英語で「何かを与える」という行為を表現する場合、単に「give」だけでなく、状況や文脈に応じて様々な英単語が使い分けられています。プレゼントを贈る、情報を提供する、権利を与える、賞を授与するなど、シチュエーションによって最適な表現は変わります。
この記事では、「何かを与える」を表す英単語の違いや特徴、適切な使い分け方について、わかりやすい例文とともに詳しく解説します。英語初学者の方でも理解しやすいように、基本的な用法から実践的な使い方まで幅広く紹介していきます。
「何かを与える」を表す英単語

「何かを与える」という意味を持つ英単語はたくさんあります。それぞれ微妙にニュアンスが異なりますので、適切に使い分けることが大切です。
主な英単語を以下に紹介します。
「何かを与える」を表す英単語
- give:最も一般的な「与える」を表す単語
- provide:サービスや情報、資源などを提供する
- grant:正式な許可や権利、資金などを与える
- award:賞や名誉を与える、授与する
- present:公式な場で賞などを贈呈する
- confer:学位や称号などを授ける(格式高い表現)
- contribute:寄付する、貢献する
- supply:必要なものを供給する、特に大量に提供する
- furnish:必要なものを供給する、提供する
- deliver:物を届ける、配達する
- transfer:所有権や権利を移す、譲渡する
- assign:仕事や役割、任務を割り当てる
- issue:公式に発行する、交付する
- submit:書類や提案を提出する
これらの英単語はそれぞれ独自の意味やニュアンスを持っています。次のセクションでは、これらの英単語の発音や特徴、使い分けのポイントについて詳しく解説していきます。
「何かを与える」を表す英単語の発音・意味・特徴と使い分け【例文あり】
「何かを与える」を表す英単語には、さまざまな種類があり、それぞれに特徴やニュアンスがあります。ここでは、それぞれの英単語について詳しく紹介していきます。
発音、意味、特徴、そして使い分けのポイントと例文を挙げていきますので、ぜひ参考にしてください。
give(ギブ)
意味と特徴
「give」は「与える」という意味を持つ最も基本的な動詞です。物や抽象的なものを相手に渡す、提供するという一般的な意味で使われます。何かの所有権が自分から相手に移る場合に使われることが多いです。日常会話でよく使われる表現で、フォーマル、カジュアルどちらの場面でも使えます。
使い分けのポイント
「give」は非常に汎用性の高い動詞ですが、特別なものを与えたり、正式な場面では他の動詞(present, award, conferなど)がより適切な場合があります。「give」は通常「give + 人 + 物」または「give + 物 + to + 人」の形で使われます。
例文
- I will give you my book.(私はあなたに私の本をあげます。)
- She gave a present to her mother.(彼女は母親にプレゼントをあげました。)
- Please give me some water.(少し水をください。)
provide(プロバイド)
意味と特徴
「provide」は「提供する」という意味を持ち、特にサービスや情報、資源などを提供する場合に使われます。必要とされているものを供給するニュアンスがあります。ビジネスや公式な文脈でよく使われる表現です。
使い分けのポイント
「provide」は「provide + 人 + with + 物」または「provide + 物 + for/to + 人」の形で使われることが多いです。単に物を手渡すというよりも、必要なものを提供するという意味合いが強いです。
例文
- The hotel provides free Wi-Fi to all guests.(そのホテルは全ての宿泊客に無料Wi-Fiを提供しています。)
- I will provide you with all the information you need.(必要な情報をすべて提供します。)
- They provided food for the homeless.(彼らはホームレスの人々に食べ物を提供しました。)
grant(グラント)
意味と特徴
「grant」は「与える」という意味ですが、特に正式な許可や権利、資金などを与える場合に使われます。公的機関や権威のある立場から何かを与えるニュアンスがあります。法律や契約書などの正式な文書でよく使われる表現です。
使い分けのポイント
「grant」は「grant + 人 + 物」または「grant + 物 + to + 人」の形で使われます。日常会話よりも公式な文脈で使われることが多いです。
例文
- The government granted him citizenship.(政府は彼に市民権を与えました。)
- She was granted permission to leave early.(彼女は早く帰る許可を与えられました。)
- The foundation grants scholarships to talented students.(その財団は才能ある学生に奨学金を与えています。)
award(アウォード)
意味と特徴
「award」は「授与する」という意味で、特に賞や名誉、認識などを授与する場合に使われます。通常、審査や評価のプロセスがあり、その結果として与えられるものを表現する際に使います。公式な表彰や授賞式の文脈でよく使われます。
使い分けのポイント
「award」は「award + 人 + 物」または「award + 物 + to + 人」の形で使われます。単に物を渡すのではなく、功績や実績に対して与えられるという文脈で使われます。
例文
- The committee awarded her first prize.(委員会は彼女に一等賞を授与しました。)
- He was awarded a medal for his bravery.(彼は勇気に対してメダルを授与されました。)
