「fill in」という英語表現は、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる便利なフレーズです。
この記事では、英語学習の初心者の方でも理解しやすいように、「fill in」の基本的な意味から応用的な使い方まで、具体的な例文とともに詳しく解説します。「fill in」と似た表現である「fill out」との違いにも触れ、英語の表現力を高めるお手伝いをします。
「fill in」の基本的な意味

「fill in」は複数の意味を持つ句動詞(phrasal verb)です。文脈によって異なる訳し方をするため、最初は少し混乱するかもしれませんが、基本的なパターンを理解すれば簡単に使いこなせるようになります。
「fill in」の主な意味は以下の5つに分類できます。それぞれ具体的に見ていきましょう。
書類に記入する・空欄を埋める
最も一般的な使い方として、「fill in」は書類やフォームの空欄に必要事項を記入する際に使われます。特にイギリス英語では、この意味でよく使用されます。
例文
- Please fill in your name on this paper.(この紙にあなたの名前を記入してください。)
- I need to fill in this form before I go to the hospital.(病院に行く前にこの用紙に記入する必要があります。)
- The teacher told us to fill in the blanks with correct words.(先生は私たちに正しい単語で空欄を埋めるように言いました。)
- She filled in her address and phone number.(彼女は住所と電話番号を記入しました。)
テストや問題集で「空欄を埋める」という指示でも「fill in」がよく使われます。特に「fill in the blank」(空欄を埋めなさい)という表現は、学校の英語の授業でもよく目にする表現です。
穴や空間を埋める
物理的な穴や隙間を何かで満たすという意味でも「fill in」は使われます。
例文
- We need to fill in the hole in the garden.(庭の穴を埋める必要があります。)
- They filled in the space between the wall and the desk with boxes.(彼らは壁と机の間のスペースを箱で埋めました。)
- My father filled in the cracks in our old house.(父は古い家のひび割れを埋めました。)
- After the tree was removed, we filled in the hole with soil.(木が取り除かれた後、私たちは穴を土で埋めました。)
この用法では、「何かの空間を別の物で満たす」というイメージを持つと理解しやすいでしょう。
詳細を伝える・説明する
「fill someone in (on something)」の形で、誰かに情報や詳細を伝えるという意味で使われます。日本語では「〜について説明する」「詳しく教える」などと訳すことができます。
例文
- Can you fill me in on what happened at the meeting?(会議で何があったか教えてくれますか?)
- I will fill you in on the details later.(後で詳細を説明します。)
- My friend filled me in on the homework I missed.(友達は私が休んでいた間の宿題について教えてくれました。)
- Please fill Tom in when he comes back.(トムが戻ってきたら彼に説明してください。)
この使い方では、相手が知らない情報を「埋める」というイメージです。知識の「空白」を情報で「埋める」と考えるとわかりやすいでしょう。
代役を務める
「fill in for someone」の形で、誰かの代わりに一時的に仕事や役割を引き受けることを意味します。
例文
- I will fill in for you while you are on vacation.(あなたが休暇中、私があなたの代わりをします。)
- The teacher asked me to fill in for her during the meeting.(先生は会議の間、私に代役を頼みました。)
- My sister filled in for me when I was sick.(私が病気のとき、姉が私の代わりをしてくれました。)
- Who will fill in for the manager next week?(来週、誰がマネージャーの代わりをしますか?)
人が不在の場合にその「空白」を「埋める」というイメージです。
時間をつぶす
空いた時間を何かの活動で過ごすという意味でも使われます。
例文
- I filled in the time before the movie by reading a book.(映画の前の時間を本を読んで過ごしました。)
- We can fill in the wait time with a small game.(待ち時間を小さなゲームで過ごすことができます。)
- She filled in her free time by learning a new language.(彼女は自由な時間を新しい言語を学ぶことで埋めました。)
- How do you fill in the hours after school?(放課後の時間をどのように過ごしますか?)
