「consequently」は英語の副詞で、「その結果」「したがって」「それゆえに」という意味を持ちます。原因と結果の関係を明確に示す際に使われる表現で、何かの結果として別の出来事が起こったことを論理的に示す際に役立ちます。
この記事では、英語初学者にも理解しやすいように「consequently」の正しい使い方や例文を詳しく解説していきます。
consequentlyとは?意味と基本的な使い方

「consequently」は、ある出来事や状況から生じる結果や論理的な帰結を示す副詞です。日本語では「その結果」「したがって」「それゆえに」などと訳されることが多いです。「consequence(結果)」という名詞に副詞を形成する接尾辞「-ly」が付いて作られた語で、因果関係を示す接続副詞として機能します。
「consequently」は、前の文や節で述べられた内容から論理的に導かれる結果を示す次の文や節を導入するために使われます。この表現を使うときは、原因と結果の間に明確な関係があることが重要です。
例えば、次のような使い方ができます。
例文
- It rained heavily all day. Consequently, the football match was cancelled.(一日中激しく雨が降った。その結果、サッカーの試合は中止になった。)
- The students didn’t study for the test. Consequently, most of them failed.(学生たちはテストの勉強をしなかった。その結果、ほとんどの学生が不合格になった。)
- She missed the last train. Consequently, she had to take a taxi home.(彼女は最終電車に乗り遅れた。したがって、タクシーで帰らなければならなかった。)
これらの例文では、最初の文で原因や理由を述べ、「consequently」を使って結果を導入しています。「consequently」を使うことで、二つの出来事間の因果関係が明確になります。
consequentlyの語源と成り立ち
「consequently」の語源を理解することで、その意味をより深く把握することができます。この単語は「consequence(結果)」という名詞に副詞を作る接尾辞「-ly」が付いて形成されています。「consequence」自体はラテン語の「consequentia(結果、帰結)」に由来し、「con-(共に)」と「sequi(従う)」という要素から成り立っています。
つまり、語源的には「共に従うもの」という意味から、「ある行動や出来事に伴って生じるもの(結果)」という意味に発展しました。この語源を持つ「consequently」は、論理的な結果や帰結を示す役割を持っているのです。
consequentlyの発音とアクセント
「consequently」の正確な発音は英語学習において重要なポイントです。発音は「KON-si-kwent-lee」となり、アクセントは最初の音節「KON」に置かれます。日本語で表記すると「コンシクェントリー」に近い発音になります。
初学者にとって少し長い単語に感じるかもしれませんが、区切って練習すると覚えやすくなります:「con」「se」「quent」「ly」。特に「quent」の部分は「クェント」と発音するのがポイントです。正確な発音で使えるようになると、英語での意思疎通がよりスムーズになります。
consequentlyの使い方と基本的な例文
「consequently」の基本的な使い方を理解するために、さらにいくつかの例文を見ていきましょう。「consequently」は基本的に、ある出来事から生じる結果や論理的な帰結を導入するために使われます。
例文
- I didn’t study for the test. Consequently, I failed.(テストの勉強をしなかった。その結果、不合格になった。)
- She forgot to set her alarm. Consequently, she was late for school.(彼女は目覚ましをセットするのを忘れた。その結果、学校に遅刻した。)
- We practiced every day. Consequently, we won the championship.(私たちは毎日練習した。その結果、選手権で優勝した。)
- He ate too much junk food. Consequently, he gained weight.(彼はジャンクフードを食べ過ぎた。その結果、体重が増えた。)
- The bus was late. Consequently, I missed the beginning of the meeting.(バスが遅れた。その結果、会議の始まりに間に合わなかった。)
「consequently」は文頭で使うことが多いですが、文中でもカンマで区切って使うことができます。次のセクションでは、それぞれの使い方について詳しく見ていきます。
文頭でのconsequentlyの使い方
「consequently」は文頭で使われることが多く、この場合は通常コンマを付けます。文頭に置くことで、前の文で述べられた内容の結果や帰結であることを強調します。
例文
- He didn’t follow the doctor’s advice. Consequently, his condition got worse.(彼は医師のアドバイスに従わなかった。その結果、彼の症状は悪化した。)
