「get」は英語の基本的な動詞の一つで、「獲得する」「手に入れる」という基本的な意味を持ちながらも、様々な状況で異なる意味を表現できる多機能な単語です。主に動詞として使われますが、前置詞と組み合わせることで多彩な意味を持つ句動詞としても活用されます。
この記事では、英語初学者向けに「get」の基本から応用までを例文とともに分かりやすく解説していきます。
getとは？基本的な意味と使い方
「get」は英語で最も頻繁に使われる動詞の一つです。基本的な意味は「獲得する」「手に入れる」ですが、使われる文脈によって様々な意味に変化する非常に便利な単語です。「get」は他動詞としても自動詞としても使われます。
「get」の最も基本的な使い方は、物理的に何かを「手に入れる」「獲得する」という意味です。
例文
- I got a new book yesterday.（昨日新しい本を手に入れました。）
- She gets good grades in English.（彼女は英語で良い成績を取ります。）
また、「get」は状態の変化を表すのにも使われます。これは「～になる」という意味合いです。
例文
- I’m getting tired.（疲れてきました。）
- It’s getting dark outside.（外が暗くなってきています。）
「理解する」という意味でも「get」はよく使われます。
例文
- I don’t get this math problem.（この数学の問題が理解できません。）
- Do you get what I mean?（私が言いたいことが分かりますか？）
さらに、移動や到着を表す場面でも使われます。
例文
- How did you get to school?（どうやって学校に来ましたか？）
- We got home late last night.（昨夜遅く家に着きました。）
このように、「get」は日常生活のさまざまな場面で使われる非常に便利な動詞です。基本的な使い方を押さえておくことで、英語でのコミュニケーションがより円滑になります。
getの様々な用法と表現
「get」には基本的な意味だけでなく、いくつもの異なる用法があります。ここでは主な用法を例文と共に紹介します。
物理的な獲得
物を手に入れる、獲得するという最も基本的な使い方です。
例文
- Can you get me a glass of water?（水を一杯持ってきてくれませんか？）
- I will get some bread on my way home.（帰り道にパンを買ってきます。）
- He got a bicycle for his birthday.（彼は誕生日に自転車をもらいました。）
状態の変化
状態が変化することを表す用法です。「～になる」と訳されます。
例文
- The soup is getting cold.（スープが冷めてきています。）
- She got angry when I was late.（私が遅れたとき彼女は怒りました。）
- They got married last spring.（彼らは去年の春に結婚しました。）
- My grandmother gets sick easily in winter.（祖母は冬に病気になりやすいです。）
理解する
「理解する」「わかる」という意味での使い方です。
例文
- I finally got the joke.（やっとそのジョークが理解できました。）
- She doesn’t get why we need to study English.（彼女は私たちがなぜ英語を勉強する必要があるのか理解していません。）
- Do you get this explanation?（この説明が分かりますか？）
到着する・行く
場所への移動や到着を表す用法です。
例文
- What time did you get there?（何時にそこに着きましたか？）
- How do I get to the station?（駅にはどうやって行けばいいですか？）
- Let’s get to class early tomorrow.（明日は早めに教室に行きましょう。）
連絡を取る
人と連絡を取る、接触するという意味での使い方です。
例文
- I tried to get him on the phone.（電話で彼と連絡を取ろうとしました。）
- Can you get in touch with Mary?（メアリーと連絡を取れますか？）
- I’ll get back to you tomorrow.（明日あなたに連絡します。）
このように、「get」は様々な文脈で異なる意味を持ちます。状況に応じて適切な使い方を選ぶことが大切です。これらの用法を理解することで、英語での表現の幅が大きく広がります。
getと一緒に使う前置詞と意味の変化
「get」は様々な前置詞や副詞と組み合わさることで、句動詞（phrasal verb）となり、意味が大きく変化します。ここでは、よく使われる「get」の句動詞を紹介します。
get up（起きる、立ち上がる）
「get up」は「起床する」「立ち上がる」という意味です。
例文
- I get up at 6:00 every morning.（私は毎朝6時に起きます。）
- She got up from her chair when I entered the room.（私が部屋に入ると彼女は椅子から立ち上がりました。）
