「gloomy」は英語の形容詞で、「薄暗い」「陰気な」「憂うつな」「ふさぎ込んだ」などの意味を持ちます。天候や場所の雰囲気、人の気分、将来の見通しなどを表現する際によく使われる単語です。
この記事では、英語初学者向けに「gloomy」の意味と使い方を例文とともに分かりやすく解説します。
「gloomy」とは?意味と基本的な使い方

「gloomy」は主に「暗い」「陰気な」「憂うつな」という意味を持つ形容詞です。光が少ない状態を表す物理的な暗さから、気分や雰囲気の重さ、将来の見通しの暗さまで、幅広く使われる表現です。
発音は「グルーミー」で、比較級は「gloomier(よりふさぎ込んだ)」、最上級は「gloomiest(最も憂うつな)」となります。元の単語は「gloom(暗がり、憂うつ)」という名詞です。
基本的な使い方としては、天候や場所の描写、人の感情表現、将来の見通しを述べる際に用いられます。例えば「gloomy weather(うっとうしい天気)」「gloomy room(薄暗い部屋)」「feel gloomy(憂うつな気分)」「gloomy future(暗い未来)」などの表現があります。
「gloomy」の語源と歴史
「gloomy」という単語は古英語の「glōm」(暗闇、薄明かり)に由来します。長い歴史の中で形容詞化され、現代の用法に至っています。
16世紀頃から文献に登場し、当初は主に物理的な暗さを表現するために使われていましたが、次第に心理的な暗さや陰気さを表す意味も加わりました。
「gloomy」の品詞と文法的特徴
「gloomy」は形容詞として使われ、名詞を修飾したり、be動詞の後ろに来て主語の状態を表したりします。
- 名詞修飾:a gloomy day(憂うつな日)
- 叙述用法:The sky is gloomy.(空は暗い)
また、副詞「gloomily」や名詞「gloominess」といった関連語もあります。
「gloomy」の具体的な使用場面
「gloomy」は様々な場面で使われる便利な形容詞です。ここでは、具体的にどのような場面で使われるのかを見ていきましょう。
天候を表現する場合
天候を表現する際、特に曇りや雨の日、薄暗く憂うつな雰囲気の天気を表すのに「gloomy」がよく使われます。
例文
- The weather is gloomy today.(今日の天気はうっとうしい。)
- It’s been gloomy all week.(一週間ずっと曇っている。)
- The gloomy sky makes me feel sad.(暗い空を見ると悲しい気持ちになる。)
場所を表現する場合
光が十分に入らない薄暗い場所や、陰気な雰囲気の場所を表現する際にも「gloomy」が使われます。
例文
- The old house looks gloomy.(その古い家は陰気に見える。)
- It’s too gloomy in this room.(この部屋は暗すぎる。)
- The forest becomes gloomy at dusk.(森は夕暮れ時に薄暗くなる。)
人の気分を表現する場合
人の憂うつな気分や落ち込んだ様子を表現する際にも「gloomy」は効果的です。
例文
- I feel gloomy on rainy days.(雨の日は憂うつな気分になる。)
- She looked gloomy after the test.(彼女はテストの後、ふさぎ込んでいた。)
- Why are you so gloomy today?(今日はどうしてそんなに沈んでいるの?)
将来や見通しを表現する場合
将来の見通しや状況が明るくない、希望が持てないという意味でも「gloomy」は使われます。
例文
- The economic outlook is gloomy.(経済の見通しは暗い。)
- The future of the company looks gloomy.(その会社の将来は暗く見える。)
- He has a gloomy view of the situation.(彼はその状況を悲観的に見ている。)
「gloomy」と似た表現の違い
英語には「gloomy」と似た意味を持つ表現がいくつかあります。ここでは、それらの表現との違いを見ていきましょう。
「dark」との違い
「dark」と「gloomy」はどちらも「暗い」という意味を持ちますが、使い方やニュアンスが異なります。
- 「dark」:主に光がない物理的な暗さを表します。中立的な表現で、必ずしもネガティブな意味合いはありません。
- 「gloomy」:薄暗さに加えて、陰気さや憂うつな雰囲気といった感情的な要素を含みます。
例文
- The room is dark.(その部屋は暗い。)→ 単に光がない状態
- The room is gloomy.(その部屋は薄暗く陰気だ。)→ 暗さに加えて陰気な雰囲気がある
「melancholy」との違い
「melancholy」も憂うつさを表す形容詞ですが、「gloomy」とは少し異なるニュアンスを持ちます。
- 「melancholy」:もの思いにふける、物悲しい、静かな悲しみを表します。芸術的で詩的な印象があります。
- 「gloomy」:より一般的で、暗く沈んだ気分や雰囲気を表します。
例文
- He felt melancholy when listening to the old song.(彼はその古い歌を聴くと物悲しい気分になった。)
- He felt gloomy after failing the exam.(彼は試験に失敗した後、憂うつな気分になった。)
「blue」との違い
「blue」は口語表現で、「憂うつな」「落ち込んだ」という意味を持ちます。
- 「blue」:一時的な落ち込みや悲しみを表すことが多く、カジュアルな表現です。
- 「gloomy」:より重い憂うつさや暗さを表し、状況や雰囲気の描写にも使われます。