- They award scholarships to three students every year.(彼らは毎年3人の学生に奨学金を授与しています。)
present(プレゼント)
意味と特徴
動詞としての「present」は「贈呈する」「授与する」という意味で、特に公式な場での賞や賞品の贈呈に使われます。表彰式などの公の場で賞を手渡す動作そのものに重点を置く表現です。
使い分けのポイント
「present」は「present + 物 + to + 人」または「present + 人 + with + 物」の形で使われます。「award」が審査の結果として賞を授与するという過程を重視するのに対し、「present」は実際に賞を手渡す動作に重点を置きます。
例文
- The mayor presented a certificate to the winner.(市長は優勝者に証書を贈呈しました。)
- She was presented with a bouquet of flowers.(彼女は花束を贈呈されました。)
- The president will present the awards at the ceremony.(大統領は式典で賞を贈呈します。)
confer(カンファー)
意味と特徴
「confer」は「授ける」という意味で、特に学位や称号、栄誉などを公式に授与する場合に使われます。「award」や「present」よりもさらに格式高い表現で、伝統的な儀式や式典でよく用いられます。
使い分けのポイント
「confer」は「confer + 物 + on/upon + 人」の形で使われることが多いです。非常にフォーマルな表現であり、日常会話ではほとんど使われません。
例文
- The university conferred a doctorate on her.(大学は彼女に博士号を授与しました。)
- The queen conferred a knighthood upon him.(女王は彼に騎士の称号を授けました。)
- The committee conferred three awards on outstanding students.(委員会は優秀な学生に3つの賞を授与しました。)
contribute(コントリビュート)
意味と特徴
「contribute」は「寄付する」「貢献する」という意味で、特に何かの目的や大義のために物やお金を提供する場合に使われます。社会貢献や慈善活動の文脈でよく使われる表現です。
使い分けのポイント
「contribute」は「contribute + 物 + to + 人/物」の形で使われます。全てを提供するのではなく、部分的に貢献するというニュアンスがあります。
例文
- She contributed five dollars to the charity.(彼女はチャリティに5ドル寄付しました。)
- Many people contributed food to the food bank.(多くの人々はフードバンクに食料を寄付しました。)
- He contributed his ideas to the project.(彼はそのプロジェクトにアイデアを提供しました。)
supply(サプライ)
意味と特徴
「supply」は「供給する」という意味で、特に必要とされている物資やサービスを(しばしば大量に)提供する場合に使われます。ビジネスや流通の文脈でよく使われる表現です。
使い分けのポイント
「supply」は「supply + 人 + with + 物」または「supply + 物 + to + 人」の形で使われます。継続的に必要なものを提供するというニュアンスが含まれます。
例文
- The company supplies water to the town.(その会社は町に水を供給しています。)
- They supply us with fresh vegetables.(彼らは私たちに新鮮な野菜を供給しています。)
- Can you supply more paper for the printer?(プリンター用の紙をもっと供給できますか?)
furnish(ファーニッシュ)
意味と特徴
「furnish」は「提供する」「供給する」という意味で、必要なものを提供する場合に使われます。「supply」と似ていますが、より形式的な表現です。また、家具を備え付けるという意味も持ちます。
使い分けのポイント
「furnish」は「furnish + 人 + with + 物」または「furnish + 物 + to + 人」の形で使われます。やや古風で格式のある表現であり、日常会話ではあまり使われません。
例文
- The library furnished us with all the books we needed.(図書館は私たちに必要な本をすべて提供してくれました。)
- Please furnish the details of your trip.(あなたの旅行の詳細を提供してください。)
- They furnished the house with new furniture.(彼らはその家に新しい家具を備え付けました。)
deliver(デリバー)
意味と特徴
「deliver」は「配達する」「届ける」という意味で、物を一箇所から別の場所に運び、受取人に手渡す場合に使われます。郵便や宅配サービスの文脈でよく使われる表現です。
使い分けのポイント
「deliver」は「deliver + 物 + to + 人/場所」の形で使われます。物が送り主から受取人に移動するプロセスに重点を置きます。
例文
- The postman delivers mail every morning.(郵便配達人は毎朝郵便物を配達します。)
- They delivered the package to my house.(彼らは私の家に小包を配達しました。)
- Can you deliver this message to John?(このメッセージをジョンに伝えてくれますか?)