- You need to get up early tomorrow.（あなたは明日早く起きる必要があります。）
get on（乗る、進む）
「get on」は「乗り物に乗る」「進行する」などの意味で使われます。
例文
- He got on the bus at the next stop.（彼は次の停留所でバスに乗りました。）
- How are you getting on with your English study?（英語の勉強は進んでいますか？）
- I get on well with my new classmates.（私は新しいクラスメイトとうまくやっています。）
get in（入る、到着する）
「get in」は「中に入る」「到着する」という意味です。
例文
- What time does your train get in?（あなたの電車は何時に到着しますか？）
- I couldn’t get in because I forgot my key.（鍵を忘れたので中に入れませんでした。）
- Let’s get in the car.（車に乗りましょう。）
get out（出る、脱出する）
「get out」は「外に出る」「脱出する」「取り除く」などの意味で使われます。
例文
- We should get out of the house more often.（私たちはもっと頻繁に家の外に出るべきです。）
- He got out of the difficult situation.（彼はその困難な状況から抜け出しました。）
- Get out! I need to change my clothes.（出ていって！服を着替える必要があるの。）
get off（降りる、脱ぐ）
「get off」は「乗り物から降りる」「（仕事などが）終わる」「免除される」などの意味があります。
例文
- I get off the train at the next station.（次の駅で電車を降ります。）
- What time do you get off work today?（今日は何時に仕事が終わりますか？）
- Get your shoes off before entering the house.（家に入る前に靴を脱いでください。）
get back（戻る、返す）
「get back」は「戻る」「返す」「報復する」といった意味で使われます。
例文
- What time did you get back home yesterday?（昨日何時に家に戻りましたか？）
- Can I get my book back?（私の本を返してもらえますか？）
- I’ll get back to you with an answer soon.（すぐに答えを持ってあなたに連絡します。）
get through（通過する、成し遂げる）
「get through」は「通過する」「完了する」「連絡が取れる」などの意味があります。
例文
- We finally got through all the work.（私たちはついにすべての仕事をやり遂げました。）
- I couldn’t get through to him on the phone.（電話で彼と連絡が取れませんでした。）
- How did you get through the difficult exam?（あなたはどうやってその難しい試験を乗り切りましたか？）
これらの句動詞は日常会話でとても頻繁に使われます。前置詞や副詞との組み合わせによって意味が大きく変わるので、それぞれの使い方とニュアンスを理解することは、英語力向上において非常に重要です。
getを使った日常会話表現
「get」は日常会話の中でとても頻繁に使われる動詞です。ここでは、日常生活でよく使われる「get」を含む表現を紹介します。これらの表現を覚えることで、より自然な英会話ができるようになるでしょう。
挨拶や質問での使い方
「get」は日常的な挨拶や質問の中でよく使われます。
例文
- How did you get here today?（今日はどうやってここに来ましたか？）
- Did you get my message?（私のメッセージを受け取りましたか？）
- What time do you usually get home?（普段何時に家に帰りますか？）
意見や感想を表す表現
「get」は自分の理解や感想を伝える際にも使われます。
例文
- I get what you’re saying.（あなたが言っていることは理解できます。）
- I don’t get why he’s always late.（なぜ彼がいつも遅刻するのか理解できません。）
- Do you get the feeling that something is wrong?（何か問題があるような気がしませんか？）
提案や依頼での使い方
「get」は何かを頼む時や提案する時にもよく使われます。
例文
- Can you get me some water, please?（水を少し持ってきてくれませんか？）
- Let’s get something to eat.（何か食べるものを取りましょう。）
- Could you get the door for me?（ドアを開けてもらえますか？）
状態や感情を表す表現