- The bus was late. Consequently, I missed the beginning of the movie.(バスが遅れた。その結果、私は映画の始まりを見逃した。)
- It was raining outside. Consequently, we decided to stay home.(外は雨が降っていた。その結果、私たちは家にいることにした。)
- The store was closed. Consequently, we couldn’t buy the ingredients.(お店が閉まっていた。したがって、私たちは材料を買うことができなかった。)
文頭で「consequently」を使う場合は、前の文との論理的なつながりを示すため、前の文で原因や理由をしっかりと述べることが重要です。
文中でのconsequentlyの使い方
「consequently」は文中でも使うことができ、この場合は前後をカンマで区切ります。文中で使うと、文の流れをスムーズにする効果があります。
例文
- The weather was bad; we, consequently, had to cancel our trip.(天気が悪かった。それゆえに、私たちは旅行をキャンセルしなければならなかった。)
- She worked hard and, consequently, passed all her exams.(彼女は一生懸命勉強し、その結果、すべての試験に合格した。)
- He forgot his wallet and consequently couldn’t buy lunch.(彼は財布を忘れ、したがって昼食を買うことができなかった。)
- Our team practiced every day, consequently winning the tournament.(私たちのチームは毎日練習し、その結果トーナメントで勝利した。)
文中で使う場合も、前の部分と後の部分の間に明確な因果関係があることが重要です。「consequently」はその因果関係を明示するために使われます。
consequentlyと似た表現の違い
英語には「consequently」の他にも、結果や帰結を示す副詞がいくつかあります。例えば「therefore」「thus」「so」「hence」などです。これらの表現には微妙な違いがあるため、適切な状況で適切な表現を使い分けることが重要です。
「consequently」は特に、直接的な原因と結果の関係を強調する場合に使われます。何かが起こった「結果として」次のことが起こったという意味合いが強いです。一方、他の表現にはそれぞれ異なるニュアンスがあります。
consequentlyとthereforeの違い
「consequently」と「therefore」はどちらも結果や帰結を示す副詞ですが、使われる文脈や強調点に違いがあります。
「consequently」は主に直接的な原因と結果の関係を強調します。何かが起こった「結果として」次のことが起こったという意味合いが強いです。
例文
- The bridge collapsed. Consequently, traffic was redirected.(橋が崩れた。その結果、交通は迂回された。)
一方、「therefore」はより論理的な推論や結論を導く際に使われることが多く、「それゆえに」「それによって」といったニュアンスがあります。
例文
- All humans are mortal. Socrates is a human. Therefore, Socrates is mortal.(すべての人間は死すべきものである。ソクラテスは人間である。それゆえに、ソクラテスは死すべきものである。)
簡単に言えば、「consequently」は具体的な原因と結果の関係を示し、「therefore」はより論理的な推論を示す傾向があります。
consequentlyとthusの違い
「consequently」と「thus」も似たような使われ方をしますが、「thus」はよりフォーマルで学術的な文脈で使われることが多いです。
「thus」は「このようにして」「このように」という意味合いもあり、方法や手段を示す場合にも使えます。
例文
- He solved the problem thus: first he collected data, then he analyzed it.(彼は問題をこのように解決した:まずデータを収集し、次にそれを分析した。)
一方、「consequently」は純粋に原因と結果の関係を示します。
例文
- He didn’t prepare for the interview. Consequently, he didn’t get the job.(彼は面接の準備をしなかった。その結果、彼は仕事を得られなかった。)
「thus」はフォーマルな文書や学術的な文脈で好まれる傾向がありますが、「consequently」はフォーマル、インフォーマル問わず幅広く使用されます。
consequentlyとsoの違い
「consequently」と比較して「so」は非常にカジュアルで日常会話でよく使われます。「so」は「だから」「それで」という意味で、因果関係を示すことができますが、「consequently」よりも形式ばっていない表現です。
