「Down in the dumps」は英語のイディオム(慣用句)で、「落ち込んでいる」「憂鬱な気分である」「気分が沈んでいる」という意味を表します。日常会話でよく使われるカジュアルな表現で、一時的な気分の落ち込みを表現するのに適しています。
この記事では、英語初学者の方に向けて、この表現の意味や使い方を例文とともにわかりやすく解説していきます。
「Down in the dumps」の基本的な意味

「Down in the dumps」は、悲しい気持ちや落ち込んだ状態を表す口語表現です。直訳すると「ゴミ捨て場で落ち込んでいる」となりますが、実際には単に「気分が沈んでいる」「憂鬱である」という意味で使われます。
一時的な落ち込みから、数日間続く憂鬱な気分まで、さまざまな程度の気分の落ち込みを表現できます。
「dumps」の語源と歴史
「dumps」という単語は、16世紀頃から「憂鬱」や「落胆」を意味する言葉として使われていました。当時は「dump」が「悲しみ」や「憂鬱」を意味し、複数形の「dumps」が「憂鬱な状態」を表していました。
その後、時代とともに「down in the dumps」というイディオムとして定着し、現代でも広く使われています。
現代での使われ方
現代の英語では、「Down in the dumps」は主に日常会話やカジュアルな文脈で使われます。ビジネスなどの公式な場面よりも、友人との会話や日記などで使うことが多い表現です。
誰かの気分が落ち込んでいることに気づいたときや、自分の気分が優れないことを伝えたいときに使われます。
「Down in the dumps」の一般的な使い方
このイディオムは、主に「be down in the dumps」(〜は落ち込んでいる)という形で使われます。「feel down in the dumps」(落ち込んだ気分を感じる)という形も一般的です。
通常、一時的な感情状態を表すため、現在形または現在進行形で使われることが多いです。
会話での使用例
友人や家族との会話で、自分や相手の気分が優れないことに触れる際によく使われます。
例えば、友達が元気がないように見えるとき、「You seem down in the dumps today. Is everything okay?」(今日は落ち込んでるみたいだね。大丈夫?)と声をかけることができます。
文脈に応じた表現の変化
このイディオムは、状況によって少し形を変えて使うこともあります。例えば、「She’s been down in the dumps since her dog died」(犬が死んで以来、彼女は落ち込んでいる)のように、原因を「since」で示すことも可能です。
また、「I was really down in the dumps yesterday, but I feel better today」(昨日はすごく落ち込んでいたけど、今日は気分がいい)のように、過去の状態を表すこともできます。
「Down in the dumps」を使った簡単な例文
ここでは、中学生レベルの英語で「Down in the dumps」を使った例文をご紹介します。
基本的な文法と語彙を使った例文なので、初学者の方も理解しやすいでしょう。
日常会話で使える例文
例文
- I am down in the dumps today.(今日は気分が落ち込んでいます。)
- My friend looks down in the dumps.(友達は落ち込んでいるように見えます。)
- Are you down in the dumps? Let’s go for a walk.(落ち込んでる?散歩に行こうよ。)
- She has been down in the dumps all week.(彼女は一週間ずっと落ち込んでいます。)
- When I feel down in the dumps, I listen to music.(落ち込んだ気分のとき、私は音楽を聴きます。)
状況別の例文
例文
- After failing the test, Tom was down in the dumps.(テストに失敗した後、トムは落ち込んでいました。)
- My sister is down in the dumps because her friend moved away.(友達が引っ越してしまったので、妹は落ち込んでいます。)
- The rainy weather makes me feel down in the dumps.(雨の天気は私を落ち込んだ気分にさせます。)
- Don’t stay down in the dumps for too long.(あまり長く落ち込んだままでいないでください。)
- We all feel down in the dumps sometimes.(私たちは皆、時々落ち込むことがあります。)
「Down in the dumps」と類似表現の比較
英語には「落ち込んでいる」ことを表す表現がいくつかあります。それぞれニュアンスや使い方が少しずつ異なるので、状況に応じて使い分けると良いでしょう。
「feeling blue」との違い
「feeling blue」(ブルーな気分)も「落ち込んでいる」という意味のイディオムです。「Down in the dumps」に比べると少し軽めの落ち込みを表すことが多く、一時的な悲しみや憂鬱さを表現します。
例文
- I’m feeling a bit blue today.(今日はちょっと憂鬱な気分だ)
「in low spirits」との違い
「in low spirits」(気分が沈んでいる)は、「Down in the dumps」よりも少しフォーマルな表現です。公式な場面や文章でも使えます。
例文
- He has been in low spirits since he lost his job.(仕事を失って以来、彼は元気がない)
「feeling down」との違い
「feeling down」は最もシンプルで一般的な表現です。「Down in the dumps」ほど強い表現ではなく、軽い落ち込みを表すのに適しています。
例文
- I’m feeling a little down today.(今日はちょっと気分が沈んでいる)
「Down in the dumps」に関するよくある質問
- 「Down in the dumps」は正式な場面でも使えますか?
-
この表現はカジュアルな表現なので、ビジネスの場や公式な文書ではあまり適切ではありません。友人との会話や日常的な状況で使うのが最適です。公式な場面では「feeling depressed」「experiencing low mood」などのより正式な表現を使うとよいでしょう。
- 「Down in the dumps」の由来は何ですか?
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この表現の正確な由来は明確ではありませんが、16世紀頃から「dump」という単語が「憂鬱」や「落胆」を意味する言葉として使われていたことが関係しています。「ゴミ捨て場(dump)」の暗いイメージと気分の落ち込みを関連付けたという説もあります。
- 「Down in the dumps」は深刻な鬱状態を表しますか?
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通常、この表現は一時的な気分の落ち込みを表し、医学的な鬱病(うつびょう)を意味するものではありません。深刻な心の状態を表す場合は、「clinically depressed」や「suffering from depression」などの表現が使われます。
- 子供でも「Down in the dumps」を使いますか?
-
はい、この表現は子供でも使用できる比較的シンプルな表現です。特に英語圏の子供たちは、自分の気分が落ち込んでいることを表現するためにこのイディオムを使うことがあります。
まとめ

「Down in the dumps」についての主なポイントをまとめると、
- 「Down in the dumps」は「落ち込んでいる」「憂鬱な気分である」という意味のカジュアルな英語表現である
- 主に日常会話で使われ、一時的な気分の落ち込みを表現するのに適している
- 「be down in the dumps」または「feel down in the dumps」の形で使われることが多い
- 16世紀頃から使われており、「dumps」という単語が「憂鬱」や「落胆」を意味していたことに由来する
- 類似表現には「feeling blue」「in low spirits」「feeling down」などがあり、状況に応じて使い分けると良い
- フォーマルな場面よりも、友人や家族との会話など、カジュアルな状況で使うのが適切である
- 中学英語レベルでも十分に使える表現で、シンプルな文の中で活用できる
英語の勉強を始めたばかりの方でも、このような日常的なイディオムを覚えておくと、自然な英会話ができるようになります。ぜひ「Down in the dumps」を実際の会話の中で使ってみてください。