「Get cold feet」は英語の慣用句で、直訳すると「足が冷たくなる」という意味ですが、実際には「怖気づく」「尻込みする」「直前になって不安になり計画を取りやめる」という意味で使われます。特に重要な決断や大きなイベントの直前に急に自信を失ったり不安になったりする状況を表現するのに適した表現です。
この記事では、英語初学者向けに「Get cold feet」の意味や使い方を分かりやすく解説し、中学英語レベルの例文もご紹介します。
「Get cold feet」の基本的な意味

「Get cold feet」は、重要な出来事や決断の直前になって、突然恐れを感じたり不安になったりして尻込みすることを表す慣用句です。例えば、結婚式の直前に花婿が不安になる、大事なスピーチの前に緊張して辞退したくなる、新しい仕事に就く前に自信がなくなるといった場面で使用されます。日本語では「腰が引ける」「尻込みする」「怖気づく」といった表現に近い意味を持っています。
この表現の起源については諸説ありますが、一説には体が緊張状態になると血流が中心部に集中し、手足が冷たくなるという生理現象に由来しているとも言われています。不安や恐怖を感じると実際に足が冷たくなるという身体反応から生まれた表現だとされています。
「Get cold feet」の使い方と場面
「Get cold feet」は主に重要なイベントや決断の前に突然自信を失ったり恐怖を感じたりする状況で使われます。特によく使われるのは以下のような場面です。
- 結婚式の前の花婿や花嫁が不安になる場面
- 大事な試験やスピーチの前に緊張する場面
- 新しい仕事や挑戦の前に自信を失う場面
- 重要な決断を前に躊躇する場面
文法的には「get cold feet」「have cold feet」「be getting cold feet」などの形で使用され、通常は「about ~」「over ~」などの前置詞と組み合わせて何について不安になっているかを表現することができます。
「Get cold feet」を使った例文
日常会話での例文
例文
- She got cold feet before the blind date and decided not to go.
(彼女は合コンの前に怖気づいて、行かないことにしました。) - My brother had cold feet about moving to a new city alone.
(兄は一人で新しい都市に引っ越すことに不安を感じていました。) - I was going to ask her out, but I got cold feet at the last minute.
(彼女をデートに誘うつもりだったけど、最後の瞬間に怖くなってやめました。)
学校生活での例文
例文
- Tom got cold feet before the speech contest.
(トムはスピーチコンテストの前に尻込みしました。) - I had cold feet about joining the baseball team.
(私は野球部に入ることに不安を感じていました。) - Many students get cold feet before big tests.
(多くの生徒は大きなテストの前に怖気づきます。)
ビジネスシーンでの例文
例文
- The company got cold feet about the new project.
(その会社は新しいプロジェクトについて尻込みしました。) - He got cold feet about changing jobs.
(彼は転職することに不安を感じました。) - We were ready to sign the contract, but they got cold feet.
(私たちは契約書にサインする準備ができていましたが、彼らは怖気づきました。)
「Get cold feet」に関連する他の表現
類似した表現
「Get cold feet」と似た意味を持つ英語表現はいくつかあります。
例文
- Back out: 約束や計画から撤退する
例: He backed out of the trip at the last minute.
(彼は最後の瞬間に旅行をキャンセルしました。) - Get butterflies in one’s stomach: (緊張や興奮で)胃がドキドキする
例: I always get butterflies in my stomach before exams.
(試験の前はいつもドキドキします。) - Lose one’s nerve: 勇気を失う
例: She lost her nerve and couldn’t jump from the diving board.
(彼女は勇気を失い、飛び込み台から飛び込めませんでした。)
反対の意味を持つ表現
「Get cold feet」の反対の意味を持つ表現には以下のようなものがあります。
例文
- Take the plunge: 思い切って行動する
例: After thinking about it for months, I finally took the plunge and started my own business.
(何か月も考えた末、ついに思い切って自分のビジネスを始めました。) - Go for it: チャレンジする
例: Don’t get cold feet now. Go for it!
(今怖気づかないで。チャレンジしなさい!)
「Get cold feet」に関するよくある質問
- 「Get cold feet」は「足が冷える」という意味で使えますか?
-
いいえ、一般的には物理的に足が冷えることを表現するために「Get cold feet」という慣用句は使いません。天気が寒い時などに足が冷えることを表現する場合は、「My feet are cold」「My feet feel cold」などと言います。「Get cold feet」は慣用句として「怖気づく」「尻込みする」という意味でのみ使われます。
- 「Get cold feet」はどのような場面で使うのが適切ですか?
-
主に重要な決断や大きなイベントの直前に急に不安になる場面で使います。結婚式前の不安、大事なプレゼンの前の緊張、新しい仕事に就く前の心配などの場面で使うのが一般的です。小さな日常の不安や長期間続く慢性的な不安には通常使いません。
- 日本語の「冷や汗をかく」と同じ意味ですか?
-
完全に同じ意味ではありません。日本語の「冷や汗をかく」は主に緊張や恐怖でかく汗を指し、一時的な反応を表します。一方「Get cold feet」は行動を起こす直前の躊躇や尻込みする気持ちを表し、その結果として計画を変更したり取りやめたりすることを含意します。
- 「Get cold feet」の語源はなんですか?
-
この表現の正確な起源は明確ではありませんが、19世紀のアメリカで使われ始めたとされています。極度の恐怖や不安を感じると血流が体の中心部に集中し、手足が冷たくなるという生理現象からきていると考えられています。
まとめ

「Get cold feet」は英語の慣用句として頻繁に使われる表現です。このブログで解説した重要なポイントをまとめます。
- 「Get cold feet」は「怖気づく」「尻込みする」「直前で不安になり計画を変更する」という意味の慣用句である。
- 文字通りの「足が冷える」という意味ではなく、比喩的に精神的な不安や躊躇を表現する。
- 主に結婚式、試験、スピーチ、新しい仕事など重要な出来事の直前の不安を表す。
- 文法的には「get/have cold feet about ~」「be getting cold feet over ~」などの形で使われる。
- 類似表現として「back out」「lose one’s nerve」、反対表現として「take the plunge」「go for it」などがある。
- 英語圏では非常によく使われる表現で、日常会話やビジネス場面でも頻繁に登場する。
- 重要な決断の前の不安を表現する際に適切に使うことで、より自然な英語表現が可能になる。
この表現を覚えておくと、英語での日常会話やニュアンスの理解に役立つでしょう。次に不安や緊張から何かを躊躇している状況を英語で表現したいときは、ぜひ「get cold feet」を使ってみてください。