「get」は状態や感情の変化を表すのにも使われます。
例文
- I’m getting tired of waiting.（待つのにうんざりしてきました。）
- She gets nervous when speaking in public.（彼女は人前で話すと緊張します。）
- The children got excited about the school trip.（子供たちは修学旅行にワクワクしました。）
日常の動作を表す表現
日常的な動作や行動を表す時にも「get」はよく使われます。
例文
- I need to get dressed for school.（学校のために着替える必要があります。）
- Let’s get started with the meeting.（会議を始めましょう。）
- I have to get my homework done tonight.（今夜宿題を終わらせなければなりません。）
これらの表現は、英語での日常会話において非常に頻繁に使われます。「get」を使った様々な表現を覚えて、実際の会話の中で使ってみることで、より自然な英語表現ができるようになるでしょう。
getを使った慣用表現
英語には「get」を使った多くの慣用表現があります。これらの表現は直訳では意味が通じないことが多いですが、日常会話やメディアでよく使われています。ここでは、よく使われる慣用表現を紹介します。
get the hang of it（コツをつかむ）
「get the hang of it」は何かのやり方やコツを理解するという意味です。
例文
- Don’t worry if you can’t do it perfectly at first. You’ll get the hang of it soon.（最初は完璧にできなくても心配しないで。すぐにコツをつかめるよ。）
- It took me a while to get the hang of using chopsticks.（箸の使い方のコツをつかむのに少し時間がかかりました。）
get over it（乗り越える）
「get over it」は困難や悲しい出来事を乗り越える、受け入れるという意味です。
例文
- It’s been two years since we broke up. You need to get over it.（私たちが別れてから2年経ちました。もう乗り越える必要がありますよ。）
- She finally got over her fear of flying.（彼女はついに飛行機恐怖症を克服しました。）
get along with（うまくやる）
「get along with」は他人と仲良くする、うまくやるという意味です。
例文
- I get along well with my new colleagues.（私は新しい同僚たちとうまくやっています。）
- Do your children get along with each other?（あなたの子供たちはお互いに仲良くしていますか？）
get rid of（取り除く、処分する）
「get rid of」は不要なものを捨てる、問題を解決するという意味です。
例文
- We need to get rid of these old books.（これらの古い本を処分する必要があります。）
- How can I get rid of this headache?（どうすればこの頭痛を取り除けますか？）
get in touch with（連絡する）
「get in touch with」は誰かと連絡を取るという意味です。
例文
- I’ll get in touch with you next week.（来週あなたに連絡します。）
- Please get in touch with the customer service if you have any problems.（何か問題があればカスタマーサービスに連絡してください。）
get to the point（要点に入る）
「get to the point」は遠回しな言い方をやめて、主題や要点に入るという意味です。
例文
- Stop talking around the issue and get to the point.（その問題について回りくどく話すのをやめて、要点に入ってください。）
- He never gets to the point in his speeches.（彼はスピーチの中で決して要点に入りません。）
これらの慣用表現は、英語の自然な表現力を高めるために非常に役立ちます。文脈によって使い分けることで、より豊かな英語表現ができるようになります。
getの時制と活用形
「get」は不規則動詞の一つで、時制によって形が変化します。ここでは、「get」の様々な時制と活用形、そしてそれらの使い方を例文と共に解説します。
getの基本形と変化形
「get」の基本的な活用形は以下の通りです。
- 原形：get
- 三人称単数現在形：gets
- 過去形：got
- 過去分詞：got/gotten（アメリカ英語ではgottenもよく使われる）
- 現在分詞：getting
現在形でのget
現在形の「get」は習慣や一般的な事実を表すのに使われます。
例文
- I usually get up at 7:00 AM.（私はたいてい午前7時に起きます。）
