「Can of worms」(キャン・オブ・ワームズ)は英語のイディオム表現で、一見シンプルに見える状況が実は複雑で扱いにくい問題を引き起こすことを意味します。
この記事では、英語初学者向けに、この表現の意味や使い方、由来について分かりやすく解説していきます。
「Can of worms」の基本的な意味

「Can of worms」は直訳すると「ミミズの缶」という意味ですが、実際には「予測できない問題や複雑さの源」「扱いにくい状況や問題」を表します。特に、何か一つの問題に取り組もうとしたところ、予想外に多くの問題が次々と現れる状況を描写するのに使われます。
日本語では「厄介な問題」「面倒なこと」「ややこしい状況」などに近い意味があります。よく「to open a can of worms」(虫の缶を開ける)という形で使われ、これは「問題を蒸し返す」「余計な問題を引き起こす」というニュアンスになります。
日本語での類似表現
日本語では「蓋を開けてみたら大変なことになった」「火に油を注ぐ」「寝た子を起こす」などの表現が、「can of worms」に近い意味を持ちます。
どれも、何かに手を付けたら予想外に事態が複雑になることを表しています。
「Can of worms」の由来
この表現の正確な起源は完全には分かっていませんが、1950年代のアメリカで使われ始めたと考えられています。当時、釣り人たちは生きたミミズを金属製の缶に入れて釣りの餌として持ち歩いていました。
缶のふたを開けると、中のミミズが這い出そうとするため、一匹を取り出すことも、残りのミミズを缶の中に戻すことも大変でした。
この状況が、一つの問題に取り組むとさらに多くの問題が生じる様子に例えられるようになったのです。
「Can of worms」の一般的な使い方
この表現は主に警告として使われることが多く、「それは厄介な問題を引き起こす可能性があるからそのままにしておいた方がいい」というニュアンスを含みます。特に以下のような状況でよく使われます。
- 過去の問題や争いを蒸し返す時
- 複雑な議論や話題を持ち出す時
- 解決が難しい問題に踏み込む時
- 予測不能な結果をもたらす可能性がある行動について警告する時
使用される一般的なフレーズ
「Can of worms」を含む一般的なフレーズには以下のようなものがあります。
例文
- Open a can of worms(厄介な問題を引き起こす)
- That’s a can of worms(それは厄介な問題だ)
- It’s best not to open that can of worms(その厄介な問題には触れない方がいい)
- You’ve opened up a whole new can of worms(新たな厄介な問題を引き起こした)
「Can of worms」を使った例文
ここでは、中学英語レベルの簡単な例文を紹介します。日常的な状況でどのように使われるかを見てみましょう。
日常会話での例
例文
- I don’t want to open a can of worms by asking about her family.(彼女の家族のことを聞いて厄介な問題を引き起こしたくない。)
- When Tom looked at Mary’s phone, he opened a can of worms.(トムがメアリーの電話を見たとき、彼は厄介な問題を引き起こした。)
- Talking about money is always a can of worms in our house.(私たちの家ではお金の話はいつも厄介な問題だ。)
- Let’s not open that can of worms again. We talked about it last week.(またあの厄介な問題を蒸し返すのはやめよう。先週話し合ったじゃないか。)
学校や仕事での例
例文
- The teacher opened a can of worms when she asked about homework.(先生は宿題について尋ねたとき、厄介な問題を引き起こした。)
- Changing the school rules is a can of worms.(学校の規則を変えるのは厄介な問題だ。)
- Our boss doesn’t want to open a can of worms by talking about pay raises.(上司は給料アップの話をして厄介な問題を引き起こしたくないと思っている。)
- When students started talking about the test, it opened a can of worms.(生徒たちがテストについて話し始めたとき、それは厄介な問題を引き起こした。)
「Can of worms」に関する類似表現
英語には「Can of worms」と似た意味を持つ他のイディオムもあります。
- To stir up a hornet’s nest(スズメバチの巣をかき回す):多くの怒りや抗議を引き起こす
- To open Pandora’s box(パンドラの箱を開ける):制御できない多くの問題を引き起こす
- To bite off more than you can chew(噛める以上のものを噛み切ろうとする):処理できる以上の問題や仕事を引き受ける
これらの表現はすべて、簡単に思えたことが実際には非常に複雑で扱いにくくなるという共通のテーマを持っています。
「Can of worms」に関するよくある質問
- 「Can of worms」は否定的な意味だけですか?
-
はい、基本的に「Can of worms」は否定的な状況を描写するために使われます。何かが予想外に複雑になり、問題が次々と現れる状況を表します。肯定的なニュアンスで使われることはほとんどありません。
- 日本語で「Can of worms」に最も近い表現は何ですか?
-
完全に同じニュアンスの表現はありませんが、「蓋を開けてみたら大変なことになった」「寝た子を起こす」「火に油を注ぐ」などが近い意味を持ちます。状況によって最適な訳し方は変わってきます。
- ビジネスの場で「Can of worms」を使うのは適切ですか?
-
ビジネスの場でも「Can of worms」は使われますが、やや口語的な表現なので、フォーマルな文書や公式の場では、より丁寧な言い回しを選ぶことが望ましいでしょう。ただし、カジュアルな会話やメールなどでは適切に使用できます。
- 「Can of worms」は日常会話でよく使われますか?
-
はい、英語のネイティブスピーカーの間では日常会話でよく使われる表現です。特に何か複雑な問題に直面したとき、または問題を避けたいときに使われます。
まとめ

「Can of worms」は英語で「予測できない問題と複雑さの源」を意味するイディオムです。主なポイントは以下の通りです。
- 「Can of worms」は直訳すると「ミミズの缶」だが、「厄介な問題や状況」を意味する。
- 主に「to open a can of worms」(厄介な問題を引き起こす)という形で使われる。
- 1950年代のアメリカで、釣り用の生きたミミズを入れた缶から由来している。
- 一見シンプルに見える状況が予想外に複雑になることを表す。
- 類似表現として「to stir up a hornet’s nest」や「to open Pandora’s box」がある。
- 日常会話やカジュアルなビジネスシーンでよく使われる表現である。
- 基本的に否定的なニュアンスを持つ表現である。
この記事が「Can of worms」の意味と使い方を理解する助けになれば幸いです。英語の慣用句を学ぶことは、英語の理解を深め、より自然な英語表現ができるようになるための重要なステップです。