例文
- I’m feeling blue today.(今日はちょっと落ち込んでいる。)
- The atmosphere in the office was gloomy after the announcement.(発表の後、オフィスの雰囲気は重く暗かった。)
「gloomy」を使った基本的な例文
ここでは、「gloomy」を使った基本的な例文をいくつか紹介します。これらの例文は中学英語レベルで理解できるものになっています。
天候に関する例文
例文
- The sky looks gloomy today.(今日の空は暗く見える。)
- It’s a gloomy Sunday morning.(憂うつな日曜の朝だ。)
- The gloomy weather makes me sleepy.(うっとうしい天気で眠くなる。)
- I don’t like gloomy days.(憂うつな日は好きではない。)
- The weather has been gloomy all week.(天気は一週間ずっと憂うつだった。)
場所に関する例文
例文
- The old castle looks gloomy.(その古い城は陰気に見える。)
- This room is too gloomy. Turn on the light.(この部屋は暗すぎる。電気をつけて。)
- The forest becomes gloomy at night.(森は夜になると薄暗くなる。)
- I don’t want to stay in this gloomy place.(この陰気な場所にはいたくない。)
- The gloomy corridor scared the children.(薄暗い廊下は子供たちを怖がらせた。)
気分に関する例文
例文
- I feel gloomy when it rains.(雨が降ると憂うつな気分になる。)
- She looks gloomy today.(彼女は今日、憂うつそうに見える。)
- Why are you so gloomy?(どうしてそんなに沈んでいるの?)
- Music helps me when I feel gloomy.(音楽は私が憂うつな時に助けになる。)
- His gloomy mood affected everyone.(彼の憂うつな気分は皆に影響した。)
見通しに関する例文
例文
- The future looks gloomy.(未来は暗く見える。)
- The economic outlook is gloomy.(経済の見通しは暗い。)
- The news gave a gloomy picture of the situation.(そのニュースは状況の暗い描写をした。)
- The teacher had a gloomy view of my progress.(先生は私の進歩を悲観的に見ていた。)
- Things are not as gloomy as they seem.(物事は見た目ほど暗くはない。)
「gloomy」のよくある間違いと注意点
「gloomy」を使用する際によくある間違いや注意すべき点をいくつか紹介します。
発音の間違い
「gloomy」の正しい発音は「グルーミー」です。「g」は「グ」と発音し、「oo」は長い「ウー」の音になります。よくある間違いとして「グローミー」と発音してしまうことがあります。
正しい発音を心がけましょう。
使用場面の間違い
「gloomy」は否定的なニュアンスを持つ言葉なので、明るい・ポジティブな状況を表現する際には使用しません。例えば、「素晴らしい天気」や「明るい気分」を表すのに「gloomy」は適切ではありません。
誤用例
- Today is a gloomy sunny day.(今日は憂うつな晴れの日だ。)←矛盾しています
- I feel gloomy because I won the game.(ゲームに勝ったので憂うつだ。)←通常、勝利は嬉しい出来事なので不自然です
類似表現との混同
「gloomy」と似た意味を持つ「dark」「sad」「melancholy」「depressed」などの表現と混同しないように注意しましょう。それぞれ微妙にニュアンスが異なります。
- 「dark」は主に物理的な暗さを表します。
- 「sad」は悲しいという感情を表します。
- 「melancholy」は物思いにふける悲しさを表します。
- 「depressed」は深刻な落ち込みを表します。
誤った比較級・最上級の形
「gloomy」の比較級は「gloomier」、最上級は「gloomiest」です。「more gloomy」「most gloomy」という形も使われますが、短い形容詞なので「-er」「-est」を付ける形が一般的です。
誤用例
- This room is more gloomy than that one.(この部屋はあの部屋より憂うつだ。)
- 正しくは: This room is gloomier than that one.
「gloomy」と名詞の不適切な組み合わせ
「gloomy」はすべての名詞と自然に組み合わせられるわけではありません。一般的には天候、場所、雰囲気、見通し、気分などと組み合わせます。
不自然な例
- gloomy food(憂うつな食べ物)←通常、食べ物は「gloomy」とは形容しません
- gloomy computer(憂うつなコンピュータ)←物体に感情を付与するため不自然です
「gloomy」に関する問題
ここでは「gloomy」の理解度をチェックするための問題を10問用意しました。問題を解いて、知識の定着を図りましょう。
- 次の文の( )に入る最も適切な単語を選びなさい。
The sky was dark and ( ), and it looked like it might rain.
