英検は、英語学習の目標設定から進路選択まで活用できる検定で、5級から1級まで7つの段階に分かれ、それぞれの英語力を測定します。
中学初級レベルの5級から大学上級レベルの1級まで、各級には明確な特徴と対策ポイントがあります。そのため、自分のレベルに適した学習方法を選択することが合格への近道です。
この記事では、英検初学者の方でも理解できるよう、各級の難易度、出題形式、必要語彙数、効果的な学習方法を詳しく解説します。
また、級別の対策ポイントを比較しながら紹介します。さらに、よくある間違いとその対策方法、よくある質問についても取り上げ、英検合格に向けた実践的な情報をお届けします。
英検(実用英語技能検定)の基礎知識と各級の概要

英検(実用英語技能検定)は、公益財団法人日本英語検定協会が実施する国内最大級の英語検定試験です。
- 信頼性: 1963年の開始以来、累計1億人以上が受験しており、教育機関や企業で広く認知されています。
- 目的: 受験者の英語力を客観的に測定し、学習の進捗状況を確認するための指標として活用されます。
7段階の級とレベルの目安
英検は、英語力のレベルに応じて7段階に分かれています。
| 級 | レベルの目安 | 語彙数の目安 | 主な受験者層 |
| 英検5級 | 中学初級程度 | 約600語 | 小学生〜中学生 |
| 英検4級 | 中学中級程度 | – | 小学生〜中学生 |
| 英検3級 | 中学卒業程度 | – | 中学生 |
| 英検準2級 | 高校中級程度 | – | 高校生 |
| 英検2級 | 高校卒業程度 | – | 高校生 |
| 英検準1級 | 大学中級程度 | – | 大学生〜社会人 |
| 英検1級 | 大学上級程度 | 10,000〜15,000語 | 大学生〜社会人 |
試験形式:4技能の測定と二次試験
英検は、英語学習に必要な4技能を総合的に測定します。
- リーディング(読解)
- リスニング(聞き取り)
- ライティング(英作文)
- スピーキング(話す)
試験の構成(一次試験と二次試験)
- 一次試験
- リーディング・リスニング・ライティングを測定。合格者のみ二次試験に進めます。
- 二次試験(スピーキング)
- 3級以上: 面接形式で必須。
- 5級・4級: 録音形式で任意実施。
活用場面:入試・就職でのメリット
英検は、自身の英語力を証明する資格として、様々な場面で役立ちます。
- 大学入試
- 英検2級以上を取得することで、大学入試での優遇措置(出願資格、得点換算など)が期待できます。
- 就職・キャリア
- 企業での評価向上につながります。特に準1級以上は、留学や国際的な業務に必要な英語力の証明として高く評価されます。
英検5級・4級の特徴と効果的な対策ポイント
英検5級・4級は、英語学習の入門・基礎固めの段階に位置づけられています。
中学校で習う基礎的な英語力を測定する級であり、対策の鍵は「基本的な語彙と文法の習得」です。
各級のレベルと求められる力
| 級 | レベル目安 | 求められる語彙数 | 試験の難易度 |
| 5級 | 中学初級程度 | 約600語 | 基礎的な単語知識があれば解答可能な問題が多い |
| 4級 | 中学中級程度 | 約1,300語 | 5級の内容に加えて、実践的な英語理解力(長文読解)が求められる |
試験内容の概要
- リーディング(読解)
- 5級: 短文の語句空所補充、文の語句整序が中心。
- 4級: 5級の内容に加え、身近な話題を中心とした長文の内容一致問題が追加されます。難易度は中学校の教科書レベルです。
- リスニング(聞取)
- 共通: 会話と短文を聞いて回答を選ぶ形式。比較的ゆっくりとした音声で出題されるため、基本的な聞き取り能力で対応可能です。
合格のための戦略と対策のポイント
英検5級・4級は合格点が比較的低く設定されており(5級:満点850点中419点、4級:満点1,000点中622点)、約6割の正答率で合格が可能です。
完璧を目指さずに、確実に得点できる問題を増やす戦略が効果的です。
語彙・単語学習(最重要)
- 最優先事項
- 特に5級は「単語学習9割・リスニング対策1割」で十分な効果が出ると言われるほど、単語力が合否を分けます。
- 学習法
- 単語帳だけでなく、例文と一緒に覚えることで記憶への定着を促しましょう。
