日本語では「切る」という一つの言葉で表現することが多いですが、英語では切り方や対象によって様々な単語を使い分けます。料理のレシピや日常会話で「切る」という行為を正確に表現するためには、それぞれの単語のニュアンスを理解することが大切です。
この記事では、「切る・切断」を表す英単語の意味や使い分け方について、例文を交えながら詳しく解説します。
「切る・切断」を表す英単語

「切る・切断」を表す英語表現には多くの種類があります。それぞれ微妙なニュアンスの違いがあり、状況によって使い分ける必要があります。
主な英単語とその基本的な意味は以下の通りです。
「切る・切断」を表す英単語
- cut(カット):最も一般的な「切る」の表現
- chop(チョップ):包丁や斧などで力強く切る
- slice(スライス):薄く平らに切る
- dice(ダイス):小さな立方体(サイコロ状)に切る
- mince(ミンス):非常に細かく刻む
- carve(カーブ):彫る、肉などを切り分ける
- sever(セバー):完全に切り離す
- cleave(クリーブ):強い力で割る、裂く
- hack(ハック):乱暴に切る
- snip(スニップ):はさみで切る
- slash(スラッシュ):滑らせるように切る
- slit(スリット):細長く切り込みを入れる
- trim(トリム):端を切って形を整える
- pierce(ピアース):突き刺して穴をあける
- score(スコア):表面に浅く切り込みを入れる
- split(スプリット):割る、裂く、分ける
これらの単語は、料理の場面だけでなく、日常生活のさまざまな状況で使われます。切る対象や目的、使う道具によって最適な表現が変わってくるので、それぞれの違いをしっかり理解しておきましょう。
「切る・切断」を表す英単語の発音・意味・特徴と使い分け【例文あり】
ここからは、各英単語について詳しく見ていきましょう。それぞれの意味や特徴、使い分けのポイント、そして実際の例文を紹介します。
cut(カット)
意味と特徴
「cut」は最も基本的で汎用性の高い「切る」を表す動詞です。ナイフ、はさみ、その他の鋭利な道具を使って物を分割する動作全般を指します。物理的に切るだけでなく、時間や予算を「削減する」という意味でも使われます。
使い分けのポイント
「cut」は非常に汎用性が高く、多くの場面で使えます。料理、工芸、医療など、あらゆる切断行為に使用できます。ただし、より具体的な切り方を説明したい場合は、他の特殊な単語を選ぶとよいでしょう。
例文
- I cut my finger while cooking dinner.(夕食を作っている時に指を切ってしまいました。)
- She cut the paper into small pieces.(彼女は紙を小さく切りました。)
- We need to cut our expenses this month.(今月は支出を削減する必要があります。)
chop(チョップ)
意味と特徴
「chop」は斧や包丁などを使って、力を入れて上から下に切る動作を表します。主に食材を大きめのサイズに切る際に使われます。「cut」より力強い切り方で、一撃で切り落とすイメージがあります。
使い分けのポイント
野菜や肉などを粗く大きめに切る場合に使います。特に料理のレシピでよく見られる表現です。また、薪を割るような力強い切断にも使用します。繊細な切り方には適していません。
例文
- Please chop the onions for the soup.(スープ用の玉ねぎを刻んでください。)
- He chopped wood for the fireplace.(彼は暖炉用の薪を切りました。)
- The chef chopped vegetables quickly.(シェフは素早く野菜を刻みました。)
slice(スライス)
意味と特徴
「slice」は薄く平らに切ることを意味します。主に食材を薄く均一に切る場合に使用します。結果として「薄切り」になることが特徴です。名詞としても使われ、「a slice of bread(パン一枚)」のように薄く切られた一部分を指します。
使い分けのポイント
パン、チーズ、肉、野菜など、薄く均一に切りたい場合に使います。サンドイッチや料理の飾りつけなど、見た目も重要な場合に適しています。ナイフを水平に動かして切る動作を伴います。
例文
- Please slice the tomatoes for the salad.(サラダ用のトマトを薄切りにしてください。)
- I bought a slice of pizza for lunch.(ランチにピザを一切れ買いました。)
- He sliced the bread into thin pieces.(彼はパンを薄くスライスしました。)
dice(ダイス)
意味と特徴
「dice」はサイコロ(dice)のように小さな立方体状に切ることを意味します。主に料理の下準備として、野菜や肉などを小さく均等なサイズに切る際に使われます。「chop」よりも小さく、より均一なサイズに切ることが特徴です。
