英語を勉強し始めたばかりの方にとって、最初に理解すべき重要な文法要素が「主語」と「動詞」です。
これらは英語の文の骨組みとなる部分で、この関係を正しく理解できれば、基本的な英文を作る土台ができます。
今回は英語初心者の方でも理解しやすいように、主語と動詞の基本的な概念から実践的な使い方まで分かりやすく解説します。
英語の文法の基本:主語と動詞

英語の文には、基本的に必ず「主語」と「動詞」が含まれています。これは日本語では省略されることが多いですが、英語では不可欠な要素です。
主語と動詞は英語の文の中心となり、「誰が(何が)」「何をするのか(どうなのか)」を明確に伝える役割を持っています。
主語(Subject)とは?
主語とは、「誰が」または「何が」その行動や状態の主体となるかを示す部分です。
主語になるのは主に名詞や代名詞です。
例えば、
- My sister(私の姉)
- He(彼)
- The dog(その犬)
- Kyoto(京都)
これらは、すべて文の主語として機能します。
主語の例文
- My sister reads books every night.
(私の姉は毎晩本を読みます) - He plays baseball on Sundays.
(彼は日曜日に野球をします) - The dog runs in the park.
(その犬は公園で走ります) - Kyoto has many beautiful temples.
(京都には多くの美しいお寺があります)
動詞(Verb)とは?
動詞とは、「何をするのか」または「どのような状態であるか」を表す部分です。
動詞は大きく分けて「be動詞」と「一般動詞」の2種類があります。
- be動詞:am, is, are, was, were, beなど。「〜である」「〜にいる・ある」を表します。
- 一般動詞:play, eat, walk, studyなど。具体的な動作や状態を表します。
動詞の例文
- I am a student.
(私は学生です) - She sings beautifully.
(彼女は美しく歌います) - They visited Osaka last year.
(彼らは去年大阪を訪れました) - We enjoy playing tennis.
(私たちはテニスをするのを楽しみます)
英語と日本語の違い:語順の重要性
英語と日本語の大きな違いの一つは語順です。
日本語では「私は昨日映画を見ました」のように状況説明が中間に来て、動詞が最後にきますが、英語では「I watched a movie yesterday」のように主語の直後に動詞が来ます。
- 日本語:私は(主語)+昨日(時)+映画を(目的語)+見ました(動詞)
- 英語:I(主語)+ watched(動詞)+ a movie(目的語)+ yesterday(時)
この違いが、日本人学習者が英語を話す際に苦労する主な理由の一つです。英語では「主語+動詞」の順序を文の最初に置くことが基本中の基本なのです。
また、日本語では「元気?」のように主語や動詞が省略されることが多いですが、英語では「Are you fine?」のように主語と動詞を明示する必要があります。
主語と動詞の見つけ方
英語の文を理解する際に、主語と動詞を素早く見つけることが重要です。
以下に、主語と動詞を見つけるためのコツを紹介します。
平叙文(普通の文)での主語と動詞
平叙文(普通の文)では、通常「主語+動詞」の順で文が始まります。
例文
- My teacher writes on the blackboard.
(私の先生は黒板に書きます) - The birds sing in the morning.
(鳥たちは朝に歌います)
これらの文では、「My teacher(私の先生)」と「The birds(鳥たち)」が主語で、「writes(書く)」と「sing(歌う)」が動詞です。
疑問文での主語と動詞
疑問文では語順が変わり、be動詞や助動詞が文の先頭に来ることが多いです。
この場合、主語は通常その動詞の直後に位置します。
例文
- Do you like orange juice?
(あなたはオレンジジュースが好きですか?) - Is she coming to the party?
(彼女はパーティーに来ますか?)
これらの文では、「you(あなた)」と「she(彼女)」が主語で、「like(好む)」と「is coming(来ている)」が動詞です。
「Do」は助動詞で、実際の動詞は「like」です。
主語になれる言葉の種類
主語になれる言葉には様々な種類があります。
英語では主語を適切に選ぶことで、文の意味や強調点が変わることがあります。
名詞が主語になる場合
名詞が主語になると、その人や物、場所が動作や状態の主体となります。
例文
- The school opens at 8:30.
(学校は8時30分に開きます) - Water boils at 100 degrees Celsius.
(水は摂氏100度で沸騰します) - Tokyo is the capital of Japan.
(東京は日本の首都です)
代名詞が主語になる場合
代名詞は名詞の代わりに使われる言葉で、主語としてよく使われます。
例文
- I want to go to the beach.
(私は海に行きたいです) - They arrived late yesterday.
(彼らは昨日遅く到着しました) - It was raining this morning.
(今朝は雨が降っていました)
名詞句・動名詞・不定詞が主語になる場合
名詞句(名詞のグループ)、動名詞(-ing形)、不定詞(to + 動詞の原形)も主語になることができます。
例文
- The girl with long hair is my cousin.
