「carry」は英語の動詞で、基本的に「運ぶ」「持ち運ぶ」「携帯する」という意味を持ちます。日常会話でよく使われる基本的な英単語であり、様々な状況で使うことができる多用途な動詞です。
この記事では、英語初学者のために「carry」の基本的な意味から応用的な使い方まで、例文を交えながら分かりやすく解説していきます。
carryとは?基本的な意味と使い方

「carry」は英語の基本動詞の一つで、「何かを持って移動する」というコアイメージを持っています。この基本的なイメージから様々な意味が派生しています。
「carry」の活用形は以下の通りです。
- 原形:carry
- 三人称単数現在形:carries
- 過去形・過去分詞形:carried
- 現在分詞形:carrying
「carry」の基本的な使い方は、何かを手や腕、背中などで支えながら移動することを表します。
例文
- I can carry your bag for you. (あなたのバッグを持ってあげることができます。)
- She carried the box upstairs. (彼女はその箱を階上に運びました。)
- The boy carries his school books every day. (その少年は毎日学校の教科書を持ち歩いています。)
「carry」は他動詞として使われることが多く、「誰かが何かを運ぶ」という形で使われます。つまり、基本的な文型は「主語 + carry + 目的語」となります。
また、「どこに/どこから/どこへ」運ぶかを表すために、目的語の後に前置詞句を加えることもできます。
carryの主な意味と用法
「carry」には「運ぶ」という基本的な意味以外にも、様々な使い方があります。
ここでは、「carry」の主な意味と用法について、例文を交えながら詳しく解説します。
物理的に運ぶ・持ち運ぶ
最も基本的な意味は、何かを物理的に持ち上げて運ぶという意味です。人が手や腕、背中などで物を持って移動することを表します。
例文
- He carried the heavy box to the room. (彼はその重い箱を部屋まで運びました。)
- Can you carry this bag for me? (この鞄を持ってもらえますか。)
- We carried many books to the library. (私たちは多くの本を図書館に運びました。)
乗り物が人や物を運ぶ
乗り物や輸送手段が人や物を運ぶという意味でも使われます。
例文
- This bus carries fifty passengers. (このバスは50人の乗客を運びます。)
- Ships carry goods across the ocean. (船は海を越えて商品を運びます。)
- The train carries many people every day. (その電車は毎日多くの人々を運んでいます。)
携帯する・身につける
常に持ち歩く、携帯するという意味でも使われます。
例文
- I always carry my phone with me. (私はいつも携帯電話を持ち歩いています。)
- Do you carry cash? (現金を持ち歩いていますか。)
- She carries her key in her pocket. (彼女は鍵をポケットに入れています。)
伝える・広める
情報や病気などが伝わる、広まるという意味でも使われます。
例文
- The newspaper carries the story. (その新聞はその記事を掲載しています。)
- Mosquitoes carry diseases. (蚊は病気を媒介します。)
- The wind carried the sound of music. (風は音楽の音を運びました。)
支える・耐える
重さや負担を支えるという意味でも使われます。
例文
- This bridge can carry heavy trucks. (この橋は重いトラックを支えることができます。)
- He carried the responsibility well. (彼はその責任をうまく担いました。)
- The shelf cannot carry so many books. (その棚はそんなに多くの本を支えることができません。)
carryを使った表現と熟語
「carry」は様々な前置詞や副詞と組み合わさることで、多様な意味を持つ熟語を作ります。
ここでは、代表的な「carry」を使った表現と熟語を紹介します。
carry on
「続ける」「継続する」という意味の熟語です。
例文
- Please carry on with your work. (あなたの仕事を続けてください。)
- They carried on talking despite the rain. (彼らは雨にもかかわらず話し続けました。)
- We must carry on trying. (私たちは試し続けなければなりません。)
carry out
「実行する」「遂行する」という意味の熟語です。
例文
- We need to carry out this plan carefully. (私たちはこの計画を慎重に実行する必要があります。)
- He carried out his duties well. (彼は自分の務めをうまく遂行しました。)
- They are carrying out a new project. (彼らは新しいプロジェクトを実施しています。)
carry off
「成功させる」「うまくやり遂げる」という意味の熟語です。また、「持ち去る」という意味もあります。
例文
- She carried off the performance well. (彼女はそのパフォーマンスをうまくやり遂げました。)
- The thief carried off the jewelry. (泥棒は宝石類を持ち去りました。)
