「call on」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では主に「訪問する」「要請する」「呼びかける」などと訳されます。シンプルな表現ながら、様々な場面で活用できる便利なフレーズです。
この記事では「call on」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「call on」の基本的な意味
「call on」には主に以下の4つの基本的な意味があります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
訪問する・立ち寄る
最も古典的な用法の一つで、「誰かを訪ねる」「立ち寄る」という意味です。
現代では少しフォーマルな印象を持つ表現です。
例文
- The doctor said he would call on me next week to check my progress.
(医師は私の経過を確認するために来週訪問すると言いました。) - We decided to call on our grandparents on the way home.
(帰り道に祖父母の家に立ち寄ることにしました。) - The ambassador called on the president to discuss foreign policy.
(大使は外交政策について話し合うために大統領を訪問しました。)
要請する・頼む
「call on someone to do something」の形で、「誰かに何かをするように要請する・頼む」という意味になります。
これは最も一般的な使い方の一つです。
例文
- The CEO called on employees to work harder to meet the deadline.
(CEOは締め切りに間に合わせるためにもっと頑張るよう従業員に要請しました。) - The government is calling on citizens to conserve water during the drought.
(政府は干ばつの間、水を節約するよう市民に呼びかけています。) - I’m calling on you to help me with this difficult project.
(この難しいプロジェクトを手伝ってくれるようあなたにお願いしています。)
助けを求める・支援を要請する
「call on someone for help/support」の形で、「誰かに助けや支援を求める」という意味になります。
例文
- We called on our friends for help when our house was damaged in the storm.
(嵐で家が損傷したとき、私たちは友人に助けを求めました。) - The small country called on the United Nations for support.
(その小さな国は国連に支援を求めました。) - Don’t hesitate to call on me if you need any assistance.
(何か援助が必要なら、遠慮なく私に頼んでください。)
指名する・発言を促す
教室やミーティングなどの場で、「誰かに発言するよう指名する」という意味もあります。
例文
- The teacher called on me to answer the question, but I wasn’t prepared.
(先生は私に質問に答えるよう指名しましたが、準備ができていませんでした。) - The chairperson called on each team member to share their progress.
(議長は各チームメンバーに進捗状況を共有するよう促しました。) - I was nervous when the professor started calling on students randomly.
(教授がランダムに学生を指名し始めたとき、私は緊張しました。)
「call on」の文法と構造
「call on」は様々な文法パターンで使われます。主なパターンをいくつか見てみましょう。
call on + 人(訪問する)
例文
- When you’re in town, please call on us.
(町にいらっしゃるときは、ぜひお立ち寄りください。) - I called on my old friend yesterday.
(昨日、古い友人を訪ねました。)
call on + 人 + to + 動詞(要請する)
例文
- The president called on Congress to pass the new legislation.
(大統領は議会に新法案を可決するよう呼びかけました。) - The coach called on the team to give their best effort.
(コーチはチームに最善の努力をするよう要請しました。)
call on + 人 + for + 名詞(支援などを求める)
例文
- The charity called on the community for donations.
(その慈善団体はコミュニティに寄付を求めました。) - We called on the experts for advice about the problem.
(私たちはその問題について専門家に助言を求めました。)
call + 人A + on + 人B(人Bを捕まえるために人Aを呼ぶ)
この使い方は特殊で、「人Bを捕まえたり攻撃したりするために人Aを呼ぶ」という意味になります。
例文
- She saw a thief and called the police on him.
(彼女は泥棒を見て、彼を捕まえるために警察を呼びました。) - The homeowner called security on the trespassers.
(家主は不法侵入者を捕まえるためにセキュリティを呼びました。)
「call on」と類似表現の違い
「call on」と似た表現にはいくつかありますが、それぞれ微妙に意味や使い方が異なります。
「call on」と「call for」の違い
「call for」は「~を要求する」「~を必要とする」という意味で、主に物事や行動に対して使います。
一方、「call on」は主に人に対して使われます。
例文
- The situation calls for immediate action.
