「Cut ties」という英語表現を聞いたことはありますか?この表現は人間関係やビジネスの場面でよく使われる重要なイディオムです。「関係を断つ」「縁を切る」といった意味を持ち、日常会話やビジネスの場面で活用できる便利な表現です。
今回は英語初学者の方向けに、「Cut ties」の意味や使い方、実例などを詳しく解説していきます。
「Cut ties」の基本的な意味

「Cut ties」は、「関係を断つ」「縁を切る」「絶縁する」という意味を持つ英語表現です。ある人や組織との関係を完全に終わらせることを表します。日本語では「関係を断つ」「縁を切る」「絶縁する」「手を切る」といった表現に近いでしょう。
「tie」は「結ぶ」「結びつける」という意味の動詞、また「絆」「つながり」といった意味の名詞です。「cut」は「切る」という意味ですから、直訳すると「絆を切る」となります。つまり、人と人をつないでいた絆を断ち切り、関係を終わらせることを意味しているのです。
「Cut ties」の起源と由来
「Cut ties」という表現の起源は、実は船乗りの言葉に由来すると言われています。昔、船が港から出航する際、船と陸地をつないでいたロープ(tie)を切る(cut)ことで、完全に出航したことを示していました。
このような実際の行為から、比喩的な表現として「Cut ties」が「関係を断つ」「縁を切る」という意味で使われるようになったと考えられています。物理的なつながりを断つ行為が、人間関係における心理的なつながりを断つことに例えられるようになったのです。
「Cut ties」の使用場面と実例
「Cut ties」は様々な状況で使われますが、特に対人関係において「関係を断つ」という意味で使われることが多いです。具体的にどのような場面で使われるのか見ていきましょう。
人間関係で「Cut ties」を使う場合
人間関係では、特に以下のような場面で「Cut ties」が使われます。
- 友人関係:価値観の違いや言い争いなどによって、友人関係を終わらせる場合
- 恋愛関係:恋人との関係を解消する場合
- 家族関係:家族と絶縁する場合
例えば、長年の友人が突然裏切り行為をしたり、常に否定的な言動でストレスを与え続けたりする「有害な友人(toxic friend)」との関係を断つ際にこの表現が使われます。
ビジネスシーンでの「Cut ties」の使い方
ビジネスの世界でも「Cut ties」はよく使われる表現です。企業間の取引関係や協力関係を終了する場合などに使われます。例えば、
- 取引先との契約を解除する場合
- ビジネスパートナーとの協力関係を終了する場合
- 会社と従業員が雇用関係を終了する場合
ビジネスにおいても、倫理的な問題や信頼関係の破綻などが理由で「Cut ties」が選択されることがあります。
「Cut ties」を使った例文
ここでは「Cut ties」を使った具体的な例文をいくつか紹介します。状況別に見ていきましょう。
友人関係での例文
例文
- After years of one-sided friendship, I decided to cut ties with him.(一方的な友情関係が何年も続いた後、私は彼との関係を断つことにしました)
- She had to cut ties with her negative friends to improve her mental health.(彼女は精神的健康を改善するために、ネガティブな友人たちとの関係を断たなければなりませんでした)
家族関係での例文
例文
- He cut ties with his family and moved to another country.(彼は家族と縁を切り、別の国に引っ越しました)
- Many people are afraid to cut ties with toxic family members because of social pressure.(多くの人は社会的圧力のため、有害な家族との関係を断つことを恐れています)
恋愛関係での例文
例文
- After discovering his affair, she immediately cut ties with him.(彼の浮気を発見した後、彼女は即座に彼との関係を断ちました)
- Sometimes it’s better to cut ties than to stay in an unhealthy relationship.(不健全な関係を続けるよりも、関係を断つ方が良い場合もあります)
ビジネスでの例文
例文
- The company cut ties with the supplier after a series of quality issues.(一連の品質問題の後、その会社はサプライヤーとの関係を断ちました)