文法学習
- 学習範囲
- 中学1〜2年生で習う基礎的な内容に重点を置きます。
- 重点項目
- be動詞と一般動詞の使い分け
- 現在形、過去形、未来形の基本的な時制
- 疑問文・否定文の作り方
リスニング対策
- 慣れる
- 英語の音に慣れることが重要です。教科書付属CDや英検公式アプリなどを活用し、毎日少しずつでも英語を聞く習慣をつけましょう。
- 音読
- 声に出して読む音読練習は、正しい発音を身につけながらリスニング力向上にもつながる効果的な方法です。
過去問演習
- 目的: 試験形式に慣れること。
- 実行: 時間を意識しながら繰り返し解きましょう。
英検3級の特徴と合格のための対策ポイント
英検3級は、中学卒業程度のレベルに設定されており、高校入試レベルの英語力を証明できる重要な級です。
この級から二次試験(面接)が加わるため、これまでの級とは異なる総合的な対策が必要です。
3級のレベルと試験構成の大きな変化
| 項目 | 概要 | 対策のポイント |
| レベル | 中学卒業程度 | 高校入試レベルの英語力を証明 |
| 語彙数 | 約2,100語 | 4級(約1,300語)から大幅増。中学3年間で習う重要な語彙の定着が必須。 |
| 文法 | 中学3年間で習う内容すべて | 現在完了形、関係代名詞などの複雑な文法事項が問われる。 |
| 二次試験 | 個人面接形式で実施 | スピーキング力が合否に直結。ライティングと同時に対策が必要。 |
一次試験(筆記・リスニング)対策
リーディングの対策
- 出題内容
- 短文の語句空所補充、会話文の文空所補充、長文の内容一致選択問題。
- 語彙・熟語の強化
- 語彙レベルが高くなり、「come up with(思いつく)」のような句動詞(熟語)の知識も増加します。
- 単語帳だけでなく、長文読解の中で出会った未知語もセットで覚えるのが効果的です。
- 文法の復習
- 中学3年間の文法を体系的に復習しましょう。
- 特に現在完了形、関係代名詞、不定詞・動名詞の使い分けなど、頻出項目を重点的に学習します。
- 過去問で弱点分野を特定し、集中的に対策することが合格への近道です。
ライティング(英作文)の対策
- 出題形式
- 初めての英作文問題。25〜35語程度の短文で、与えられた質問(例: “Where do you like to go shopping?”)に対し、自分の意見や経験とその理由を表現します。
- 対策のポイント
- 基本的な文構造(主語・動詞・目的語の関係)と適切な時制で文章を書く練習を繰り返す。
- 接続詞(because, so, but など)を使って文章同士をつなげる技術を身につける。
二次試験(面接)対策
二次試験は約5分間の個人面接です。
発音の正確さだけでなく、コミュニケーションへの積極的な姿勢(アティチュード)も評価されます。
| 順序 | 内容 | 対策のポイント |
| 1. | 問題カードの英文音読 | 正しい発音とイントネーションで流暢に読めるよう、毎日の音読練習を欠かさない。 |
| 2. | 音読内容についての質問 | 英文の内容を理解しているか問われる。 |
| 3. | イラストを見て答える質問 | イラストの状況を的確に表現する練習。 |
| 4. | 受験者自身の意見・経験を問う質問 | 想定質問に対し、英語で即座に答える練習を積む。 |
英検3級は、筆記と面接のバランスの取れた対策が必要です。
英検準2級・2級の特徴と対策:大学入試・就職に活きる英語力
英検準2級・2級は高校レベルの英語力を測定する級であり、大学入試や就職活動で評価される重要な資格です。
日常会話を超えた、社会性のあるテーマに対応できる英語運用能力が求められます。
各級のレベルと求められる力
| 級 | レベル目安 | 求められる語彙数 | 特徴的なテーマ |
| 準2級 | 高校中級程度 | 約3,600語 | 日常生活に必要な語彙中心 |
| 2級 | 高校卒業程度 | 約5,100語 | 医療・環境・科学技術など、社会性の高い専門的な語彙が増加 |
語彙力・リーディング対策(一次試験)
語彙の大幅な強化
- 学習量
- 準2級で約1,500語、2級でさらに約1,500語の新しい語彙習得が必要です。
- 質の向上