- He carried off the first prize. (彼は一等賞を獲得しました。)
carry away
「夢中にさせる」「興奮させる」という意味や、「持ち去る」という意味の熟語です。
例文
- Don’t get carried away by excitement. (興奮に夢中にならないでください。)
- The flood carried away many houses. (洪水は多くの家を押し流しました。)
- The book carried me away to another world. (その本は私を別の世界へと連れて行きました。)
carry through
「最後までやり抜く」「成功させる」という意味の熟語です。
例文
- He carried through with his promise. (彼は約束を最後まで守り通しました。)
- We will carry this project through to the end. (私たちはこのプロジェクトを最後までやり遂げるでしょう。)
- His determination carried him through difficult times. (彼の決意が困難な時期を乗り越えさせました。)
carryと他の「運ぶ」を表す単語の違い
英語には「運ぶ」という意味を持つ単語がいくつかありますが、それぞれニュアンスや使い方が異なります。
ここでは「carry」と他の「運ぶ」を表す単語の違いについて解説します。
bringとcarryの違い
「bring」も「carry」も「運ぶ」という意味を持ちますが、使い方に違いがあります。
「bring」は「話し手がいる場所や方向に持ってくる」という方向性が強調されるのに対し、「carry」は物を持って移動する行為自体に焦点があり、方向性はあまり重視されません。
例文
- Please bring your book to class tomorrow. (明日クラスに本を持ってきてください。)- 話し手がいるクラスに持ってくる
- I carry my book every day. (私は毎日本を持ち歩いています。)- 単に持ち運ぶことを表す
takeとcarryの違い
「take」も「運ぶ」という意味を持ちますが、「take」は「話し手がいる場所から離れる方向に持って行く」というニュアンスがあります。
一方、「carry」は方向性に関係なく、単に「持って移動する」ことを表します。
例文
- I will take this book to the library. (この本を図書館に持って行きます。)- 話し手がいる場所から離れる方向に持って行く
- I carry books in my bag. (私はバッグの中に本を入れています。)- 単に持ち運ぶことを表す
transportとcarryの違い
「transport」は「輸送する」「運搬する」という意味で、特に計画的または大規模な運搬に使われることが多いです。
「carry」はより一般的で日常的な運搬を表します。
例文
- The company transports goods by train. (その会社は電車で商品を輸送します。)- 計画的・大規模な輸送
- I can carry these boxes to your room. (これらの箱をあなたの部屋まで運ぶことができます。)- 日常的な運搬
carryの文法的ポイント
「carry」を使う際の文法的なポイントについて解説します。
基本文型
「carry」は主に他動詞として使われるため、基本的な文型は「主語 + carry + 目的語」となります。
例文
- I carry my lunch to school. (私は昼食を学校に持って行きます。)
- She carries a notebook. (彼女はノートを持ち歩いています。)
また、目的語の後に前置詞句を加えて、「どこに/どこから/どこへ」運ぶかを表すこともできます。
例文
- He carried the letter from the post office. (彼はその手紙を郵便局から持ってきました。)
- They carried the table into the dining room. (彼らはそのテーブルを食堂に運び入れました。)
受動態での使用
「carry」は受動態でも使うことができます。
例文
- The box was carried by the boy. (その箱は少年によって運ばれました。)
- The message was carried to the general. (そのメッセージは将軍に届けられました。)
- The patients were carried to the hospital. (患者たちは病院に運ばれました。)
進行形での使用
「carry」は進行形でも使うことができます。進行形は動作が進行中であることを示します。
例文
- I am carrying too many bags. (私はあまりにも多くのバッグを持っています。)
- They are carrying out a new project. (彼らは新しいプロジェクトを実施しています。)
- She was carrying the baby when I saw her. (私が彼女を見たとき、彼女は赤ちゃんを抱いていました。)
carryのよくある間違いと注意点
「carry」を使う際によくある間違いや注意点について解説します。
方向性を考慮しない誤用
「carry」自体には強い方向性がありませんが、文脈によっては「bring」や「take」などの方向性を持つ動詞の方が適切な場合があります。
誤:Can you carry this book to me? (この本を私に運んでくれますか?)
正:Can you bring this book to me? (この本を私に持ってきてくれますか?)
