「get on」は英語でよく使われる句動詞(phrasal verb)の一つで、日本語では様々な訳し方があります。
「仲良くする」「乗る」「進める」「うまくやる」など、状況によって意味が変わる表現です。
多様な使い方があるからこそ、正確に理解して使いこなせるようになると、英語表現の幅が広がります。
この記事では「get on」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「get on」の基本的な意味
「get on」には主に以下の意味があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
人と仲良くする(get on with someone)
特にイギリス英語でよく使われる表現で、「〜と仲良くする」「〜と良好な関係を持つ」という意味です。
アメリカ英語では「get along with」が一般的ですが、どちらも同じ意味で使われます。
例文
- I get on well with my new colleagues at work.
(私は職場の新しい同僚たちと仲良くやっています。) - My daughter gets on with her teacher very well.
(娘は先生とうまくやっています。) - We’ve never really got on, but we try to be polite to each other.
(私たちは本当に仲良くなったことはないですが、お互いに礼儀正しくあろうとしています。)
状況にうまく対処する(get on with something)
「状況をうまく乗り切る」「物事をうまく進める」という意味でも使われます。
例文
- How are you getting on with your research project?
(研究プロジェクトはどう進んでいますか?) - We’re getting on quite well with the house renovation.
(家のリノベーションはかなり順調に進んでいます。) - I think I’m getting on better with my Japanese studies now.
(今は日本語の勉強がうまく進んでいると思います。)
作業や活動を続ける(get on with it)
「作業を続ける」「さっさと進める」という意味で使われます。
特に「get on with it」という形でよく使われます。
例文
- I should get on with my homework now.
(今宿題を進めるべきです。) - Stop talking and get on with your work!
(話すのをやめて、仕事を続けなさい!) - Let’s get on with the meeting; we have a lot to cover.
(会議を進めましょう。たくさん話し合うことがあります。)
乗り物に乗る(get on)
バス、電車、飛行機などの大きな乗り物に「乗る」という意味で使われます。
反対の意味は「get off」(降りる)です。
例文
- We need to get on the bus at the next stop.
(次の停留所でバスに乗る必要があります。) - She got on the train just before it departed.
(彼女は電車が出発する直前に乗りました。) - Don’t forget to get on at the correct terminal.
(正しいターミナルから乗ることを忘れないでください。)
人生や仕事で成功する(get on)
「人生や仕事で成功する」「出世する」という意味でも使われます。
例文
- He’s really getting on in his new job.
(彼は新しい仕事でとても成功しています。) - She’s determined to get on in life.
(彼女は人生で成功することを決意しています。) - Parents want their children to get on well in school.
(親は子供が学校でうまくやることを望んでいます。)
協力や支持を得る(get someone on board)
「get on board」として使われると、「協力を得る」「賛同してもらう」という意味になります。
例文
- We need to get the manager on board with our new proposal.
(新しい提案について管理者の賛同を得る必要があります。) - How can we get more people on board with this project?
(このプロジェクトにもっと多くの人の協力を得るにはどうすればいいでしょうか?) - I think we’ve finally got the director on board with our ideas.
(ようやく監督に私たちのアイデアに賛同してもらえたと思います。)
「get on」の文法と構造
「get on」の基本的な使い方を理解するために、文法的な構造を見ていきましょう。
get on with + 人
人との関係性を表す場合は「get on with + 人」の形で使います。
例文
- I get on with most of my relatives.
(私は親戚のほとんどと仲良くやっています。) - Do you get on with your roommate?
(ルームメイトとは仲良くやっていますか?) - She doesn’t get on with her brother-in-law.
(彼女は義理の兄とうまくいっていません。)
get on with + 物事/活動
作業や活動を続ける場合は「get on with + 物事/活動」の形で使います。
例文
- Let’s get on with the presentation.
(プレゼンテーションを進めましょう。) - I need to get on with my essay tonight.
(今夜はエッセイを進める必要があります。) - She’s getting on with her life after the divorce.
