「Caught red-handed」は英語でよく使われる表現で、「現行犯で捕まる」「証拠を押さえられる」「やっている最中を見られる」という意味を持ちます。この表現は犯罪や悪いことをしている最中に捕まった状況を描写するときに使われることが多いです。
本記事では、この表現の意味や由来、日常会話での使い方などを、英語初学者にもわかりやすく解説していきます。
「Caught red-handed」の基本的な意味

「Caught red-handed」は「現行犯で捕まる」「証拠を押さえられる」という意味の英語表現です。文字通りには「赤い手で捕まる」という意味ですが、これは「悪いことをしている最中に証拠と共に捕まる」という状況を表しています。つまり、何か悪いことや間違ったことをしている瞬間に発見されたり、証拠を持ったまま捕まえられたりする状況を示します。
この表現は犯罪や不正行為だけでなく、日常生活の中の小さな悪戯や規則違反にも使われることがあります。たとえば、お菓子を隠れて食べている子どもが親に見つかった場合や、試験中にカンニングをしている学生が先生に見つかった場合などにも使われます。
「Red-handed」の由来
「Red-handed」という表現の由来には諸説ありますが、最も一般的な説明は中世のスコットランドに遡ります。当時、動物を密猟した人々が血に染まった手(赤い手=red hand)で捕まったことからこの表現が生まれたと言われています。つまり、犯行の証拠である血がついた手で捕まったことが、この表現の元になっているのです。
15世紀のスコットランドの法律文書には「red hand」や「red-handed」という言葉が犯罪の証拠として記載されており、その後、徐々に一般的な表現として広まっていきました。
「Caught red-handed」の使い方
「Caught red-handed」は通常、過去形の「caught」と組み合わせて使われますが、他の時制でも使うことができます。例えば「catch someone red-handed(誰かを現行犯で捕まえる)」「be caught red-handed(現行犯で捕まる)」などの形で使われます。
この表現は主に、何か悪いことや隠れてしていたことが発覚した状況で使います。使用場面は犯罪から日常の小さなことまで幅広く、証拠が明らかで否定できない状況を強調するときに効果的です。
日常会話での使い方
日常会話では、深刻な犯罪だけでなく、軽い悪戯や隠れてしていたことが見つかった状況でも使われます。例えば、
- 友達のノートを無断で見ていたところを見つかった
- 禁止されているスマホゲームを授業中にしていたところを先生に見つかった
- 親に内緒で食べていたお菓子を見つかった
このような場面で「caught red-handed」が使われます。
「Caught red-handed」の例文
ここでは、中学英語レベルの簡単な例文を紹介します。実際の使用場面をイメージしながら読んでみてください。
基本的な例文
例文
- My mother caught me red-handed eating cookies before dinner.
(夕食前にクッキーを食べているところを母に見つかりました。) - The teacher caught Tom red-handed copying answers during the test.
(先生はテスト中に答えをコピーしているトムを現行犯で捕まえました。) - The police caught the thief red-handed stealing a bike.
(警察は自転車を盗んでいる最中の泥棒を現行犯で捕まえました。) - She was caught red-handed reading her sister’s diary.
(彼女は姉の日記を読んでいるところを見つかりました。) - I caught my little brother red-handed using my computer without permission.
(私は弟が許可なく私のコンピュータを使っているところを見つけました。)
会話での例文
例文
- A: Why did your teacher get angry?
(先生はなぜ怒ったの?) - B: She caught me red-handed playing games on my phone in class.
(授業中に携帯でゲームをしているところを見つかったんだ。)
例文
- A: Did you eat the last piece of cake?
(最後のケーキを食べたの?) - B: Yes, sorry. Mom caught me red-handed in the kitchen.
(うん、ごめん。キッチンでそれをしているところをお母さんに見つかったよ。)
「Caught red-handed」の類似表現
「Caught red-handed」と似た意味を持つ表現はいくつかあります。状況に応じて使い分けると、英語表現の幅が広がります。
Caught in the act(行為の最中に捕まる)
「Caught in the act」は「行為の最中に捕まる」という意味で、「caught red-handed」とほぼ同じ意味を持ちます。
ただし、「caught red-handed」が証拠を持っている状態を強調するのに対し、「caught in the act」は行為の最中であることを強調します。
例文
- The burglar was caught in the act of breaking into the house.
(泥棒は家に侵入している最中に捕まりました。)
Caught with one’s hand in the cookie jar(現行犯で捕まる)
この表現は「クッキージャーに手を入れているところを捕まる」という意味で、特に子どもがお菓子を許可なく食べているところを見つかるという場面から派生した表現です。
「caught red-handed」と同様に、何か悪いことをしている最中に捕まることを意味します。
例文
- The employee was caught with his hand in the cookie jar when he took money from the cash register.
(その従業員はレジからお金を取っているところを現行犯で捕まりました。)
「Caught red-handed」に関するよくある質問
- 「Caught red-handed」はフォーマルな場面でも使えますか?
-
「Caught red-handed」はややカジュアルな表現ですが、ニュースや報道、法的な文脈でも使われることがあります。ただし、非常にフォーマルな文書や学術的な文脈では、「apprehended in the commission of a crime(犯罪遂行中に逮捕された)」などのより形式的な表現が好まれることもあります。
- 「Caught red-handed」は必ず悪いことに使われるのですか?
-
基本的には何か悪いことや隠れてしていることが発覚した状況で使われますが、必ずしも深刻な犯罪には限りません。例えば、誕生日プレゼントを隠しているところを見つかるなど、悪意のない「秘密」が発覚した場合にもユーモアを込めて使われることがあります。
- 「Red-handed」だけでも使えますか?
-
「Red-handed」単体で使われることもありますが、最も一般的な使い方は「catch/caught red-handed」という形です。例えば「He was red-handed when they found him(彼らが彼を見つけたとき、彼は現行犯だった)」のように使うことができます。
- 日本語で同じような表現はありますか?
-
日本語では「現行犯で捕まる」「証拠を押さえられる」「手の上がったところを見られる」「現場を押さえられる」などが近い表現です。どれも「行為の最中に証拠と共に発見される」という「caught red-handed」の本質的な意味を表しています。
まとめ

「Caught red-handed」についてのポイントをまとめます、
- 「現行犯で捕まる」「証拠を押さえられる」という意味の英語表現です。
- 由来は中世スコットランドの「血のついた手で捕まる」という状況から来ています。
- 犯罪だけでなく、日常の小さな悪戯や規則違反にも使われます。
- 通常「catch/caught」と組み合わせて使われます。
- 「caught in the act」「caught with one’s hand in the cookie jar」などの類似表現があります。
- 中学英語レベルでも使える表現で、日常会話でよく出てきます。
- 証拠が明らかで否定できない状況を強調するときに効果的です。
この表現を知っておくと、英語のニュースや映画、小説などでも理解の助けになりますし、自分で表現の幅を広げることもできます。ぜひ日常会話の中で使ってみてください。