「drop by」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では「立ち寄る」「ちょっと訪問する」「顔を出す」などと訳されます。
気軽な訪問や短時間の立ち寄りを表すフレーズとして、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われています。
この記事では「drop by」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「drop by」の基本的な意味
「drop by」の基本的な意味は「約束なしに人や場所を短時間訪問する」「立ち寄る」ということです。
特に予定していなかったり、事前の約束をせずに気軽に訪れたりする場合によく使われます。
「ちょっと寄る」というニュアンスが強く、長時間滞在することを前提としていない表現です。
例文
- I was in the neighborhood, so I decided to drop by your office.
(近くにいたので、あなたのオフィスに立ち寄ることにしました。) - Would it be okay if I drop by around 3 PM tomorrow?
(明日の午後3時頃に立ち寄っても大丈夫ですか?) - My friend dropped by unexpectedly while I was cooking dinner.
(夕食を作っている間に、友達が予告なしに立ち寄りました。)
「drop by」の文法パターン
「drop by」は様々な文法パターンで使うことができます。
主なパターンをいくつか見てみましょう。
drop by + 場所
特定の場所に立ち寄ることを表す場合のパターンです。
例文
- Let’s drop by the convenience store on the way home.
(帰り道にコンビニに立ち寄りましょう。) - I need to drop by the bank before it closes.
(閉まる前に銀行に立ち寄る必要があります。) - She often drops by the library after school.
(彼女はよく放課後に図書館に立ち寄ります。)
drop by + 人の家/オフィスなど
誰かの家やオフィスなどを訪問する場合のパターンです。
例文
- I’ll drop by your house to return the book I borrowed.
(借りた本を返すためにあなたの家に立ち寄ります。) - My sister drops by my apartment whenever she’s in town.
(姉は町にいるときはいつでも私のアパートに立ち寄ります。) - Could you drop by my office when you have a moment?
(時間があるときに私のオフィスに立ち寄っていただけますか?)
drop by + 前置詞(at, on など)
特定の時間や途中で立ち寄る場合のパターンです。
例文
- I’ll drop by at around 7 PM.
(午後7時頃に立ち寄ります。) - She dropped by on her way to the airport.
(彼女は空港へ行く途中に立ち寄りました。) - The delivery person promised to drop by in the morning.
(配達員は朝に立ち寄ると約束しました。)

「drop by」と類似表現の違い
「drop by」によく似た表現として「drop in」と「drop over」があります。
これらの違いについて見てみましょう。
「drop by」と「drop in」の違い
「drop by」と「drop in」はどちらも「立ち寄る」という意味で、多くの場合互換的に使えます。
しかし、微妙なニュアンスの違いがあります。
- 「drop by」:どこかに向かう途中にふらっと立ち寄る、比較的短時間の訪問というニュアンスが強い
- 「drop in」:やや長めの滞在や、目的地として訪問するニュアンスが強い
例文
- I’ll drop by the grocery store on my way home.
(帰り道にスーパーに立ち寄ります。)→途中で短く立ち寄る - Why don’t you drop in for coffee this weekend?
(今週末、コーヒーを飲みに来ませんか?)→目的を持った訪問
「drop by」と「drop over」の違い
「drop over」も同様の意味を持ちますが、使用頻度は「drop by」や「drop in」に比べてやや低いです。
「drop over」は特に家庭的な環境での訪問に使われることが多いです。
例文
- Feel free to drop over anytime you’re in the neighborhood.
(近くにいる時はいつでも気軽に立ち寄ってください。) - I thought I’d drop over and see how you’re doing.
(ちょっと立ち寄って、調子はどうか確認しようと思いました。)
様々な状況での「drop by」の使い方
友人や家族との会話
例文
- I was thinking of dropping by your place this evening. Are you free?
(今晩あなたの家に立ち寄ろうと思っています。時間ありますか?) - My parents drop by every Sunday for dinner.
(両親は毎週日曜日、夕食のために立ち寄ります。) - If you’re not busy, maybe I could drop by and we could watch that movie together.
(忙しくなければ、立ち寄って一緒にその映画を見れるかもしれません。)
ビジネスシーンでの使用
例文
- I’ll drop by your office later to discuss the proposal.
