「foggy」は英語の形容詞で、霧がかかった状態や視界が不明瞭な様子を表す言葉です。この単語は天気の描写や比喩表現として幅広く使われており、日常英会話でもよく耳にします。
本記事では、英語初学者向けに「foggy」の意味、使い方、さらに例文を通して分かりやすく解説していきます。
foggyとは?霧がかかった状態を表す形容詞

「foggy」は「霧がかかった」、「霧の立ち込めた」という状態を表す形容詞です。「fog(霧)」という名詞に「-y」という接尾辞がついた形で、「霧のような特徴を持つ」という意味を表します。天気や景色の描写でよく使われますが、比喩的に「はっきりしない」「ぼんやりとした」という意味でも使われることがあります。
「foggy」の発音は「フォギー」で、「o」の音は日本語の「オ」に近いですが、口を少し丸くして発音します。「g」は日本語の「グ」よりも軽く発音するのがポイントです。
例えば、霧がかかった天気や場所を表現する時には次のように使います。
例文
- It is foggy today.(今日は霧がかかっています。)
- The road was foggy this morning.(今朝、道路は霧がかかっていました。)
「foggy」には比較級と最上級があり、比較級は「foggier」、最上級は「foggiest」となります。これを使って霧の濃さを比較することができます。
例文
- Today is foggier than yesterday.(今日は昨日より霧が濃いです。)
- This is the foggiest day of the year.(これは今年で最も霧の多い日です。)
foggyの様々な使い方と例文
「foggy」は天気だけでなく、さまざまな状況で使うことができる便利な形容詞です。ここでは主な使い方と簡単な例文を紹介します。
天気や自然現象を表すfoggy
もっとも一般的な使い方は、自然環境や天候が霧に覆われている状態を表現することです。
例文
- Be careful when you drive in foggy weather.(霧の天気で運転する時は注意してください。)
- We cannot see the mountain because it is very foggy.(とても霧がかかっているので、山が見えません。)
- The foggy morning made everything look mysterious.(霧がかかった朝はすべてが神秘的に見えました。)
- London is famous for its foggy days.(ロンドンは霧の日で有名です。)
視界や見え方に関するfoggy
「foggy」は視界が悪い状態や、眼鏡やガラスが曇っている状態も表現します。
例文
- My glasses are foggy after coming in from the cold.(寒いところから入ってきて、眼鏡が曇っています。)
- The bathroom mirror gets foggy when I take a hot shower.(熱いシャワーを浴びると、浴室の鏡が曇ります。)
- I cannot see clearly through the foggy window.(曇った窓を通してはっきり見えません。)
記憶や思考に関するfoggy
「foggy」は比喩的に使われ、記憶や思考がはっきりしない状態を表現することもあります。
例文
- My memory of that day is foggy.(その日の記憶はぼんやりしています。)
- I am still foggy from sleep.(まだ眠りからぼんやりしています。)
- His explanation was foggy and hard to understand.(彼の説明はあいまいで理解しにくかったです。)
foggyと関連する単語
「foggy」をより深く理解するためには、関連する単語も知っておくと便利です。ここでは、「foggy」と関連のある単語とその使い分けについて解説します。
fog(名詞・動詞)との関係
「foggy」は「fog」(霧)という名詞から派生した形容詞です。「fog」は気象現象としての霧を指し、名詞としても動詞としても使われます。
例文
- There is a thick fog over the lake.(湖の上に濃い霧があります。)
- The city was covered in fog.(都市は霧に覆われていました。)
「fog」は動詞として「曇らせる」という意味でも使われます。
例文
- Breathing on the cold glass fogged it up.(冷たいガラスに息を吹きかけて曇らせました。)
- The cold weather fogged the windows.(寒い天気で窓が曇りました。)
また、「fog up」という句動詞もあり、これは「曇る」という意味です。
例文
- My glasses fog up when I drink hot tea.(熱いお茶を飲むと眼鏡が曇ります。)
mistyやhazyとの違い
