グローバル化が進む現代のビジネスシーンでは、英語でのコミュニケーション能力が求められる機会が増えています。特に会議やミーティングの場面では、適切な英語表現を知っておくことで、自信を持って参加することができるでしょう。
この記事では、英語初学者の方でも使いやすい、ビジネスミーティングで役立つ英語フレーズを豊富に紹介します。状況別に整理していますので、必要なフレーズをすぐに見つけることができます。これらのフレーズを覚えておけば、英語での会議参加に自信がつくはずです。
会議前の準備と案内に使えるフレーズ

ビジネスミーティングは準備段階から始まっています。会議の案内や日程調整などに使える英語フレーズを知っておくと、スムーズな準備が可能になります。ここでは、会議の準備段階で役立つ英語表現を紹介します。
メールでの会議招集フレーズ
メールで会議を設定する際に使えるフレーズをご紹介します。
自分側のフレーズ
- I would like to schedule a meeting to discuss our new project.(新しいプロジェクトについて話し合うための会議を設定したいと思います。)
- I am writing to arrange a meeting about the quarterly sales report.(四半期の売上レポートについての会議を調整するためにメールを送っています。)
- Could we set up a time to discuss the marketing strategy?(マーケティング戦略について話し合う時間を設けることはできますか。)
- I suggest we meet next Monday at 2 pm.(次の月曜日の午後2時に会いましょう。)
相手側のフレーズ
- That time works for me.(その時間で大丈夫です。)
- I’m afraid I’m not available at that time. Could we meet on Tuesday instead?(申し訳ありませんが、その時間は都合がつきません。代わりに火曜日に会えませんか。)
- I look forward to our meeting.(会議を楽しみにしています。)
- Thank you for organizing this meeting.(この会議を設定してくれてありがとうございます。)
会議の議題と資料共有のフレーズ
会議の議題や必要な資料を共有する際に使えるフレーズです。
自分側のフレーズ
- The agenda for our meeting includes three main topics.(会議の議題には主に3つのトピックが含まれています。)
- I’ve attached the documents we’ll need for the meeting.(会議で必要な書類を添付しました。)
- Please review the materials before our discussion.(話し合いの前に資料を確認してください。)
- Could everyone prepare a brief update on their projects?(皆さん、それぞれのプロジェクトについて簡単な最新情報を準備していただけますか。)
相手側のフレーズ
- I’ve received the agenda and documents.(議題と資料を受け取りました。)
- Could you send me the presentation slides in advance?(事前にプレゼンテーションのスライドを送っていただけますか。)
- I’ll prepare my part for the meeting.(会議の私のパートを準備します。)
- Is there anything specific you’d like me to focus on?(特に私に焦点を当てて欲しいことはありますか。)
会議開始時の挨拶と自己紹介フレーズ
会議の始まりでは、適切な挨拶と自己紹介が重要です。初めて会う相手に対しては特に、好印象を与えるフレーズを使うことが大切です。ここでは、会議開始時に使える挨拶や自己紹介のフレーズを紹介します。
会議開始時の基本的な挨拶
会議の冒頭で使える基本的な挨拶のフレーズです。
自分側のフレーズ
- Good morning, everyone. Thank you for coming today.(おはようございます、皆さん。本日はお集まりいただきありがとうございます。)
- I appreciate you all taking the time to join this meeting.(皆様が時間を割いてこの会議に参加してくださったことに感謝します。)
- Welcome to our weekly team meeting.(週次チームミーティングへようこそ。)
- Thank you for your time today.(本日はお時間をいただきありがとうございます。)
- Shall we get started?(始めましょうか?)
