「day after day」という英語表現を聞いたことがありますか?映画やドラマ、歌詞などでよく使われるフレーズですが、正確な意味や使い方を理解している方は意外と少ないかもしれません。
この記事では、英語初学者の方でも理解できるように「day after day」の意味や使い方について詳しく解説します。また、「day by day」など類似した表現との違いも説明し、実用的な例文もたくさん紹介していきます。この記事を読めば、「day after day」を自信を持って使えるようになりますよ。
「day after day」の基本的な意味

「day after day」は直訳すると「日の後の日」となりますが、実際には「毎日毎日」「来る日も来る日も」「連日」という意味で使われる表現です。この表現は、同じことや状況が連続して長く続くことを強調するために使われます。単に「every day(毎日)」と言うよりも、繰り返しの連続性や単調さをより強く印象づける効果があります。
特徴的なのは、「day after day」が単に時間の経過を表すだけでなく、その繰り返しに対する感情(特にうんざりした気持ちや退屈さ)を含むことが多い点です。例えば、「毎日同じルーティンをこなしている」という状況を表す場合によく使われます。
「day after day」の正しい使い方
「day after day」は副詞句として機能し、文の中での位置は比較的自由です。文の最初、途中、最後のどの位置にも置くことができます。使い方によって少しニュアンスが変わることもあるので、具体的な例を見ながら解説していきましょう。
文の最初に「day after day」を置く場合
「day after day」を文の最初に置くと、繰り返しの状況を特に強調する効果があります。この場合、コンマを付けて使うことが一般的です。
例文
- Day after day, he walks to school.(毎日毎日、彼は学校に歩いて行きます。)
- Day after day, she reads books in the library.(毎日毎日、彼女は図書館で本を読みます。)
- Day after day, it rains in this season.(この季節は毎日毎日雨が降ります。)
文の途中や最後に「day after day」を置く場合
文の途中や最後に「day after day」を置くと、動作や状態の繰り返しを補足的に説明する効果があります。
例文
- The students study English day after day.(生徒たちは毎日毎日英語を勉強します。)
- My mother cooks delicious meals day after day.(私の母は毎日毎日おいしい食事を作ります。)
- I see the same people on the train day after day.(私は毎日毎日電車で同じ人たちを見かけます。)
「day after day」と類似表現の違い
英語には「day after day」と似た意味を持つ表現がいくつかあります。それぞれ微妙にニュアンスが異なるので、使い分けができるようになると英語表現の幅が広がります。
「day after day」と「day by day」の違い
最もよく混同されるのが「day by day」と「day after day」です。どちらも「毎日」という意味を持ちますが、その使い方とニュアンスは大きく異なります。
- 「day after day」:同じことが繰り返される状況や単調さを強調します。変化がないことや、同じ状態が続くことを表します。しばしばネガティブなニュアンスを持ちます。
- 「day by day」:日々の変化や進展を強調します。少しずつ状況が変わっていく様子や改善を表します。一般的にポジティブなニュアンスを持つことが多いです。
例文
- He does the same boring job day after day.(彼は毎日毎日同じつまらない仕事をしています。)【変化なし、単調さの強調】
- Her English is improving day by day.(彼女の英語は日に日に上達しています。)【変化・進展の強調】
- Day after day, the weather stays cloudy.(毎日毎日、天気は曇ったままです。)【変化なし】
- Day by day, the flowers grow taller.(日に日に、花は高く成長しています。)【変化あり】
「day after day」と「every day」の違い
「every day」も「毎日」という意味ですが、「day after day」よりも中立的で、単に頻度を表します。
- 「day after day」:連続性や繰り返しを強調し、時には単調さや疲れを含意します。
- 「every day」:単に頻度を表し、感情的なニュアンスはあまりありません。
例文
- I go to school every day.(私は毎日学校に行きます。)【単なる事実】
- I go to school day after day, even when I’m tired.(疲れていても、私は毎日毎日学校に行きます。)【繰り返しの強調、場合によっては大変さや単調さのニュアンス】
その他の関連表現
「day after day」に関連する表現としては、以下のようなものがあります。
例文
- night after night(夜ごとに、毎晩)
例:He couldn’t sleep night after night.(彼は毎晩毎晩眠れませんでした。) - week after week(週ごとに、毎週)
例:Week after week, they practiced for the concert.(毎週毎週、彼らはコンサートのために練習しました。) - year after year(年ごとに、毎年)
例:Year after year, the town holds this festival.(毎年毎年、この町はこの祭りを開催します。) - day in and day out(絶え間なく毎日、昼も夜も)
例:She works hard day in and day out.(彼女は昼も夜も懸命に働いています。)
「day after day」を使った実用的な例文
「day after day」の理解を深めるために、様々な状況での実用的な例文を見ていきましょう。すべて中学英語レベルの単語と文法で作成しています。
日常生活での例文
例文
- I eat breakfast at 7:00 day after day.(私は毎日毎日7時に朝食を食べます。)
- My dog waits for me at the door day after day.(私の犬は毎日毎日ドアで私を待っています。)
- Day after day, I take the same train to work.(毎日毎日、私は同じ電車で通勤します。)