(長い髪の女の子は私のいとこです) - Swimming in the ocean is fun.
(海で泳ぐことは楽しいです) - To learn a new language takes time.
(新しい言語を学ぶには時間がかかります)
動詞の種類と使い方
動詞には様々な種類があり、それぞれ異なる使い方があります。
英語の動詞を理解することで、より正確に自分の考えを表現できるようになります。
自動詞と他動詞
自動詞は目的語を必要としない動詞で、他動詞は目的語を必要とする動詞です。
自動詞の例文
- The baby sleeps well.
(赤ちゃんはよく眠ります) - He arrived at school on time.
(彼は時間通りに学校に到着しました)
他動詞の例文
- I eat breakfast every morning.
(私は毎朝朝食を食べます) - She plays the piano beautifully.
(彼女はピアノを美しく弾きます)
動作動詞と状態動詞
動作動詞は具体的な動作を表し、状態動詞は状態や状況を表します。
動作動詞の例文
- He runs in the park every day.
(彼は毎日公園で走ります) - They cleaned the classroom yesterday.
(彼らは昨日教室を掃除しました)
状態動詞の例文
- I know his brother.
(私は彼の兄を知っています) - She likes chocolate ice cream.
(彼女はチョコレートアイスクリームが好きです)
主語と動詞の一致
英語では、主語と動詞は「数」と「人称」において一致する必要があります。
これを「主語と動詞の一致」と呼びます。基本的なルールは以下になります。
- 主語が三人称単数(he, she, it, 単数名詞)の場合、現在形の動詞に「s」または「es」をつけます。
- 主語が複数形の場合、動詞は原形のままです。
例文
- He reads comics.
(彼は漫画を読みます) - They read comics.
(彼らは漫画を読みます) - My cat sleeps all day.
(私の猫は一日中寝ています) - My cats sleep all day.
(私の猫たちは一日中寝ています)
主語と動詞の一致の誤りは、英語学習者がよく犯すミスの一つです。
特に、長い主語の場合や、「and」や「or」で結ばれた主語の場合に注意が必要です。
英文を組み立てる:主語と動詞から始めよう
英文を作る際には、まず「主語+動詞」という基本構造を考えることから始めると良いでしょう。
これが文の骨組みとなり、そこから情報を追加していくことで、より複雑な文を作ることができます。
シンプルな文から始める
最もシンプルな英文は、主語と動詞だけで構成されています。
例文
- Birds fly.
(鳥は飛びます) - Students study.
(生徒は勉強します) - Time passes.
(時間は過ぎていきます)
情報を追加する
基本構造ができたら、目的語、補語、修飾語句などを追加して、より詳しい情報を伝えることができます。
例文
- Birds fly in the sky.
(鳥は空を飛びます) - Students study English diligently.
(生徒は熱心に英語を勉強します) - Time passes quickly when you are having fun.
(楽しんでいるときは時間が早く過ぎます)
英字新聞の見出しにおける主語と動詞
英字新聞の見出しでは、通常の英文法とは少し異なるルールが使われます。
見出しは短く、インパクトがあり、情報を迅速に伝えるために特殊な文法が採用されています。
見出しの特徴
英字新聞の見出しには以下のような特徴があります:
- 冠詞(a, an, the)が省略されることが多い
- be動詞や助動詞が省略されることが多い
- 過去のことでも現在形を使う
- 未来のことはto不定詞で表す
- 単語の頭文字を大文字にすることがある
例文
- President Visits Japan(大統領、日本訪問)
→ 通常の文法:The President is visiting/visited Japan. - New Policy Approved by Government(新政策、政府により承認)
→ 通常の文法:A new policy has been approved by the government. - Stock Market Crash Causes Panic(株式市場の暴落、パニックを引き起こす)
→ 通常の文法:The stock market crash caused panic.
英語の主語と動詞に関する練習問題20選
英語の文において、主語と動詞の関係は非常に重要です。
両者の一致(単数・複数の一致など)や様々な種類の主語に対する動詞の使い方を理解しましょう。
- 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
The boy _____ (play) soccer every day. - 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
My scissors _____ (be) on the desk. - 次の文の誤りを訂正しなさい
The news are good. - 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
Either John or his friends _____ (be) going to the party. - 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
Neither the teacher nor the students _____ (know) the answer. - 次の文の主語を特定しなさい
In the garden stands a beautiful statue. - 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
There _____ (be) many books on the shelf. - 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
Everyone in the class _____ (have) different opinions. - 次の文の空欄に適切な形の動詞を入れなさい
Swimming _____ (be) my favorite sport. - 次の文の空欄に適切な形の動詞を入れなさい
The team _____ (play) well today. - 次の文の主語と動詞を特定しなさい
The girl who lives next door works at a hospital. - 次の文の空欄に適切な形の動詞を入れなさい
Not only she but also her brothers _____ (be) responsible for the accident. - 次の文の空欄に適切な形の動詞を入れなさい
Each of the students _____ (have) a book. - 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
A number of people _____ (be) waiting outside. - 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
The number of students _____ (be) increasing. - 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
Bread and butter _____ (be) my favorite breakfast. - 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
Ten dollars _____ (be) too much for this pen. - 次の文の空欄に適切な動詞を入れなさい
Physics _____ (be) difficult for me to understand. - 次の日本語を英訳しなさい(主語と動詞に注意して)
「彼だけがその答えを知っています」 - 次の文の空欄に適切な助動詞を入れなさい
You, not your brother, _____ responsible for this.
