料理教室で英語を使う機会が増えています。外国人の友人と一緒に料理をしたり、海外の料理教室に参加したり、あるいは外国人に日本料理を教えるシーンも珍しくありません。そんな時に役立つ英語フレーズを知っておくと、コミュニケーションがスムーズになり、より充実した料理体験ができるでしょう。
この記事では、料理教室で使える英語フレーズを状況別に詳しく紹介します。講師側のフレーズだけでなく、生徒として参加する際のフレーズも豊富に取り上げていますので、どちらの立場からも役立つ内容となっています。料理を通じて英語力もアップさせましょう!
料理教室での基本的な挨拶と自己紹介

料理教室では、まず挨拶と自己紹介から始まることが多いです。最初の印象を良くするためにも、基本的な挨拶フレーズを覚えておくと便利です。特に外国人との料理教室では、自分の料理レベルや興味のある料理ジャンルを伝えられると、より適切なサポートを受けることができます。
講師側のフレーズ
例文
- Hello everyone, welcome to my cooking class.(みなさん、こんにちは。料理教室へようこそ。)
- My name is Tanaka and I’ll be your cooking instructor today.(私の名前は田中です。今日は料理指導をさせていただきます。)
- I’m excited to cook with you all today.(今日はみなさんと一緒に料理ができることを楽しみにしています。)
- Before we start cooking, let’s introduce ourselves.(料理を始める前に、自己紹介をしましょう。)
- Do you have any experience with Japanese cooking?(日本料理の経験はありますか?)
- What kind of dishes do you usually cook at home?(普段どんな料理を家で作りますか?)
生徒側のフレーズ
例文
- Hello, my name is Yamada.(こんにちは、私の名前は山田です。)
- Nice to meet you all.(みなさん、よろしくお願いします。)
- I’m a beginner in cooking.(料理は初心者です。)
- I’ve never made this dish before.(この料理を作るのは初めてです。)
- I love Italian food and want to learn more.(イタリア料理が大好きで、もっと学びたいです。)
- I’m looking forward to learning new techniques today.(今日新しい技術を学ぶのを楽しみにしています。)
調理器具と食材に関する表現
料理教室では、様々な調理器具や食材について話す場面が多くあります。基本的な名称や用途を英語で覚えておくと、指示を理解したり質問したりする際に役立ちます。
調理器具に関するフレーズ
例文
- Here are the kitchen utensils we’ll be using today.(今日使う調理器具はこちらです。)
- This is a frying pan for stir-frying vegetables.(これは野菜を炒めるためのフライパンです。)
- You’ll need a sharp knife for this recipe.(このレシピには鋭いナイフが必要です。)
- The pot is for boiling the noodles.(鍋は麺を茹でるためのものです。)
- Be careful with the grater, it’s very sharp.(おろし器は鋭いので気をつけてください。)
- We use a whisk to mix the batter.(泡立て器で生地を混ぜます。)
食材に関するフレーズ
例文
- These are all the ingredients for today’s recipe.(これらが今日のレシピの材料です。)
- Let me explain each ingredient.(それぞれの材料について説明します。)
- This is Japanese soy sauce, it’s different from Chinese soy sauce.(これは日本の醤油で、中国の醤油とは異なります。)
- We need to prepare the vegetables first.(まず野菜を準備する必要があります。)
- Do you have any allergies to any of these ingredients?(これらの材料にアレルギーはありますか?)
- You can substitute this ingredient if you can’t find it in your country.(あなたの国で見つからない場合は、この材料を代用できます。)
生徒側からの質問フレーズ
例文
- What is this kitchen tool called in English?(この調理器具は英語で何と言いますか?)
- How do I use this utensil?(この調理器具はどのように使いますか?)
- Can I use a different vegetable instead?(別の野菜を代わりに使えますか?)
- Where can I buy this ingredient in my country?(この材料は私の国ではどこで買えますか?)
- Is this similar to (another ingredient) that I know?(これは私が知っている(別の材料)に似ていますか?)
- What’s the purpose of this tool?(このツールの目的は何ですか?)
