英語には日常会話でよく使われる様々なイディオム(慣用句)があります。「Drive someone up the wall」もその一つで、ネイティブスピーカーが感情を表現する際によく使う表現です。このイディオムは字面から意味を想像するのが難しいかもしれませんが、実は私たちの日常生活でも感じる感情を表現しています。
本記事では、「Drive someone up the wall」の意味や使い方について、英語初学者にも分かりやすく解説します。基本的な使い方から実際の会話での応用まで、具体的な例文を交えながら詳しく説明していきます。
「Drive someone up the wall」の基本的な意味

「Drive someone up the wall」は直訳すると「誰かを壁に沿って追い立てる」という意味になりますが、実際には「誰かをイライラさせる」「誰かを非常に苛立たせる」という意味で使われます。誰かや何かがあまりにも煩わしくて、壁を登りたくなるほど我慢できない状態を表現するイディオムです。日本語では「(人を)イライラさせる」「カチンとくる」「頭にくる」などに相当します。
このイディオムは、誰かの行動や状況によって強い苛立ちや不満を感じている時に使用します。特に、繰り返し行われる迷惑な行為や、長時間続く不快な状況に対して使われることが多いです。
例えば、隣の人が授業中ずっと足を揺すっていて集中できない時や、兄弟が同じ質問を何度も繰り返して疲れてしまった時などに、この表現を使うことができます。
「Drive someone up the wall」の正しい使い方
この表現を正しく使うためには、いくつかの文法的なポイントを押さえておく必要があります。
主語と目的語の関係
「Drive someone up the wall」の「someone」の部分には、イライラさせられる人(目的語)が入ります。主語は人だけでなく、物事や状況も可能です。
例文
- My little brother drives me up the wall when he plays loud music.(弟がうるさい音楽をかけると、私はイライラします。)
- The constant noise from construction drives the neighbors up the wall.(絶え間ない工事の騒音は、近所の人たちをイライラさせます。)
時制による変化
このイディオムは様々な時制で使うことができます。現在形、過去形、未来形、現在完了形など状況に応じて使い分けましょう。
例文
- The baby cried all night and drove his parents up the wall.(赤ちゃんは一晩中泣き続けて、両親をイライラさせました。)
- If you keep talking during the movie, you will drive everyone up the wall.(映画の間中話し続けると、みんなをイライラさせることになりますよ。)
カジュアルな表現であることを理解する
このイディオムはフォーマルな場面よりも、友人や家族との会話など、カジュアルな状況で使われることが多いです。ビジネスの文書やフォーマルなスピーチでは、より丁寧な表現を選ぶことをお勧めします。
「Drive someone up the wall」の実用的な例文
実際の会話の中でどのように使われるのか、いくつかの例文を見てみましょう。
日常生活での使用例
例文
- My sister always borrows my things without asking. It drives me up the wall.(姉はいつも私の物を許可なく借ります。それは私をイライラさせます。)
- The dog barks all day and drives the whole family up the wall.(その犬は一日中吠えて、家族全員をイライラさせます。)
- Waiting in long lines drives me up the wall.(長い列に並ぶことは私をイライラさせます。)
学校生活での使用例
例文
- The teacher drives students up the wall with surprise tests.(先生は抜き打ちテストで生徒たちをイライラさせます。)
- My classmate taps his pencil during tests and it drives everyone up the wall.(クラスメイトはテスト中に鉛筆でトントン叩き、みんなをイライラさせます。)
- When I cannot solve math problems, it drives me up the wall.(数学の問題が解けないとき、私はイライラします。)
友人関係での使用例
例文
- My friend is always late, and it drives me up the wall.(友達はいつも遅刻して、私をイライラさせます。)
- He drives me up the wall when he does not answer my messages.(彼がメッセージに返事をくれないとき、私はイライラします。)
- Tom talks during movies and drives his friends up the wall.(トムは映画の最中に話し、友達をイライラさせます。)
「Drive someone up the wall」の類似表現
「Drive someone up the wall」と似た意味を持つ他の英語表現もいくつか紹介します。状況や相手に応じて使い分けることで、より豊かな英語表現が可能になります。
「Get on someone’s nerves」
「Get on someone’s nerves」も「誰かをイライラさせる」という意味で使われます。しかし、こちらはより長期間にわたる不快感を表現することが多いです。
例文
- Her constant complaining gets on my nerves.(彼女の絶え間ない文句は私の神経を逆なでします。)
「Make someone crazy」
より簡単な表現として「Make someone crazy」があります。これは「誰かを狂わせる」という直訳ですが、「とても苛立たせる」という意味で使われます。
例文
- The loud music makes me crazy.(うるさい音楽は私を狂わせます。)
「Annoy someone」
より直接的に「誰かを苛立たせる」という意味の動詞「annoy」を使った表現もあります。これはイディオムではなくシンプルな動詞表現です。
例文
- His behavior annoys me.(彼の行動は私をイライラさせます。)
「Drive someone up the wall」に関するよくある質問
ここでは、このイディオムについてよく寄せられる質問に答えていきます。
- どのような場面で使うのが適切ですか?
-
このイディオムは主に友人や家族など、親しい関係の中で使われることが多いです。上司や初対面の人など、フォーマルな関係では使わない方が無難です。特に、強い苛立ちを感じる日常的な状況で使われます。
- 「Drive someone up the wall」は失礼な表現ですか?
-
このイディオム自体は失礼な表現ではありません。ただし、相手の前で「You drive me up the wall」(あなたは私をイライラさせる)と直接言うのは、状況によっては失礼に当たる可能性があります。
- 子供でも使える表現ですか?
-
はい、このイディオムは子供も使える表現で、学校や家庭でよく使われます。ただし、子供がこの表現を使う場合は、ふざけた感じや冗談めかして使うことが多いかもしれません。
- 「Drive someone up the wall」の由来は何ですか?
-
このイディオムの正確な起源は不明ですが、とても苛立った状態を表現するために、壁をよじ登りたくなるほどという誇張した表現から来ていると考えられています。20世紀初頭から使われ始めた表現です。
まとめ

「Drive someone up the wall」は日常英会話でよく使われるイディオムで、誰かや何かに対する強い苛立ちや不満を表現する便利な表現です。この記事のポイントをまとめると、
- 「Drive someone up the wall」は「誰かをイライラさせる、非常に苛立たせる」という意味
- 主に日常会話やカジュアルな場面で使われる表現
- 主語には人だけでなく、物事や状況も入れることができる
- 様々な時制で使うことが可能
- 類似表現には「Get on someone’s nerves」「Make someone crazy」「Annoy someone」などがある
- フォーマルな場面では使用を避けた方が良い
- 子供から大人まで幅広い年齢層で使われる表現
この表現を覚えておくと、英語での感情表現の幅が広がります。日常会話の中で適切に使えるように、例文を参考にしながら練習してみてください。
イディオムをマスターすることで、より自然な英語表現が可能になります。

