「from ~ to ~」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では「~から~まで」と訳されます。時間、場所、数量など様々な範囲や変化を表すこの表現は、英語の基本的なフレーズでありながら、使用場面は多岐にわたります。
初級レベルの英語学習者でも比較的早い段階で習得する表現ですが、正確に使いこなせるようになると英語コミュニケーションの幅が大きく広がります。
この記事では「from ~ to ~」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、分かりやすい例文を交えながら詳しく解説していきます。
日常会話からビジネスシーンまで役立つこの表現をマスターして、あなたの英語力をさらに向上させましょう。
「from ~ to ~」の基本的な意味

「from ~ to ~」は英語表現の中でも特によく使われるフレーズの一つです。この表現は、始点から終点までの範囲や移動、変化を表現する際に使われます。
日本語の「~から~まで」と基本的な使い方は同じですが、英語では「from」と「to」というペアの前置詞を使って、より明確に範囲を示すことができます。時間や場所、数量など様々な文脈で活用できるこの表現は、英語コミュニケーションにおいて非常に重要な役割を果たしています。
「from ~ to ~」の基本的な意味は「~から~まで」です。この表現は2つの要素、事象、または状態間の範囲、移行、変化を示します。
「from」は起点を、「to」は到達点を示す前置詞で、これらを組み合わせることで様々な範囲や変化を表現できます。
例文
- I work from Monday to Friday.
(私は月曜日から金曜日まで働きます。) - She walks from her house to the park every day.
(彼女は毎日家から公園まで歩きます。) - Prices range from 10 dollars to 50 dollars.
(価格は10ドルから50ドルの範囲です。)
「from ~ to ~」の語源と歴史
「from」と「to」はどちらも英語の基本的な前置詞で、古英語の時代から使われてきました。「from」は古英語の「fram」に由来し、もともとは「離れる」「出発する」という意味を持っていました。一方「to」も古英語から存在し、「向かう」「到達する」という意味がありました。
これらの前置詞は何世紀にもわたって使われ続け、現代英語でも変わらず重要な役割を果たしています。「from ~ to ~」の組み合わせは、英語の歴史の中で一貫して範囲や移動、変化を表す基本的な表現として使われてきました。
この表現が長い歴史の中でほとんど変化せずに使われ続けているという事実は、その普遍性と重要性を示しています。
「from ~ to ~」の文法と構造
「from ~ to ~」は英語の文法において重要な役割を果たす表現です。基本的には前置詞句として機能し、文の中で時間、場所、範囲などを明確に示します。
この表現の構造はシンプルですが、使い方を理解することで英語の表現力が大きく向上します。
「from ~ to ~」は英語の文の中で、場所、時間、範囲などを示す副詞句として機能し、文頭、文中、文末のどの位置にも置くことができる柔軟性を持っています。
基本構造
「from ~ to ~」の基本的な文法構造は非常にシンプルです。
基本構造: from + 起点 + to + 到達点
この構造では、
- 「from」と「to」はそれぞれ前置詞
- 「起点」「到達点」は同じカテゴリーの要素(時間、場所、数量など)
- 全体で一つの前置詞句として機能
重要なポイントは、起点と到達点が同じカテゴリーに属している必要があるということです。
例えば、時間の範囲を表す場合は、起点も到達点も時間を表す表現でなければなりません。
例文
- I study from morning to night.
(私は朝から夜まで勉強します。) - They drove from Boston to New York.
(彼らはボストンからニューヨークまで車で行きました。) - My weight changed from 70 kg to 65 kg.
(私の体重は70kgから65kgに変わりました。)
文中での位置
「from ~ to ~」は文のどの位置にも置くことができます。
どの位置に置くかによって、強調される情報が変わってきます。
- 文末(最も一般的)
- We work from 9 AM to 5 PM.
(私たちは午前9時から午後5時まで働きます。)
- We work from 9 AM to 5 PM.
- 文頭(強調したい場合)
- From January to March, we have snow here.
(1月から3月まで、ここでは雪が降ります。)
- From January to March, we have snow here.
- 文中
- The shop, from Monday to Friday, is always busy.
(そのお店は、月曜日から金曜日まで、いつも混雑しています。)
- The shop, from Monday to Friday, is always busy.