- Many brands cut ties with the celebrity after the scandal.(スキャンダルの後、多くのブランドがその有名人との関係を断ちました)
「Cut ties」の類義表現と違い
「Cut ties」以外にも、関係を終わらせることを表す表現はいくつかあります。それぞれの違いを見ていきましょう。
break upとの違い
「break up」は主に恋愛関係を終わらせる場合に使われます。
例文
- They broke up after a year of dating.(彼らは1年間の交際の末、別れました)
「Cut ties」が幅広い関係に使えるのに対し、「break up」は主に恋愛関係に限定されます。
end a relationshipとの違い
「end a relationship」は「関係を終わらせる」という意味で、様々な関係に使えます。
例文
- They decided to end their relationship after months of fighting.(彼らは数か月の口論の末、関係を終わらせることにしました)
「Cut ties」が比較的強い表現であるのに対し、「end a relationship」はより一般的で穏やかな表現です。
burn bridgesとの違い
「burn bridges」(橋を燃やす)は「Cut ties」よりもさらに強い表現で、関係を修復不可能なほど破壊することを意味します。
例文
- Be careful not to burn bridges when you leave the company.(会社を辞める際に、関係を完全に破壊しないよう注意してください)
「Cut ties」が関係を断つことを意味するのに対し、「burn bridges」は将来的にも関係を修復できないほど状況を悪化させることを強調しています。
「Cut ties」を使う際の注意点
「Cut ties」は比較的強い表現なので、使う際には注意が必要です。以下のポイントに気をつけましょう。
- 目上の人や親しい間柄ではない人に対して使うのは避けましょう。失礼な印象を与える可能性があります。
- ビジネスの場では、特に公式な場面では「terminate our business relationship」(取引関係を終了する)などのより丁寧な表現を使うことが望ましいでしょう。
- 「Cut ties」は、一方的に関係を断つ場合だけでなく、双方合意の上で関係を終わらせる場合にも使えます。
- 文脈によっては、「Cut ties with」(〜との関係を断つ)という形で使われることが多いです。
「Cut ties」に関するよくある質問
- 「Cut ties」と「Cut the ties」の違いは何ですか?
-
基本的に「Cut ties」が一般的な表現で、「the」を入れることはあまりありません。意味は同じですが、慣用的には「Cut ties with」の形で使われることが多いです。
- 「Cut ties」は丁寧な表現ですか?
-
「Cut ties」はやや強い表現で、完全に関係を絶つことを意味します。より丁寧な表現としては「end our relationship」や「part ways」などがあります。
- 「Cut ties」は永久に関係を断つことを意味しますか?
-
必ずしも永久に関係を断つことを意味するわけではありませんが、一般的にはかなり長期間または永久に関係を断つことを示唆します。一時的に距離を置く場合は「take a break」や「take some space」などの表現がより適切です。
- 「Cut ties」はビジネスでも使えますか?
-
はい、ビジネスでも使用できますが、公式な場面では「terminate our partnership」「end our business relationship」などのより丁寧で明確な表現が好まれることもあります。
まとめ

「Cut ties」についての重要なポイントをまとめます。
- 「Cut ties」は「関係を断つ」「縁を切る」「絶縁する」という意味を持つ英語表現。
- 元々は船が出航する際に港とのロープを切ることに由来している。
- 友人関係、家族関係、恋愛関係、ビジネス関係など様々な状況で使える。
- 「Cut ties with someone」(誰かとの関係を断つ)という形で使われることが多い。
- 類似表現には「break up」「end a relationship」「burn bridges」などがある。
- 比較的強い表現なので、使用する際は状況や相手に配慮する必要がある。
- ビジネスの公式な場面では、より丁寧な表現を選ぶことが望ましい。
「Cut ties」は英語の日常会話やビジネスシーンで役立つ表現です。相手との関係を断ちたい時、または関係が終わったことを表現したい時に適切に使えるようになりましょう。

