「Big cheese」という英語表現を聞いたとき、文字通り「大きなチーズ」を想像するかもしれませんが、実際にはまったく異なる意味を持っています。この表現は英語圏で「重要人物」や「大物」を指すときに使われる興味深いイディオムです。
本記事では、英語初学者向けに「Big cheese」の意味や由来、実際の使い方について例文を交えながら分かりやすく解説していきます。
「Big cheese」の基本的な意味

「Big cheese」は直訳すると「大きなチーズ」ですが、実際には「重要人物」「大物」「実力者」「お偉いさん」「ボス」などの意味を持つ英語表現です。主に組織や会社、グループ内で影響力や権力を持つ人物を指すときに使われます。
この表現はカジュアルな場面で使われることが多く、やや冗談めかした、あるいは少し皮肉っぽいニュアンスを含むこともあります。ビジネスの世界や日常会話で、権限を持つ人や立場の高い人を指すときに使われる便利な表現です。
使われる状況
「Big cheese」は主に以下のような状況で使われます。
- 会社や組織の重役や責任者を指すとき
- 業界の有力者や影響力のある人物について話すとき
- 権力を持つ人物についてカジュアルに言及するとき
「Big cheese」の由来と歴史
「Big cheese」という表現の起源にはいくつかの説がありますが、興味深い歴史的背景があります。
20世紀初頭、ヨーロッパからアメリカにチーズが普及し始めた頃、チーズは「上質なもの」「高級品」として扱われていました。当時の社会では、チーズは富や名声の象徴として認識されるようになりました。
特に1930年代頃になると、「big cheese」という表現が「大物」や「重要人物」を表す意味で使われるようになったと言われています。当時のアメリカでは宣伝のために巨大なチーズが展示されることがあり、この「大きなチーズ」から「大物」というイメージが派生したという説もあります。
別の起源説
別の説では、19世紀のイギリスにおいて「cheese」自体が「素晴らしいもの」「重要なもの」という意味で使われていたとされています。チーズが高価で貴重だった時代背景から、このような用法が生まれたと考えられています。
また、ペルシャ語の「chiz」(物事を意味する言葉)が語源になっているという説もあります。
「Big cheese」の実際の使い方
「Big cheese」は日常会話やカジュアルな状況で使用される表現です。フォーマルな文書や公式な場では、より丁寧な表現(「important person」や「influential figure」など)を選ぶ方が適切でしょう。
この表現を使う際には、少しユーモラスなニュアンスが含まれることを理解しておくことが大切です。時には皮肉や軽いからかいを込めて使われることもあります。
注意点
使用する際の注意点としては、相手や状況によっては失礼に当たる場合もあるということです。特に、目上の人を直接このように呼ぶのは避けた方が無難です。主に第三者について話す場合や、友人同士の会話で使われることが多い表現です。
「Big cheese」を使った例文
実際に「Big cheese」がどのように使われるのか、具体的な例文を見てみましょう。
例文
- He’s the big cheese in this company.(彼はこの会社の大物だ。)
- She became a big cheese in the fashion industry after her designs went viral.(彼女のデザインが大ヒットした後、ファッション業界の大物になった。)
- Everyone wants to impress the big cheese when he visits our branch office.(彼が支社を訪れるとき、誰もがその大物に良い印象を与えたいと思っている。)
- Don’t worry about him, he’s just acting like a big cheese.(彼のことは気にしないで、ただ大物ぶっているだけだよ。)
- After graduating from business school, he quickly became a big cheese in the financial world.(ビジネススクールを卒業した後、彼はすぐに金融界の大物になった。)
- My uncle is a big cheese in local politics.(私のおじは地元の政界の重要人物だ。)
会話例
例文
- A: Who was that man in the expensive suit?(あの高級スーツを着ていた人は誰?)
- B: Oh, that’s Mr. Johnson. He’s the big cheese of our parent company.(ああ、あれはジョンソンさん。私たちの親会社の大物だよ。)
「Big cheese」と似た英語表現
「Big cheese」と似た意味を持つ英語表現はいくつかあります。それぞれ微妙にニュアンスが異なりますので、状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
類義表現
- VIP (Very Important Person): 「Big cheese」よりもフォーマルな表現で、特に公式な場での重要人物を指します。
- Boss: 直接の上司だけでなく、組織のトップを指すこともあります。
- Leader: 集団を率いる人、指導者を意味します。
- Top dog: 集団の中で最も力のある人、トップの人物を指します。
- The man: 権力を持つ人、影響力のある人を指す少し古い表現です。
対義語
「Big cheese」の反対の意味を持つ表現として「little cheese」があります。
これは「小物」「取るに足らない人物」「つまらない人」といった意味で使われますが、「big cheese」ほど一般的ではありません。
「Big cheese」に関するよくある質問
- 「Big cheese」は失礼な表現ですか?
-
文脈や言い方によります。友人同士の会話や、ややカジュアルな状況では問題ないことが多いですが、敬意を示すべき相手に直接使うのは避けた方が無難です。特に皮肉っぽく使うと失礼に当たる可能性があります。
- ビジネスの公式文書で「Big cheese」を使っても良いですか?
-
公式文書やフォーマルな状況では避けるべきです。ビジネス文書では「executive」「director」「manager」など、より適切な職位や役職名を使用するか、「key person」「important figure」などの表現を使いましょう。
- 「Big cheese」は日本語でいうと何に近いですか?
-
日本語での「大物」「お偉いさん」「重役」「大ボス」などのカジュアルな表現に近いと言えるでしょう。ただし、英語の「Big cheese」にはややユーモラスなニュアンスがあることを覚えておくとよいでしょう。
- 「Cheese」を使った他の英語表現はありますか?
-
はい、いくつかあります。例えば「cheesy」(安っぽい、陳腐な)、「say cheese」(写真を撮るときに笑顔を作るよう言う言葉)、「cheese it」(逃げろ、という古いスラング)などがあります。
まとめ

「Big cheese」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
- 「Big cheese」は「重要人物」「大物」「実力者」「ボス」などを意味するカジュアルな英語表現である。
- 20世紀初頭、チーズが富や名声の象徴として扱われていたことに由来している。
- 主に組織や会社内で影響力や権力を持つ人物を指すときに使われる。
- カジュアルな場面で使われ、時にユーモラスまたは皮肉っぽいニュアンスを含むこともある。
- フォーマルな場面では「important person」「influential figure」などの表現を選ぶ方が適切。
- 類義語には「VIP」「boss」「leader」「top dog」などがある。
- 反対の意味を持つ「little cheese」という表現もある。
英語には日常的に使われる面白い表現がたくさんあります。「Big cheese」のような表現を知っておくと、映画やドラマ、海外でのカジュアルな会話をより深く理解することができるでしょう。
ぜひ実際の会話の中で使ってみてください。