誤:I will carry this letter to the post office. (この手紙を郵便局に運びます。)
正:I will take this letter to the post office. (この手紙を郵便局に持って行きます。)
不自然な表現
「carry」の意味を拡大解釈し過ぎて、不自然な表現になることがあります。
誤:The car carries me to school. (車が私を学校に運びます。)
正:The car takes me to school. (車が私を学校に連れて行きます。)
誤:I carried myself to the meeting. (私は自分自身を会議に運びました。)
正:I went to the meeting. (私は会議に行きました。)
熟語の誤用
「carry」を含む熟語の意味を誤解していると、不適切な使い方をしてしまうことがあります。
誤:Please carry out with your work. (あなたの仕事を実行してください。)
正:Please carry on with your work. (あなたの仕事を続けてください。)
誤:I will carry on this plan tomorrow. (明日このプランを続けます。)
正:I will carry out this plan tomorrow. (明日このプランを実行します。)
carryに関する問題
「carry」の意味と使い方の理解度を確認するための問題を10問用意しました。各問の空欄に適切な形の「carry」またはそれを含む表現を入れてみましょう。問題を解いた後で答え合わせをしてください。
以下の問題は、中学英語レベルの内容となっています。「carry」の基本的な意味から応用的な使い方まで、様々な側面をカバーしています。それぞれの問いに対して、最も適切な答えを選んでください。
- He _ his bag to school every day.
- She _ a smartphone in her pocket.
- This bus can _ fifty passengers.
- They are _ out a new project this month.
- Please _ on with your work while I’m gone.
- The wind _ the sound of music to us.
- I can’t _ all these heavy boxes by myself.
- The newspaper _ the story on the front page.
- She _ herself with dignity.
- We need to _ this plan through to completion.
「carry」に関するよくある質問
「carry」についてよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
- 「carry」と「take」、「bring」の違いは何ですか?
-
「carry」は「持って移動する」行為自体に焦点があり、方向性はあまり重視されません。一方、「bring」は「話し手がいる場所や方向に持ってくる」、「take」は「話し手がいる場所から離れる方向に持って行く」というニュアンスがあります。
例えば、「Please bring your book to class(クラスに本を持ってきてください)」は、話し手がクラスにいるという状況を示唆しています。一方、「Please take this book to the library(この本を図書館に持って行ってください)」は、話し手がいる場所から図書館へ向かうことを示唆しています。「I carry books in my bag every day(私は毎日バッグに本を入れています)」は、単に本を持ち運ぶという事実を述べています。
- 「carry on」と「carry out」の違いは何ですか?
-
「carry on」は「継続する」「続ける」という意味で、既に行っていることを中断せずに続けることを表します。一方、「carry out」は「実行する」「遂行する」という意味で、計画や指示などを実行に移すことを表します。
例えば、「Please carry on with your work(作業を続けてください)」は、すでに開始している作業を続けることを求めています。一方、「We need to carry out this plan(このプランを実行する必要があります)」は、計画を実行に移すことを述べています。
- 「carry」を使った重要な熟語は何ですか?
-
「carry」を使った重要な熟語には、以下のようなものがあります。
- carry on(続ける)
- carry out(実行する)
- carry off(成功させる、持ち去る)
- carry away(夢中にさせる、持ち去る)
- carry through(やり遂げる)
これらの熟語は日常会話でよく使われるので、それぞれの意味と使い方をしっかり覚えておくと役立ちます。
- 「carry」はどのような状況で使いますか?
-
「carry」は以下のような状況で使います。
- 物を手や腕で持って運ぶ時(I’ll carry your bag for you.)
- 乗り物が人や物を運ぶ時(This train carries thousands of passengers every day.)
- 常に持ち歩く物について話す時(I always carry my phone with me.)
- 情報や病気が伝わる・広まることを表す時(The newspaper carries the news.)
- 重さや責任を支えることを表す時(The bridge can carry heavy trucks.)
- 「carry」の過去形と過去分詞形は何ですか?
-
「carry」の過去形と過去分詞形はどちらも「carried」です。これは規則動詞の活用パターンに従っています。
例えば、「He carried the box yesterday(彼は昨日その箱を運びました)」(過去形)、「He has carried many heavy things in his life(彼は人生で多くの重いものを運んできました)」(現在完了形、過去分詞)のように使います。
まとめ

この記事では、英語の基本動詞「carry」の意味と使い方について詳しく解説しました。「carry」は「運ぶ」「持ち運ぶ」という基本的な意味を持ちますが、それだけでなく様々な意味やニュアンスで使われる多機能な動詞です。
以下がこの記事のポイントです。
- 「carry」の基本的な意味は「何かを持って移動する」こと
- 物理的に物を運ぶだけでなく、情報を伝える、病気を媒介する、責任を担うなどの意味もある
- 「carry」は様々な前置詞や副詞と組み合わさって、多様な意味を持つ熟語を作る
- 「carry」と「bring」、「take」などの似た意味を持つ動詞との違いを理解することが重要
- 状況に応じて適切な「運ぶ」を表す動詞を選ぶことが大切
「carry」は日常会話でよく使われる基本的な動詞なので、その様々な意味や使い方をしっかりと理解して、英語表現の幅を広げましょう。
英語学習の基礎となる単語ですので、ぜひマスターしてください。

