「be bound for」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では主に「~に向かっている」「~行きである」と訳されます。
シンプルな表現ながら、様々な文脈で使うことができる便利なフレーズです。
この記事では「be bound for」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「be bound for」の基本的な意味
「be bound for」の基本的な意味は「~に向かっている」「~行きである」です。
この表現は、主に目的地や方向を示す際に使われます。「bound」は形容詞で「~行きの」「~に向かう途中の」という意味を持ち、「be bound for + 場所」という形で使われることが多いです。
例文
- This train is bound for Tokyo.
(この電車は東京行きです。) - The ship is bound for Singapore.
(その船はシンガポール行きです。) - We are bound for Osaka this weekend.
(私たちは今週末大阪に向かいます。)
「be bound for」の様々な使い方
交通機関の行き先を表す
最も一般的な使い方は、電車やバス、飛行機、船などの交通機関がどこに向かっているかを示す場合です。
特に駅や空港のアナウンスでもよく耳にする表現です。
例文
- The flight is bound for New York.
(そのフライトはニューヨーク行きです。) - Please take the bus bound for Shibuya station.
(渋谷駅行きのバスに乗ってください。) - The next train bound for Kyoto will depart from platform 3.
(次の京都行きの電車は3番ホームから出発します。)
人が目的地に向かうことを表す
交通機関だけでなく、人が目的地に向かうことを表すのにも使われます。
例文
- We are bound for the mountains to go hiking.
(私たちはハイキングをするために山に向かっています。) - The tourists were bound for the famous temple.
(その観光客たちは有名な寺院に向かっていました。) - She is bound for Paris to study art.
(彼女は美術を学ぶためにパリに向かっています。)
物が送られる目的地を表す
物や荷物、商品などがどこに送られるかを表す場合にも使うことができます。
例文
- These packages are bound for international customers.
(これらの小包は海外の顧客に向けて発送されます。) - The medical supplies are bound for the disaster area.
(その医療物資は災害地域に向けて送られています。) - Most of the products are bound for the European market.
(製品の大部分はヨーロッパ市場向けです。)
抽象的な「向かっている状態」を表す
「be bound for」は物理的な目的地だけでなく、抽象的な状態や結果に向かっていることを表すこともできます。
この場合、「~への道を進んでいる」「~になる運命にある」というニュアンスになります。
例文
- With her talent and dedication, she is bound for success.
(彼女の才能と献身さから、彼女は成功への道を進んでいます。) - The company is bound for bankruptcy if they don’t change their strategy.
(戦略を変えなければ、その会社は破産への道を進んでいます。) - These young musicians are bound for stardom.
(これらの若いミュージシャンたちはスター街道を進んでいます。)
「be bound for」と「be bound to」の違い
英語では「be bound for」と似た表現に「be bound to」がありますが、意味と使い方が異なるので注意が必要です。
「be bound for + 名詞」
「be bound for」の後には名詞(特に場所や状態を表す名詞)が続き、「~に向かっている」「~行きである」という意味になります。
例文
- The ship is bound for Australia.
(その船はオーストラリア行きです。) - He is bound for a successful career.
(彼は成功するキャリアへの道を進んでいます。)
「be bound to + 動詞の原形」
一方、「be bound to」の後には動詞の原形が続き、「~することになっている」「必ず~する」「~するのは確実だ」という意味になります。
何かが起こる確実性や必然性を表す表現です。
例文
- The project is bound to succeed with such a talented team.
(そのようなタレントあふれるチームがいれば、そのプロジェクトは成功するに違いありません。) - If you work hard, you are bound to improve.
(一生懸命働けば、必ず上達します。) - She is bound to be upset when she hears the news.
(彼女はそのニュースを聞いたら必ず動揺するでしょう。)
「be bound for」の類似表現
「be bound for」と似た意味を持つ表現をいくつか紹介します。
「be heading to/for」
「be heading to/for」も「~に向かっている」という意味で、「be bound for」とほぼ同じように使うことができます。
ただし、「be heading to/for」の方がやや口語的でカジュアルな印象があります。
例文
- We are heading to the beach for the weekend.
(私たちは週末ビーチに向かっています。) - The company is heading for financial trouble.
(その会社は財政難に向かっています。)
「be destined for」
「be destined for」は「~に向けられている」「~になる運命にある」という意味で、特に将来の結果や状態について使われることが多いです。
例文
- These products are destined for overseas markets.
(これらの製品は海外市場向けです。) - With her exceptional talent, she is destined for greatness.
(彼女の並外れた才能で、彼女は偉大な人物になる運命にあります。)
「be bound for」を使った会話例
会話例1:駅での会話
例文
- A: Excuse me, is this train bound for Yokohama?
(すみません、この電車は横浜行きですか?) - B: No, this one is bound for Chiba. The Yokohama-bound train will arrive on the next platform.
(いいえ、これは千葉行きです。横浜行きの電車は次のホームに到着します。) - A: I see. Thank you for your help.
(なるほど。ご協力ありがとうございます。)
会話例2:旅行の計画について
例文
- A: I heard you’re going on a trip next week. Where are you bound for?
(来週旅行に行くと聞きました。どこに向かうのですか?) - B: We’re bound for Hokkaido. I’ve always wanted to see the lavender fields there.
(北海道に向かいます。そこのラベンダー畑をずっと見たいと思っていました。) - A: That sounds wonderful! I’m sure you’ll have a great time.
(素晴らしそうですね!きっと楽しい時間を過ごせると思います。)
まとめ:「be bound for」の使い方のポイント

「be bound for」は英語で「~に向かっている」「~行きである」という意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「~に向かっている」「~行きである」です。
- 主に交通機関の行き先を示す場合によく使われますが、人が目的地に向かう場合や物が送られる目的地を表す場合にも使えます。
- 抽象的な状態や結果に向かっていることを表すこともできます。
- 「be bound to + 動詞」とは意味が異なり、「be bound for」の後には名詞が続きます。
- 類似表現に「be heading to/for」「be destined for」などがあります。
「be bound for」をマスターすれば、目的地や方向性を表現する際の英語表現の幅が広がります。
特に旅行や交通に関する会話で役立つでしょう。ぜひ日常会話で使ってみてください。