使い分けのポイント
スープや炒め物など、材料を均等に火を通したい料理に適しています。レシピで「diced onions(サイコロ状に切った玉ねぎ)」のような表現でよく見かけます。大きさは通常1/4インチから3/8インチ(約0.6cm〜1cm)程度です。
例文
- Dice the potatoes for the stew.(シチュー用のじゃがいもをサイコロ状に切ってください。)
- The recipe calls for diced carrots.(レシピでは人参をサイコロ状に切ることになっています。)
- She diced the cheese to put on top of the soup.(彼女はスープの上にのせるチーズをサイコロ状に切りました。)
mince(ミンス)
意味と特徴
「mince」は食材を非常に細かく刻むことを意味します。「dice」よりもさらに小さく切ることで、ほぼペースト状になるほど細かくなります。特にニンニクや生姜、ハーブなどを細かく刻む際によく使われます。また、ひき肉(minced meat)を作る工程も指します。
使い分けのポイント
風味を料理全体に広げたい場合や、食材の存在感を残さずに味だけを生かしたい場合に使います。特にガーリックやハーブなど、香りの強い食材を扱う際に適しています。手作業でも行えますが、フードプロセッサーを使うこともあります。
例文
- Mince the garlic for the pasta sauce.(パスタソース用のニンニクをみじん切りにしてください。)
- I bought some minced beef to make hamburgers.(ハンバーガーを作るためにひき肉を買いました。)
- She minced the herbs very finely.(彼女はハーブを非常に細かく刻みました。)
carve(カーブ)
意味と特徴
「carve」は主に二つの意味があります。一つは木や石などを彫って形を作ること、もう一つは調理した肉(特に大きな塊)を食べやすい大きさに切り分けることです。細心の注意を払って形を整えながら切る作業を表します。
使い分けのポイント
感謝祭の七面鳥やクリスマスのローストビーフなど、特別な機会に大きな肉を切り分ける際によく使われます。また、木彫りや石彫りなどの芸術作品を作る場合にも使用します。単なる切断ではなく、技術が必要な切り分けを表す言葉です。
例文
- Dad always carves the turkey at Thanksgiving.(感謝祭では、いつもお父さんが七面鳥を切り分けます。)
- He carved his name on the tree.(彼は木に自分の名前を彫りました。)
- The chef carved the roast beef into thin slices.(シェフはローストビーフを薄切りに切り分けました。)
sever(セバー)
意味と特徴
「sever」は完全に切り離す、分離することを意味します。物理的な切断だけでなく、関係や絆を断ち切るといった抽象的な意味でも使われます。通常は永久的で取り返しのつかない切断を表現します。
使い分けのポイント
医学的な文脈(例:神経や血管の切断)や、重大な関係の断絶など、深刻な切断を表現する際に使われます。日常的な切断というよりは、公式な場面や専門的な状況で使用されることが多い、やや硬い表現です。
例文
- The accident severed his right leg.(その事故で彼の右足が切断されました。)
- She severed all ties with her hometown.(彼女は故郷とのすべてのつながりを断ちました。)
- The storm severed the power lines.(嵐で電線が切断されました。)
cleave(クリーブ)
意味と特徴
「cleave」は強い力で何かを二つに割ることを意味します。一撃で何かを真っ二つに分けるような力強い切断を表します。文学的で古風な表現であり、日常会話ではあまり使われません。興味深いことに、「くっつける」という正反対の意味もある両義語です。
使い分けのポイント
主に文学作品や詩、聖書などで見られる表現です。強力な切断力や劇的な分離を表現したい場合に使います。現代の日常会話では「split」や「cut in half」などの表現の方が一般的です。
例文
- The sword cleaved the shield in two.(剣が盾を真っ二つに切り裂きました。)
- The lightning cleaved the sky.(稲妻が空を切り裂きました。)
- The axe cleaved the wood with one stroke.(斧は一振りで木を割りました。)
hack(ハック)
意味と特徴