- 2級では “adopt”(採用する)、”convert”(転換する)など、日常会話では使用頻度の低い社会性の高い語彙が出題されます。
- 効果的な学習法
- テーマ別(医療、環境、科学など)に語彙を整理して覚える。
- 類義語や反義語を合わせて覚えることで、定着率を高める。
長文読解の対策
- 多様な英文に触れる
- 新聞記事、科学雑誌、エッセイなど、多様なジャンル・文体の英文に触れて慣れておくことが重要です。
- 論理的な読解
- 2級では長文の内容が複雑化し、論理的思考力や背景知識が必要な問題が増加します。
- パラグラフリーディングの技術を身につけ、文章の構造(主張と根拠など)を把握しながら読む練習をしましょう。
ライティング対策:論理的な意見表明能力
| 級 | 語数目安 | テーマ |
| 準2級 | 50〜60語 | 個人的な経験や意見が中心 |
| 2級 | 80〜100語 | 社会的なテーマについて論理的に意見を述べる能力が必要 |
- 文章構成
- 序論・本論・結論の三部構成を意識し、論理的な流れを作る。
- 説得力
- 理由や具体例を含めて説得力のある文章を書く技術を磨く。
- 【2級 2024年度〜】要約問題対策
- 原文の要点を正確に把握する練習。
- 60〜70語程度で、自分の言葉で簡潔に表現する能力が求められます。
リスニング対策:一度で聞き取る能力
- 最大の変化
- 3級までは2回読み上げられた音声が、準2級からは1回のみになります。
- 必要な能力
- 一度の聞き取りで正確に内容を理解する能力が必須。
- 対策
- 音声が流れる前に、選択肢を素早く確認し、内容を予測する技術を習得する。
- 会話の内容が、ビジネスや学校生活などの具体的な場面設定になるため、様々なシチュエーションの音源を聞く。
英検準2級・2級の合格は、語彙力と論理的な文章構成力(ライティング)が鍵となります。
英検準1級・1級の特徴と対策:最高峰の英語力を目指す
英検準1級・1級は、高度な英語運用能力を証明する級であり、その難易度は大学中級〜上級レベルに相当します。
膨大な語彙力と論理的な思考力、そして社会的なテーマに対する深い洞察力が求められます。
各級のレベルと試験構成
| 級 | レベル目安 | 求められる語彙数 | 特徴的な課題 |
| 準1級 | 大学中級程度 | 約7,500〜9,000語 | エッセイライティング、4コマ漫画ナレーション(二次) |
| 1級 | 大学上級程度 | 約10,000〜15,000語 | 高度な語彙問題、学術論文レベルの読解、スピーチ課題(二次) |
語彙・リーディング対策:知識と速読力の強化
膨大な語彙力の習得
- 学習戦略
- 単語帳に加え、英字新聞、学術雑誌、専門書など、実際の文脈で高度な語彙を学ぶことが必須です。
- 深い理解
- 語彙の定着を促すため、語源や語族を意識した学習を取り入れましょう。
- 1級特有
- ネイティブスピーカーでも知らないような高度で専門的な語彙が出題されることがあります。
高度な長文読解
- 多読
- The Economist、Scientific American、Nature など国際的な学術・専門雑誌を定期的に読み、幅広いジャンルの知識を蓄積します。
- 必要な力
- 学術論文レベルの英文を、高度な読解力と専門的な背景知識を用いて正確に理解する能力が試されます。
- 時間管理
- 限られた時間内で正確に内容を把握するため、速読技術を身につけることが重要です。
ライティング対策:論理的な構成と深い洞察
| 級 | 語数目安 | 求められる内容 | 2024年度追加 |
| 準1級 | 120〜150語 | 個人の意見を論理的に展開するエッセイ | 要約問題(90〜110語) |
| 1級 | 200〜240語 | 社会問題や国際情勢について深い洞察を示すエッセイ | – |
- 論理構成
- PREP法(Point・Reason・Example・Point)やパラグラフライティングの技術を活用し、読み手が理解しやすい論理的な文章を組み立てる練習をします。
- 説得力
- 多様なトピックについて背景知識を蓄積し、具体例や統計データを用いた説得力のある論述ができるよう準備が必要です。
二次試験(面接)対策:即興の思考力と表現力
論理的思考力と表現力が試され、日常会話を超えた高度な英語運用能力が必要です。