この用法も同様に「時間の空白」を「何かで埋める」というイメージです。
「fill in」と「fill out」の違い
英語を学習していると、「fill in」と似た表現として「fill out」にも出会うことがあります。両方とも「記入する」という意味を持っていますが、使い方やニュアンスに少し違いがあります。
使用する状況の違い
「fill in」と「fill out」は基本的に同じ「記入する」という意味を持ちますが、使われる状況によって微妙な違いがあります。
例文
- 「fill in」:主に書類の一部や特定の空欄を埋めるイメージが強いです。文書の中の一部分を記入する場合によく使われます。
- Please fill in your name and address.(あなたの名前と住所を記入してください。)
- I need to fill in just a few fields on this paper.(この紙のいくつかの欄だけ記入する必要があります。)
- 「fill out」:書類の全体を完成させるイメージがあります。フォーム全体を記入して完了させる場合に使われることが多いです。
- Please fill out this application form completely.(この申込書を完全に記入してください。)
- I filled out my tax papers yesterday.(昨日、税金の書類を記入しました。)
多くの場合、これらの表現は互換的に使用することも可能ですが、ネイティブスピーカーの中には状況に応じて使い分ける人もいます。
地域による使い分け(イギリス英語とアメリカ英語)
「fill in」と「fill out」の使い分けには、地域による傾向もあります。
例文
- イギリス英語:「fill in」を好んで使う傾向にあります。
- In the UK, people often say “fill in this form”.(イギリスでは、人々はよく「fill in this form」と言います。)
- アメリカ英語:「fill out」を好んで使う傾向にあります。
- In the US, people typically say “fill out this form”.(アメリカでは、人々は典型的に「fill out this form」と言います。)
ただし、これはあくまで傾向であり、どちらの表現も両方の地域で理解されます。英語圏の人々は相手の言葉を聞けば、「fill in」でも「fill out」でも「記入する」という意味だとすぐに理解できるでしょう。
「fill in」を使った日常表現
「fill in」は様々な日常表現やフレーズの中で使われています。ここでは、特によく使われる表現をいくつか紹介します。
フレーズ「Fill me in」について
「Fill me in」は日常会話でよく使われる便利な表現です。直訳すると「私を埋めて」となりますが、実際には「詳しく教えて」「状況を説明して」という意味で使われます。
例文
- I missed the class yesterday. Fill me in, please.(昨日授業を休みました。詳しく教えてください。)
- What happened at the party? Fill me in!(パーティーで何があったの?詳しく教えて!)
- I just got here. Fill me in on what I missed.(今来たところです。私が見逃したことについて教えてください。)
- She came late to the meeting and asked someone to fill her in.(彼女は会議に遅れて来て、誰かに状況を説明するよう頼みました。)
この表現は、自分が知らない情報を相手に提供してもらいたいときに使うシンプルで効果的なフレーズです。特にカジュアルな会話の中でよく使われます。
その他の便利な表現
「fill in」を使った他の便利な表現もいくつか紹介します。
「fill in the gaps」(隙間を埋める、不足している情報を補う)
- I know some of the story, but can you fill in the gaps?(話の一部は知っていますが、不足している部分を補ってもらえますか?)