英語には「霧」や「もや」に関連するいくつかの単語があり、それぞれ微妙に意味が異なります。
「misty」は「mist」(霞、薄い霧)から来ており、「foggy」よりも軽い霧や霞がかかった状態を表します。霧というよりも薄い水蒸気が空気中に漂っている状態を表現することが多いです。
例文
- The fields were misty in the early morning.(畑は早朝に霞がかかっていました。)
「hazy」は「haze」(もや、かすみ)から来ており、大気中の微小な粒子によって視界がぼやける状態を指します。大気汚染や砂塵などによる視界の悪さを表現することが多いです。
例文
- The mountains look hazy in the distance.(山々は遠くからはかすんで見えます。)
これらの単語を適切に使い分けることで、より正確に状況を描写することができます。
foggyを使った日常表現
「foggy」は日常会話や様々な表現で使われています。ここでは、「foggy」を含む日常的な表現や慣用句を紹介します。
天気予報でのfoggy
天気予報では、霧の発生を予測する際に「foggy」がよく使われます。
例文
- The weather forecast says it will be foggy tomorrow.(天気予報によると、明日は霧がかかるそうです。)
- Drivers should be careful due to foggy conditions.(ドライバーは霧の状態のため注意すべきです。)
- We expect foggy weather in the morning.(朝は霧の天気が予想されます。)
foggyを使った慣用表現
「foggy」は比喩的な意味でいくつかの慣用表現にも使われています。特に頻繁に使われるのが次の表現です。
「not have the foggiest idea」(まったく見当がつかない)
- I don’t have the foggiest idea where my keys are.(鍵がどこにあるのか、まったく見当がつきません。)
- Do you know the answer? No, I haven’t the foggiest idea.(答えを知っていますか?いいえ、まったく分かりません。)
「in a foggy state」(ぼんやりした状態で)
- He was in a foggy state after taking the medicine.(薬を飲んだ後、彼はぼんやりした状態でした。)
foggyのよくある間違いと注意点
英語学習者が「foggy」を使う際によく見られる間違いや注意点をいくつか紹介します。
foggyの発音の間違い
「foggy」の発音でよくある間違いは、「o」を「ア」と発音してしまうことです。正しくは「フォギー」と発音します。
また、「g」の音は日本語の「グ」よりも軽く発音し、二重子音の「gg」は「グ」を長く引っ張るのではなく、軽く発音するのがポイントです。
foggyとfogsの違い
「foggy」は形容詞で「霧がかかった」状態を表しますが、「fogs」は名詞「fog」の複数形、または動詞「fog」の三人称単数現在形です。
例文
- Today is very foggy.(今日はとても霧がかかっています。)【形容詞】
- There are thick fogs in this valley in autumn.(この谷では秋に濃い霧が発生します。)【名詞の複数形】
- The cold air fogs my glasses.(冷たい空気が私の眼鏡を曇らせます。)【動詞の三人称単数形】
foggyとfogged upの違い
「foggy」は一般的な状態を表す形容詞ですが、「fogged up」は特に窓や眼鏡などが曇っている状態を表す表現で、「fog up」という動詞からの過去分詞形です。
例文
- My glasses are foggy.(私の眼鏡が曇っています。)【一般的な曇り状態】
- My glasses are fogged up from the steam.(私の眼鏡は蒸気で曇っています。)【特定の原因による曇り】
- The windows got fogged up when we cooked.(料理をしたとき窓が曇りました。)【特定の行動による結果】
「fogged up」はより具体的な状況や原因による曇りを表現することが多いです。
foggyに関する問題
ここでは「foggy」の理解度をチェックするための問題を10問用意しました。挑戦してみましょう。
- 次の文の空欄に適切な単語を入れなさい:It is very _ today. I cannot see the mountains.
- 「foggy」の反対の意味を持つ単語はどれですか? a) misty b) clear c) cloudy
- 「He has a foggy memory of the accident.」の文の意味として最も適切なものを選びなさい。
- 「foggy」の比較級は何ですか?
- 次の文を日本語に訳しなさい:The road becomes foggy in the early morning.
