「from now」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では「今から」「この時点から」と訳されます。
シンプルな表現ですが、様々な場面で活用でき、特に時間に関する表現として非常に便利です。
しかし、似た表現である「from now on」と混同されがちで、実はそれぞれ異なるニュアンスを持っています。
この記事では「from now」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、詳しく解説していきます。
「from now」の基本的な意味
「from now」は「今の時点から」という意味を持ち、現在を起点として未来のある時点までの時間を表します。
「from」は「〜から」という起点を示し、「now」は「今」を意味します。
この表現は主に時間に関するもので、未来の出来事や時間を示す際によく使われます。
具体的な時間や期間を伴うことが多く、その場合は「〜時間後」「〜日後」というニュアンスになります。
例文
- I’ll call you back in two hours from now.
(今から2時間後にかけ直します。) - The meeting will start thirty minutes from now.
(会議は今から30分後に始まります。) - We should arrive at the destination three days from now.
(私たちは今から3日後に目的地に到着するはずです。)
「from now」と「from now on」の違い
「from now」と「from now on」はどちらも「now(今)」を含む表現ですが、示す時間の幅や継続性に大きな違いがあります。
「from now」の特徴
- 現在から特定の未来の時点までの時間を表す
- 一般的に「from now」の後に具体的な時間(hours, days, weeks など)が続く
- 短期的な視点で「今から〜後」という意味で使われる
- 一回性の行動や予定を指すことが多い
例文
- The train leaves an hour from now.
(電車は今から1時間後に出発します。) - I need to finish this report by tomorrow, which is 24 hours from now.
(このレポートを明日、つまり今から24時間後までに終わらせる必要があります。)
「from now on」の特徴
- 現在を起点として、それ以降の継続的な期間を表す
- 「これからずっと」「今後は」という継続性のニュアンスがある
- 長期的な変化や決意を表すことが多い
- 習慣や方針の変更を示すのに適している
例文
- I will exercise every morning from now on.(今後は毎朝運動します。)
- From now on, we will hold our team meetings on Tuesdays.(今後は、チームミーティングを火曜日に行います。)
この違いを理解することで、状況に応じて適切な表現を選ぶことができます。
「from now」は特定の時間後に何かが起こることを示す一方、「from now on」は現在から未来に向かって継続する状態や行動を示します。
「from now」の様々な使い方
「from now」は日常会話やビジネスシーンなど、様々な場面で活用できます。
ここでは具体的な使用例を見ていきましょう。
予定や約束を伝える
「from now」は未来の予定や約束について話す際によく使われます。
例文
- The movie starts in 20 minutes from now. We should hurry.
(映画は今から20分後に始まります。急いだ方がいいでしょう。) - I’ll meet you at the restaurant two hours from now.
(今から2時間後にレストランであなたに会います。) - The online seminar will begin 45 minutes from now.
(オンラインセミナーは今から45分後に始まります。)
締め切りや期限を示す
締め切りや期限を伝える際にも「from now」は便利です。
例文
- You have until next Friday, which is one week from now, to submit your application.
(申込書の提出期限は次の金曜日、つまり今から1週間後です。) - The project must be completed three months from now.
(そのプロジェクトは今から3ヶ月後までに完了しなければなりません。) - We need to make a decision within 48 hours from now.
(今から48時間以内に決断を下す必要があります。)
未来の計画や予測を述べる
「from now」は将来の計画や予測について話す際にも使われます。
例文
- I’ll be retiring five years from now.
(今から5年後に退職します。) - Our company plans to launch the new product six months from now.
(当社は今から6ヶ月後に新製品を発売する予定です。) - The construction of the new building will be finished one year from now.
(新しいビルの建設は今から1年後に完了する予定です。)
「from now」を含む便利な表現
「from now」を含むいくつかの便利な表現を紹介します。
「X hours/days/weeks/months/years from now」
最も一般的な使い方で、現在から特定の時間が経過した未来の時点を示します。
例文
- Ten years from now, I hope to have my own business.
(今から10年後、自分のビジネスを持っていたいと思います。) - Where do you see yourself five years from now?
(5年後の自分はどうなっていると思いますか?) - A hundred years from now, how will people remember our generation?
(今から100年後、人々は私たちの世代をどのように記憶しているでしょうか?)
「from now until then」
現在から特定の未来の時点までの期間を示します。
例文
- From now until then, we need to work hard to meet our goals.
(今からそのときまで、目標を達成するために一生懸命働く必要があります。) - I have a lot to prepare from now until the wedding day.
(今から結婚式の日までに準備することがたくさんあります。) - From now until the exam, I’ll be studying every day.
(今から試験までの間、毎日勉強します。)
「not far from now」
近い将来を示す表現です。
例文
- Not far from now, electric cars will completely replace gasoline vehicles.
(遠くない将来、電気自動車がガソリン車を完全に置き換えるでしょう。) - The results of your hard work will show not far from now.
(あなたの努力の成果は近い将来表れるでしょう。) - Not far from now, we’ll be celebrating our 10th anniversary.
(近い将来、私たちは10周年を祝うことになるでしょう。)
「from now」と似た表現との違い
「from now」に似た表現がいくつかありますが、それぞれニュアンスが異なります。
ここではそれらの違いを解説します。
「from now」と「from today」の違い
- 「from now」:現在の瞬間からの時間を示します。
- 「from today」:今日という日付からの時間を示します。
例文
- The conference starts two hours from now.
(会議は今から2時間後に始まります。)→ 現在の時点から2時間後 - The conference starts three days from today.
(会議は今日から3日後に始まります。)→ 今日という日から3日後
「from now」と「after this」の違い
- 「from now」:現在の時点からの時間経過を示します。
- 「after this」:「これの後に」という意味で、現在の行動や出来事の後に何が起こるかを示します。
例文
- I’ll call you an hour from now.
(今から1時間後に電話します。)→ 現在から1時間後 - I’ll call you after this meeting.
(この会議の後に電話します。)→ 会議が終わった後
「from now」と「in a while」の違い
- 「from now」:現在から特定の時間後を示します。
- 「in a while」:「しばらくして」という意味で、不特定の時間を示します。
例文
- I’ll be ready to go thirty minutes from now.
(今から30分後に行く準備ができます。)→ 具体的な時間 - I’ll be ready to go in a while.
(しばらくしたら行く準備ができます。)→ 不特定の時間
まとめ:「from now」の使い方のポイント

「from now」は英語で「今から」という意味を持ち、特に時間に関する表現として非常に便利です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 「from now」は現在から特定の未来の時点までの時間を表します。
- 通常は「hours/days/weeks/months/years」などの具体的な時間単位と共に使われます。
- 「from now on」とは異なり、「from now」は短期的な視点で使われることが多いです。
- 予定、締め切り、計画などについて話す際に便利な表現です。
- 「from today」「after this」「in a while」など、似た表現との違いを理解して適切に使い分けましょう。
「from now」は日常会話やビジネスシーンで頻繁に使われる表現です。
この表現をマスターして、時間に関する表現の幅を広げましょう。
特に「from now」と「from now on」の違いを理解することで、より正確な英語表現が可能になります。