- The teacher helped me fill in the gaps in my knowledge.(先生は私の知識の隙間を埋めるのを手伝ってくれました。)
「fill in the background」(背景情報を説明する)
- Before we start the project, let me fill in the background for you.(プロジェクトを始める前に、背景情報を説明させてください。)
- She filled in the background of the story for us.(彼女は私たちにその話の背景を説明しました。)
「fill in for each other」(お互いに代役を務める)
- When one of us is sick, we fill in for each other.(私たちの一人が病気のとき、私たちはお互いに代役を務めます。)
- My brother and I often fill in for each other at our family store.(私と兄はよく家族の店でお互いの代役をします。)
これらの表現を覚えておくと、さまざまな状況で「fill in」を適切に使えるようになります。
「fill in」の例文集
「fill in」の理解をさらに深めるために、さまざまな場面での例文を見ていきましょう。ここでは中学英語レベルの簡単な例文を多数紹介します。
書類記入に関する例文
例文
- Please fill in all the blanks on this page.(このページのすべての空欄に記入してください。)
- I need to fill in my name, age and address.(名前、年齢、住所を記入する必要があります。)
- The student filled in the answers quickly.(その生徒は答えを素早く記入しました。)
- Don’t forget to fill in the date at the top.(上部に日付を記入することを忘れないでください。)
- My mother helped me fill in the school form.(母は私が学校の用紙に記入するのを手伝ってくれました。)
- She filled in only half of the questions.(彼女は質問の半分だけに回答しました。)
- We need to fill in this paper before Friday.(金曜日までにこの書類に記入する必要があります。)
- The teacher told us to fill in the missing words.(先生は私たちに欠けている単語を埋めるように言いました。)
情報共有に関する例文
例文
- Can you fill me in on what happened yesterday?(昨日何が起こったか教えていただけますか?)
- My friend filled me in on the class I missed.(友達は私が休んだ授業について教えてくれました。)
- Please fill her in when she arrives.(彼女が到着したら説明してあげてください。)
- I’ll fill you in on the details later.(後で詳細をお知らせします。)
- She filled us in on the new school rules.(彼女は新しい学校のルールについて私たちに説明しました。)
- Can someone fill me in on what I missed?(誰か私が見逃したことを教えてくれませんか?)
- The teacher filled the class in on the schedule change.(先生はクラスに予定変更について説明しました。)
- My brother filled me in on what happened at home.(兄は家で何が起こったか私に教えてくれました。)
代役に関する例文
例文
- I will fill in for you tomorrow.(明日、私があなたの代わりをします。)
- Can you fill in for me at the meeting?(会議で私の代わりをしてもらえますか?)
- She filled in for the sick teacher.(彼女は病気の先生の代役を務めました。)
- My friend filled in for me when I was away.(私が不在のとき、友達が私の代わりをしてくれました。)
- Who will fill in for the captain?(誰がキャプテンの代役を務めますか?)
- The vice president filled in for the president at the ceremony.(副会長が式典で会長の代役を務めました。)
- I often fill in for my sister when she is busy.(姉が忙しいとき、私はよく彼女の代わりをします。)
- Can you fill in for me during lunch?(昼食の間、私の代わりをしてもらえますか?)
その他の状況での例文
例文
- We filled in the hole with soil.(私たちは穴を土で埋めました。)
- The construction workers filled in the ditch.(建設作業員は溝を埋めました。)
- I filled in the time by reading a book.(私は本を読んで時間を過ごしました。)
- She filled in her free time with music practice.(彼女は自由な時間を音楽の練習で埋めました。)
- The kids filled in the space with their toys.(子供たちはそのスペースをおもちゃで埋めました。)
- We need to fill in this area with plants.(この場所を植物で埋める必要があります。)
- How do you fill in your weekends?(週末をどのように過ごしますか?)
- They filled in the empty spots in the calendar.(彼らはカレンダーの空いた箇所を埋めました。)
これらの例文を通して、「fill in」がさまざまな状況でどのように使われるかをイメージしやすくなったのではないでしょうか。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使える便利な表現です。
「fill in」に関するよくある質問
「fill in」に関して学習者からよく寄せられる質問に答えます。
- 「fill in」と「fill out」はどちらを使えばいいですか?
-
基本的にどちらを使っても意味は通じます。ただし、状況や地域によって好まれる表現が異なります。イギリス英語では「fill in」が一般的で、アメリカ英語では「fill out」が好まれる傾向にあります。また、書類の一部分だけに記入する場合は「fill in」、書類全体を完成させる場合は「fill out」を使うことが多いです。英語を使う地域や状況に合わせて選ぶとよいでしょう。
- 「fill in」は日本語で何と訳せばよいですか?