(この状況は即時の行動を必要としています。)- 状況が行動を必要とする - The leader called on his followers to take immediate action.
(リーダーは支持者たちに即時行動を起こすよう呼びかけました。)- 人に行動を要請する
「call on」と「visit」の違い
両方とも「訪問する」という意味がありますが、「call on」はより公式で、目的を持った訪問を示す傾向があります。
また、「call on」は短時間の訪問を示唆することが多いです。
例文
- I visited my parents for the weekend.
(週末、両親を訪問しました。)- より長時間、カジュアルな訪問 - The salesperson called on several potential clients today.
(その営業担当者は今日、いくつかの見込み客を訪問しました。)- ビジネス目的の短時間訪問
「call on」を使った会話例
会話例1:ビジネスシーン
例文
- A: Did you manage to meet with the new clients yesterday?
(昨日、新しいクライアントと会えましたか?) - B: Yes, I called on them at their office in the afternoon.
(はい、午後に彼らのオフィスを訪問しました。) - A: How did it go?
(どうでしたか?) - B: Very well. They called on us to prepare a proposal by next week.
(とても良かったです。彼らは来週までに提案書を準備するよう私たちに要請しました。)
会話例2:学校での場面
例文
- A: Were you nervous in class today?
(今日の授業で緊張していましたか?) - B: Yes, the professor kept calling on students to answer difficult questions.
(はい、教授が難しい質問に答えるために学生を次々と指名していました。) - A: Did he call on you?
(あなたは指名されましたか?) - B: Fortunately not, but I’ll be prepared next time in case he calls on me.
(幸いなことにされませんでしたが、次回指名された場合に備えて準備をしておきます。)
会話例3:助けを求める状況
例文
- A: I’ve been struggling with this home renovation project.
(この家のリフォームプロジェクトに苦戦しています。) - B: You should call on your brother-in-law for help. He’s very handy.
(義理の兄に助けを求めるべきです。彼は器用ですよ。) - A: That’s a good idea. I’ll call on him this weekend.
(それはいい考えですね。今週末彼に連絡してみます。)
「call on」を含む一般的な表現
“Don’t hesitate to call on me”(遠慮なく私に頼んでください)
助けが必要なときにいつでも連絡してほしいという親切な申し出を表す表現です。
例文
- If you need any help with the move, don’t hesitate to call on me.
(引っ越しの手伝いが必要なら、遠慮なく私に頼んでください。)
“Call on one’s experience/skills/resources”(経験・スキル・資源を活用する)
自分や他人の持つ経験やスキル、資源を活用することを意味します。
例文
- She called on her years of experience to handle the crisis.
(彼女は危機に対処するために長年の経験を活用しました。) - We’ll need to call on all our resources to complete this project on time.
(このプロジェクトを時間通りに完成させるには、私たちのすべての資源を活用する必要があります。)
“Last but not least, I’d like to call on…”(最後になりましたが、~に発言をお願いします)
特に会議やスピーチの場で、最後に誰かに発言を促す際によく使われる表現です。
例文
- Last but not least, I’d like to call on our senior manager to share her thoughts.
(最後になりましたが、シニアマネージャーに彼女の考えを共有してもらいたいと思います。)
まとめ:「call on」の使い方のポイント

「call on」は英語で様々な意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「訪問する」「要請する」「助けを求める」「指名する」です。
- 「call on + 人 + to + 動詞」の形で「誰かに何かをするよう要請する」という意味になります。
- 「call on + 人 + for + 名詞」の形で「誰かに何かを求める」という意味になります。
- 「call for」が物事や行動に対して使われるのに対し、「call on」は主に人に対して使われます。
- ビジネスシーンや公式な場面で特によく使われる表現です。
「call on」の様々な意味と使い方を理解して、適切な場面で活用することで、英語での表現の幅が広がるでしょう。
日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える便利な表現なので、ぜひマスターしてみてください。