相手側のフレーズ
- Good morning. It’s good to be here.(おはようございます。ここに来られて良かったです。)
- Thanks for organizing this meeting.(この会議を設定してくれてありがとう。)
- I’m looking forward to our discussion today.(今日の話し合いを楽しみにしています。)
- Yes, let’s start.(はい、始めましょう。)
効果的な自己紹介のフレーズ
自己紹介で使えるフレーズです。名前、役職、担当業務などを伝える表現を覚えておきましょう。
自分側のフレーズ
- I’m Takashi Yamada from the Marketing Department.(マーケティング部の山田隆です。)
- My name is Yuko Tanaka. I work in the Sales Department.(田中優子と申します。営業部で働いています。)
- I’m in charge of the new product development project.(新商品開発プロジェクトを担当しています。)
- I’ve been with the company for five years now.(この会社で5年目になります。)
- You can call me Ken.(ケンと呼んでください。)
相手側のフレーズ
- Nice to meet you, Mr. Yamada.(山田さん、お会いできて嬉しいです。)
- I’ve heard a lot about your work.(あなたの仕事について多く聞いています。)
- I look forward to working with you.(あなたと一緒に働くのを楽しみにしています。)
- Could you tell me more about your role?(あなたの役割についてもう少し教えていただけますか。)
会議進行に役立つフレーズ
会議を円滑に進行するためには、適切なフレーズで議題を導入したり、次の話題に移行したりする必要があります。ここでは、会議の進行役として使えるフレーズや、参加者として知っておくと便利な表現を紹介します。
会議の目的を説明するフレーズ
会議の目的や議題を伝えるためのフレーズです。
自分側のフレーズ
- The purpose of this meeting is to discuss our new project.(この会議の目的は、新しいプロジェクトについて話し合うことです。)
- Today, we’ll be focusing on three main topics.(今日は、主に3つのトピックに焦点を当てます。)
- We are here today to make a decision about the marketing budget.(今日はマーケティング予算について決定するために集まりました。)
- Let’s talk about how we can improve our customer service.(お客様サービスをどのように改善できるかについて話し合いましょう。)
相手側のフレーズ
- That sounds like a good plan.(それは良い計画ですね。)
- Could you clarify what you mean by “new project”?(「新しいプロジェクト」とはどういう意味か明確にしていただけますか。)
- I think we should also discuss the timeline.(タイムラインについても話し合うべきだと思います。)
- I’m particularly interested in the budget discussion.(特に予算についての話し合いに興味があります。)
議題の切り替えと進行に関するフレーズ
会議の話題を切り替えたり、進行状況を確認したりするためのフレーズです。
自分側のフレーズ
- Let’s move on to the next item on the agenda.(議題の次の項目に進みましょう。)
- Now, let’s talk about the sales figures for this quarter.(では、今四半期の売上数字について話しましょう。)
- We’ve spent enough time on this topic. Shall we move forward?(このトピックには十分な時間を費やしました。先に進みましょうか。)
- Before we continue, does anyone have questions about what we’ve discussed so far?(続ける前に、これまで話し合ったことについて質問がある方はいますか。)
- We’re running behind schedule. Let’s try to speed things up.(予定より遅れています。少しペースを上げましょう。)
相手側のフレーズ
- Could we spend a little more time on this topic?(このトピックにもう少し時間をかけることはできますか。)
- I think we’ve covered everything on this subject.(この件については全て話し合ったと思います。)
- Yes, I agree we should move on.(はい、次に進むべきだと思います。)
- I have a question before we change topics.(話題を変える前に質問があります。)
意見交換や質問時に使えるフレーズ
会議では意見を述べたり、質問をしたりする場面が多く出てきます。ここでは、そのような状況で使える英語フレーズを紹介します。自分の意見を明確に表現したり、相手の意見に対して適切に反応したりするための表現を学びましょう。
意見を述べるためのフレーズ
自分の意見や考えを述べるときに使えるフレーズです。
自分側のフレーズ
- In my opinion, we should focus more on digital marketing.(私の意見では、デジタルマーケティングにもっと注力すべきです。)
- I believe this approach would be more effective.(この方法がより効果的だと思います。)
- From my experience, it’s better to start small and scale up.(私の経験から言うと、小さく始めて規模を拡大する方が良いです。)
- I suggest we consider alternative solutions.(代替案を検討することを提案します。)
- If I may add something…(何か付け加えてもよろしいでしょうか…)
相手側のフレーズ