「hack」は乱暴で正確さに欠ける切り方を表します。斧や包丁などで力任せに切り刻む様子を描写します。また、コンピュータシステムに不正アクセスするという意味でも広く使われています。
使い分けのポイント
精度よりも力が優先される粗雑な切断を表現したい場合に使います。通常、美しい切り口を求めない場合や、難しい物を切る際の苦労を表現する時に用います。料理の文脈では否定的なニュアンスを含むことがあります。
例文
- He hacked at the thick jungle vines with his knife.(彼はナイフでジャングルの太い蔓を切り刻みました。)
- She hacked the branches off the tree.(彼女は木の枝を切り落としました。)
- The child hacked the clay into small pieces.(子供は粘土を小さく切り刻みました。)
snip(スニップ)
意味と特徴
「snip」はハサミを使って小さく切ることを表します。特に布や紙、髪などを軽く切る様子を描写します。「切る」音(チョキチョキ)を連想させる擬音語的な要素もあります。
使い分けのポイント
主にはさみを使った軽い切断に使います。精密な作業や小さな切り取りに適しています。縫製や工作、散髪など、繊細な切断が必要な場面でよく用いられます。
例文
- She snipped the thread with scissors.(彼女ははさみで糸を切りました。)
- The hairdresser snipped a few centimeters off my hair.(美容師は私の髪を数センチ切りました。)
- I snipped the corner of the envelope to open it.(封筒の角を切って開けました。)
slash(スラッシュ)
意味と特徴
「slash」は振り回して切る、滑らせるように切ることを意味します。力強く、時に暴力的な切断を表し、通常、刃物を振るう動きを伴います。また、価格や予算を大幅に削減する際にも比喩的に使われます。
使い分けのポイント
素早く力強い切断を表現したい場合に使います。特に武器を使った攻撃や、破壊的な切断行為を描写する際に適しています。経済用語としては「drastically reduce(大幅に削減する)」の意味で使われます。
例文
- The thief slashed the painting with a knife.(泥棒はナイフで絵画を切り裂きました。)
- The company slashed prices by 50%.(その会社は価格を50%削減しました。)
- He slashed through the tall grass with a machete.(彼はマチェーテで背の高い草を切り払いました。)
slit(スリット)
意味と特徴
「slit」は細長い切り込みを入れることを表します。通常、布や紙、皮などの表面に鋭い刃物で切り込みを入れる様子を描写します。結果として細長い隙間や開口部ができます。
使い分けのポイント
完全に切り離すのではなく、切り込みを入れる場合に使います。封筒を開ける、衣服に切れ込みを入れるなどの場面で適しています。「cut」よりも具体的で、切り口の形状(細長い)を明確に示します。
例文
- He slit open the envelope with a letter opener.(彼はレターオープナーで封筒を切り開きました。)
- The dress has a slit up the side.(そのドレスは横に切れ込みが入っています。)
- Be careful not to slit the fabric when removing the stitches.(縫い目を取り除く際に、布地を切らないように注意してください。)
trim(トリム)
意味と特徴
「trim」は余分なものを切り取って形を整えることを意味します。主に髪、植物、布などの端を切って見栄えを良くする作業を指します。装飾や形を整えるためのきれいな切り方です。
使い分けのポイント
美観や整頓を目的とした切断に使います。バリや余分な部分を取り除く場合や、定期的なメンテナンスとしての切断(髪を整える、生け垣を整えるなど)に適しています。
例文
- I need to trim my hair, it’s getting too long.(髪が長くなってきたので、切る必要があります。)
- She trimmed the roses in the garden.(彼女は庭のバラの枝を切りそろえました。)
- Please trim the excess paper from the edges.(端から余分な紙を切り取ってください。)
pierce(ピアース)
意味と特徴
「pierce」は突き刺して穴をあけることを意味します。鋭い物体で貫通させる行為を表し、完全に通り抜けることが多いです。物理的な貫通だけでなく、「心を貫く」といった比喩的な表現でも使われます。
使い分けのポイント