準1級:4コマ漫画ナレーション(約8分)
- 課題
- 4コマのイラストを見て、ストーリーを論理的に説明するナレーション能力が求められます。
- 対策
- ストーリーテリングの構成(起承転結)を意識し、時間内に論理的に説明しきる練習が重要です。
1級:スピーチ課題(約10分)
- 課題
- 与えられたトピックについて、即興で2分間の論理的なスピーチを行う必要があります。
- 対策
- ディスカッション: 日常的に英語でディスカッションする機会を作り、様々なトピックについて自分の意見を論理的に表現する練習を積む。
- 知識: 時事問題や社会問題に関心を持ち、英語で議論できるだけの知識を蓄積する。
英検準1級・1級の合格は、圧倒的なインプット(語彙・知識)と高度なアウトプット(ライティング・スピーキング)の両立にかかっています。
英検合格へのロードマップ:学習時間と合格率の比較・分析
英検合格に向けた効率的な学習計画を立てるためには、各級に必要な学習時間と難易度(合格率)を正確に理解することが重要です。
級別:必要な学習時間と合格率の目安
以下の表は、英語初学者が各級に到達するまでの総学習時間の目安と、各級の合格率を示したものです。
上級になるほど必要な学習時間が指数関数的に増加し、合格率が大幅に低下する傾向があります。
| 級 | 総学習時間の目安 (初学から) | 追加学習時間 (直下位級から) | 一次試験合格率の目安 |
| 5級 | 50〜100時間 | 50〜100時間 | 約80〜85% |
| 4級 | 150〜250時間 | 100〜150時間 | 約80〜85% |
| 3級 | 300〜400時間 | 150〜200時間 | 約65〜70% |
| 準2級 | 600〜900時間 | 300〜500時間 | 約35〜40% |
| 2級 | 1,000〜1,500時間 | 400〜600時間 | 約25〜30% |
| 準1級 | 1,800〜2,500時間 | 800〜1,000時間 | 約15〜16% |
| 1級 | 2,800〜4,000時間 | 1,000〜1,500時間 | 約10% |
要注意ポイント:合格率の「壁」
特に以下の2つの級の間に、大きな難易度のギャップ(壁)があります。
3級 → 準2級
- 合格率が約18%(約65〜70%から約35〜40%)と大幅に低下します。
- 背景にある難易度の上昇
- 語彙数の急増(約2,100語 → 約3,600語)。
- リスニングの形式変更(2回読み → 1回読み)による難化。
- より複雑な文法・表現の要求。
効果的な学習計画の立て方
ゴールから逆算して、現実的な学習計画を立てることが合格への近道です。
- 現在のレベルの把握
- まず、自分の現在の英語力を正確に把握します。
- 目標級までの学習時間の逆算
- 上記の「追加学習時間」を参考に、目標級までの総学習時間を算出します。
- 例: 3級レベルの学習者が2級を目指す場合、約700〜1,000時間の学習が必要と見積もられ、1年〜1年半程度の学習期間を確保することが推奨されます。
- 心構え
- 合格率が低い級では、一度で合格できなくても継続して挑戦する心構えが大切です。
級別対策のポイントと年代別傾向
対策の重点ポイントはこちら。
| 級のレベル | 対策の重点 |
| 下位級 (5級・4級) | 単語・文法の基礎固めを徹底。 |
| 中級 (3級・準2級・2級) | 長文読解力とライティング力の向上。 |
| 上級 (準1級・1級) | 語彙力の大幅な強化と論理的思考力の養成。 |
年代別受験傾向
- 5級・4級
- 小学生の合格率が比較的高く、早期英語学習の効果が見られます。
- 3級・準2級
- 中学生・高校生の受験者が中心で、学校教育と連動した学習効果が顕著です。
- 2級以上
- 高校生から社会人まで幅広く受験しており、特に準1級・1級は大学生・社会人が中心となります。
英検合格への道:よくある間違いと対策【効率的な学習のポイント】
英検学習で多くの受験者が陥りがちな落とし穴を事前に知り、適切な対策を講じることは、無駄を省き、合格を確実にするための最短ルートです。
受験級の選択ミス:背伸びをしないレベル設定
| 間違いの例 | 危険性 | 適切な対策 |
