「at most」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では「最大でも」「せいぜい」「たかだか」「多くても」などと訳されます。
シンプルな表現ですが、様々な場面で活用できる便利なフレーズです。
この記事では「at most」の基本的な意味から具体的な使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「at most」の基本的な意味
「at most」の基本的な意味は「最大でも」「せいぜい」「多くても」です。
これは、ある数量や程度の上限を示す表現で、実際の数値はそれ以下になる可能性があるが、それを超えることはないということを表します。
例文
- The meeting will last two hours at most.
(その会議は最大でも2時間で終わります。) - I can spend 5000 yen at most on this gift.
(このプレゼントには最大でも5000円しか使えません。) - There were at most 30 people at the party.
(そのパーティーには最大でも30人しかいませんでした。)
「at most」と「at the most」の違い
「at most」と「at the most」はほぼ同じ意味で、どちらも「最大でも」「せいぜい」という意味を持ちます。
どちらを使っても意味に大きな違いはなく、個人の好みや文脈によって選ばれることが多いです。
ただし、「at most」の方がやや簡潔で、特に学術的な文脈や正式な書き物でよく使われる傾向があります。
例文
- It will take 30 minutes at most to get there.
(そこに着くのに最大でも30分かかります。) - It will take 30 minutes at the most to get there.
(そこに着くのに最大でも30分かかります。)
「at most」と「at least」の比較
「at most」と「at least」は対照的な意味を持つ表現です。
- 「at most」:上限を表す(~以下、最大でも)
- 「at least」:下限を表す(~以上、少なくとも)
この違いを理解することは非常に重要です。
例文
- I need at least 3 days to finish this report.
(このレポートを終えるには少なくとも3日必要です。)→ 3日かそれ以上必要という意味 - I need at most 3 days to finish this report.
(このレポートを終えるのに最大でも3日かかります。)→ 3日以内に終わるという意味
「at most」の様々な使い方
時間を表す場合
時間の上限を示す際によく使われます。
例文
- The presentation will take 20 minutes at most.
(そのプレゼンテーションは最大でも20分で終わります。) - I’ll wait for you at most one hour, then I’ll leave.
(最大でも1時間あなたを待ちますが、その後は帰ります。) - It takes at most 45 minutes to drive to the airport from here.
(ここから空港まで車で行くのに最大でも45分かかります。)
金額や費用を表す場合
予算や費用の上限を示す際に便利です。
例文
- This repair should cost at most 10,000 yen.
(この修理は最大でも1万円のはずです。) - I can afford to spend at most 300 dollars on a new smartphone.
(新しいスマートフォンに最大でも300ドルしか出せません。) - The taxi fare to the station is at most 2,000 yen.
(駅までのタクシー料金は最大でも2000円です。)
数量や程度を表す場合
人数や物の数など、数量の上限を示す際に使われます。
例文
- There will be at most 15 students in the class.
(そのクラスには最大でも15人の生徒がいるでしょう。) - You can bring at most two guests to the wedding.
(結婚式には最大でも2人のゲストを連れてくることができます。) - The box can hold at most 5 kilograms.
(その箱は最大でも5キログラムまで入ります。)
「at most」を含む表現や使い方のヒント
文中での位置
「at most」は文の様々な位置に置くことができますが、通常は数字や量を表す言葉の前に置かれることが多いです。
例文
- She can stay at most three days.
(彼女は最大でも3日間滞在できます。) - At most three days, she can stay.
(最大でも3日間、彼女は滞在できます。) - She can stay three days at most.
(彼女は3日間、最大でもそれだけ滞在できます。)
推測や見積もりを表す場合
「at most」は何かの上限を推測する際にも使われます。
例文
- He looks at most 30 years old.
(彼は最大でも30歳に見えます。) - This book would cost at most 2,000 yen.
(この本は最大でも2000円くらいでしょう。) - The walk to the station takes at most 15 minutes.
(駅までの徒歩は最大でも15分です。)
「no more than」との比較
「at most」は「no more than(~以下)」と似た意味を持ち、しばしば互いに置き換えることができます。
例文
- The project will take at most two weeks to complete.
(そのプロジェクトは最大でも2週間で完了します。) - The project will take no more than two weeks to complete.
(そのプロジェクトは2週間以上かかりません。)
実際の会話での「at most」の使い方
計画や予定について話す場合
例文
- “How long will the meeting last?” “At most one hour, I promise.”
(「会議はどのくらい続きますか?」「最大でも1時間です、約束します。」) - “We’ll stay at the beach for three hours at most, then we need to head back.”
(「ビーチには最大でも3時間滞在して、その後戻る必要があります。」)
予算や費用について話す場合
例文
- “How much should I budget for the hotel?” “At most 15,000 yen per night.”
(「ホテルにいくら予算を見積もるべきですか?」「1泊最大でも15000円です。」) - “This dinner will cost at most 5,000 yen per person.”
(「この夕食は一人あたり最大でも5000円かかります。」)
能力や限界について話す場合
例文
- “I can carry at most two bags at once.”
(「一度に最大でも2つのバッグしか持てません。」) - “The small car can fit at most four people.”
(「その小さな車には最大でも4人しか乗れません。」)
まとめ:「at most」の使い方のポイント

「at most」は英語で上限や最大値を表す便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「最大でも」「せいぜい」「たかだか」「多くても」です。
- 「at the most」とほぼ同じ意味で使われます。
- 「at least(少なくとも)」と対照的な意味を持ちます。
- 時間、金額、数量など様々な場面で使用できます。
- 実際の数値は示された上限以下になる可能性がありますが、それを超えることはありません。
- 「no more than」と置き換えることも可能です。
「at most」をマスターすれば、英語での上限や最大値を正確に表現できるようになります。
特に予定や計画、予算の話をする際に役立つ表現なので、積極的に使ってみましょう。