切断というよりは穴をあける行為に近いですが、「切る」関連の表現として重要です。特に耳たぶなどの穴あけ(ピアス)や、包装に穴をあける場面でよく使われます。「cut」よりも特定の貫通動作を表します。
例文
- She had her ears pierced last week.(彼女は先週耳にピアスをあけました。)
- Pierce the plastic cover before heating in the microwave.(電子レンジで温める前にプラスチックカバーに穴をあけてください。)
- His words pierced her heart.(彼の言葉は彼女の心を貫きました。)
score(スコア)
意味と特徴
「score」は表面に浅く切り込みを入れることを意味します。完全に切り離すのではなく、目印や装飾のために表面を傷つける程度の切り方です。料理ではパンの表面や肉に切り込みを入れる際に使われます。
使い分けのポイント
主に調理や工芸で使用され、美観や機能性を高めるための表面への切り込みを表します。例えば、パンに切れ目を入れて膨らみやすくしたり、肉の表面に切り込みを入れて味を浸透させやすくしたりする場合に使います。
例文
- Score the top of the bread before baking.(焼く前にパンの上部に切れ目を入れてください。)
- The chef scored the fish to help it cook evenly.(シェフは魚を均等に火が通るように表面に切り込みを入れました。)
- She scored the paper lightly so it would fold easily.(彼女は紙が簡単に折れるように軽く線を入れました。)
split(スプリット)
意味と特徴
「split」は割る、裂く、分けるという意味です。通常、二つ以上の部分に分かれるような切断を表します。物理的な分割だけでなく、グループやチームが分かれる場合にも使われます。
使い分けのポイント
「cut」よりも具体的に「割る」「分ける」というニュアンスが強い表現です。特に縦に割ったり、均等に分けたりする場合に適しています。また、「split the bill(割り勘にする)」のような表現でも使われます。
例文
- He split the log with an axe.(彼は斧で丸太を割りました。)
- Let’s split the chocolate bar into equal parts.(チョコレートバーを均等に分けましょう。)
- The group split into two teams for the game.(グループはゲームのために二つのチームに分かれました。)
「切る・切断」を表す英単語の比較表
以下の表で、主な「切る・切断」を表す英単語の特徴を比較してみましょう。
英単語 | 主な意味 | 切り方の特徴 | よく使われる状況 |
---|---|---|---|
cut | 一般的に「切る」 | 様々な切り方を含む | あらゆる場面で使用可能 |
chop | 力強く上から下に切る | 大きめの塊に切る | 野菜や肉の調理準備、薪を切る |
slice | 薄く平らに切る | 水平に動かして薄く切る | パン、チーズ、野菜などを薄切りにする |
dice | サイコロ状に切る | 小さな立方体に切る | スープや炒め物の準備 |
mince | 非常に細かく刻む | ほぼペースト状になるまで細かく | ニンニク、生姜、ハーブなど |
carve | 彫る、切り分ける | 形を整えながら慎重に | 七面鳥や大きな肉の切り分け、彫刻 |
sever | 完全に切り離す | 取り返しのつかない切断 | 医療、重大な断絶 |
cleave | 強く割る | 一撃で真っ二つに | 文学的な表現、力強い分割 |
hack | 乱暴に切る | 精度よりも力が優先 | 難しい物の切断、粗雑な作業 |
snip | はさみで小さく切る | 軽い切断、小さな切り取り | 糸や紙、布の切断 |
slash | 振り回して切る | 勢いよく滑らせるように | 価格の大幅削減、暴力的な切断 |
slit | 細長く切り込みを入れる | 完全に切り離さない | 封筒を開ける、布に切れ込みを入れる |
trim | 余分なものを切り取る | 形を整える切り方 | 髪、植物、布の端を整える |
pierce | 突き刺して穴をあける | 貫通させる | ピアス、包装に穴をあける |
score | 表面に浅く切り込みを入れる | 完全に切り離さない | パンや肉の表面に切れ目を入れる |
split | 割る、分ける | 複数の部分に分割する | 木を割る、均等に分ける |
この表を参考に、状況に応じて最適な「切る」表現を選んでみましょう。
「切る・切断」を表す英単語の使い分け練習問題
以下の問題文中の空欄に、最も適切な「切る・切断」を表す英単語を入れてください。
- Please __ the onions for the curry.