-
「fill in」は文脈によって様々な訳し方があります。主な訳し方には以下のようなものがあります。
- 書類や空欄について:「記入する」「書き込む」「埋める」
- 情報共有について:「詳しく説明する」「状況を教える」
- 代役について:「代わりを務める」「代役をする」
- 物理的な穴や空間について:「埋める」「満たす」
- 時間について:「過ごす」「つぶす」
- テストの解答欄には「fill in」と「fill out」のどちらを使いますか?
-
テストの解答欄には通常「fill in」が使われます。特に「fill in the blank」(空欄を埋めなさい)という表現は、テストや問題集でよく見られます。一方、「fill out」は主に申込書や登録フォームなど、より多くの情報を記入する書類全体に対して使われることが多いです。
- 「Fill me in」は丁寧な表現ですか?
-
「Fill me in」はカジュアルな表現で、友人や同僚など親しい間柄で使われることが多いです。ビジネスシーンやフォーマルな場面では、より丁寧な表現を使った方がよいでしょう。例えば、「Could you please update me on the situation?」(状況について教えていただけますか?)や「I’d appreciate if you could provide me with more details.」(詳細を教えていただけると幸いです。)などの表現が適しています。
- 「fill in」は前置詞なしで使えますか?
-
「fill in」は基本的に句動詞(phrasal verb)として機能しますが、使い方によっては追加の前置詞が必要な場合もあります。
- 書類に記入する場合:「fill in the form」(前置詞なし)
- 誰かに情報を与える場合:「fill someone in on something」(on が必要)
- 代役を務める場合:「fill in for someone」(for が必要)
状況によって適切な前置詞を使い分けることが重要です。
- 「fill in」は他の言葉で言い換えられますか?
-
「fill in」は文脈によって様々な言葉で言い換えることができます。
- 書類に記入する:「complete」「write in」「enter information」
- 情報を伝える:「update」「inform」「brief」「explain to」
- 代役を務める:「substitute for」「stand in for」「cover for」
- 穴を埋める:「patch」「fix」「repair」
- 時間を過ごす:「spend」「occupy」「pass」
状況に応じて適切な言葉を選ぶとよいでしょう。
まとめ

この記事では「fill in」の意味と使い方について詳しく解説しました。「fill in」は英語の中でも非常に便利な句動詞の一つで、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使うことができます。以下にポイントをまとめます。
- 「fill in」の主な意味
- 書類や空欄に記入する
- 物理的な穴や空間を埋める
- 詳細を伝える・説明する(fill someone in on something)
- 代役を務める(fill in for someone)
- 時間をつぶす
- 「fill in」と「fill out」の違い
- 基本的な意味は似ているが、微妙なニュアンスの違いがある
- 「fill in」は書類の一部や空欄を埋めるイメージ
- 「fill out」は書類全体を完成させるイメージ
- イギリス英語では「fill in」、アメリカ英語では「fill out」が好まれる傾向がある
- 「fill in」を使った便利な表現
- 「Fill me in」(詳しく教えて)
- 「fill in the gaps」(隙間を埋める)
- 「fill in the background」(背景情報を説明する)
- 「fill in for each other」(お互いに代役を務める)
- 状況によって適切な前置詞を使い分ける
- 「fill in the form」(書類に記入する)
- 「fill someone in on something」(何かについて誰かに説明する)
- 「fill in for someone」(誰かの代役を務める)
「fill in」は英語の中でも特に汎用性の高い表現です。この記事で紹介した様々な使い方や例文を参考にして、日常会話やビジネスシーンでぜひ活用してみてください。正しく使いこなせるようになれば、英語表現の幅がぐっと広がるでしょう。
英語学習は一朝一夕にはいきませんが、「fill in」のような基本的な句動詞をまずはしっかり理解して使えるようになることが、英語力向上への近道です。継続的な学習と実践を通じて、自然な英語表現を身につけていきましょう。