| 現在のレベルを飛び越えて上位級を受験する。 | 語彙力の圧倒的な不足(例: 3級から2級で約3,000語増)により、問題文の理解すら困難になる。 | 正確なレベル診断を実施し、現在の実力に見合った級から段階的に挑戦する。 |
語彙学習の落とし穴:単語は「使い方」とセットで覚える
| 間違いの例 | 危険性 | 適切な対策 |
| 単語を単独で、機械的に覚える。 | 単語の多義性(複数の意味)や使用文脈が理解できず、長文やライティングで応用が利かない。 | 必ず例文と一緒に覚え、コロケーション(語の組み合わせ)、類義語・反義語も含めてセットで理解する。 |
リスニング対策の間違い:漫然とした「聞き流し」
| 間違いの例 | 危険性 | 適切な対策 |
| 目的意識なくただ音声を聞き流す。 | 聞き取れない箇所が放置され、実力向上につながらない。 準2級以降は1回読みで対応できない。 | ステップを踏んだ学習を徹底する。①聞き取れない部分を特定 ②スクリプトで確認 ③再度集中して聞く。 準2級以上は、事前に選択肢を確認し、内容を予測する技術を身につける。 |
ライティングの基本ミス:文法的な見落とし
ライティングで最も減点されやすいのは、基本的な文法ミスです。
- 頻出ミス
- 三人称単数現在の動詞に ‘s’ をつけ忘れる。(例: He study English. → He studies English.)
- 時制の不一致
- 主語と動詞の不一致
- 冠詞(a, an, the)や可算/不可算名詞の使い分けミス
- 対策
- 基本的な文法事項を常に意識して書く。
- 書き終えた後は、文法チェックの時間を必ず確保し、徹底的に見直す習慣をつける。
時間配分の失敗:配点の高い長文を疎かにしない
| 間違いの例 | 危険性 | 適切な対策 |
| 最初の語彙問題に時間をかけすぎる。 | 配点の高い長文読解に十分な時間を確保できず、全体の得点を大きく落とす。 | 語彙問題は1問30秒程度で切り上げ、長文問題に最大限の時間を配分する。 解けない問題に固執せず、確実に解答できる問題から手をつける戦略を持つ。 |
二次試験(面接)の注意点:完璧よりも積極性
- 間違いの例
- 完璧な英語を話そうとするあまり、黙り込んでしまう。
- 危険性
- 面接では流暢性よりもコミュニケーションへの積極性が重視されるため、話さないことが最大の減点につながる。
- 対策
- 多少の文法ミスは気にせず、積極的に発言する姿勢を見せる。
- 聞き取れなかった場合は、「Could you say that again?」など、聞き返すことも積極的なコミュニケーションとして評価されるのでためらわない。
過去問学習の非効率性:答え合わせで終わらない
| 間違いの例 | 危険性 | 適切な対策 |
| 解答のみを確認し、解説を読まない。 | 間違えた根本原因や出題意図が分からず、類似問題への対応力が身につかない。 | 必ず解説を熟読し、なぜその答えが正しいのか(根拠)を明確に理解する。 解説を通じて自分の弱点分野を特定し、その部分を重点的に復習する。 |
過去問は、弱点発見のための「診断ツール」として活用しましょう。
英検受験に関するよくある質問
英検受験を検討されている方が抱きやすい疑問について、より効果的な学習計画と受験戦略を立てられるよう、詳しくお答えします。
- 英検は年に何回受けられますか?受験機会を増やす方法はありますか?
-
従来型英検は年3回(6月、10月、1月)実施されます。
受験機会を大幅に増やせるのが、英検S-CBT(コンピュータ版)の活用です。
英検S-CBTは毎月実施されているため、従来型英検と組み合わせることで、年間を通して複数回の受験が可能です。
- どの級を受験するのが適切でしょうか?
-
現在の英語力を正確に把握することが最も重要です。
- レベル判断の目安
- 英検公式サイトのレベルチェックテストを利用する。
- 過去問を解いてみる。
- 適切な級の基準
- 過去問で6〜7割程度正解できる級が、集中的な対策によって合格が見込めるレベルとされています。
- 推奨される戦略
- 背伸びして上位級を狙うよりも、確実に合格できる級から段階的にステップアップしていく方が、学習の効率が良く、モチベーションを維持しやすいです。
- レベル判断の目安
- 目標級に合格するためには、どれくらいの学習期間が必要ですか?