- 「not have the foggiest idea」という表現の意味は何ですか?
- 「My glasses are foggy.」という文を別の言い方で表現するとどうなりますか?
- 「foggy」の最上級を使って文を作りなさい。
- 次の日本語を英語に訳しなさい:「霧で視界が悪いです。」
- 「foggy」と「misty」の違いを簡単に説明しなさい。
「foggy」に関するよくある質問
「foggy」について学習者がよく持つ疑問とその回答をまとめました。
- 「foggy」と「fog」はどう違いますか?
-
「foggy」は形容詞で「霧がかかった」「霧の多い」状態を表します。一方、「fog」は名詞で「霧」そのものを指します。また、「fog」は動詞としても使われ、「曇らせる」という意味があります。
- It is foggy outside.(外は霧がかかっています。)【形容詞】
- There is a lot of fog outside.(外にはたくさんの霧があります。)【名詞】
- The cold air fogged my glasses.(冷たい空気が私の眼鏡を曇らせました。)【動詞】
- 「foggy」はどんな場面で使いますか?
-
主に天気や自然環境の描写(霧がかかった日や場所)に使いますが、比喩的に記憶や思考がはっきりしない状態、または眼鏡やガラスが曇っている状態を表現する際にも使います。
- 「My mind is foggy」とはどういう意味ですか?
-
「私の頭はぼんやりしています」という意味です。集中できない、思考がはっきりしない状態を表現しています。睡眠不足や疲れ、薬の副作用などでこのような状態になることがあります。
- 「I don’t have the foggiest idea」はどういう意味ですか?
-
「まったく見当がつかない」「全く分からない」という意味の慣用表現です。「foggiest」は最上級を使って「最もぼんやりとした」というニュアンスですが、否定形で使うことで「最小限の考えもない」→「まったく分からない」という意味になります。
- 「foggy」と「foggy-minded」の違いは何ですか?
-
「foggy」は一般的に霧がかかった状態や視界が悪い状態を表しますが、「foggy-minded」は特に「頭がぼんやりしている」「思考が明晰でない」状態を表す複合形容詞です。
- 日本語の「霧」と英語の「fog」は同じですか?
-
基本的には同じ自然現象を指しますが、英語には「fog」のほかに「mist」「haze」などの単語もあり、霧の濃さや状態によって使い分けられています。日本語の「霧」はこれらをまとめて指すことが多いです。
- 「foggy」の発音のコツはありますか?
-
「o」の音は日本語の「オ」に近いですが、口をやや丸くして発音します。「g」の音は日本語の「グ」よりも軽く、喉の奥で発音します。全体として「フォギー」と発音しますが、「フォッギー」と「ッ」を強く入れないように注意しましょう。
まとめ

この記事では、英語の形容詞「foggy」について詳しく解説しました。「foggy」は霧がかかった状態を表す基本的な形容詞ですが、天気の描写だけでなく、視界の悪さや思考のあいまいさを表現する際にも使われる便利な単語です。
ここで学んだ重要なポイントをまとめると、
- 「foggy」は形容詞で、「霧がかかった」「霧の多い」という意味を持つ。
- 発音は「フォギー」で、「o」を「ア」と発音しないように注意。
- 比較級は「foggier」、最上級は「foggiest」。
- 天気や自然環境の描写(霧の日など)によく使われる。
- 眼鏡やガラスが曇っている状態を表現するのにも使われる。
- 比喩的に記憶や思考がはっきりしない状態を表すこともある。
- 「not have the foggiest idea」(まったく見当がつかない)などの慣用表現もある。
- 「fog」(名詞:霧、動詞:曇らせる)から派生した単語。
- 「misty」(より薄い霧)や「hazy」(もや、靄)など、似た単語との違いを理解することが重要。
「foggy」は日常会話でよく使われる基本的な単語です。この記事で紹介した例文や使い方を参考に、実際の会話で積極的に使ってみることで、英語力の向上につながるでしょう。
天気の話題や状況の描写、さらには気持ちや思考の状態を表現する際に活用してみてください。