「backfire」は英語の動詞および名詞として使われる単語で、主に「逆火する」「裏目に出る」という意味を持ちます。エンジンの逆火という物理的な現象から、計画や行動が思わぬ逆効果をもたらすという比喩的な使い方まで、幅広く活用される表現です。
この記事では、「backfire」の意味や使い方、例文などを英語初学者にも分かりやすく解説していきます。
「backfire」とは?基本的な意味と用法

「backfire」は、本来は自動車や機械のエンジンで起こる「逆火」という現象を表す言葉です。エンジン内で正常に燃焼しなかったガスが排気管などで爆発し、大きな音を立てる状態を指します。
この物理的な現象から転じて、「計画や行動が意図した結果とは逆の効果をもたらす」という意味でも広く使われています。
「backfire」は自動詞として使われることが多く、「~が裏目に出る」「~が逆効果になる」という意味で日常会話でよく登場します。また、名詞としても使われ、「逆火」「逆効果」などを意味します。
アクセントは第一音節の「back」にあり、「BACKfire」と発音します。発音記号では「báckfìre」と表記されます。
「backfire」の様々な使い方と例文
「backfire」には複数の意味があり、使われる状況によって少しずつニュアンスが異なります。ここでは代表的な使い方と例文を紹介します。
エンジンなどが逆火する
最も基本的な意味は、機械的な「逆火」を表す使い方です。
例文
- The old car backfired when I started it.(古い車をエンジンスタートしたとき、逆火しました。)
- My father’s motorcycle sometimes backfires.(父のオートバイは時々逆火することがあります。)
- We heard the engine backfire loudly.(私たちはエンジンが大きな音を立てて逆火するのを聞きました。)
計画や行動が裏目に出る(逆効果になる)
最も一般的な比喩的用法として、何かを試みた結果が期待と逆の結果になる場合に使います。
例文
- His plan backfired completely.(彼の計画は完全に裏目に出ました。)
- The surprise party backfired because she was too tired.(彼女はとても疲れていたので、サプライズパーティーは逆効果になりました。)
- Their strategy to save money backfired.(彼らのお金を節約する作戦は裏目に出ました。)
「~にとって」裏目に出る場合
特定の人にとって裏目に出る場合は、「backfire on 人」という形で表現します。
例文
- The lie backfired on him.(その嘘は彼にとって裏目に出ました。)
- The joke backfired on me.(そのジョークは私にとって裏目に出ました。)
- Their new policy backfired on the company.(彼らの新しい方針は会社にとって裏目に出ました。)
山火事の延焼を防ぐための「向かい火」
米国などでは、山火事の延焼を防ぐ目的で、前方に人工的に火を放つ消火技術を指す専門用語としても使われます。
例文
- Firefighters set backfires to stop the wildfire.(消防士たちは山火事を止めるために向かい火を放ちました。)
- Using backfires is a common way to control forest fires.(向かい火を使うことは森林火災を制御する一般的な方法です。)
「backfire」の発音と語形変化
「backfire」は以下のように発音し、語形変化します:
- 発音:báckfìre
- 過去形・過去分詞形:backfired
- 現在分詞:backfiring
- 三人称単数現在形:backfires
例文
- The plan backfires every time.(その計画は毎回裏目に出ます。)
- The plan backfired yesterday.(その計画は昨日裏目に出ました。)
- The plan is backfiring right now.(その計画は今まさに裏目に出ています。)
- When a plan backfires, we need to think again.(計画が裏目に出たとき、私たちは再考する必要があります。)
「backfire」の類義表現と使い分け
「backfire」と似た意味を持つ表現がいくつかあります。それぞれニュアンスが少し異なるので、使い分けを覚えておくと便利です。
主な類義表現
| 表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| boomerang | 行動が自分に戻ってくる(特に悪い結果として) | His criticism boomeranged on him.(彼の批判は彼自身に戻ってきました。) |
| go awry | 計画などが予定通りにいかない | All our plans went awry.(私たちの計画は全て予定通りにいきませんでした。) |
| misfire | 目的を達成できない、不発に終わる | The joke misfired completely.(そのジョークは完全に不発に終わりました。) |
| blow up in one’s face | 計画などが大失敗する | The whole project blew up in our faces.(プロジェクト全体が大失敗に終わりました。) |
これらの表現は状況に応じて使い分けることができます。「backfire」は特に「意図とは逆の結果になる」というニュアンスが強い表現です。
「backfire」のよくある間違いと注意点
「backfire」を使う際にはいくつか注意すべきポイントがあります。英語学習者がよく間違える点について解説します。
スペルの間違い
「backfire」のスペルをよく間違える人がいます。特に「back fire」と二つの単語に分けて書くことは誤りです。正しくは「backfire」と一語で書きます。
誤:The plan back fired.
正:The plan backfired.
他動詞としての誤用
「backfire」は基本的に自動詞であり、目的語を取りません。「~を裏目に出す」という意味では使えないので注意が必要です。
誤:He backfired the plan.
正:The plan backfired.
「on」の使い忘れ
特定の人にとって裏目に出ることを表現する場合は、「backfire on 人」と「on」を使います。この前置詞を忘れると意味が通じにくくなります。
誤:The plan backfired him.
正:The plan backfired on him.