(後ほど提案について話し合うために、あなたのオフィスに立ち寄ります。) - The client mentioned he might drop by to see our new facilities.
(クライアントは新しい施設を見るために立ち寄るかもしれないと言っていました。) - Feel free to drop by my desk if you have any questions about the project.
(プロジェクトについて質問があれば、いつでも私のデスクに立ち寄ってください。)
お店や場所に立ち寄る場合
例文
- Let’s drop by that new café on our way to the movie theater.
(映画館に行く途中にその新しいカフェに立ち寄りましょう。) - I need to drop by the post office to mail this package.
(この小包を送るために郵便局に立ち寄る必要があります。) - We should drop by the supermarket to pick up some ingredients for dinner.
(夕食の材料をいくつか買うためにスーパーに立ち寄るべきです。)
「drop by」を含む便利な表現
「Feel free to drop by」(気軽に立ち寄ってください)
誰かを自分の家やオフィスに招待するときによく使われる表現です。
例文
- Feel free to drop by my office anytime you have questions.
(質問があればいつでも気軽に私のオフィスに立ち寄ってください。) - Feel free to drop by our new home when you’re in town.
(町にいるときは気軽に私たちの新居に立ち寄ってください。)
「Just dropped by to say hi」(ちょっと挨拶しに立ち寄りました)
特に目的がなく、ただ挨拶をするために立ち寄ったことを表現する時に使います。
例文
- I just dropped by to say hi and see how you’re doing.
(ちょっと挨拶をして、調子はどうか確認するために立ち寄りました。) - She dropped by to say hi before leaving for her vacation.
(休暇に出かける前に、彼女は挨拶するために立ち寄りました。)
「Drop by whenever you’re free」(暇なときに立ち寄ってください)
相手の都合に合わせて、いつでも訪問してもらってよいことを伝える表現です。
例文
- Drop by whenever you’re free this weekend.
(今週末、暇なときに立ち寄ってください。) - You can drop by whenever you’re in the neighborhood.
(近所にいるときはいつでも立ち寄ることができますよ。)
「drop by」を使う時の注意点
普通は短時間の訪問を意味する
「drop by」は通常、短時間の訪問を意味します。
長時間滞在するつもりであれば、「visit」や「come over」などの表現の方が適切かもしれません。
例文
- I’ll drop by for a quick coffee.
(短時間コーヒーを飲みに立ち寄ります。)→短時間 - I plan to visit you for the whole weekend.
(週末丸々あなたを訪問する予定です。)→長時間
カジュアルな表現
「drop by」はやや非公式でカジュアルな表現です。
フォーマルな状況では「visit」「call on」などの表現が適切な場合があります。
例文
- I might drop by your party if I finish work early.
(仕事が早く終われば、パーティーに立ち寄るかもしれません。)→カジュアル - The ambassador will visit the university next month.
(大使は来月大学を訪問する予定です。)→フォーマル
相手の都合を考慮する
「drop by」で誰かの家やオフィスに立ち寄る場合は、相手の都合を考慮することが大切です。
突然の訪問は迷惑になる可能性もあります。
例文
- Would it be okay if I drop by around 5 PM tomorrow?
(明日の午後5時頃に立ち寄っても大丈夫ですか?)→相手の都合を確認 - I’ll drop by sometime this week.
(今週中にいつか立ち寄ります。)→やや曖昧な表現
まとめ:「drop by」の使い方のポイント

「drop by」は英語で「立ち寄る」「ちょっと訪問する」という意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「約束なしに人や場所を短時間訪問する」「立ち寄る」です。
- 「drop by + 場所」「drop by + 人の家/オフィス」などの文法パターンがあります。
- 「drop in」「drop over」など類似した表現もありますが、微妙なニュアンスの違いがあります。
- 友人との会話、ビジネスシーン、お店への立ち寄りなど様々な状況で使えます。
- 「Feel free to drop by」「Just dropped by to say hi」など便利な表現があります。
- カジュアルな表現で、短時間の訪問を意味することが多いです。
- 相手の都合を考慮することが大切です。
「drop by」をマスターすることで、日常英会話やビジネス英語での表現の幅が広がります。
ぜひ積極的に使ってみてください。