- She watches TV day after day instead of studying.(彼女は勉強する代わりに、毎日毎日テレビを見ています。)
- The baby cries at night day after day.(赤ちゃんは毎日毎日夜に泣きます。)
学校生活での例文
例文
- Students come to school day after day.(生徒たちは毎日毎日学校に来ます。)
- Day after day, we have English class first period.(毎日毎日、私たちは1時間目に英語の授業があります。)
- The teacher gives us homework day after day.(先生は毎日毎日宿題を出します。)
- We eat lunch in the same classroom day after day.(私たちは毎日毎日同じ教室で昼食を食べます。)
- Day after day, the students clean their classroom.(毎日毎日、生徒たちは教室を掃除します。)
感情表現での例文
例文
- I’m tired of eating the same food day after day.(毎日毎日同じ食べ物を食べることにうんざりしています。)
- Day after day, she waits for his call.(毎日毎日、彼女は彼からの電話を待っています。)
- He feels lonely sitting alone day after day.(彼は毎日毎日一人で座って寂しさを感じています。)
- Day after day, I dream of traveling abroad.(毎日毎日、私は海外旅行を夢見ています。)
- The routine becomes boring day after day.(そのルーティンは毎日毎日退屈になってきます。)
天気や季節に関する例文
例文
- It snows day after day in winter.(冬には毎日毎日雪が降ります。)
- Day after day, the summer heat continues.(毎日毎日、夏の暑さが続きます。)
- The rain falls day after day during the rainy season.(梅雨の間は毎日毎日雨が降り続きます。)
- Day after day, we see beautiful sunsets.(毎日毎日、私たちは美しい夕日を見ます。)
- The cold wind blows day after day.(毎日毎日冷たい風が吹きます。)
「day after day」の発音とリスニングのコツ
「day after day」の発音は「デイ・アフター・デイ」となります。日本語の発音と異なる点として、以下の点に注意しましょう。
- 「day」の「ay」は日本語の「エイ」よりも短く、「エイ」と「エー」の中間のような音になります。
- 「after」の「r」は日本語にない音です。舌の先を上あごに近づけますが、触れないようにします。
- リズムとしては、「DAY af-ter DAY」と、最初と最後の「day」にアクセントがおかれます。
リスニングのコツとしては、「day after day」が一つのフレーズとして発音されることが多いため、3つの単語が連続して聞こえてきます。特に会話では、「day-af-ter-day」がつながって聞こえることがあります。
練習として、この表現が使われている英語の歌や映画のセリフを聞いてみるのも効果的です。繰り返し聞くことで、自然な発音とリズムが身につきます。
「day after day」を使いこなすためのポイント
「day after day」をより自然に使いこなすためのポイントをいくつか紹介します。
適切な場面で使う
「day after day」は単に「毎日」と言いたいときよりも、同じことの繰り返しや連続性を強調したいときに使います。特に以下のような状況で効果的です。
- ルーティンを強調したいとき
- 単調さや退屈さを表現したいとき
- 何かが変わらず続いていることを伝えたいとき
- 努力や忍耐の継続を表したいとき
類似表現との使い分け
状況に応じて類似表現と使い分けましょう。
- 変化や進展を強調したい → 「day by day」
- 単に頻度を表したい → 「every day」
- 連続性や繰り返しを強調したい → 「day after day」
- 昼夜問わない継続を表したい → 「day in and day out」
文のバリエーションを増やす
「day after day」を使う際に、文のバリエーションを増やすことで表現力が豊かになります。
- 文頭に置く:Day after day, I practice the piano.(毎日毎日、私はピアノを練習します。)
- 文末に置く:I practice the piano day after day.(私は毎日毎日ピアノを練習します。)
- 動詞を変える:Day after day passes with the same routine.(毎日毎日が同じルーティンで過ぎていきます。)
- 形容詞を加える:The endless days pass day after day.(終わりのない日々が毎日毎日過ぎていきます。)
「day after day」と関連する慣用表現
「day after day」に関連する慣用表現もいくつかあります。これらを知っておくと、英語表現がさらに豊かになります。
「take each day as it comes」
「その日その日を生きる」という意味で、将来のことをあまり心配せず、今日一日を大切にする考え方を表します。
例文
- After his illness, he learned to take each day as it comes.(病気の後、彼はその日その日を大切に生きることを学びました。)
「one day at a time」
「一日一日を」という意味で、「take each day as it comes」と似た意味を持ちます。特に困難な状況で、一度に全てを解決しようとするのではなく、一日ずつ対処していくという考え方を表します。
例文
- When recovering from a difficult situation, it’s best to take things one day at a time.(困難な状況から回復するときは、物事を一日一日進めていくのが一番です。)
「call it a day」
「今日はもう終わりにする」という意味で、仕事や活動を終える時に使います。
例文
- We’ve been studying for four hours. Let’s call it a day.(私たちは4時間勉強してきました。今日はこれで終わりにしましょう。)
「day after day」に関するよくある質問
- 「day after day」と「day by day」はどう違いますか?