- The chef __ the turkey for the Thanksgiving dinner.
- You should __ the garlic very finely for this sauce.
- She __ her hair yesterday. It looks much neater now.
- Can you __ the bread into thin pieces?
- The accident __ the power lines, leaving the town without electricity.
- He __ the wood with an axe to make firewood.
- Please __ the potatoes into small cubes for the soup.
- The tailor __ the extra fabric from the dress.
- I need to __ open this envelope carefully.
- The surgeon had to __ through several layers of tissue.
- She __ the top of the bread before putting it in the oven.
- The price of gasoline has been __ by 20% this month.
- He used a knife to __ his initials on the tree trunk.
- The paper was too large, so I __ it in half.
- The barber will __ just a little bit off the sides.
- Please __ a hole in the plastic cover before microwaving.
- The chef __ the vegetables into julienne strips.
- The sword __ the shield in two with a single blow.
- She used scissors to __ the article from the newspaper.
「切る・切断」を表す英単語に関するよくある質問
- 「cut」と「slice」の違いは何ですか?
-
「cut」は一般的な切断を表す言葉で、あらゆる切り方を含みます。一方、「slice」は特に薄く平らに切ることを意味します。「slice」は結果として均一な薄さの切片になることが特徴です。例えば、パンやチーズを薄く切る場合は「slice」、一般的に何かを切る場合は「cut」を使います。
- 料理のレシピに出てくる「dice」と「chop」の違いは?
-
「dice」はサイコロ状の小さな立方体(約0.6cm〜1cm)に切ることを意味し、均一なサイズが特徴です。一方、「chop」はより大きめ(約1.3cm〜2cm)で、必ずしも形が均一でなくても構いません。「dice」はより精密で均一な切り方が求められるのに対し、「chop」はもう少し大雑把でも許容される切り方です。
- 「mince」と「dice」はどう違いますか?
-
「mince」はさらに細かく刻むことを指し、「dice」より小さいサイズになります。「mince」した食材はほぼペースト状になるほど細かいのが特徴です。例えば、ニンニクや生姜は「mince」、人参やじゃがいもは「dice」することが一般的です。
- 動物の肉を切る場合、どの単語を使うのが適切ですか?
-
調理前の生肉を切る場合は用途によって異なります。薄切りにする場合は「slice」、大きめに切る場合は「chop」、サイコロ状に切る場合は「dice」、非常に細かくする場合は「mince」を使います。大きな塊肉(七面鳥やローストビーフなど)を調理後に食べやすく切り分ける場合は「carve」が適切です。
- 「pierce」は「切る」単語として扱ってよいのですか?
-
「pierce」は厳密には「突き刺す」や「穴をあける」という意味ですが、「切る」関連動作として考えることができます。表面を破る点では共通していますが、切り離すというよりは貫通させるイメージです。料理では「Pierce the plastic cover(プラスチックカバーに穴をあける)」のような表現でよく使われます。
- 「slash」と「slit」の違いは何ですか?
-
「slash」は勢いよく、力強く切る動作を表し、振り回して切るようなイメージがあります。一方、「slit」は細長い切り込みを入れることを意味し、より制御された精密な切り方を表します。「slash prices(価格を大幅に削減する)」のような比喩的な表現では「slash」が使われますが、「slit」にはそのような用法はあまりありません。
まとめ

この記事では、英語で「切る・切断」を表す様々な表現について詳しく解説しました。日本語では「切る」という一つの言葉で表現することが多いですが、英語では切り方や対象によって単語を使い分けることが重要です。適切な「切る」表現を使い分けることで、より正確で豊かな英語表現ができるようになります。
これらの表現を日常会話や料理、読書などの場面で意識して使い分けてみることで、英語の表現力が豊かになるでしょう。正確な単語を選ぶことで、あなたの意図がより明確に伝わります。