(彼女は離婚後、人生を前に進めています。)
get on + 乗り物
乗り物に乗る場合は「get on + 乗り物」の形で使います。
例文
- We got on the wrong train and ended up in a different city.
(私たちは間違った電車に乗って、別の都市に行きついてしまいました。) - She got on her bicycle and rode away.
(彼女は自転車に乗って走り去りました。) - When do we get on the plane?
(いつ飛行機に乗りますか?)
「get on」と類似表現の違い
「get on」に似た表現として、「get along」や「get in」があります。
これらの違いを見ていきましょう。
「get on」と「get along」
アメリカ英語では「get along with」が「〜と仲良くする」という意味でよく使われますが、イギリス英語では「get on with」の方が一般的です。
意味はほぼ同じです。
例文
- We get on well together.(イギリス英語)
(私たちは仲良くやっています。) - We get along well together.(アメリカ英語)
(私たちは仲良くやっています。)
「get on」と「get in」「get into」
乗り物に関して使う場合、「get on」はバス、電車、飛行機、自転車など大きな乗り物や上に乗るものに使います。
一方、「get in」または「get into」は車やタクシーなど小さな乗り物や中に入るものに使います。
例文
- I get on the bus every morning.
(毎朝バスに乗ります。) - I get into my car every morning.
(毎朝車に乗ります。)
「get on」を含む表現やイディオム
「get on」を含むいくつかの表現やイディオムを紹介します。
「get on like a house on fire」(とても仲が良い)
例文
- My son and his new teacher get on like a house on fire.
(息子と新しい先生はとても仲が良いです。) - The two of them got on like a house on fire from their first meeting.
(彼ら二人は初対面からとても気が合いました。)
「get on board」(計画などに賛同する、参加する)
例文
- We need to get everyone on board with the new company policy.
(新しい会社の方針に全員の賛同を得る必要があります。) - Are you on board with this plan?
(この計画に賛成ですか?)
「get on in years」(年を取る)
例文
- My grandfather is getting on in years but still very active.
(祖父は年を取っていますが、まだとても活動的です。) - She’s getting on in years and finding it difficult to climb stairs.
(彼女は年を取っていて、階段を上るのが難しいと感じています。)
日常会話での「get on」の使い方
「get on」は日常会話でよく使われる表現です。
いくつかの使用例を見てみましょう。
人間関係について
例文
- “Do you get on with your new boss?” “Yes, we get on very well.”
(「新しい上司とうまくやっていますか?」「はい、とても仲良くやっています。」) - “She doesn’t get on with her mother-in-law.” “That’s a common problem.”
(「彼女は姑とうまくいっていません。」「それはよくある問題ですね。」)
作業の進行について
例文
- “How are you getting on with your project?” “It’s going well, thanks.”
(「プロジェクトの進み具合はどうですか?」「順調です、ありがとう。」) - “I need to get on with my work now.” “OK, I’ll leave you to it.”
(「今から仕事を進める必要があります。」「わかりました、邪魔しません。」)
乗り物について
例文
- “Which station do we get on the train?” “We get on at Central Station.”
(「どの駅で電車に乗りますか?」「セントラル駅で乗ります。」) - “Don’t forget to get on at the front door of the bus.”
(「バスの前ドアから乗るのを忘れないでください。」)
まとめ:「get on」の使い方のポイント

「get on」は英語で様々な意味を持つ便利な句動詞です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「仲良くする」「乗る」「進める」「うまくやる」です。
- 人との関係性を表す場合は「get on with + 人」の形で使います。
- 作業や活動を続ける場合は「get on with + 物事/活動」の形で使います。
- 大きな乗り物(バス、電車、飛行機、自転車など)に乗る場合は「get on + 乗り物」の形で使います。
- 「get on like a house on fire」「get on board」「get on in years」などのイディオム表現もあります。
- アメリカ英語では同じ意味で「get along」がよく使われます。
「get on」をマスターすれば、英語での人間関係や日常活動の表現の幅が広がります。
ぜひ積極的に使ってみてください。