これらの問題を通して、英語の主語と動詞の関係についての理解を深めることができます。特に注目すべきポイントは、主語が単数か複数かによる動詞の形の変化、集合名詞の扱い、複合主語での動詞の選択、特殊な構文における主語と動詞の関係などです。
これらのルールをマスターすれば、より正確な英語表現ができるようになります。
英文法の主語と動詞に関するよくある質問
- 主語が複数ある場合はどうすればいいですか?
-
主語が「and」で結ばれている場合、複数扱いになるため、動詞も複数形になります。
例文:My brother and sister are students.(私の兄と姉は学生です)主語が「or」や「neither…nor」で結ばれている場合、動詞の形は最後の主語に合わせます。
例文:Either the teacher or the students are going to clean the room.(先生か生徒のどちらかが部屋を掃除する予定です) - 「主語+動詞」の形にならない例外はありますか?
-
はい、命令文では主語が省略されます。
例文:Close the door.(ドアを閉めてください)
この場合、主語である「you(あなた)」は省略されています。また、疑問文では「助動詞/Be動詞+主語+動詞」の語順になります。
例文:Can you speak English?(あなたは英語を話せますか?) - 日本語で主語を考えるときの注意点はありますか?
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日本語では「〜は」「〜が」が主語のマーカーになることが多いですが、英語に訳すときは文脈に応じて適切な主語を選ぶ必要があります。また、日本語で省略されている主語も、英語では明示する必要があることが多いです。
- 主語と動詞を見つけるための簡単な方法はありますか?
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「誰が?」と問いかけると主語が、「何をする?」と問いかけると動詞が見つかりやすくなります。また、文の最初の部分に注目すれば、多くの場合主語と動詞のペアを見つけることができます。
- 三人称単数現在形の動詞の変化のルールは?
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三人称単数(he, she, it)の現在形では、動詞に「s」や「es」をつけます。主なルールは以下の通りです。
- 一般的な動詞:play → plays, work → works
- s, sh, ch, x, o で終わる動詞:watch → watches, go → goes
- 子音 + y で終わる動詞:study → studies, try → tries
- 母音 + y で終わる動詞:play → plays, say → says
- 集合名詞の場合、動詞はどうなりますか?
-
集合名詞(family, team, group, class など)の場合、全体を一つとして考えるか、個々のメンバーを指すかによって動詞が変わります。
イギリス英語では、集合名詞が全体として行動する場合も個々のメンバーとして行動する場合も、単数形と複数形の両方が使われます。
例文:My family is/are very supportive.(私の家族はとても協力的です)アメリカ英語では、集合名詞は通常単数形として扱われます。
例文:The team is playing well this season.(そのチームは今シーズン調子が良いです) - 主語が「There is/are」の場合はどうなりますか?
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「There is/are」構文では、「there」が形式上の主語となり、実際の主語は「is/are」の後に来ます。動詞の形は実際の主語(名詞)に合わせます。
- There is a book on the table.(テーブルの上に本が1冊あります)
- There are three cats in the garden.(庭に猫が3匹います)
まとめ

英語の文法において、主語と動詞は文の核となる重要な要素です。
- 主語は「誰が」または「何が」を表し、主に名詞や代名詞が使われます。
- 動詞は「何をするか」または「どのような状態か」を表し、be動詞と一般動詞があります。
- 英語の基本的な文の構造は「主語+動詞」で、この順序を守ることが重要です。
- 日本語では主語や動詞が省略されることがありますが、英語では原則として両方が必要です。
- 主語と動詞は数と人称において一致させる必要があります。
- 英字新聞の見出しでは、省略や特殊な文法が使われることがあります。
- 英文を作る際は、まず「主語+動詞」の基本構造を考え、そこから情報を追加していきましょう。
英語学習の初期段階で主語と動詞の関係をしっかり理解することで、その後の学習がスムーズに進みます。文章を読むときも、まず主語と動詞を見つけることで、文の骨組みを理解しやすくなります。
英語の勉強は一歩一歩進んでいくものですが、この基本をしっかり押さえることで確実に上達していきます。主語と動詞の理解から始めて、少しずつ英語の世界を広げていきましょう。