- She gets nervous before tests.（彼女はテスト前に緊張します。）
- We get a lot of rain in June.（6月にはたくさん雨が降ります。）
過去形でのgot
過去形の「got」は過去の一時点での出来事を表します。
例文
- I got a new bike for my birthday last year.（去年の誕生日に新しい自転車をもらいました。）
- She got home late yesterday.（彼女は昨日遅く家に帰りました。）
- We got lost in the city center.（私たちは市の中心部で道に迷いました。）
過去分詞形でのgot/gotten
過去分詞「got」または「gotten」は完了形で使われます。アメリカ英語では「gotten」がよく使われますが、イギリス英語では主に「got」が使われます。
例文
- I have got a new job.（新しい仕事を手に入れました。）
- She has gotten much better at English.（彼女は英語がずっと上手になりました。）—アメリカ英語
- They have got used to living in Japan.（彼らは日本での生活に慣れました。）
現在進行形でのgetting
現在進行形は「be動詞 + getting」の形で、進行中の動作や変化を表します。
例文
- I am getting ready for school.（学校の準備をしています。）
- She is getting better at playing the piano.（彼女はピアノの演奏が上達してきています。）
- They are getting married next month.（彼らは来月結婚します。）
「get」の時制と活用形を正しく使いこなすことで、より正確な英語表現ができるようになります。文脈や状況に応じて適切な形を選んで使いましょう。
getの受動態としての使い方
英語の受動態（passive voice）は通常「be動詞 + 過去分詞」の形で表されますが、「get + 過去分詞」の形でも受動の意味を表すことができます。この「get受動態」は特に話し言葉でよく使われ、状態の変化を強調する場合に適しています。
get受動態の基本構造
get受動態の基本的な構造は「get + 過去分詞」です。これは「〜される」という受動の意味を表します。
例文
- She got invited to the party.（彼女はパーティーに招待されました。）
- The window got broken during the storm.（その窓は嵐の間に割れてしまいました。）
- I got caught in the rain yesterday.（昨日雨に降られてしまいました。）
be受動態とget受動態の違い
「be受動態」と「get受動態」は似ていますが、ニュアンスに違いがあります。
- be受動態：状態や事実を中立的に述べる
- get受動態：状態の変化や予期せぬ出来事を強調する
例文
- The door was locked.（ドアは鍵がかかっていました。）- 単なる状態の描写
- The door got locked accidentally.（ドアが誤って鍵がかかってしまいました。）- 予期せぬ出来事の強調
- His bike was stolen last week.（彼の自転車は先週盗まれました。）- 事実の描写
- His bike got stolen when he left it unlocked.（鍵をかけずに置いておいたとき、彼の自転車は盗まれました。）- 経緯の強調
get受動態がよく使われる状況
get受動態は特に以下のような状況でよく使われます。
例文
- 予期せぬ出来事や不運な状況
My phone got damaged in the rain.（私の電話が雨で壊れてしまいました。） - 状態の変化の強調
She got promoted last month.（彼女は先月昇進しました。） - 日常会話や非公式な場面
We got stuck in traffic.（渋滞にはまってしまいました。） - 自分の行動の結果として生じた状態
I got sunburned at the beach.（ビーチで日焼けしてしまいました。）
一般的なget受動態表現
日常会話でよく使われるget受動態の表現をいくつか紹介します。
get dressed（服を着る）
- I need to get dressed for school.（学校のために着替える必要があります。）
get married（結婚する）
- They got married in spring.（彼らは春に結婚しました。）
get hurt（怪我をする）
- Be careful not to get hurt.（怪我をしないように気をつけてください。）
get lost（道に迷う）
- We got lost in the new city.（私たちは新しい都市で道に迷いました。）
「get」を使った受動態は英語の日常会話で非常に頻繁に使われます。特に状態の変化や予期せぬ出来事を表現する際に適しているので、自然な英語表現のためにマスターしておくと良いでしょう。
getのよくある間違いと注意点