- That’s an interesting point of view.(それは興味深い視点ですね。)
- Could you elaborate on that?(それについてもう少し詳しく説明していただけますか。)
- I see your point, but I have a different perspective.(あなたの意見は理解できますが、私は別の視点を持っています。)
- That’s exactly what I was thinking.(まさに私が考えていたことです。)
質問と回答のフレーズ
質問をしたり、質問に答えたりする際に使えるフレーズです。
自分側のフレーズ
- I have a question about the timeline.(タイムラインについて質問があります。)
- Could you please explain how this system works?(このシステムがどのように機能するか説明していただけますか。)
- I’m wondering if we’ve considered all the options.(すべての選択肢を検討したかどうか疑問に思っています。)
- May I ask how much this will cost?(これがいくらかかるか伺ってもよろしいですか。)
- What do you think about this approach?(この方法についてどう思いますか。)
相手側のフレーズ
- That’s a good question.(良い質問ですね。)
- I’m glad you asked that.(そのことを質問してくれて嬉しいです。)
- Let me think about that for a moment.(少し考えさせてください。)
- I don’t have that information at hand, but I’ll find out for you.(その情報は手元にありませんが、調べておきます。)
- Does that answer your question?(それでご質問にお答えできましたか。)
同意・不同意を示すフレーズ
他の人の意見に賛成または反対する際に使えるフレーズです。
自分側のフレーズ
- I completely agree with you.(あなたに完全に同意します。)
- That’s exactly what I was thinking.(それはまさに私が考えていたことです。)
- I see your point, but I have some concerns.(あなたの意見は理解できますが、いくつか懸念があります。)
- I’m afraid I have to disagree on that point.(その点については同意できません。)
- I understand where you’re coming from, but…(あなたの立場は理解できますが…)
相手側のフレーズ
- I’m glad we’re on the same page.(同じ考えで良かったです。)
- Thank you for your support.(ご支持ありがとうございます。)
- Could you explain why you disagree?(なぜ同意できないのか説明していただけますか。)
- Let’s try to find a middle ground.(妥協点を見つけましょう。)
- I appreciate your honest feedback.(率直なフィードバックに感謝します。)
会議終了時に使えるフレーズ
会議の終わりに適切なフレーズを使うことで、次のステップを明確にし、参加者全員が会議の成果を理解できるようにすることができます。ここでは、会議のまとめや次回への引き継ぎなどに使えるフレーズを紹介します。
会議のまとめに使えるフレーズ
会議の内容をまとめる際に使えるフレーズです。
自分側のフレーズ
- To summarize today’s discussion…(今日の議論をまとめると…)
- The main points we covered today are…(今日取り上げた主なポイントは…です。)
- We’ve agreed on the following actions…(以下のアクションについて合意しました…)
- Let me recap what we’ve decided.(私たちが決めたことを要約させてください。)
- Is everyone clear on their responsibilities?(皆さん、それぞれの責任は明確ですか。)
相手側のフレーズ
- That summary was very helpful.(そのまとめはとても役に立ちました。)
- Could you please email us the summary?(まとめをメールで送っていただけますか。)
- I’m not sure about my specific task. Could you clarify?(私の具体的なタスクについてはっきりしません。明確にしていただけますか。)
- I think we’ve covered everything.(すべてをカバーしたと思います。)
次回への引き継ぎと感謝の言葉
次回の会議に向けた準備や感謝の気持ちを伝えるフレーズです。
自分側のフレーズ
- We’ll continue this discussion at our next meeting.(次回の会議でこの議論を続けましょう。)
- I’ll send out the meeting minutes by tomorrow.(明日までに議事録を送信します。)
- Thank you all for your valuable input today.(今日の貴重なご意見をありがとうございました。)
- Let’s schedule our next meeting for next week.(次回の会議を来週に設定しましょう。)
- If you have any questions, feel free to email me.(質問があれば、遠慮なくメールしてください。)
相手側のフレーズ
- Thank you for facilitating today’s meeting.(今日の会議の進行をありがとうございました。)
- I look forward to continuing our discussion.(議論の続きを楽しみにしています。)
- Next week works for me.(来週で大丈夫です。)
- Could we start a bit earlier next time?(次回は少し早く始められますか。)
オンライン会議特有のフレーズ
近年、オンライン会議の重要性が高まっています。対面の会議とは異なる状況や問題が発生することもあるため、オンライン会議特有の英語フレーズを知っておくと便利です。ここでは、オンライン会議で役立つ表現を紹介します。
接続問題や技術的トラブルに関するフレーズ