例文
- I was tired, so I went to bed early.(疲れていたので、早く寝た。)
同じ内容を「consequently」で表現すると、
例文
- I was tired. Consequently, I went to bed early.(疲れていた。その結果、早く寝た。)
「so」はより会話的で日常的な表現であるのに対し、「consequently」はやや形式的で書き言葉や公式な場面で使われることが多いです。
初学者は「so」から始めて、より高度な英語表現を身につける過程で「consequently」の使い方を習得するとよいでしょう。
consequentlyが使われる一般的な状況
「consequently」は様々な状況で使われますが、特に以下のような場面で頻繁に見られます。これらの状況を理解することで、「consequently」をより適切に使いこなせるようになります。
論理的な結論を示す場合のconsequently
「consequently」は論理的な推論の結果や結論を導く際によく使われます。前提となる事実や条件から導かれる論理的な帰結を示す場合に適しています。
例文
- The company’s sales decreased by 30%. Consequently, they had to reduce their workforce.(会社の売上が30%減少した。その結果、人員削減をしなければならなかった。)
- All students must complete the assignment. You are a student. Consequently, you must complete the assignment.(すべての学生は課題を完成させなければならない。あなたは学生だ。したがって、あなたは課題を完成させなければならない。)
- The price of gas increased. Consequently, the cost of transportation went up.(ガスの価格が上がった。その結果、輸送費が上昇した。)
論理的な結論を示す場合は、前提となる条件や事実が明確であることが重要です。「consequently」を使うことで、その論理的なつながりを強調できます。
原因と結果を示す場合のconsequently
「consequently」の最も基本的な使い方は、明確な原因と結果の関係を示す場合です。何かが起こった直接的な結果として別のことが起こったことを表現する際に使います。
例文
- There was a power outage. Consequently, all computers shut down.(停電があった。その結果、すべてのコンピュータがシャットダウンした。)
- She studied hard for the exam. Consequently, she got an A.(彼女は試験のために一生懸命勉強した。その結果、Aを取った。)
- He didn’t lock the door. Consequently, someone broke into his house.(彼はドアに鍵をかけなかった。その結果、誰かが彼の家に侵入した。)
原因と結果を示す場合は、原因を先に述べ、「consequently」を使って結果を導入するのが一般的です。この使い方は、日常会話から学術的な文章まで幅広く使われます。
consequentlyを使った実用的な例文
「consequently」を実際の場面でどのように使うかを理解するために、日常会話、ビジネスシーン、学術的な文章などでの例文を見ていきましょう。これらの例文を通して、様々なコンテキストでの「consequently」の使い方を学ぶことができます。
日常会話でのconsequently
日常会話では「consequently」はあまり使われませんが、少しフォーマルな会話や説明をする際には使われることがあります。
例文
- I forgot my umbrella. Consequently, I got wet in the rain.(傘を忘れた。その結果、雨で濡れてしまった。)
- The bus was crowded. Consequently, I had to stand for the entire journey.(バスは混んでいた。その結果、私は旅の間ずっと立っていなければならなかった。)
- My phone battery died. Consequently, I couldn’t call you last night.(携帯のバッテリーが切れた。その結果、昨夜あなたに電話できなかった。)
- The movie was sold out. Consequently, we went to a restaurant instead.(映画は売り切れだった。その結果、代わりにレストランに行った。)
日常会話ではより自然な「so」や「that’s why」などの表現が好まれますが、より明確に因果関係を示したい場合や少しフォーマルな印象を与えたい場合に「consequently」を使うことができます。
ビジネスシーンでのconsequently
ビジネスの場面では、「consequently」はレポートや提案書、メールなどでよく使われます。ビジネス文書では明確さと論理性が重要なため、「consequently」のような接続詞は非常に有用です。