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「day after day」は同じことが繰り返される状況や単調さを強調し、変化がないことを表します。一方、「day by day」は日々の変化や進展を強調し、状況が徐々に変わっていく様子を表します。例えば、「He does the same job day after day」(彼は毎日毎日同じ仕事をしています)は変化のなさを、「Her skills improve day by day」(彼女の技術は日に日に向上しています)は変化や進展を表しています。
- 「day after day」は必ずネガティブな意味を持ちますか?
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必ずしもネガティブな意味を持つわけではありませんが、単調さや繰り返しを強調するため、しばしばうんざりした感情や退屈さを含意することがあります。ただし、「She practiced piano day after day until she mastered it」(彼女は習得するまで毎日毎日ピアノを練習しました)のように、努力や忍耐の継続を肯定的に表現する場合もあります。
- 「every day」ではなく「day after day」を使うべき状況はどんな時ですか?
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単に「毎日」という頻度を客観的に伝えたい場合は「every day」を使いますが、その繰り返しの連続性を強調したい場合や、同じことが続くことに対する感情(うんざり、退屈、または粘り強さ)を含めたい場合は「day after day」を使うと効果的です。
- 「day after day」は文のどの位置に置くのが自然ですか?
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「day after day」は文頭、文中、文末のどの位置にも置くことができます。文頭に置く場合はコンマを付けて「Day after day, …」とすることが一般的です。強調したい場合は文頭に、補足的に説明したい場合は文末に置くことが多いです。
- 「day after day」の類似表現は他にありますか?
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はい、「night after night(毎晩毎晩)」「week after week(毎週毎週)」「year after year(毎年毎年)」など、時間の単位を変えた類似表現があります。また、「day in and day out(昼も夜も絶え間なく)」も似た意味を持ちます。
まとめ

この記事では「day after day」の意味と使い方について詳しく解説しました。ポイントをまとめると以下のようになります。
- 「day after day」は「毎日毎日」「来る日も来る日も」「連日」という意味を持つ表現です。
- 同じことが繰り返される状況や単調さを強調するために使われます。
- 文の最初、途中、最後のどの位置にも置くことができます。
- 「day by day」は変化や進展を表すのに対し、「day after day」は変化のなさや繰り返しを表します。
- 「every day」は単に頻度を表すのに対し、「day after day」は連続性を強調します。
- 類似表現として「night after night」「week after week」「day in and day out」などがあります。
- 「day after day」は必ずしもネガティブではありませんが、しばしば単調さやうんざりした感情を含意します。
- 発音は「デイ・アフター・デイ」で、最初と最後の「day」にアクセントが置かれます。
- 英語の日常会話や文章で広く使われており、マスターしておくと表現の幅が広がります。
「day after day」は英語の豊かな表現の一つです。この記事で紹介した知識を活かして、適切な場面で自信を持って使ってみてください。繰り返しや連続性を強調したい時には、「every day」よりも「day after day」を選ぶことで、より深い意味やニュアンスを伝えることができます。
英語学習は一日で完成するものではなく、毎日毎日(day after day)続けることで少しずつ(day by day)上達していくものです。この表現を正しく使いこなせるようになることで、あなたの英語表現がさらに豊かになることを願っています。