「from ~ to ~」の様々な使い方
「from ~ to ~」は英語の中でも特に汎用性の高い表現で、様々な文脈や状況で活用できます。時間の範囲から場所の移動、数量の範囲、さらには状態の変化まで、幅広い使用方法があります。
この表現は日常会話やビジネスシーンでよく使われるため、様々な使い方をマスターすることで英語表現の幅が広がります。
ここでは、「from ~ to ~」の代表的な使い方を詳しく見ていきましょう。
時間の範囲を表す
最も一般的な使い方の一つが、時間の範囲を表す用法です。始まりの時間から終わりの時間までを示します。
日常会話やビジネスシーンで予定や営業時間を伝える際によく使われます。
例文
- I sleep from 10 PM to 6 AM.
(私は夜10時から朝6時まで寝ます。) - The shop opens from Tuesday to Sunday.
(そのお店は火曜日から日曜日まで開いています。) - We will stay in Paris from July to August.
(私たちは7月から8月までパリに滞在します。) - He worked at that company from 2018 to 2022.
(彼は2018年から2022年までその会社で働いていました。)
時間の使用で重要なポイントは、「from ~ to ~」は始まりの時間と終わりの時間の両方を含むということです。
例えば、「from 9 AM to 5 PM」は、9時ちょうどから始まり、5時ちょうどに終わることを意味します。
場所の移動を表す
場所Aから場所Bへの移動や距離を表す際にも「from ~ to ~」はよく使われます。
地理的な移動や交通手段による移動を説明する際に便利です。
例文
- I walk from my home to the station every day.
(私は毎日家から駅まで歩きます。) - We moved from Chicago to Los Angeles last year.
(私たちは去年シカゴからロサンゼルスに引っ越しました。) - This bus goes from the airport to the city center.
(このバスは空港から市の中心部まで行きます。) - She sent a package from Japan to Canada.
(彼女は日本からカナダへ小包を送りました。)
場所の移動を表す「from ~ to ~」は、出発点と到着点だけでなく、その間の距離や経路のニュアンスも含むことがあります。
数量や程度の範囲を表す
数値や程度の幅を示す場合にも「from ~ to ~」が使われます。
価格帯、温度範囲、年齢層など、数値で表せる範囲を示す際に便利です。
例文
- These books cost from 5 dollars to 15 dollars.
(これらの本は5ドルから15ドルの価格です。) - Today’s temperature will be from 20 degrees to 25 degrees.
(今日の気温は20度から25度です。) - Children from 5 years to 12 years can join this class.
(5歳から12歳までの子供がこのクラスに参加できます。) - The company has from 50 to 100 workers.
(その会社には50人から100人の従業員がいます。)
数量範囲を表す「from ~ to ~」は、一般的にその範囲内のすべての値を含みます。
状態や性質の変化を表す
何かが一つの状態から別の状態へと変化することを表す場合にも「from ~ to ~」を使います。
物事の発展や感情の変化を説明する時に役立ちます。
例文
- Water changes from liquid to gas when it boils.
(水は沸騰すると液体から気体に変化します。) - His face went from happy to sad when he heard the news.
(そのニュースを聞いたとき、彼の表情は嬉しそうから悲しそうに変わりました。) - The town grew from a small village to a big city.
(その町は小さな村から大きな都市へと成長しました。) - My English level improved from beginner to intermediate.
(私の英語レベルは初級から中級に向上しました。)
状態変化を表す「from ~ to ~」は、始点と終点だけでなく、その間の変化のプロセスも含意することがあります。
「from ~ to ~」の日常会話での使用例
「from ~ to ~」は日常会話の中でよく使われる表現です。実際の会話でどのように使われるのか、具体的なシチュエーションを見ていきましょう。
会話の中で自然に使えるようになると、英語コミュニケーションがより円滑になります。
日常的な場面での「from ~ to ~」の使い方を理解することで、実践的な英語力を身につけることができます。
時間や予定について話す場合
時間や予定について話す際に「from ~ to ~」はよく使われます。
特に営業時間や活動時間を伝える時に便利です。
例文:営業時間について
- A: What time is this cafe open?
(このカフェは何時に開いていますか?) - B: It’s open from 8 AM to 9 PM every day.
(毎日朝8時から夜9時まで開いています。)
例文:授業の時間について
- A: When is your English class?
(英語の授業はいつですか?) - B: It’s from 2 PM to 3:30 PM on Mondays.
(月曜日の午後2時から3時30分までです。)
場所や移動について話す場合
場所や移動について「from ~ to ~」は非常によく使われます。
特に交通手段や移動経路を説明する際に役立ちます。
例文:通勤について
- A: How do you go to work?
(どうやって仕事に行きますか?) - B: I take the train from my home to the office.