a. happy b. gloomy c. bright d. clear - 「She feels gloomy today.」の日本語訳として最も適切なものを選びなさい。
a. 彼女は今日、明るい気分だ。
b. 彼女は今日、憂うつな気分だ。
c. 彼女は今日、怒っている。
d. 彼女は今日、驚いている。 - 次の日本語を英語に訳しなさい。
「この古い家は薄暗く陰気だ。」 - 「gloomy」の反意語として最も適切なものを選びなさい。
a. dark b. sad c. cheerful d. cloudy - 次の文の( )に入る最も適切な単語を選びなさい。
The economic outlook is ( ) after the recent financial crisis.
a. gloomy b. sunny c. excited d. fresh - 「gloomy」の比較級として正しいものを選びなさい。
a. gloomyer b. more gloomy c. gloomier d. gloomyer - 次の日本語を英語に訳しなさい。
「雨の日は憂うつな気分になる。」 - 「The old castle has a gloomy atmosphere.」の日本語訳として最も適切なものを選びなさい。
a. その古い城は明るい雰囲気がある。
b. その古い城は陰気な雰囲気がある。
c. その古い城は怖い雰囲気がある。
d. その古い城は騒がしい雰囲気がある。 - 次の単語のうち、「gloomy」と最も意味が近いものを選びなさい。
a. happy b. cheerful c. depressing d. exciting - 次の日本語を英語に訳しなさい。
「彼の将来の見通しは暗いように見える。」
「gloomy」に関するよくある質問
ここでは「gloomy」に関するよくある質問とその回答をまとめています。
- 「gloomy」と「sad」はどう違いますか?
-
「gloomy」と「sad」はどちらも否定的な感情を表す言葉ですが、ニュアンスが異なります。
- 「sad」は主に「悲しい」という感情そのものを表します。何かつらいことがあって悲しんでいる状態です。
- 「gloomy」は「憂うつな」「陰気な」という、より漠然とした暗い気分や雰囲気を表します。必ずしも具体的な悲しみの原因がなくても使えます。
例えば、「I am sad because my dog died.(犬が死んで悲しい)」は具体的な悲しみを表しますが、「I feel gloomy today.(今日は何となく憂うつだ)」は漠然とした気分の落ち込みを表します。
- 「gloomy」を天気以外で使うことはできますか?
-
はい、「gloomy」は天気だけでなく、場所、人の気分、将来の見通し、雰囲気など、様々な文脈で使うことができます。
- 場所:a gloomy room(薄暗い部屋)
- 気分:feel gloomy(憂うつな気分)
- 見通し:a gloomy future(暗い未来)
- 雰囲気:a gloomy atmosphere(陰気な雰囲気)
- 「gloomy」の名詞形は何ですか?
-
「gloomy」の名詞形は「gloom」です。「gloom」は「暗がり」「陰気」「憂うつ」という意味を持ちます。
- The room was filled with gloom.(部屋は暗がりに包まれていた。)
- There was a sense of gloom after the announcement.(発表の後、憂うつな雰囲気があった。)
- 「gloomy」を使った慣用表現はありますか?
-
「gloomy」を使った一般的な慣用表現としては、「gloom and doom」があります。これは「悲観的な見方」「暗い見通し」という意味で使われます。
- The newspapers are full of gloom and doom about the economy.(新聞は経済に関する悲観的な見方で満ちている。)
- Stop spreading gloom and doom!(悲観的な話を広めるのはやめて!)
- 「gloomy」は人を表現するのに使えますか?
-
「gloomy」は人の気分や表情を表現するのによく使われますが、人の性格や人そのものを表現する場合は少し注意が必要です。
- 気分:She feels gloomy today.(彼女は今日、憂うつな気分だ。)
- 表情:He has a gloomy face.(彼は憂うつな表情をしている。)
- 性格:He has a gloomy personality.(彼は陰気な性格だ。)(この使い方は可能ですが、「gloomy」よりも「melancholy」や「morose」などの単語がよく使われます)
まとめ

この記事では、英語の形容詞「gloomy」について詳しく解説しました。「gloomy」は「薄暗い」「陰気な」「憂うつな」という意味を持ち、天候、場所、気分、見通しなど様々な場面で使われる便利な表現です。
初学者の方も、この記事を参考に「gloomy」を適切に使えるようになりましょう。以下に、この記事のポイントをまとめます。
- 「gloomy」は形容詞で、主に「暗い」「陰気な」「憂うつな」という意味を持つ
- 天候(曇りや雨の日)、場所(光が少ない部屋など)、気分(落ち込んだ状態)、見通し(暗い将来など)の表現に使われる
- 「dark」「melancholy」「blue」などの類似表現とは微妙にニュアンスが異なる
- 比較級は「gloomier」、最上級は「gloomiest」
- 名詞形は「gloom」
- 「feel gloomy」(憂うつな気分である)という表現がよく使われる
- 「gloom and doom」(悲観的な見方)という慣用表現がある
- 発音は「グルーミー」で、「グローミー」とならないように注意
「gloomy」は日常会話でもよく使われる表現です。雨の日や気分が落ち込んだとき、陰気な場所や暗い見通しについて話すとき、この単語を使ってみてください。
適切な場面で「gloomy」を使いこなせるようになれば、より自然な英語表現ができるようになるでしょう。