「Give the green light」は英語でよく使われるイディオム表現で、「許可を与える」「承認する」「進めてよいと言う」という意味を持ちます。この表現は交通信号の「緑」にたとえて、何かを進行させる許可を与えるという状況を表現しています。
今回は、英語初学者の方にも理解しやすいよう、この表現の意味と使い方について詳しく解説していきます。日常会話やビジネスシーンでも頻繁に使われるこの表現をマスターして、英語力をさらに高めていきましょう。
「Give the green light」の基本的な意味

「Give the green light」は文字通り訳すと「緑の光を与える」という意味ですが、実際には「許可を与える」「承認する」「進めてよいと言う」という意味で使われています。交通信号の緑色は「進め」という意味を持ちますが、このイディオムもそれと同じように、何かを進行させるための許可や承認を表現しています。特にプロジェクトやアイデア、計画などを進めてよいと公式に認めることを意味することが多いです。
この表現は日常会話でもビジネスシーンでも頻繁に使われ、特に決定権を持つ人が何かを承認するときによく使われます。例えば、会社の上司がプロジェクトを承認する場合や、親が子供に何かの許可を与える場合などに使うことができます。
「Give the green light」の使い方
「Give the green light」は主に次のような形で使われます。
例文
- give someone the green light to do something(誰かに何かをする許可を与える)
- give the green light to something(何かを承認する)
- get/receive the green light(許可を得る)
この表現は、許可を与える立場の人と許可を受ける側の人の両方から使うことができます。日本語の「許可を出す」「OKを出す」に近い意味合いを持ちます。
「Give the green light」の由来と歴史
「Give the green light」という表現は、交通信号から来ています。1800年代後半に鉄道で使われていた信号システムが起源とされており、緑色の信号が「安全に進んでよい」という意味を持っていました。その後、自動車の交通信号にも同じ色の意味が適用され、さらに日常表現として「許可する」「承認する」という意味で使われるようになりました。
現在では、この表現は英語圏の国々で広く使われており、特にビジネスや政治の場面でプロジェクトや提案の承認を表すためによく用いられています。日本語でいう「お墨付きをもらう」や「ゴーサインを出す」に近いニュアンスを持ちます。
文化的な広がり
この表現は映画やテレビなどのメディアでも頻繁に使われ、特にハリウッド映画業界では新しい映画制作の承認を表す専門用語としても定着しています。
「映画にグリーンライトが出た」といえば、その映画の制作が正式に承認されたことを意味します。
「Give the green light」の正しい使い方
「Give the green light」を正しく使うためのポイントをいくつか紹介します。
基本的な文型
例文
- Subject + give + (someone) + the green light + to do something
例:My mother gave me the green light to go to the party.
(母は私がパーティーに行くことを許可してくれました。) - Subject + give + the green light + to + noun
例:The boss gave the green light to our project.
(上司は私たちのプロジェクトを承認しました。) - Subject + get/receive + the green light + to do something
例:We got the green light to start the new club.
(私たちは新しいクラブを始める許可を得ました。)
注意点
- 「the」を忘れないようにしましょう。「give green light」ではなく「give the green light」が正しい形です。
- 単数形で使うのが一般的です。「lights」ではなく「light」を使います。
- フォーマルな文書でも使えますが、カジュアルな表現でもあるため、非常に公式な文書では別の表現(approve、authorize など)を使うこともあります。
「Give the green light」を使った例文
ここでは、中学英語レベルの例文を紹介します。様々な状況で「Give the green light」がどのように使われるか見てみましょう。
日常会話での例文
例文
- My father gave me the green light to use his computer.
(父は私に彼のコンピュータを使う許可をくれました。) - I need to get the green light from my teacher before joining the club.
(クラブに参加する前に先生の許可を得る必要があります。) - My parents finally gave the green light to my trip to Kyoto.
(両親はついに私の京都旅行を許可してくれました。) - She got the green light to stay up late tonight.
(彼女は今夜遅くまで起きていることの許可を得ました。)
学校での例文
例文
- The principal gave the green light to our school festival plan.
(校長先生は私たちの学園祭の計画を承認しました。) - We need the green light from the student council to make a new club.
(新しい部活を作るには生徒会からの許可が必要です。) - The teacher gave us the green light to use the gym after school.
(先生は放課後に体育館を使うことを許可してくれました。)
ビジネスでの例文
例文
- The manager gave the green light to our new idea.
(マネージャーは私たちの新しいアイデアを承認しました。) - We are waiting for the boss to give the green light to our plan.
(私たちは上司が計画を承認するのを待っています。) - The team received the green light to start the project next week.
(チームは来週からプロジェクトを開始する許可を得ました。)
「Give the green light」の類義表現
「Give the green light」と似た意味を持つ表現はいくつかあります。状況に応じて使い分けることで、より自然な英語表現ができるようになります。
同じ意味を持つ表現
- give approval(承認を与える)
- give permission(許可を与える)
- give the go-ahead(進めてよいと言う)
- give the thumbs up(賛成する、OKを出す)
- authorize(権限を与える、認可する)
例文での比較
例文
- The teacher gave us the green light to use the library after school.
(先生は放課後に図書館を使うことを許可してくれました。) - The teacher gave us permission to use the library after school.
(先生は放課後に図書館を使うことを許可してくれました。) - The teacher gave us the go-ahead to use the library after school.
(先生は放課後に図書館を使うことを進めてよいと言ってくれました。)
これらの表現はどれも「許可を与える」という意味ですが、「Give the green light」は少しカラフルで印象に残りやすい表現です。
「Give the green light」に関するよくある質問
ここでは、「Give the green light」に関してよく寄せられる質問とその回答をご紹介します。
- 「Give the green light」と「Give a green light」の違いは何ですか?
-
正確な表現は「Give the green light」です。「a」ではなく「the」を使います。これは特定の「緑の信号」(許可の概念)を指しているためです。「Give a green light」という表現はあまり一般的ではありません。
- 「Get the green light」と「Receive the green light」はどう違いますか?
-
基本的に同じ意味です。どちらも「許可を得る」という意味で、立場が「Give the green light」とは逆になります。「Get」はよりカジュアルな表現で、「Receive」は少しフォーマルな印象があります。
- 否定形ではどのように使いますか?
-
否定形は「not give the green light」または「give the red light」(赤信号を与える)という表現を使います。
- The boss did not give the green light to our plan.(上司は私たちの計画を承認しませんでした。)
- 日本語の「青信号」と英語の「green light」の違いは?
-
日本語では交通信号の「進め」の色を「青」と呼びますが、英語では「green」(緑)と表現します。これは文化的な色の認識の違いによるものです。
まとめ

今回は「Give the green light」というイディオムについて詳しく解説しました。ポイントをまとめると、
- 「Give the green light」は「許可を与える」「承認する」という意味のイディオム
- 交通信号の緑色(進行可能)に由来している
- 「give someone the green light to do something」の形で使うことが多い
- 「the」を忘れず「give the green light」と使う
- 日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる表現
- 類似表現には「give permission」「give the go-ahead」などがある
- 反対の意味では「not give the green light」または「give the red light」を使う
この表現を覚えておくと、英語での許可や承認に関するコミュニケーションがスムーズになります。ぜひ日常会話やライティングで活用してみてください。「Give the green light」はシンプルでありながら非常に便利な表現です。