調理手順や技術に関する表現
料理の手順や調理技術を正確に伝えることは、料理教室の核心部分です。以下のフレーズを使って、指示をはっきりと伝えたり、質問したりすることができます。
基本的な調理手順フレーズ
例文
- First, we need to peel the potatoes.(まず、ジャガイモの皮をむく必要があります。)
- Cut the vegetables into small pieces.(野菜を小さく切ってください。)
- Mix all the ingredients in a bowl.(ボウルにすべての材料を混ぜてください。)
- Stir the sauce continuously to avoid burning.(焦げないようにソースを絶えずかき混ぜてください。)
- Let it simmer for about 5 minutes.(約5分間弱火で煮てください。)
- Now, let’s fry each side for one minute.(では、各面を1分ずつ炒めましょう。)
詳細な調理技術を説明するフレーズ
例文
- To dice means to cut into small cubes.(ダイスカットとは、小さな立方体に切ることです。)
- Grate the ginger using this tool.(このツールを使って生姜をおろしてください。)
- Knead the dough until it becomes smooth.(生地が滑らかになるまで捏ねてください。)
- Brush the chicken with oil before grilling.(焼く前に鶏肉に油を塗ってください。)
- Don’t overcook the pasta, it should be al dente.(パスタを煮過ぎないでください。アルデンテにします。)
- Make sure the heat is low when you add the eggs.(卵を加えるときは火が弱いことを確認してください。)
生徒側の質問や確認フレーズ
例文
- Is this the right way to hold the knife?(これがナイフを持つ正しい方法ですか?)
- How thick should I slice the vegetables?(野菜をどれくらいの厚さに切るべきですか?)
- Should I stir it continuously?(常にかき混ぜ続けるべきですか?)
- Is this cooked enough?(これで十分調理されていますか?)
- What does “simmer” mean exactly?(「シマー(弱火で煮る)」とは正確にどういう意味ですか?)
- Can you show me that technique again?(その技術をもう一度見せていただけますか?)
料理の味や感想を伝える表現
料理が完成したら、試食して感想を述べる時間になります。料理の味や食感を適切に表現できると、より深いコミュニケーションが取れるようになります。
料理の味を表現するフレーズ
例文
- This dish is really delicious!(この料理は本当に美味しいです!)
- The flavor is very rich and deep.(味わいがとても豊かで深みがあります。)
- It’s a bit too salty for my taste.(私の好みには少し塩辛すぎます。)
- The texture is nice and crispy.(食感が良くてサクサクしています。)
- I can taste the ginger in the background.(生姜の風味が後味に感じられます。)
- The balance of sweet and sour is perfect.(甘酸っぱさのバランスが完璧です。)
感想を述べるフレーズ
例文
- I really enjoyed making this dish.(この料理を作るのを本当に楽しみました。)
- This recipe is easier than I expected.(このレシピは思ったより簡単です。)
- I learned a lot from today’s class.(今日のクラスからたくさん学びました。)
- I can’t wait to try making this at home.(家でも作ってみるのが待ちきれません。)
- The technique you showed us was very helpful.(あなたが見せてくれた技術はとても役立ちました。)
- I’m proud of what I made today.(今日作ったものを誇りに思います。)
講師からのフィードバックフレーズ
例文
- You did a great job with the knife skills.(包丁さばきが素晴らしかったです。)
- Your dish looks beautiful.(あなたの料理は見た目が美しいです。)
- Try adding a little more seasoning next time.(次回はもう少し調味料を加えてみてください。)
- Be careful not to overcook the vegetables.(野菜を煮過ぎないように気をつけてください。)
- You’re getting better at using chopsticks!(お箸の使い方が上達していますね!)
- Everyone’s dish turned out differently, and that’s perfectly fine.(みなさんの料理はそれぞれ違った仕上がりになりましたが、それで全く問題ありません。)
料理教室でのトラブル対応フレーズ
料理中には思わぬトラブルが発生することもあります。そんな時に役立つ表現を覚えておくと、冷静に対処できるでしょう。
トラブルを報告するフレーズ
例文
- I think I cut my finger.(指を切ってしまったようです。)
- I accidentally added too much salt.(誤って塩を入れすぎてしまいました。)
- My dough is too sticky.(私の生地がベタベタしすぎています。)
- I can’t get the temperature right.(適切な温度にできません。)
- I’m having trouble using these chopsticks.(このお箸を使うのに苦労しています。)
- I burned the bottom of my dish.(料理の底を焦がしてしまいました。)
トラブルに対応するフレーズ
例文
- Let me help you with that.(それをお手伝いします。)
- Don’t worry, we can fix it.(心配しないで、直せますよ。)
- Here’s a band-aid for your cut.(切り傷用の絆創膏です。)
- We can adjust the flavor by adding this.(これを加えることで味を調整できます。)
- It’s normal to make mistakes when you’re learning.(学んでいる時に間違えるのは普通です。)
- Let me show you an easier way to do that.(それをするためのより簡単な方法をお見せします。)
料理のレシピや手順を尋ねる表現
気に入った料理のレシピや調理手順について質問するフレーズです。詳しく聞くことで、家でも同じ料理を再現できるようになります。
レシピに関する質問フレーズ
例文
- Could you share the recipe with us?(そのレシピを共有していただけますか?)
