「believe it or not」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では「信じられないかもしれないけれど」「驚くかもしれないが」「信じるか信じないかはあなた次第だが」などと訳されます。驚くべき事実や意外な情報を伝える前に使うフレーズで、日常会話からビジネスシーン、文学作品まで幅広く使われています。
この記事では「believe it or not」の基本的な意味から歴史的背景、実際の使い方まで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「believe it or not」の基本的な意味
「believe it or not」の基本的な意味は「信じられないかもしれないけれど、これは本当のことです」というものです。
つまり、聞き手にとって驚きや意外性のある情報を伝える際に使われる表現です。
以下のような意味合いを持っています。
- これから言うことは驚くべき事実である
- 信じがたいかもしれないが本当である
- 信じるかどうかはあなた次第だが、事実である
例文
- Believe it or not, I’ve never been to Tokyo even though I’ve lived in Japan for 10 years.
(信じられないかもしれませんが、日本に10年住んでいるのに東京に一度も行ったことがありません。) - My grandfather is 95 years old and, believe it or not, he still goes swimming every morning.
(私の祖父は95歳で、信じられないかもしれませんが、今でも毎朝泳ぎに行きます。) - Believe it or not, I once met the Prime Minister while shopping at a local supermarket.
(信じられないかもしれませんが、地元のスーパーで買い物中に一度首相に会ったことがあります。)
「believe it or not」の歴史的背景
「believe it or not」というフレーズは19世紀から使われていましたが、特に有名になったのは1918年にロバート・リプリー(Robert Ripley)が始めた新聞の連載漫画「Ripley’s Believe It or Not!(リプリーの信じるか信じないか!)」がきっかけです。
この連載では、二頭の頭を持つ鶏や珍しい人間の能力など、奇妙だが本当の現象を紹介していました。
リプリーの連載は大ヒットし、全盛期には80カ国以上、300以上の新聞で掲載され、17の言語で毎日8000万人以上の読者に読まれていました。
その後、書籍、ラジオ番組、テレビ番組、そして「オディトリアム(Odditorium)」と呼ばれる博物館チェーンにまで発展しました。
これにより「believe it or not」というフレーズは英語圏で広く知られる表現となりました。
現在でも「Ripley’s Believe It or Not!」は存続しており、奇妙で信じがたい事実や物を収集・展示する娯楽産業となっています。
「believe it or not」の使い方
「believe it or not」は文中の様々な位置に置くことができます。
文頭に置く場合
最も一般的な使い方で、これから驚くべき情報を伝えることを予告する役割を果たします。
例文
- Believe it or not, I finished reading the entire novel in just one day.
(信じられないかもしれませんが、その小説を丸一日で読み終えました。) - Believe it or not, elephants can’t jump.
(信じられないかもしれませんが、象はジャンプができません。)
文末に置く場合
文末に置くと、言った内容に対して「信じられないだろうけど本当だよ」と強調する効果があります。
例文
- I’ve never had coffee in my life, believe it or not.
(信じられないかもしれませんが、私は生涯一度もコーヒーを飲んだことがありません。) - She memorized the entire dictionary, believe it or not.
(信じられないかもしれないけど、彼女は辞書全体を暗記しました。)
文中に置く場合
あまり一般的ではありませんが、挿入句として使うこともできます。
例文
- My brother, believe it or not, has climbed Mount Everest twice.
(信じられないかもしれませんが、私の兄はエベレスト山に2回登っています。) - The restaurant, believe it or not, serves over 500 customers daily.
(信じられないかもしれませんが、そのレストランは毎日500人以上の客に料理を提供しています。)
「believe it or not」の話し言葉と書き言葉での使い方
「believe it or not」は話し言葉でも書き言葉でも使われますが、特に口語表現として頻繁に使われます。
会話での使用例
例文
- “How was your weekend?” “Well, believe it or not, I ran into my ex-boyfriend at the movie theater.”