発音の間違い
「backfire」は「báckfìre」と、第一音節にアクセントがあります。第二音節にアクセントを置いて「backFIRE」と発音するのは誤りです。
「backfire」を使った表現とフレーズ
「backfire」を含むいくつかの表現やフレーズを紹介します。これらを知っておくと、より自然な英語表現ができるようになります。
backfire big time(完全に裏目に出る)
「big time」を付け加えることで、「非常に大きく裏目に出る」というニュアンスになります。
例文
- Their marketing strategy backfired big time.(彼らのマーケティング戦略は完全に裏目に出ました。)
could backfire(裏目に出る恐れがある)
可能性を示す助動詞「could」と組み合わせると、「裏目に出る可能性がある」という警告的な表現になります。
例文
- This approach could backfire if we’re not careful.(注意しないと、このアプローチは裏目に出る恐れがあります。)
ultimately backfire(最終的に裏目に出る)
「ultimately」(最終的に)と組み合わせると、「即効性はないが、長期的には逆効果になる」というニュアンスになります。
例文
- Such policies will ultimately backfire on the government.(そのような政策は最終的に政府にとって裏目に出るでしょう。)
「backfire」に関する問題
「backfire」の理解度を確認するための問題を用意しました。以下の問題に挑戦して、正しい使い方を身につけましょう。
それぞれの問題に対して最も適切な答えを選んでください。問題を解いた後に解答と解説を確認できます。
- 「His plan to make everyone like him backfired.」の意味として最も適切なのはどれですか?
a) 彼の計画は成功した
b) 彼の計画は裏目に出た
c) 彼の計画は延期された
d) 彼の計画は燃え上がった - 次の中で「backfire」の過去形として正しいのはどれですか?
a) backfired
b) backfiring
c) backfires
d) backfiren - 「The car _ loudly when I started it.」を完成させる適切な語はどれですか?
a) backfired
b) backfiring
c) backfires
d) backfire - 「Their attempt to save money _ on them.」を完成させる適切な語はどれですか?
a) backfired
b) backfire
c) backfires
d) backfiring - 「Backfire」の名詞としての意味で正しいのはどれですか?
a) 成功
b) 逆火、逆効果
c) 後退
d) 前進 - 「The joke _ because nobody laughed.」を完成させる適切な語はどれですか?
a) backfired
b) backfire
c) backfiring
d) backfires - 「I’m worried this strategy might _.」を完成させる適切な語はどれですか?
a) backfire
b) backfired
c) backfiring
d) backfires - 「When plans _, we need to adapt quickly.」を完成させる適切な語はどれですか?
a) backfire
b) backfired
c) backfiring
d) backfires - 「Their new policy backfired _ them.」を完成させる適切な語はどれですか?
a) on
b) at
c) for
d) to - 「Backfire」の類義語として最も適切なのはどれですか?
a) succeed
b) boomerang
c) proceed
d) advance
「backfire」に関するよくある質問
ここでは、「backfire」に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「backfire」の語源は何ですか?
-
「backfire」の語源は、19世紀後半に使われ始めた言葉で、元々は銃や内燃機関で起こる「逆方向への発火」を指していました。物理的な現象を表す言葉が、比喩的に「計画などが裏目に出る」という意味に転用されるようになりました。
- 「backfire」と「boomerang」の違いは何ですか?
-
どちらも「意図した結果と逆の結果になる」という点では似ていますが、「boomerang」はブーメランが投げた人に戻ってくるように、「自分自身に返ってくる」というニュアンスが強いです。一方、「backfire」は単に「逆の結果になる」というニュアンスが強く、必ずしも自分に返ってくるという意味合いは含みません。
- ビジネスシーンでの「backfire」の使い方は?
-
ビジネスシーンでは、マーケティング戦略や経営判断が期待とは逆の結果をもたらす場合によく使われます。例えば「The marketing campaign backfired and sales decreased.」(マーケティングキャンペーンは裏目に出て、売上が減少した)といった使い方をします。
- 「backfire」が使われる一般的な状況は?
-
「backfire」は以下のような状況でよく使われます。
- 計画や戦略が失敗したとき
- 冗談や皮肉が相手を傷つけてしまったとき
- 良かれと思った行動が逆効果になったとき
- エンジンが正常に作動せず、逆火したとき
- 「on」と「against」はどちらが正しいですか?
-
基本的には「backfire on 人」が一般的ですが、「backfire against 人」も使われることがあります。「on」の方がより一般的で自然な表現です。
- 「backfire」の名詞としての使い方は?
-
名詞としての「backfire」は、エンジンの逆火を指す場合がほとんどです。「The backfire from the car startled everyone.」(車からの逆火は皆を驚かせた)のように使います。計画が裏目に出ることを指す場合は、動詞として使われることが多いです。
- 中学生でも使える簡単な「backfire」の例文はありますか?
-
- My plan backfired.(私の計画は裏目に出ました。)
- The joke backfired on me.(そのジョークは私にとって裏目に出ました。)
- Be careful. This may backfire.(気をつけて。これは裏目に出るかもしれません。)
まとめ

この記事では、英単語「backfire」の意味や使い方について詳しく解説してきました。「backfire」は日常会話でよく使われる表現で、特に何かが期待とは逆の結果をもたらす状況を表現する際に役立ちます。
以下に、本記事のポイントをまとめます。
- 「backfire」は主に「逆火する」「裏目に出る」という意味をもつ自動詞
- 元々はエンジンの逆火という物理現象を表す言葉だった
- 特定の人にとって裏目に出る場合は「backfire on 人」という形で表現する
- 「backfire」のスペルは一語で書き、「back fire」とは書かない
- 過去形は「backfired」、現在分詞は「backfiring」
- 類義語には「boomerang」「go awry」「misfire」などがある
- 「backfire big time」(完全に裏目に出る)などの表現もある
「backfire」は英語圏では非常によく使われる表現です。計画や行動が意図した結果とは逆の結果をもたらした場合に使えるこの表現を覚えておくと、日常会話やビジネスシーンでも役立つでしょう。また、「backfire on someone」の形で「誰にとって裏目に出る」という表現も覚えておくと便利です。
今回紹介した例文や表現を参考に、ぜひ実際の会話で「backfire」を使ってみてください。英語表現の幅が広がることでしょう。