- How many servings does this recipe make?(このレシピは何人分になりますか?)
- Can I get a copy of today’s recipe?(今日のレシピのコピーをいただけますか?)
- Are there any substitutes for this ingredient?(この材料の代用品はありますか?)
- Is this recipe your original creation?(このレシピはあなたのオリジナル作品ですか?)
- How long does it take to prepare this dish?(この料理の準備にはどれくらい時間がかかりますか?)
調理手順に関する質問フレーズ
例文
- Could you explain that step one more time?(その手順をもう一度説明していただけますか?)
- Is there a specific technique for cutting this vegetable?(この野菜を切るための特定の技術はありますか?)
- What’s the proper way to hold this knife?(このナイフを持つ適切な方法は何ですか?)
- How do I know when it’s cooked perfectly?(完璧に調理された状態をどのように判断しますか?)
- Can I prepare some parts of this dish in advance?(この料理の一部を事前に準備することはできますか?)
- What’s the secret to making this taste so good?(これをこんなに美味しく作る秘訣は何ですか?)
料理の仕上げと試食に関する表現
料理が完成して試食する段階では、料理の外観や盛り付け、味わいなどについて話す機会が多くあります。この時のコミュニケーションを円滑にするためのフレーズを見ていきましょう。
料理の仕上げフレーズ
例文
- Now let’s plate the dish.(では、料理を盛り付けましょう。)
- Garnish with fresh herbs on top.(上に新鮮なハーブを飾ってください。)
- Drizzle some olive oil over the dish.(料理の上にオリーブオイルを少しかけてください。)
- Make sure to serve it hot.(熱いうちに提供するようにしてください。)
- Let’s take a picture of your beautiful creation.(あなたの美しい作品の写真を撮りましょう。)
- The presentation is just as important as the taste.(見た目は味と同じくらい重要です。)
試食時のフレーズ
例文
- Please try your dish and tell me what you think.(あなたの料理を試して、感想を教えてください。)
- Let’s taste everyone’s dishes.(みんなの料理を味わってみましょう。)
- What do you think of the flavor combination?(この味の組み合わせについてどう思いますか?)
- Does it need any more seasoning?(もっと調味料が必要ですか?)
- Can you taste all the different ingredients?(様々な材料の味がわかりますか?)
- This is how authentic Japanese curry should taste.(これが本格的な日本のカレーの味です。)
生徒側の感想フレーズ
例文
- I’m surprised at how well it turned out.(こんなにうまくできて驚いています。)
- The texture is different from what I expected.(食感は予想とは違います。)
- I love the combination of flavors.(この味の組み合わせが大好きです。)
- I think I’ll make this for my family next weekend.(今度の週末に家族のためにこれを作ると思います。)
- The cooking method really brings out the flavors.(その調理法は本当に風味を引き立てます。)
- I never knew cooking could be this enjoyable.(料理がこんなに楽しいとは知りませんでした。)
特定の調理技術に関する英語表現
料理には様々な調理技術がありますが、英語でそれらを正確に理解し、表現できるようになると、料理教室での学びがより深くなります。
切り方に関する表現
例文
- Chop the vegetables coarsely.(野菜を粗く刻んでください。)
- Dice the onions and mince the garlic.(玉ねぎをダイスカットし、にんにくをみじん切りにしてください。)
- Slice the meat thinly against the grain.(肉を筋に対して垂直に薄く切ってください。)
- Julienne the carrots for the salad.(サラダ用にニンジンを千切りにしてください。)
- Cut the potatoes into cubes.(ジャガイモを角切りにしてください。)
- Shred the cabbage finely.(キャベツを細かく千切りにしてください。)
加熱調理に関する表現
例文
- Boil the water before adding the pasta.(パスタを入れる前に水を沸かしてください。)
- Simmer the meat for 5 minutes.(肉を5分間弱火で煮てください。)
- Stir-fry the vegetables in a wok.(中華鍋で野菜を炒めてください。)
- Roast the meat in the oven.(オーブンで肉を焼いてください。)
- Grill each side for a minute.(各面を1分ずつグリルしてください。)
- Steam the fish to preserve its flavor.(魚の風味を保つために蒸してください。)
調味に関する表現
例文
- Season with salt and pepper to taste.(塩こしょうでお好みの味に調味してください。)
- Add a quarter cup of soy sauce.(醤油を1/4カップ加えてください。)
- Marinate the chicken in this sauce overnight.(この調味液に鶏肉を一晩漬け込んでください。)
- Sprinkle some herbs right before serving.(提供する直前にハーブを少し振りかけてください。)
- Don’t over-season the dish.(料理の味付けをしすぎないでください。)
- Balance the flavors with a bit of acidity.(少し酸味を加えて味のバランスをとってください。)
料理教室に関するよくある質問
料理教室に参加する前や参加中によく出る疑問について回答します。英語での料理教室に不安を感じている方も参考にしてください。
- 英語が苦手でも料理教室に参加できますか?
