume the bus will come at 10 o’clock.(バスは10時に来ると想定できます。)
- The boy assumed a serious face when the teacher called his name.(先生が名前を呼んだとき、その男の子は真剣な顔つきになりました。)
「suppose」の意味と使い方
「suppose」の基本的な意味は「(根拠に基づいて)推測する」「~と思う」です。また、何かを仮定する場合や、「~すべきだ」という義務や期待を表現する場合にも使います。
「suppose」の主な意味は以下の通りです。
- ある情報に基づいて推測する
- 仮定や仮説を立てる
- 「~と思う」という意見を述べる
- 「~すべきだ」という義務や期待を表す
「suppose」の様々な用法
「suppose」は多様な文脈で使用されます。主な用法をいくつか見ていきましょう。
推測や意見を述べる
何かについての自分の考えや推測を述べる場合に使います。「I suppose…」(私は~と思います)という形でよく使われ、控えめな意見表明になります。
仮定を立てる
「Suppose that…」(~と仮定すると)という形で、ある状況を仮定する場合に使います。特に学術的な議論や問題解決の場面でよく使われます。
義務や期待を表す
「be supposed to」の形で、「~するべきだ」「~することになっている」という意味で使われます。計画や規則に関する表現によく使われます。
疑問や不満を表す
疑問文の形で、不満や疑念を表現することもあります。「Am I supposed to…?」(私が~すべきなの?)のような形で使われます。
「suppose」を使った例文
「suppose」を使った例文を見てみましょう。
例文
- I suppose it will rain tomorrow.(明日は雨が降ると思います。)
- Suppose we leave at 8:00. When will we arrive?(8時に出発すると仮定して、いつ到着するでしょうか。)
- You are supposed to finish your homework before watching TV.(テレビを見る前に宿題を終わらせるべきです。)
- I suppose you’re right about that.(それについてはあなたが正しいと思います。)
- What am I supposed to do with this broken toy?(この壊れたおもちゃをどうすればいいのですか?)
「assume」と「suppose」の具体的な使い分け
「assume」と「suppose」、それぞれの単語が持つ意味合いの違いを理解することで、より正確に使い分けられるようになります。
仮定の強さの違い
「assume」と「suppose」の重要な違いの一つは、仮定の強さやその確信度です。
「assume」は、証拠が少ないにもかかわらず強い確信を持って何かを事実と考える場合に使います。そのため、時に「思い込み」や「決めつけ」というやや否定的なニュアンスを持つことがあります。
一方、「suppose」はより中立的で、ある情報に基づいた推測や仮説を立てる場合に使われます。「~かもしれない」「~と思う」という、より控えめな態度を示すことが多いです。
文脈による使い分け
文脈によっても、「assume」と「suppose」の使い分けは変わってきます。
学術的な文脈
学術論文や科学的な議論では、「suppose」はより中立的な仮説を立てる場合に使われることが多いです。「Suppose that X is true…」(Xが真であると仮定すると…)のような形で使われます。
「assume」も学術的な文脈で使われますが、こちらはより強い仮定を置く場合に使われることが多いです。「We assume that…」(私たちは~と仮定する)という形で使われます。
日常会話
日常会話では、「I suppose so」(そうだと思います)のように、「suppose」は自分の意見や推測を控えめに述べる場合によく使われます。
「assume」は日常会話でも使われますが、「Don’t assume anything」(何も思い込まないで)のように、時に思い込みに対する警告として使われることもあります。
日常会話での使い分け
日常的な会話では、次のような使い分けが一般的です。
「assume」の使用例
- 「I assumed you weren’t coming.」(あなたは来ないと思い込んでいました。)
- 「Don’t assume I’ll always be available to help.」(私がいつも手伝えると思い込まないで。)
「suppose」の使用例
- 「I suppose we could try again tomorrow.」(明日また試してみることもできると思います。)
- 「I suppose you’re right.」(あなたが正しいと思います。)
「assume」と「suppose」に関連する類似表現
「assume」と「suppose」は、どちらも「~だと思う」「~と仮定する」という意味で使われますが、ニュアンスや使われる状況に違いがあります。ここでは、これらの単語と関連する類似表現について、それぞれの違いを例文を交えて解説します。
「presume」との違い
「presume」も「assume」や「suppose」と似た意味を持ちますが、「presume」はより形式的で、ある程度の証拠や前例に基づいた推測を表します。「presume」は「推定する」「(証拠から)判断する」という意味合いが強いです。
例文
- I presume you’re here for the interview.(あなたは面接のためにここにいると推測します。)
「guess」との違い
「guess」は「推測する」という点では似ていますが、「assume」や「suppose」よりもカジュアルで、より少ない情報や証拠に基づいた推測を表します。「当てる」「推測する」という意味で、日常会話でよく使われます。
例文
- I guess he’s about 15 years old.(彼は15歳くらいだと思います。)
「imagine」との違い
「imagine」は「想像する」という意味が主で、現実には存在しないものや状況を心の中で作り出す行為を表します。「assume」や「suppose」が現実的な推測を表すのに対し、「imagine」はより創造的な思考を表します。
例文
- I can imagine how happy you must be.(あなたがどれだけ幸せか想像できます。)
「assume」と「suppose」の使い分け練習問題
以下に、「assume」または「suppose」の適切な形を空欄に入れる練習問題を20問用意しました。
- I ______ you’re tired after such a long journey.