-
現在の英語力と目標とする級の差によって大きく異なります。
目標 目安となる学習期間 備考 隣接する級への挑戦 3〜6ヶ月程度 集中して取り組む場合の目安です。 複数級をまたぐ挑戦 1年以上 基礎固めから行うため長期的な計画が必要です。 準1級以上への挑戦 相当な学習時間 語彙力、読解力、ライティングなど総合的な力が求められ、継続的な努力が不可欠です。 - 効果的な教材の組み合わせ方を教えてください。
-
公式教材と市販の教材を組み合わせるのが効果的です。
- 必須教材
- 過去問集は必ず購入し、出題傾向と時間配分を把握しましょう。
- 推奨シリーズ: 旺文社の「過去問集」シリーズや「でる順パス単」シリーズなど。
- 上級者向け
- 級が上がる(準1級以上など)につれて、英検対策教材だけでなく、英字新聞や海外のニュースサイトなど、より実践的で「生きた」英語に触れる教材も取り入れて、背景知識と読解速度を高めることが重要です。
リンクリンク - 必須教材
- 独学で合格できますか?塾や予備校に通うべき目安はありますか?
-
ご自身の学習スタイルと目標級によって判断が分かれます。
- 独学で十分な級
- 3級以下であれば、市販教材を活用した独学でも十分合格可能です。
- 専門指導が効果的な級
- 準2級以上、特にライティング(英作文)と二次試験(面接)対策では、専門家からのフィードバックや実践的な練習が非常に有効です。
- 独学の補強策
- 塾・予備校以外にも、オンライン英会話や添削サービスを利用することで、独学の弱点である「話す・書く」の対策を補強できます。
- 独学で十分な級
- 二次試験(面接)の服装に規定はありますか?
-
特別な規定はありませんが、面接という場にふさわしい「適切な服装」を心がけることが大切です。
- 学生: 制服が無難です。
- 社会人: ビジネスカジュアル程度の清潔感のある服装が推奨されます。
- もし不合格だった場合、どうすれば次に繋げられますか?
-
不合格は「弱点克服のチャンス」と捉え、結果の分析と弱点への重点対策を行うことが重要です。
- 結果分析
- 英検の成績表には技能別のスコアが表示されます。
- 「リスニング」「リーディング」「ライティング」のどの分野が特に不足しているかを明確に把握しましょう。
- 重点対策
- 特定の技能に偏りが見られた場合は、その分野に特化した教材や学習法を取り入れ、集中的に強化して再挑戦することが効果的です。
- 結果分析
- 英検に合格すると、どのようなメリットがありますか?
-
合格級に応じて、学校生活からキャリアまで幅広い社会的評価と優遇が期待できます。英検の資格は一度取得すれば生涯有効です。
合格級 主なメリットと活用例 3級 高校入試での優遇措置(加点・判定優遇) 準2級・2級 大学入試での優遇(出願資格、得点換算)や単位認定 準1級以上 就職活動での評価向上、留学での語学力証明
まとめ

英検は5級から1級まで7段階に設定され、それぞれ異なる英語レベルと学習アプローチが必要な資格試験です。
各級の特徴を理解し、自分のレベルに適した対策を講じることが合格への近道となります。
本記事で紹介した主要なポイントは以下の通りです。
- 英検は段階的な英語力向上を測定する信頼性の高い試験システム
- 5級・4級では基礎的な単語・文法の定着が最重要
- 3級から面接試験が本格化し、総合的な英語運用能力が必要
- 準2級・2級では語彙数の大幅増加と社会性のあるテーマへの対応が鍵
- 準1級・1級では高度な語彙力と論理的思考力が不可欠
- 各級の合格率と必要学習時間を理解した現実的な学習計画の重要性
- よくある間違いを避け、効率的な学習方法を選択することの大切さ
- 段階的な級の向上と継続的な学習努力の必要性
英検は単なる資格取得にとどまらず、実用的な英語力向上のための優れた学習指標として機能します。
自分の現在のレベルを正確に把握し、目標級に向けて計画的かつ継続的な学習を進めることで、確実な英語力向上と資格取得を実現できます。
各級の特徴を理解し、適切な対策を講じて、英検合格という目標達成に向けて着実に歩みを進めていきましょう。