オンライン会議でよく起こる接続問題や技術的トラブルに対応するためのフレーズです。
自分側のフレーズ
- Can you hear me clearly?(私の声はクリアに聞こえますか。)
- I’m having some connection issues.(接続に問題があります。)
- My video seems to be frozen.(私のビデオが止まっているようです。)
- I’ll try reconnecting.(再接続してみます。)
- Could everyone mute their microphones when not speaking?(話していないときはマイクをミュートにしていただけますか。)
相手側のフレーズ
- Your audio is breaking up.(あなたの音声が途切れています。)
- We can’t see your screen.(あなたの画面が見えません。)
- Could you speak up a bit?(もう少し大きな声で話していただけますか。)
- Try turning your camera off and on again.(カメラをオフにしてからもう一度オンにしてみてください。)
- We’ll wait for you to reconnect.(再接続されるのを待ちます。)
画面共有とプレゼンテーションのフレーズ
オンライン会議での画面共有やプレゼンテーションに関するフレーズです。
自分側のフレーズ
- I’ll share my screen now.(今から画面を共有します。)
- Can everyone see my presentation?(皆さん、私のプレゼンテーションは見えますか。)
- Let me walk you through this document.(このドキュメントをご案内します。)
- I’ll stop sharing now.(画面共有を停止します。)
- Please let me know if the text is too small to read.(文字が小さすぎて読めない場合は教えてください。)
相手側のフレーズ
- Your screen is visible.(あなたの画面は見えています。)
- Could you zoom in a bit?(少し拡大していただけますか。)
- Could you go back to the previous slide?(前のスライドに戻っていただけますか。)
- The presentation looks great.(プレゼンテーションは素晴らしいです。)
- Is it possible to email us the presentation afterward?(後でプレゼンテーションをメールで送っていただくことは可能ですか。)
英語会議でよくある質問
ビジネス英語や会議での英語使用に関して、多くの人が同じような疑問を持っています。ここでは、英語会議に関するよくある質問とその回答を紹介します。
- 英語会議で緊張せずに話すにはどうすればいいですか?
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英語会議で緊張せずに話すためには、事前準備が重要です。自己紹介や伝えたいことを事前にメモしておくと安心です。また、簡単なフレーズから始めて、少しずつ慣れていくことをおすすめします。完璧を目指すより、コミュニケーションを取ることを優先しましょう。会議の前に数回練習するだけでも、自信につながります。
- 英語の会議で聞き取れない場合はどうすればいいですか?
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聞き取れない場合は、遠慮なく質問しましょう。以下のようなフレーズが役立ちます。
- Could you repeat that, please?(もう一度言っていただけますか。)
- I’m sorry, I didn’t catch what you said.(すみません、言われたことが聞き取れませんでした。)
- Could you speak a little slower?(もう少しゆっくり話していただけますか。)
- Would you mind explaining that again?(もう一度説明していただけませんか。)
質問することで、相手もあなたのニーズに合わせてコミュニケーションを調整してくれるでしょう。
- 英語で専門用語を使う必要がある場合はどうすればいいですか?
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専門用語を使う場合は、事前に調べておくことが大切です。また、初めて使う場合は簡単な説明を加えると良いでしょう。例えば、「ROI, which stands for Return on Investment,(投資収益率、つまりROIは…)」というように説明を付け加えることで、理解を助けることができます。専門用語を使う際は、相手が理解しているかどうかを確認するのも良い方法です。
- オンライン会議と対面会議では英語の使い方に違いはありますか?
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基本的なビジネス英語フレーズは同じですが、オンライン会議では技術的な問題に対応するフレーズが必要になります。また、音声が途切れたり、映像が遅れたりすることもあるため、より明確に話す必要があります。オンライン会議では、発言する前に自分の名前を言うのも良い習慣です。例えば、「This is Tanaka. I’d like to add something.(田中です。何か付け加えたいと思います。)」というように。
まとめ

この記事では、ビジネスや会議で使える英語フレーズを多数紹介しました。英語初学者の方でも、シチュエーション別に整理されたフレーズを覚えておくことで、ビジネスミーティングに自信を持って参加できるようになるでしょう。以下にポイントをまとめます。
- 会議の準備段階から終了まで、シーン別に適切なフレーズを使い分けることが重要です。
- 自己紹介は簡潔に、相手に伝わりやすい表現を心がけましょう。
- 会議進行では、議題の切り替えや時間管理のフレーズが役立ちます。
- 意見交換では、自分の考えを明確に伝えるとともに、相手の意見を尊重する表現を使いましょう。
- オンライン会議特有の問題にも対応できるフレーズを知っておくと安心です。
- 完璧な英語を目指すよりも、コミュニケーションを取ることを優先しましょう。
- 分からないことは遠慮なく質問する姿勢が大切です。
- 事前準備と練習が自信につながります。
これらのフレーズを状況に応じて使い分けることで、英語でのビジネスコミュニケーションがより円滑になるでしょう。まずは自分が使いやすいと感じるフレーズからいくつか覚えて、実践していくことをおすすめします。
英語会議での経験を積むことで、自然と使えるフレーズの幅も広がっていくはずです。