例文
- Our costs have increased by 15%. Consequently, we need to adjust our pricing strategy.(コストが15%増加した。その結果、価格戦略を調整する必要がある。)
- The market research showed low demand for our product. Consequently, we decided to focus on a different target audience.(市場調査で私たちの製品への需要が低いことが示された。その結果、異なるターゲット層に焦点を当てることにした。)
- The meeting was rescheduled. Consequently, all team members need to update their calendars.(ミーティングが再スケジュールされた。その結果、全チームメンバーはカレンダーを更新する必要がある。)
- The project deadline was moved forward. Consequently, we must work overtime this week.(プロジェクトの締め切りが早まった。したがって、今週は残業しなければならない。)
ビジネスシーンでは論理的で明確なコミュニケーションが求められるため、「consequently」のような接続詞を適切に使うことで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
学術的な文章でのconsequently
「consequently」は学術論文やレポート、エッセイなどの学術的な文章でよく使われます。学術的な文脈では論理的な流れと明確な因果関係が重要であり、「consequently」はそれを示すのに適しています。
例文
- The experiment failed to produce significant results. Consequently, further research is needed.(実験は有意な結果を生み出せなかった。その結果、さらなる研究が必要である。)
- The sample size was too small. Consequently, the findings cannot be generalized to the broader population.(サンプルサイズが小さすぎた。したがって、その発見は広範な人口に一般化することができない。)
- Previous studies have shown conflicting results. Consequently, this research aims to clarify the relationship between the variables.(先行研究では相反する結果が示されている。その結果、この研究は変数間の関係を明確にすることを目指している。)
- The data was corrupted. Consequently, we had to repeat the entire analysis.(データが破損していた。その結果、分析全体をやり直さなければならなかった。)
学術的な文章では「consequently」のような形式的な接続詞を使うことで、論理的な流れを作り、議論を明確に展開することができます。
consequentlyのよくある間違いと注意点
「consequently」を適切に使いこなすためには、よくある間違いや注意点を理解しておくことが重要です。以下では、英語学習者がよく陥りがちな「consequently」の使用に関する間違いと、それを避けるための注意点について解説します。
「consequently」に関するよくある間違いとしては、位置の誤り、カンマの使い方、類似表現との混同などがあります。これらを理解して正しく使えるようになることで、より自然な英語表現が可能になります。
consequentlyの位置に関する間違い
「consequently」の位置に関する間違いは、英語学習者によく見られます。「consequently」は主に以下の位置で使われます。
- 文頭(通常はカンマを伴う)
Consequently, the meeting was postponed.(その結果、会議は延期された。) - 文中(通常は前後にカンマを伴う)
The project, consequently, was delayed.(そのプロジェクトは、その結果、遅れた。) - 二つの独立した文の間(セミコロンの後)
The rain didn’t stop; consequently, the game was cancelled.(雨は止まなかった。したがって、試合は中止された。)
よくある間違いとしては、「consequently」を接続詞として使い、二つの節を直接つなげようとすることです。例えば、
誤: It was raining consequently we stayed home.
正: It was raining, consequently, we stayed home. / It was raining; consequently, we stayed home. / It was raining. Consequently, we stayed home.