transfer(トランスファー)
意味と特徴
「transfer」は「移す」「譲渡する」という意味で、所有権や権利、物などを一方から他方に移動させる場合に使われます。銀行取引や財産譲渡の文脈でよく使われる表現です。
使い分けのポイント
「transfer」は「transfer + 物 + from + A + to + B」または「transfer + 物 + to + 人/場所」の形で使われます。何かの移動や変更に重点を置きます。
例文
- I transferred money to your account.(あなたの口座にお金を振り込みました。)
- She transferred ownership of the house to her son.(彼女は家の所有権を息子に譲渡しました。)
- They transferred the patient to another hospital.(彼らはその患者を別の病院に移しました。)
assign(アサイン)
意味と特徴
「assign」は「割り当てる」「任命する」という意味で、仕事や役割、責任などを特定の人に与える場合に使われます。ビジネスや教育の文脈でよく使われる表現です。
使い分けのポイント
「assign」は「assign + 物/仕事 + to + 人」または「assign + 人 + to + 仕事/場所」の形で使われます。責任や任務を与えるというニュアンスがあります。
例文
- The teacher assigned homework to the students.(先生は生徒に宿題を出しました。)
- She was assigned to the Tokyo office.(彼女は東京オフィスに配属されました。)
- The manager assigned him a new project.(マネージャーは彼に新しいプロジェクトを割り当てました。)
issue(イシュー)
意味と特徴
「issue」は「発行する」「交付する」という意味で、公式な文書や証明書などを公的に提供する場合に使われます。政府機関や公式な組織による文書発行の文脈でよく使われる表現です。
使い分けのポイント
「issue」は「issue + 物 + to + 人」の形で使われます。公式に何かを発行するというニュアンスがあります。
例文
- The government issues passports to citizens.(政府は市民にパスポートを発行します。)
- The bank issued a new credit card to me.(銀行は私に新しいクレジットカードを発行しました。)
- They issued a warning about the storm.(彼らは嵐についての警告を発しました。)
submit(サブミット)
意味と特徴
「submit」は「提出する」という意味で、書類や申請書、提案などを権威ある人や組織に提出する場合に使われます。ビジネスや学術の文脈でよく使われる表現です。
使い分けのポイント
「submit」は「submit + 物 + to + 人/組織」の形で使われます。審査や検討を受けるために何かを提出するというニュアンスがあります。
例文
- I submitted my report to my teacher.(私は先生にレポートを提出しました。)
- She submitted her application to the university.(彼女は大学に申請書を提出しました。)
- Please submit your ideas by Friday.(金曜日までにあなたのアイデアを提出してください。)
「何かを与える」を表す英単語の比較表
以下の表は、「何かを与える」を表す英単語の主な特徴や使い分けポイントをまとめたものです。状況や文脈に応じて、適切な単語を選ぶ際の参考にしてください。
| 英単語 | 主な意味 | 使用場面 | 特徴 | 文型例 |
|---|---|---|---|---|
| give | 与える(一般的) | 日常会話 | 最も基本的な「与える」 | give + 人 + 物 give + 物 + to + 人 |
| provide | 提供する | ビジネス、公式 | 必要なものを提供する | provide + 人 + with + 物 provide + 物 + for/to + 人 |
| grant | 許可・権利を与える | 法律、公式文書 | 公的機関から許可を与える | grant + 人 + 物 grant + 物 + to + 人 |
| award | 賞を授与する | 表彰、授賞式 | 功績に対して与える | award + 人 + 物 award + 物 + to + 人 |
| present | 贈呈する | 公式な場での贈呈 | 手渡す動作に重点 | present + 物 + to + 人 present + 人 + with + 物 |
| confer | 授ける(格式高い) | 儀式、式典 | 学位や称号を授ける | confer + 物 + on/upon + 人 |
| contribute | 寄付する | 慈善活動 | 貢献するニュアンス | contribute + 物 + to + 人/物 |
| supply | 供給する | ビジネス、流通 | 継続的に提供する | supply + 人 + with + 物 supply + 物 + to + 人 |
| furnish | 提供する(格式的) | 公式文書 | やや古風な表現 | furnish + 人 + with + 物 furnish + 物 + to + 人 |
| deliver | 配達する | 郵便、宅配 | 運んで届ける | deliver + 物 + to + 人/場所 |
| transfer | 譲渡する | 銀行、財産 | 所有権などを移す | transfer + 物 + to + 人/場所 |
| assign | 割り当てる | ビジネス、教育 | 仕事や役割を与える | assign + 物/仕事 + to + 人 assign + 人 + to + 仕事/場所 |
| issue | 発行する | 公的機関 | 公式に発行する | issue + 物 + to + 人 |
| submit | 提出する | ビジネス、学術 | 審査を受けるために出す | submit + 物 + to + 人/組織 |
「何かを与える」を表す英単語の使い分け練習問題
ここでは、「何かを与える」を表す英単語の使い分けを練習するための問題を20問ご用意しました。最適な英単語を選んで文を完成させてみましょう。
- The teacher __ homework to the students yesterday.
