英語には様々な慣用句がありますが、その中でも「Bark up the wrong tree」は日常会話でよく使われる表現です。
この記事では、「Bark up the wrong tree」の意味や使い方について、英語初学者でも理解しやすいように解説します。中学英語レベルの例文も紹介しているので、ぜひ実際の使い方を確認してみてください。
「Bark up the wrong tree」の基本的な意味

「Bark up the wrong tree」は直訳すると「間違った木に向かって吠える」という意味になります。この表現は、犬が獲物を追いかけていて、実際には違う木に動物が隠れているのに、間違った木に向かって吠えている状況から生まれました。
現代では、「間違った方向で努力している」「見当違いの考えや行動をしている」「的外れな方法で問題に取り組んでいる」といった意味で使われています。日本語では「見当違い」「筋違い」「勘違い」などの表現に近いです。
語源と背景
このイディオムは、猟犬が木に登った動物(リスやアライグマなど)を追いかける狩猟の場面から来ています。犬が間違った木を選んで吠えていると、獲物を見つけることはできません。
これが転じて、人が間違った方向に努力したり、的外れな行動をとったりする状況を表すようになりました。
日本語での類似表現
「Bark up the wrong tree」に相当する日本語の表現としては、以下のようなものがあります。
- 見当違いなことをする
- 的外れな行動をとる
- 筋違いの考えを持つ
- 勘違いをする
- ピント外れのことを言う
「Bark up the wrong tree」の正しい使い方
この表現は、ある人が間違った考えを持っている時や、問題解決のために間違ったアプローチをしている時によく使われます。相手に対して「あなたの考え方は間違っている」と伝える時にも役立ちます。
基本的な文型
「Bark up the wrong tree」は、通常次のような形で使われます。
- be barking up the wrong tree
- bark up the wrong tree
主語としては、I、you、he、she、theyなど、人や組織を表す言葉が来ます。
日常会話での使い方
この表現は非常にカジュアルなので、友人との会話や日常的な状況でよく使われます。ビジネスの場面でも使われることがありますが、フォーマルな文書ではあまり使われません。
また、相手に対して「あなたは間違っている」と言う時は、相手を傷つけないように丁寧に伝えることが大切です。
「Bark up the wrong tree」の分かりやすい例文
ここでは、中学英語レベルの簡単な例文を紹介します。実際の会話でどのように使われるのかをイメージしてみてください。
基本的な例文
例文
- I think you are barking up the wrong tree.
(あなたは見当違いのことをしていると思います。) - She is barking up the wrong tree if she thinks I will help her.
(彼女が私が手伝うと思っているなら、見当違いです。) - We barked up the wrong tree when we tried to fix the computer ourselves.
(私たちが自分でコンピュータを修理しようとしたのは見当違いでした。) - The police barked up the wrong tree for months before finding the real criminal.
(警察は本当の犯人を見つけるまで、何ヶ月も見当違いの捜査をしていました。)
状況別の例文
【学校生活での例】
- Tom studied math all night, but the test was about science. He barked up the wrong tree.
(トムは一晩中数学を勉強したけど、テストは科学についてだった。彼は見当違いのことをしていた。)
【友人関係での例】
- If you think Yuki is angry with you, you are barking up the wrong tree. She is just tired.
(もしユキがあなたに怒っていると思っているなら、それは見当違いです。彼女はただ疲れているだけです。)
【日常生活での例】
- My father looked for his keys in the kitchen, but they were in his coat. He was barking up the wrong tree.
(父は鍵を台所で探していたけど、コートの中にあった。彼は見当違いなところを探していた。)
「Bark up the wrong tree」に関するよくある質問
- 「Bark up the wrong tree」は否定形で使うこともできますか?
-
はい、「not barking up the wrong tree」のように否定形で使うこともできます。この場合は「見当違いではない」「正しい方向に進んでいる」という意味になります。
例:I’m not barking up the wrong tree when I say that hard work leads to success.
(一生懸命働くと成功につながると言うのは、私は見当違いなことを言っているわけではありません。) - 「Bark up the wrong tree」と似た意味の英語表現はありますか?
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似た意味を持つ表現として、「be on the wrong track(間違った道を進んでいる)」「miss the point(要点を見逃す)」「be off base(的外れである)」などがあります。状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
- この表現はフォーマルな場面でも使えますか?
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「Bark up the wrong tree」はカジュアルな表現なので、フォーマルな文書やビジネスの公式な場面ではあまり適切ではありません。フォーマルな状況では「have a misconception(誤解している)」「be mistaken(間違っている)」などの表現を使うほうが良いでしょう。
- 日本語の「木を見て森を見ず」と同じ意味ですか?
-
違います。「木を見て森を見ず」は英語では「can’t see the forest for the trees」と言い、細かいことに注目しすぎて全体像を見失うという意味です。一方「bark up the wrong tree」は全く違う方向や対象に焦点を当てている状態を表します。
まとめ

「Bark up the wrong tree」についての重要なポイントを以下にまとめました。
- 「Bark up the wrong tree」は「間違った木に向かって吠える」という直訳から、「見当違いなことをする」「的外れな行動をとる」という意味のイディオムです。
- 語源は犬が獲物を追いかけて間違った木に吠えている狩猟のシーンから来ています。
- 日常会話でよく使われる表現で、特に「あなたは間違っている」と伝えたい時に役立ちます。
- 基本的な形は「be barking up the wrong tree」で、様々な主語と一緒に使えます。
- 日本語の類似表現には「見当違い」「筋違い」「的外れ」などがあります。
- カジュアルな表現なので、フォーマルな場面では別の表現を選ぶほうが良いでしょう。
この表現を覚えておくと、英語のニュアンスをより正確に理解でき、自然な英会話ができるようになります。ぜひ日常会話の中で使ってみてください。