-
もちろん参加できます。基本的な料理用語を事前に学んでおくと良いでしょう。また、身振り手振りも大切なコミュニケーション方法です。料理は見て学ぶこともできるので、言葉が完璧でなくても心配する必要はありません。
- 料理教室で必要な持ち物はありますか?
-
多くの料理教室では必要な道具や材料は提供されますが、エプロンや筆記用具は持参することが多いです。事前に確認しておくと安心です。また、メモを取るためのノートやレシピを保存するためのフォルダーがあると便利です。
- 初心者でも参加できますか?
-
ほとんどの料理教室は初心者向けにも設計されています。事前に料理経験のレベルを伝えておくと、適切なサポートを受けられるでしょう。むしろ、初心者の方が基礎から学べるので、長期的には技術が確実に身につくこともあります。
- 英語で質問するのが恥ずかしい場合はどうすればいいですか?
-
多くの講師は質問を歓迎しています。簡単な英語でも構いませんし、「Could you show me again?(もう一度見せていただけますか?)」といった簡単なフレーズも役立ちます。また、事前に知りたいことをメモしておくと、質問しやすくなるでしょう。
- 講師の言っていることが理解できない場合はどうすればいいですか?
-
「Could you speak more slowly, please?(もう少しゆっくり話していただけますか?)」や「I didn’t understand, could you explain again?(理解できませんでした、もう一度説明していただけますか?)」と伝えると良いでしょう。また、他の参加者に助けを求めることも一つの方法です。
- 失敗してしまった場合はどうすればいいですか?
-
料理は練習あるのみです。「I made a mistake. What should I do?(間違えてしまいました。どうすればいいですか?)」と質問しましょう。多くの場合、修正方法を教えてもらえます。料理の失敗は新しい発見につながることもあるので、積極的に取り組みましょう。
まとめ

料理教室で使える英語フレーズを場面別に紹介してきました。料理は世界共通の文化であり、言葉の壁を超えてコミュニケーションを取ることができる素晴らしい機会です。基本的なフレーズを覚えることで、料理教室での体験がより豊かなものになるでしょう。
以下に本記事のポイントをまとめます。
- 自己紹介や挨拶のフレーズを覚えておくと、料理教室での最初のコミュニケーションがスムーズになる。
- 調理器具や食材の名称を知っておくと、指示を理解しやすくなる。
- 調理手順や技術を説明するフレーズを使いこなせると、より詳細な情報を伝えられる。
- 料理の味や感想を英語で表現できると、より深いコミュニケーションが取れる。
- トラブル発生時に使えるフレーズを知っておくと、迅速に対応できる。
- レシピや手順について質問するフレーズを覚えておくと、より多くの知識を得られる。
- 特定の調理技術や加熱方法についての英語表現を知ることで、より正確に料理を理解できる。
- 質問するのが苦手でも、基本的なフレーズさえ覚えておけば、料理教室でのコミュニケーションは十分可能。
料理を通じて英語を学ぶことは、実践的で楽しい語学習得の方法です。単に単語やフレーズを覚えるだけでなく、実際の状況で使うことで、より自然な英語力が身につきます。
ぜひこの記事で紹介したフレーズを活用して、国際的な料理の世界を楽しんでください。