- The government __ a passport to me last month.
- She __ a donation to the charity.
- The university will __ degrees to graduates next week.
- Please __ me some water. I’m thirsty.
- The company __ free Wi-Fi to all customers.
- The queen __ him a knighthood for his service.
- The committee __ her the first prize.
- The post office __ packages to homes every day.
- The bank __ money from my account to yours.
- The manager __ John to the new project.
- The library __ us with all the research materials.
- The mayor __ a certificate to the winner at the ceremony.
- They __ food and shelter to people affected by the earthquake.
- The foundation __ scholarships to talented students.
- Please __ your application to the admissions office by Friday.
- The company __ raw materials to factories across the country.
- The principal __ permission for the students to leave early.
- Can you __ this message to Mary?
- The organization __ financial support to developing countries.
「何かを与える」を表す英単語に関するよくある質問
- 「give」と「provide」の違いは何ですか?
-
「give」は最も一般的な「与える」を表す動詞で、物を手渡すようなシンプルな行為を表します。一方、「provide」は「提供する」という意味で、特にサービスや情報、必要な資源などを提供する場合に使われます。「provide」は「provide A with B(AにBを提供する)」という形でよく使われます。
- 公式な場で賞を渡す場合は、どの単語が適切ですか?
-
公式な表彰式などで賞を渡す場合は、「award」「present」「confer」などが適切です。「award」は審査の結果として賞を授与する過程に重点を置き、「present」は実際に賞を手渡す動作に重点を置きます。「confer」はさらに格式高い表現で、学位や称号を授ける場合などに使われます。
- 「contribute」と「donate」の違いは何ですか?
-
「contribute」は「貢献する」「寄付する」という意味で、何かの目的や大義のために部分的に貢献するというニュアンスがあります。「donate」も「寄付する」という意味ですが、より直接的に慈善目的で何かを提供するというニュアンスが強いです。「contribute to」(〜に貢献する)という形でよく使われます。
- 「issue」はどのような場合に使いますか?
-
「issue」は「発行する」「交付する」という意味で、特に公式な文書や証明書、カードなどを公的に提供する場合に使われます。例えば、政府がパスポートを発行する、銀行がクレジットカードを発行するなどの場面で使用されます。
- 学校の先生が生徒に宿題を出す場合は、どの単語が適切ですか?
-
学校の先生が生徒に宿題を出す場合は、「assign」が最も適切です。「assign」は「割り当てる」「任命する」という意味で、特に仕事や役割、責任などを特定の人に与える場合に使われます。「The teacher assigned homework to the students.(先生は生徒に宿題を出しました。)」のように使います。
- 許可を与える場合は、どの単語が適切ですか?
-
許可を与える場合は、「grant」が最も適切です。「grant」は「与える」という意味ですが、特に正式な許可や権利、資金などを与える場合に使われます。「The manager granted her permission to leave early.(マネージャーは彼女に早く帰る許可を与えました。)」のように使います。
- 「transfer」と「deliver」の違いは何ですか?
-
「transfer」は「移す」「譲渡する」という意味で、所有権や権利、物などを一方から他方に移動させる場合に使われます。一方、「deliver」は「配達する」「届ける」という意味で、物を一箇所から別の場所に運び、受取人に手渡す場合に使われます。「transfer」は所有権や位置の変更に重点を置き、「deliver」は物理的な移動や到達に重点を置きます。
- 申請書を提出する場合は、どの単語が適切ですか?
-
申請書を提出する場合は、「submit」が最も適切です。「submit」は「提出する」という意味で、書類や申請書、提案などを権威ある人や組織に提出する場合に使われます。「Please submit your application by Friday.(金曜日までにあなたの申請書を提出してください。)」のように使います。
まとめ

英語で「何かを与える」という行為を表現する場合、状況や文脈に応じて適切な単語を選ぶことが重要です。この記事では、「give」「provide」「grant」「award」など、「何かを与える」を表す14の英単語について、それぞれの意味、特徴、使い分けのポイントを紹介しました。
最も基本的な「give」から、より特定の状況で使われる「award」「confer」「issue」などまで、それぞれの単語には独自のニュアンスがあります。例えば、賞を授与する場合は「award」、許可や権利を与える場合は「grant」、文書を発行する場合は「issue」というように、状況に応じて適切な単語を選ぶことで、より正確で自然な英語表現ができるようになります。
これらの単語の違いや使い分けを理解し、適切に活用することで、より正確で豊かな英語表現ができるようになります。
日常会話からビジネス場面まで、さまざまな状況で役立つ知識ですので、ぜひ活用してみてください。