(家からオフィスまで電車に乗ります。)
例文:旅行について
- A: How will you travel next month?
(来月はどのように旅行する予定ですか?) - B: We will drive from Tokyo to Kyoto.
(東京から京都まで車で行く予定です。)
変化や成長について話す場合
状態の変化や成長について話す際にも「from ~ to ~」は効果的です。
例文:体重変化について
- A: Have you lost weight?
(痩せましたか?) - B: Yes, my weight changed from 80 kg to 70 kg.
(はい、体重が80kgから70kgに変わりました。)
例文:キャリアの変化について
- A: What is your career history?
(あなたの経歴は?) - B: I went from being a teacher to becoming a writer.
(私は教師から作家になりました)
「from ~ to ~」を使ったビジネス英語
ビジネスシーンでも「from ~ to ~」は頻繁に使われます。ビジネスメール、会議、プレゼンテーションなど、様々な場面でこの表現が活躍します。
ビジネスの世界では時間や範囲を明確に示すことが重要であり、「from ~ to ~」のような明確な表現は特に重宝されます。
ここでは、ビジネスシーンにおける「from ~ to ~」の使い方を見ていきましょう。
ビジネスメールでの使用例
ビジネスメールでは特に予定や期間を正確に伝える必要があります。
「from ~ to ~」を使うことで、相手に明確な情報を提供できます。
例文:会議の通知
Dear Team,
The project meeting will be held from 10 AM to 12 PM on Tuesday.
Please prepare your reports before the meeting.
Best regards,
[Your name]- チームの皆様、
プロジェクト会議は火曜日の午前10時から正午まで行われます。
会議前に報告書をご準備ください。
敬具、
[あなたの名前]
例文:休暇の申請
Dear Manager,
I would like to request vacation from June 5 to June 15.
I will complete all my tasks before I leave.
Thank you for your consideration.
Sincerely,
[Your name]- マネージャー様、
6月5日から6月15日まで休暇を申請したいと思います。
出発前にすべての業務を完了します。
ご検討ありがとうございます。
敬具、
[あなたの名前]
会議やプレゼンテーションでの使用例
会議やプレゼンテーションでは、データの範囲や変化、期間などを説明する際に「from ~ to ~」が役立ちます。
例文:売上報告
- “Our sales increased from $100,000 to $150,000 this quarter.”
(私たちの売上は今四半期に10万ドルから15万ドルに増加しました。)
例文:プロジェクトのスケジュール
- “The development phase will run from April to June, and testing will be from July to August.”
(開発フェーズは4月から6月まで実施され、テストは7月から8月に行われます。)
契約書や公式文書での使用例
契約書や公式文書では、期間や範囲を明確に定義する必要があり、「from ~ to ~」が頻繁に使用されます。
例文:契約期間
- “This agreement shall be valid from January 1, 2023, to December 31, 2023.”
(本契約は2023年1月1日から2023年12月31日まで有効とします。)
例文:支払い条件
- “Payments will range from $1,000 to $5,000 based on the work completed.”
(支払いは完了した作業に基づいて、1,000ドルから5,000ドルの範囲になります。)
「from ~ to ~」と類似表現の違い
英語には「from ~ to ~」と似た機能を持つ表現がいくつかあります。
これらの表現との違いを理解することで、より状況に適した表現を選べるようになります。
類似表現との比較を通じて、「from ~ to ~」の特徴と使い分けを明確にしましょう。
「from ~ to ~」と「until」の違い
「from ~ to ~」と「until」はどちらも時間の範囲を表しますが、使い方には重要な違いがあります。
- 「from ~ to ~」:始点と終点の両方を明示します。時間の範囲全体を明確に示したい場合に使います。
- 「until」:終点のみを明示し、始点は文脈から推測します。特に「今」や「ある時点」から未来の終点までを強調したい場合に使います。
例文
- I work from 9 AM to 5 PM.
(午前9時から午後5時まで働きます。)- 始点と終点の両方を明示 - I work until 5 PM.
(午後5時まで働きます。)- 終点のみを明示、始点は文脈から推測 - The museum is open from Tuesday to Sunday.
(美術館は火曜日から日曜日まで開いています。)- 期間全体を明示 - The museum is open until Sunday.
(美術館は日曜日まで開いています。)- 終点のみを明示
「from ~ to ~」と「since」の違い
「from ~ to ~」と「since」はどちらも始点を示しますが、使われる文脈と時制が異なります。
- 「from ~ to ~」:様々な時制で使え、明確な範囲を示します。過去、現在、未来の期間を表せます。
- 「since」:主に現在完了形や過去完了形と共に使われ、継続を強調します。始点から「現在」または基準となる時点までの継続を示します。
例文
- I lived in New York from 2015 to 2020.