「consequently」は接続副詞であり、二つの節を直接つなげることはできません。カンマ、セミコロン、またはピリオドを使って適切に区切る必要があります。
consequentlyとaccordinglyの混同
「consequently」と「accordingly」はどちらも結果や帰結を示す副詞ですが、使われ方やニュアンスに違いがあります。これらを混同すると、不自然な表現になることがあります。
「consequently」は直接的な原因と結果の関係を強調します。
例文
- The roads were icy. Consequently, there were many accidents.(道路は凍結していた。その結果、多くの事故があった。)
一方、「accordingly」は「それに応じて」「それに従って」というニュアンスがあり、状況や情報に基づいた適切な行動や対応を示す場合に使われます。
例文
- The weather forecast predicted rain. Accordingly, we brought umbrellas.(天気予報は雨を予測した。それに応じて、私たちは傘を持ってきた。)
これらの違いを理解し、状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。「consequently」は直接的な結果を、「accordingly」は状況に対する適切な対応を示す際に使うと覚えておくと分かりやすいでしょう。
consequentlyの類似表現との対比表
「consequently」と類似した表現の違いを理解するために、以下の対比表をご覧ください。
この表では、「consequently」「therefore」「thus」「so」「hence」「as a result」の使われ方、フォーマル度、ニュアンスの違いを比較しています。
表現 | 意味 | フォーマル度 | 主な使用場面 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
consequently | その結果、したがって | 中~高 | 論文、ビジネス文書、フォーマルな会話 | 直接的な原因と結果の関係を強調 |
therefore | それゆえに、したがって | 中~高 | 論文、論理的な議論 | 論理的な推論や結論を導く |
thus | このように、したがって | 高 | 学術論文、フォーマルな文書 | 非常にフォーマル、方法や過程も示せる |
so | だから、それで | 低 | 日常会話、カジュアルな文章 | 最も日常的で会話的 |
hence | それゆえに、したがって | 高 | 学術論文、非常にフォーマルな文章 | 古風でフォーマル、文学的な文脈でも |
as a result | その結果として | 中 | 一般的な文章、説明文 | 「consequently」より少し柔らかい印象 |
この表を参考に、状況やコンテキストに応じて最適な表現を選ぶことができます。初学者は「so」から始めて、徐々に他の表現も使いこなせるようになるとよいでしょう。
consequentlyに関する問題
ここでは「consequently」の理解を深めるための問題を10問用意しました。各問題に取り組み、解答を確認することで、「consequently」の使い方をマスターしましょう。
- 次の文を「consequently」を使って一つの文にしなさい。
It rained heavily. The picnic was cancelled. - 次の文の( )に入る最も適切な語を選びなさい。
He didn’t study for the test; ( ), he failed.
a) so b) consequently c) although d) despite - 次の文の「consequently」の位置が正しいかどうかを判断しなさい。正しくない場合は修正しなさい。
It was snowing outside consequently we decided to stay home. - 次の文を英語に訳しなさい。「consequently」を使うこと。
「彼女は練習を頑張った。その結果、大会で優勝した。」 - 次の文の( )に入る最も適切な語を選びなさい。
The bus was late; I ( ) missed my appointment.
a) consequently b) however c) meanwhile d) although - 次の文の「consequently」を別の同じ意味の表現に言い換えなさい。
The bridge was closed. Consequently, we had to take a different route. - 次の文は正しいですか?間違っている場合は修正しなさい。
She worked hard, consequently she passed the exam. - 次の2つの文をつなげるのに最も適切な語を選びなさい。
The company lost a lot of money last year. ( ), they had to lay off some employees.
a) Furthermore b) Consequently c) However d) Meanwhile - 次の文を英語に訳しなさい。「consequently」を使うこと。
「天気が悪かった。したがって、私たちは家にいることにした。」 - 「consequently」が最も自然に使える状況を選びなさい。
a) 対比を示す時 b) 追加情報を提供する時 c) 原因と結果を示す時 d) 例を導入する時
「consequently」に関するよくある質問
「consequently」に関して、英語学習者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。これらの質問と回答を通して、「consequently」についての理解をさらに深めることができます。
- 「consequently」と「therefore」はどう違いますか?
-
「consequently」と「therefore」はどちらも「したがって」「それゆえに」という意味を持ちますが、微妙なニュアンスの違いがあります。「consequently」は直接的な原因と結果の関係を強調し、何かが起こった「結果として」次のことが起こったという意味合いが強いです。一方、「therefore」はより論理的な推論や結論を導く際に使われることが多く、前提から論理的に導かれる結論を示します。
例えば、
- The roads were icy. Consequently, there were many accidents.(道路は凍結していた。その結果、多くの事故があった。)
- All mammals have lungs. Whales are mammals. Therefore, whales have lungs.(すべての哺乳類は肺を持っている。クジラは哺乳類である。したがって、クジラは肺を持っている。)
- 「consequently」はカジュアルな会話で使えますか?