(「週末はどうだった?」「実はね、信じられないかもしれないけど、映画館で元彼に出くわしたんだ。」) - “Believe it or not, I actually enjoyed that horror movie, even though I usually hate them.”
(「信じられないかもしれないけど、普段は嫌いなのに、あのホラー映画を実際に楽しめたよ。」)
書き言葉での使用例
例文
- Believe it or not, the human body contains enough fat to make seven bars of soap.
(信じられないかもしれませんが、人間の体には7個の石鹸を作るのに十分な脂肪が含まれています。) - The project, believe it or not, was completed ahead of schedule and under budget.
(信じられないかもしれませんが、そのプロジェクトは予定より早く、予算内で完了しました。)
「believe it or not」の様々なシチュエーションでの使い方
日常会話での使用
例文
- Believe it or not, I’ve never seen a Star Wars movie.
(信じられないかもしれませんが、スターウォーズ映画を一度も見たことがありません。) - My cat, believe it or not, loves to take baths.
(信じられないかもしれませんが、うちの猫はお風呂に入るのが大好きです。) - Believe it or not, I once ate 15 hamburgers in one sitting when I was a teenager.
(信じられないかもしれませんが、10代の頃に一度に15個のハンバーガーを食べたことがあります。)
ビジネスシーンでの使用
例文
- Believe it or not, our small startup has just secured a deal with one of the largest corporations in Japan.
(信じられないかもしれませんが、私たちの小さなスタートアップが日本最大級の企業との契約を結んだばかりです。) - The new software, believe it or not, reduced our processing time by 80%.
(信じられないかもしれませんが、新しいソフトウェアによって処理時間が80%削減されました。) - Believe it or not, the solution to our logistical problem was suggested by the newest intern.
(信じられないかもしれませんが、物流問題の解決策は最も新しいインターンによって提案されました。)
皮肉やユーモアとしての使用
時には皮肉っぽく、またはユーモアを込めて使われることもあります。
例文
- Believe it or not, it’s raining again in London.
(信じられないかもしれませんが、ロンドンではまた雨が降っています。)→ ロンドンで雨が降るのは当たり前なので皮肉 - The politician, believe it or not, broke another campaign promise.
(信じられないかもしれませんが、その政治家はまた選挙公約を破りました。)→ 政治家が公約を破るのはよくあることという皮肉
「believe it or not」と関連表現
「Would you believe (it)」
「believe it or not」に似た表現で、「信じられる?」という意味です。
例文
- Would you believe it? I won the lottery on my first try!
(信じられる?初めての宝くじで当たったんだよ!) - Would you believe that I met a famous actor at the convenience store yesterday?
(昨日コンビニで有名俳優に会ったって信じられる?)
「You won’t believe this, but…」
「これは信じられないと思うけど…」という意味で、「believe it or not」と同様に驚きの情報を導入するフレーズです。
例文
- You won’t believe this, but I found my wedding ring that I lost 5 years ago.
(信じられないと思うけど、5年前に失くした結婚指輪を見つけたんだ。) - You won’t believe this, but our neighbor is actually a famous novelist.
(信じられないと思うけど、うちの隣人は実は有名な小説家なんだよ。)
まとめ:「believe it or not」の使い方のポイント

「believe it or not」は英語で「信じられないかもしれないけれど」「驚くかもしれないが」という意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 驚くべき情報や意外な事実を伝える前によく使われる
- 文頭、文中、文末のどこにでも置くことができる
- リプリーの有名な連載漫画「Ripley’s Believe It or Not!」によって広く知られるようになった
- 口語表現として特によく使われる
- 時には皮肉やユーモアを込めて使うこともある
- 「Would you believe it?」や「You won’t believe this, but…」などの類似表現もある
「believe it or not」は日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える表現です。
意外な情報や驚くべき事実を伝えたいときに使ってみてください。
聞き手の興味を引き、会話を盛り上げる効果もあります。