(2015年から2020年までニューヨークに住んでいました。)- 明確な期間、今は住んでいない - I have lived in New York since 2015.
(2015年からニューヨークに住んでいます。)- 2015年に始まり、現在も継続している - She studied Spanish from March to June.
(彼女は3月から6月までスペイン語を勉強しました。)- 明確な期間 - She has studied Spanish since March.
(彼女は3月からスペイン語を勉強しています。)- 3月に始まり、現在も継続している
「from ~ to ~」と「between」の違い
「from ~ to ~」と「between」はどちらも2つの点の間の関係を示しますが、使われる文脈とニュアンスが異なります。
- 「from ~ to ~」:起点から終点までの範囲や移動を表します。一方向の流れを強調します。
- 「between」:2つの対象の間の位置や関係を強調します。2点の間の相互関係に焦点を当てます。
例文
- The meeting is from 2 PM to 3 PM.
(会議は午後2時から3時までです。)- 時間の範囲 - The meeting is between 2 PM and 3 PM.
(会議は午後2時と3時の間です。)- 2つの時点の間 - The train goes from Paris to London.
(その電車はパリからロンドンまで行きます。)- 起点から終点への移動 - The tunnel is between Paris and London.
(そのトンネルはパリとロンドンの間にあります。)- 2つの場所の間の位置
「from ~ to ~」を含む便利な表現
「from ~ to ~」を含む慣用表現やイディオムは英語に数多く存在します。
これらの表現を覚えておくと、より自然で豊かな英語表現ができるようになります。
日常会話やビジネスでよく使われるイディオムを見ていきましょう。
「from start to finish」(最初から最後まで)
全プロセスを通じて、初めから終わりまでという意味です。
何かを完全に、途中で中断せずに行ったことを強調する表現です。
例文
- I watched the movie from start to finish.
(私はその映画を最初から最後まで見ました。) - She ran the race from start to finish without stopping.
(彼女は止まることなく、最初から最後までレースを走りました。) - We need to check this report from start to finish.
(このレポートを最初から最後までチェックする必要があります。)
「from A to Z」(AからZまで、すべて)
物事の全体、すべての範囲や側面を網羅することを表します。
何かの全てを知っている、または全てを学んだという場合によく使われます。
例文
- He knows about cars from A to Z.
(彼は車についてすべてを知っています。) - This book explains cooking from A to Z.
(この本は料理について全てを説明しています。) - We need to plan our trip from A to Z.
(私たちは旅行の全てを計画する必要があります。)
「from dawn to dusk」(夜明けから日暮れまで)
一日中、朝から晩までという意味です。
一日中何かをし続けたことを強調する表現で、長時間働いたり活動したりしたことを表します。
例文
- Farmers work from dawn to dusk.
(農家の人々は夜明けから日暮れまで働きます。) - We explored the city from dawn to dusk.
(私たちは夜明けから日暮れまで街を探索しました。) - The festival runs from dawn to dusk on Saturday.
(そのお祭りは土曜日に夜明けから日暮れまで行われます。)
「from time to time」(時々、ときどき)
定期的ではないが、時々、おりにふれてという意味です。
規則的ではなく、たまに何かが起きることを表す表現です。
例文
- I visit my hometown from time to time.
(私は時々故郷を訪れます。) - She calls me from time to time.
(彼女は時々私に電話をかけてきます。) - From time to time, I enjoy eating cake.
(時々、私はケーキを食べるのを楽しみます。)
「from ~ to ~」に関するよくある質問
「from ~ to ~」の使い方について、初学者がよく抱く疑問を質問形式でまとめました。
これらの質問と回答を参考にして、より深く理解を深めましょう。
- 「from ~ to ~」は必ず同じカテゴリーの言葉を使わなければいけませんか?
-
はい、基本的には「from」の後と「to」の後には同じカテゴリーの言葉を使う必要があります。例えば、時間を表す場合は両方とも時間表現を、場所を表す場合は両方とも場所を表す言葉を使います。
正しい例:
- From 9 AM to 5 PM(両方とも時間)
- From Tokyo to Osaka(両方とも場所)
不自然な例:
- From 9 AM to Tokyo(時間と場所が混在しているため不自然)
ただし、状態の変化を表す場合は、異なる状態を表す言葉が使われることがあります。例えば、「from sad to happy」(悲しい状態から幸せな状態へ)のような使い方です。
- 「from ~ to ~」で時間を表す時、終点の時間は含まれますか?