「get」は非常に汎用性の高い動詞ですが、その多様な使い方ゆえに日本人学習者がしばしば混乱する単語でもあります。ここでは、「get」に関するよくある間違いと注意点を解説します。
takeとgetの混同
「take」と「get」はどちらも「手に入れる」という意味がありますが、使い方に違いがあります。
- 間違い: I will take some coffee. （コーヒーを手に入れます。）
- 正しい: I will get some coffee. （コーヒーを取ってきます・買ってきます。）
「take」は「持っていく」というニュアンスが強いのに対し、「get」は「取ってくる」「手に入れる」という意味合いが強いです。
正しい使い方
- Take this book to your room. （この本をあなたの部屋に持っていってください。）
- Get me that book from the shelf. （棚からあの本を取ってきてください。）
becomeとgetの使い分け
「become」と「get」はどちらも「〜になる」という意味で使えますが、使用される文脈が異なります。
- 「get」：日常会話や一時的な状態変化でよく使われます。
- 「become」：より公式な場面や永続的な変化でよく使われます。
例文
- I’m getting tired. （疲れてきました。）- 一時的な状態
- He became a doctor after years of study. （彼は何年も勉強した後、医者になりました。）- 永続的な変化
受動態でのgetとbeの混同
前述のように、「get + 過去分詞」と「be + 過去分詞」はどちらも受動態を形成しますが、ニュアンスが異なります。
例文
- The door is locked every night. （そのドアは毎晩鍵がかけられています。）- 習慣的な動作や状態
- The door got locked accidentally. （そのドアは誤って鍵がかかってしまいました。）- 予期せぬ出来事
句動詞の意味の誤解
「get」を含む句動詞の意味を直訳して誤解することがあります。
- 間違った理解: get over = 〜の上を越える
- 正しい意味: get over = 〜を乗り越える、克服する
例文
- I can’t get over my cold. （風邪を治すことができません。）
時制の間違い
「get」の過去形と過去分詞の使い分けも注意が必要です。
- 間違い: I have get a new car. （新しい車を手に入れました。）
- 正しい: I have got / gotten a new car. （新しい車を手に入れました。）
- 間違い: I getted the answer wrong. （答えを間違えました。）
- 正しい: I got the answer wrong. （答えを間違えました。）
getの後の動詞の形
「get + 人 + to do」の形で「人に〜させる」という意味になりますが、不定詞の形を間違えることがあります。
- 間違い: I got him doing his homework. （彼に宿題をさせました。）
- 正しい: I got him to do his homework. （彼に宿題をさせました。）
「get + 物 + 過去分詞」の形は「〜を〜させる」という意味になります。
例文
- I got my watch repaired. （私は時計を修理してもらいました。）
これらの間違いや注意点を理解することで、「get」をより正確に使いこなせるようになります。英語学習において、このような細かいニュアンスの違いを理解することは非常に重要です。
getに関する問題
ここでは、「get」の様々な用法を確認するための問題を10問用意しました。各問題に取り組んだ後、解答と説明を確認して理解を深めましょう。
- I need to ( ) up early tomorrow morning.
a) get
b) take
c) make - She ( ) angry when I told her the truth.
a) became
b) got
c) made - How did you ( ) to school this morning?
a) arrive
b) reach
c) get - I don’t ( ) why he’s always late.
a) understand
b) know
c) get - Can you ( ) me a glass of water, please?
a) bring
b) get
c) take - They ( ) married last spring.
a) became
b) made
c) got - I ( ) a letter from my friend yesterday.
a) received
b) got
c) took - You need to ( ) over your fear of flying.
a) jump
b) go
c) get - The students ( ) excited about the field trip.
a) became
b) got
c) made - I’ll ( ) in touch with you next week.