-
「consequently」はやや形式的な表現であり、日常のカジュアルな会話ではあまり使われません。カジュアルな会話では代わりに「so」や「that’s why」などがよく使われます。「consequently」を使うと少し堅苦しい印象を与える可能性があります。
カジュアルな会話では、
It was raining, so we stayed home.(雨が降っていたので、家にいた。)より形式的な表現では、
It was raining. Consequently, we stayed home.(雨が降っていた。したがって、家にいた。)ただし、少しフォーマルな会話や、明確に因果関係を示したい場合には「consequently」を使うこともあります。
- 「consequently」の位置はどこが正しいですか?
-
「consequently」は主に以下の位置で使われます。
- 文頭(通常はカンマを伴う)
Consequently, the meeting was postponed. - 文中(通常は前後にカンマを伴う)
The project, consequently, was delayed. - 二つの独立した文の間(セミコロンの後)
The rain didn’t stop; consequently, the game was cancelled.
文頭で使うことが最も一般的ですが、強調したい部分によって位置を変えることができます。「consequently」は接続副詞であり、二つの節を直接つなげることはできないので注意が必要です。
- 文頭(通常はカンマを伴う)
- 「consequently」の発音のコツはありますか?
-
「consequently」の発音は「KON-si-kwent-lee」で、アクセントは最初の音節「KON」に置かれます。発音のコツとしては、次のように区切って練習するとよいでしょう。
- 「con」: 「コン」と発音
- 「se」: 「シ」と軽く発音
- 「quent」: 「クェント」と発音
- 「ly」: 「リー」と発音
日本語話者にとっては「quent」の部分が難しいかもしれませんが、「クェント」と発音することを意識すると良いでしょう。また、全体的なリズムを意識して、最初の音節にアクセントを置くことも重要です。
- 「consequently」と「as a result」はどう違いますか?
-
「consequently」と「as a result」はどちらも「その結果」という意味を持ち、原因と結果の関係を示すために使われますが、以下のような違いがあります。
- フォーマル度:「consequently」はやや形式的で、「as a result」はやや柔らかい印象を与えます。
- 使用場面:「consequently」は学術的な文章やビジネス文書でよく使われ、「as a result」はより幅広い文脈で使われます。
- 位置:「consequently」は文頭、文中、セミコロンの後などに置けますが、「as a result」は主に文頭で使われます。
例えば、
- He didn’t study. Consequently, he failed the exam.
- He didn’t study. As a result, he failed the exam.
どちらもほぼ同じ意味ですが、文脈や好みによって使い分けることができます。
まとめ

本記事では、英語の副詞「consequently」の意味や使い方、例文などを詳しく解説してきました。「consequently」は「その結果」「したがって」「それゆえに」という意味を持ち、原因と結果の関係を明確に示す重要な表現です。
正しく使いこなせるようになると、英語でのコミュニケーション能力が大きく向上します。ここで、記事の要点をまとめておきましょう。
- 「consequently」は副詞で、「その結果」「したがって」という意味を持つ
- 原因と結果の明確な関係を示す際に使われる
- 文頭(Consequently, …)、文中(…, consequently, …)、または二つの文の間(…; consequently, …)で使うことができる
- フォーマルな文書や学術的な文脈でよく使われ、カジュアルな会話では「so」がよく使われる
- 「therefore」「thus」「hence」などの類似表現とは微妙なニュアンスの違いがある
- 発音は「KON-si-kwent-lee」で、最初の音節にアクセントを置く
- 「consequently」を使う際は、明確な因果関係が存在していることが重要
「consequently」は英語の論理的な表現に欠かせない接続副詞です。本記事で学んだ内容を参考に、自分の英語表現の幅を広げてみてください。原因と結果を明確に伝えることで、より説得力のあるコミュニケーションが可能になります。
「consequently」を使いこなすことは、英語の文章力向上において重要なステップの一つです。日々の学習や実践を通して、自然に使えるようになることを目指しましょう。