-
はい、「from ~ to ~」で時間を表す場合、通常は終点の時間も含まれます。例えば、「from 9 AM to 5 PM」は、9時から始まり、5時にちょうど終わることを意味します。
ただし、文脈によっては異なる解釈をされることもあるため、ビジネスの場など正確さが求められる場面では、必要に応じて追加の説明をするとよいでしょう。
例文:
- The meeting will be from 2 PM to 4 PM.
(会議は午後2時から4時までです。)- 2時に始まり、4時に終わる - The store is open from Monday to Friday.
(そのお店は月曜日から金曜日まで開いています。)- 月曜日から金曜日まで営業している(土日は休み)
- The meeting will be from 2 PM to 4 PM.
- 「from now on」と「from then on」の違いは何ですか?
-
「from now on」と「from then on」はどちらも「~からずっと先」という意味ですが、基準点が異なります。
- 「from now on」は「今からずっと先」という意味で、現在を基準点とします。未来に向かって継続する状態や習慣を表します。
- 「from then on」は「その時からずっと先」という意味で、過去のある時点を基準点とします。過去のある時点から継続した状態や習慣を表します。
例文:
- From now on, I will study every day.
(今からずっと、毎日勉強します。)- 現在を基準点 - He started exercising in 2020. From then on, he exercised every day.
(彼は2020年に運動を始めました。それからずっと、毎日運動しました。)- 過去のある時点(2020年)を基準点
- 「from ~ to ~」と「through」の違いは何ですか?
-
「from ~ to ~」と「through」はどちらも範囲を表しますが、少しニュアンスが異なります。
- 「from ~ to ~」:始点から終点までの範囲を一般的に表します。国際的に広く使われる表現です。
- 「through」:主にアメリカ英語で使われ、終点を含む意味合いが強いです。特に日付や曜日の範囲を表す際によく使われます。
例文:
- The store is open from Monday to Friday.
(そのお店は月曜日から金曜日まで開いています。)- 一般的な表現 - The store is open from Monday through Friday.
(そのお店は月曜日から金曜日まで開いています。)- アメリカ英語でよく使われる表現 - The conference is from June 1st to June 3rd.
(会議は6月1日から6月3日までです。)- 一般的な表現 - The conference is from June 1st through June 3rd.
(会議は6月1日から6月3日までです。)- アメリカ英語、3日を含むことを強調
- 「from」と「since」の使い分けはどうすればいいですか?
-
「from」と「since」は似た意味を持ちますが、使われる時制と文脈が異なります:
- 「from」は様々な時制で使えます。過去、現在、未来のどの時点でも使用でき、期間の始点を示します。「from~to~」の形で使われることが多いです。
- 「since」は主に完了形(現在完了形や過去完了形)と共に使われ、「~以来」という意味で、その時点から現在(または基準となる時点)までの継続を強調します。
例文:
- I worked there from 2010 to 2015.
(私は2010年から2015年までそこで働きました。)- 明確な期間を示す - I have worked here since 2010.
(私は2010年からここで働いています。)- 2010年から現在まで継続している
まとめ:「from ~ to ~」の使い方のポイント

「from ~ to ~」は英語で「~から~まで」という意味を持つ便利な表現です。
日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われるこの表現は、英語学習の早い段階でマスターしておくべき重要な表現の一つです。
様々な場面で適切に使えるようになると、英語でのコミュニケーション能力が大きく向上します。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「~から~まで」で、範囲や変化を表します。
- 文法的には「from + 起点 + to + 到達点」の構造で、前置詞句として機能します。
- 時間、場所、数量、状態の範囲や変化を表すことができます。
- 時間について使う場合は、始点と終点の両方を含みます。
- 「until」「since」「between」など類似表現との違いを理解すると、より適切に使い分けることができます。
- 「from start to finish」「from A to Z」などの慣用表現も覚えておくと便利です。
日常会話では特に時間や場所の表現でよく使われ、ビジネスシーンでは予定やスケジュール、範囲の説明などに頻出します。例文や会話例を参考に、様々な場面で積極的に使ってみましょう。
「from ~ to ~」をマスターすれば、英語での表現の幅が広がります。日常会話からビジネスシーンまで幅広く活用できる表現なので、ぜひ積極的に使ってみてください。正確に使いこなせるようになると、英語でのコミュニケーションがより自然で豊かなものになるでしょう。