a) get
b) make
c) take
getに関するよくある質問
「get」の使い方について、学習者からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。これらの疑問を解消することで、「get」の理解をさらに深めることができるでしょう。
- getとgottenの違いは何ですか？
-
「get」の過去分詞形には「got」と「gotten」の2つがあります。これは主に地域による違いです。
- イギリス英語：主に「got」を使います。
I have got a new car.（新しい車を手に入れました。） - アメリカ英語：「gotten」をよく使いますが、文脈によっては「got」も使います。
I have gotten a new car.（新しい車を手に入れました。）
I have got a cold.（風邪をひきました。）- 「have got」で「持っている」の意味
ただし、「have got」（持っている）の意味では、どちらの英語でも「got」が使われます。
I’ve got two brothers.（兄弟が二人います。） - イギリス英語：主に「got」を使います。
- getとtakeの違いは何ですか？
-
「get」と「take」はどちらも「手に入れる」という意味がありますが、ニュアンスが異なります。
- 「get」：「手に入れる」「取ってくる」というニュアンス
I’ll get some milk from the store.（お店からミルクを買ってきます。） - 「take」：「持っていく」「連れていく」というニュアンス
I’ll take this book to the library.（この本を図書館に持っていきます。）
また、「take」は「時間がかかる」という意味でも使われます。
It takes 30 minutes to get to school.（学校に行くのに30分かかります。） - 「get」：「手に入れる」「取ってくる」というニュアンス
- getを使った重要なフレーズには何がありますか？
-
日常会話でよく使われる「get」を含むフレーズには以下のようなものがあります。
- get up（起きる）
- get on/off（乗る/降りる）
- get along with（仲良くする）
- get back（戻る）
- get over（克服する）
- get rid of（取り除く）
- get in touch with（連絡する）
- get ready（準備する）
- get together（集まる）
- get through（乗り切る、通過する）
- getの受動態と通常の受動態（be動詞）の違いは何ですか？
-
「get + 過去分詞」と「be + 過去分詞」はどちらも受動態を形成しますが、以下のような違いがあります。
- 「be + 過去分詞」：状態や一般的な事実を述べる際に使われる
The door is locked every night.（そのドアは毎晩鍵がかけられています。） - 「get + 過去分詞」：状態の変化や予期せぬ出来事を強調する際に使われる
The door got locked when the wind blew.（風が吹いたときにドアが閉まってしまいました。）
また、「get受動態」は話し言葉でより一般的に使われます。
- 「be + 過去分詞」：状態や一般的な事実を述べる際に使われる
- getの発音のコツはありますか？
-
「get」の発音は「ゲット」ではなく、もう少し短く「ゲッ」に近い音です。特に「t」の音は弱く発音されることが多いです。また、アメリカ英語では「t」が「d」に近い音になることもあります。
練習するときのポイント
- 口を大きく開けすぎない
- 「e」の音は「エ」よりも「イ」に近い
- 最後の「t」はあまり強調しない
まとめ
この記事では、英語の基本動詞「get」について、その意味や使い方、様々な表現方法を詳しく解説してきました。「get」は英語の中でも最も多機能な動詞の一つであり、日常会話から文学まで幅広く使われています。
「get」をマスターすることは、英語コミュニケーション能力を大きく向上させるための重要なステップです。この記事で学んだことを復習して、日々の英語学習や会話に活かしていきましょう。
- 「get」は基本的に「獲得する」「手に入れる」という意味を持つ動詞です。
- 「get」には様々な用法があり、「状態の変化」「理解する」「到着する」「連絡を取る」などの意味で使われます。
- 「get」は前置詞や副詞と組み合わさることで句動詞となり、「get up」「get on」「get in」「get out」「get off」など様々な意味に変化します。
- 「get」を使った慣用表現は多く、「get the hang of it」「get over it」「get along with」「get rid of」などが日常会話でよく使われます。
- 「get」は不規則動詞で、過去形は「got」、過去分詞は「got」または「gotten」（特にアメリカ英語）です。
- 「get + 過去分詞」の形で受動態を作ることができ、特に状態の変化や予期せぬ出来事を強調する際に使われます。
- 「get」と他の動詞（take, become, arriveなど）との使い分けには注意が必要です。
- 「get」は日常会話や非公式な場面でより頻繁に使われる傾向があります。
「get」は非常に汎用性の高い動詞なので、様々な文脈での使い方を学び、練習することが大切です。例文を声に出して読んだり、実際の会話の中で使ってみたりすることで、徐々に自然な使い方が身につくでしょう。
また、映画やドラマ、歌などの英語メディアの中で「get」がどのように使われているかに注目することも、理解を深めるのに役立ちます。「get」は日常英会話の中心となる動詞の一つなので、その多様な使い方をマスターすることで、より自然で流暢な英語を話せるようになるでしょう。
英語学習は継続が大切です。この記事で学んだ「get」の様々な使い方を日常の英語学習に取り入れ、少しずつでも実践していくことで、確実に英語力は向上していきます。がんばって「get」をマスターしましょう！