- Don’t ______ that I will always agree with you.
- She ______ the position of manager last month.
- I ______ we could meet at the cafe around 3 PM.
- ______ that we have only $100, what should we buy?
- You’re not ______ to enter this area without permission.
- He ______ that everyone knew the rules, but he was wrong.
- I ______ she’s his sister, but I’m not sure.
- What am I ______ to do with this broken computer?
- Let’s ______ for a moment that money is not an issue.
- The teacher ______ that all students had read the book.
- I ______ you’re right, but we should check the facts.
- She ______ responsibility for the project after Tom left.
- ______ it’s raining tomorrow, should we cancel the picnic?
- Don’t ______ anything until you have all the facts.
- I ______ the train will be late again today.
- She ______ a confident attitude during the interview.
- We are ______ to finish this project by Friday.
- I ______ she was joking, but she was actually serious.
- ______ we start at 9 AM, we should arrive by noon.
「assume」と「suppose」に関するよくある質問
- 「I suppose so」と「I assume so」の違いは何ですか?
-
「I suppose so」は「そうだと思います」という、やや控えめな同意や推測を表します。会話でよく使われ、少し不確かさを含みます。
一方、「I assume so」は「そうだと思い込んでいます」という、より強い確信を持った推測を表します。「assume」には「証拠なしに思い込む」というニュアンスがあるため、「I assume so」は時に「そうに違いない」という確信的な響きを持ちます。
- 「supposed to」と「assumed to」の違いは何ですか?
-
「be supposed to」は「~するべきだ」「~することになっている」という義務や期待を表す表現です。例えば「You are supposed to be at school by 8:30 AM」(あなたは8時30分までに学校にいるべきです)のように使います。
「be assumed to」は「~と思われている」「~と想定されている」という意味で、一般的な認識や想定を表します。例えば「He is assumed to be the best player」(彼が最高の選手だと思われています)のように使います。
- 「suppose」は「what if」の意味で使えますか?
-
はい、「suppose」は「what if」(もし~だとしたら)の意味で使うことができます。「Suppose it rains tomorrow?」(明日雨が降ったらどうする?)のように、ある状況を仮定して「もし~だったら?」という意味で使います。これは特に会話の中で役立つ表現です。
- 「assume」と「suppose」はどちらがフォーマルですか?
-
どちらも様々な場面で使用できますが、一般的には「assume」の方がやや形式的な印象を与えることがあります。特に「assume responsibility」(責任を引き受ける)や「assume office」(就任する)などの表現はビジネスや公式な文脈でよく使われます。
「suppose」は日常会話でも頻繁に使われ、特に「I suppose…」という形で意見を述べる際には、やや控えめな印象を与えます。ただし、学術的な文脈では両方とも使われます。
- 「assuming that」と「supposing that」の違いは何ですか?
-
「assuming that」は「~と仮定すると」という意味で、より強い仮定や確信を表します。例えば「Assuming that the weather is good, we’ll go hiking」(天気が良いと仮定すれば、ハイキングに行きます)のように使います。
「supposing that」も同様に「~と仮定すると」という意味ですが、より仮説的で、実現可能性が低いケースや仮想的な状況を想定する場合に使われることが多いです。例えば「Supposing that you won the lottery, what would you do?」(宝くじに当たったと仮定すると、あなたは何をしますか?)のように使います。
まとめ

この記事では、「assume」と「suppose」の意味の違いと使い分けについて詳しく解説しました。ポイントをまとめると、
- 「assume」は「(証拠なしに)思い込む」「(根拠なく)推測する」という意味が主で、より強い確信や思い込みを表す。
- 「suppose」は「(根拠に基づいて)推測する」「~と思う」という意味が主で、より中立的・客観的な推測を表す。
- 「assume」は責任や役割を引き受ける、特定の姿勢や表情を取るという意味も持つ。
- 「suppose」は「~すべきだ」という義務や期待を表す「be supposed to」という形でもよく使われる。
- 文脈によって使い分けが重要で、学術的な場面では「suppose」がより中立的な仮説に、「assume」がより強い仮定に使われることが多い。
- 日常会話では、「I suppose so」は控えめな同意を、「Don’t assume」は思い込みへの警告としてよく使われる。
- 「presume」「guess」「imagine」など類似表現との違いを理解することで、より正確な英語表現が可能になる。
「assume」と「suppose」の適切な使い分けを理解することで、あなたの英語表現はより豊かで正確なものになるでしょう。日常会話から学術的な文脈まで、様々な場面で自信を持ってこれらの単語を使いこなせるようになることを願っています。

