英語には「go over」という表現があります。これは「go(行く)」と「over(越える、上に)」という基本的な単語の組み合わせですが、実際には単純な意味だけでなく、様々な使い方があります。この「go over」は日常会話でよく使われる表現の一つで、英語初学者にとって覚えておくと非常に便利です。
この記事では「go over」の多様な意味と使い方を、わかりやすい例文とともに詳しく解説していきます。
「go over」の基本的な意味

「go over」は英語の句動詞(phrasal verb)の一つです。句動詞とは、動詞と前置詞やその他の単語が組み合わさって、新しい意味を作り出す表現です。「go over」には主に以下の5つの意味があります。
- 詳しく確認する・見直す・復習する
- 移動する・向かう
- 範囲を超える・覆う
- 検討する・確認する
- 何かが受け入れられる/好評である(go over well)
これらの意味は、使われる文脈によって変わります。「go over」を使いこなせるようになると、英語の表現力がぐっと広がりますので、それぞれの意味をしっかり理解していきましょう。
「詳しく確認する・見直す・復習する」という意味での「go over」
「go over」の最も一般的な意味の一つは、「詳しく確認する」「見直す」「復習する」です。何かを念入りに確認したり、学んだことを復習したりする場面でよく使われます。
学習内容の復習
例文
- I need to go over my notes before the test.(テストの前にノートを復習する必要があります。)
- Let’s go over what we learned yesterday.(昨日学んだことを復習しましょう。)
- The teacher went over the math problems with us.(先生は私たちと一緒に数学の問題を見直しました。)
文書やレポートの確認
例文
- Please go over this report for any mistakes.(このレポートを確認して、間違いがないか見てください。)
- I will go over your homework and give you feedback.(あなたの宿題を確認して、フィードバックを与えます。)
- We should go over the plan one more time.(もう一度計画を確認すべきです。)
「移動する・向かう」という意味での「go over」
「go over」はまた、「移動する」「向かう」という意味でも使われます。特に「go over to」の形で、ある場所から別の場所へ移動することを表します。
場所への移動
例文
- I will go over to the library after school.(放課後、図書館に行きます。)
- Let’s go over to my house and play video games.(私の家に行ってビデオゲームをしましょう。)
- She went over to her friend’s place for dinner.(彼女は夕食のために友達の家に行きました。)
人のところへ行く
例文
- I should go over and say hello to the new student.(新入生のところに行って挨拶すべきです。)
- Let’s go over to Tom and ask him about the homework.(トムのところに行って宿題について聞きましょう。)
- When you see your teacher, go over and talk to her.(先生を見かけたら、そちらに行って話しかけてください。)
「範囲を超える・覆う」という意味での「go over」
「go over」には「範囲を超える」「覆う」という意味もあります。何かが限界や境界を超えたり、表面を覆ったりする状況で使われます。
限界や境界を超える
例文
- The river went over its banks after the heavy rain.(大雨の後、川は堤防を越えました。)
- Don’t let the water go over the edge of the bathtub.(お風呂の水が縁を越えないようにしてください。)
- The ball went over the fence and into the neighbor’s yard.(ボールはフェンスを越えて隣の庭に入りました。)
表面を覆う
例文
- The snow went over the whole garden.(雪は庭全体を覆いました。)
- Paint went over the lines when I was coloring.(色を塗っているとき、線からはみ出してしまいました。)
- The blanket doesn’t go over the entire bed.(毛布はベッド全体を覆いません。)
「検討する・確認する」という意味での「go over」
「go over」は「検討する」「確認する」という意味でも使われます。特にスケジュールや計画などを確認する場面でよく使います。
計画やスケジュールの確認
例文
- Let’s go over the schedule for tomorrow.(明日のスケジュールを確認しましょう。)
- We need to go over our plans for the school trip.(修学旅行の計画を確認する必要があります。)
- The coach went over the game strategy with the team.(コーチはチームと試合戦略を検討しました。)
詳細の確認
例文
- Can we go over the details one more time?(もう一度詳細を確認できますか?)
- My mom went over the shopping list before going to the store.(母は店に行く前に買い物リストを確認しました。)
- The teacher will go over the test instructions before we start.(先生は開始前にテストの指示を確認します。)
「何かが受け入れられる/好評である」(go over well)
「go over」は「go over well」という表現で、何かが人々に受け入れられるか、好評であるかを表すこともあります。イベントやプレゼンテーション、提案などの反応を述べる時に使われます。
好評である場合
例文
- His speech went over well with the audience.(彼のスピーチは聴衆に好評でした。)
- The new school rules went over well with most students.(新しい学校のルールはほとんどの生徒に好評でした。)
- Our presentation went over well in the meeting.(私たちのプレゼンテーションは会議で好評でした。)
好評でない場合
例文
- His joke didn’t go over well at the party.(彼のジョークはパーティーで受けませんでした。)
- The teacher’s new homework policy didn’t go over well with students.(先生の新しい宿題方針は生徒たちに受け入れられませんでした。)
- My suggestion didn’t go over well with my parents.(私の提案は両親に受け入れられませんでした。)
「go over」の文法と使い方のパターン
「go over」を正しく使うためには、その文法パターンを理解することが重要です。
基本的な文型
「go over」の基本的な文型は以下の通りです:
- 主語 + go over + 目的語(詳しく確認する・見直す・復習する)
例:I went over my notes.(私はノートを見直しました。) - 主語 + go over + to + 場所(移動する・向かう)
例:She went over to the park.(彼女は公園に行きました。) - 主語 + go over + 境界/限界(範囲を超える)
例:The water went over the dam.(水はダムを越えました。) - 主語 + go over + well/badly(受け入れられる/拒否される)
例:The idea went over well.(そのアイデアは好評でした。)
時制による変化
「go over」は他の動詞と同様に、時制によって形が変化します。
現在形
- I go over my homework every night.(私は毎晩宿題を確認します。)
- She goes over to her friend’s house on weekends.(彼女は週末に友達の家に行きます。)
過去形
- We went over the material before the test.(私たちはテスト前に教材を復習しました。)
- He went over to the library yesterday.(彼は昨日図書館に行きました。)
未来形
- I will go over your essay tomorrow.(明日あなたのエッセイを確認します。)
- They will go over to the museum next week.(彼らは来週博物館に行くでしょう。)
現在完了形
- Have you gone over the instructions?(指示を確認しましたか?)
- She has gone over to her grandmother’s house.(彼女は祖母の家に行きました。)
「go over」と類似表現の違い
「go over」と似た意味を持つ表現がいくつかあります。それぞれの違いを理解して、適切に使い分けることが大切です。
「go over」と「review」の違い
「go over」と「review」はどちらも「確認する」「見直す」という意味がありますが、使い方に違いがあります。
- 「go over」:より日常会話で使われ、何かを詳しく確認する意味が強いです。
- 「review」:より公式な文脈で使われ、評価を伴う確認の意味合いが強いです。
例文
- Let’s go over the homework together.(一緒に宿題を確認しましょう。)- カジュアル
- The teacher will review your test results.(先生はあなたのテスト結果を評価します。)- より公式
「go over」と「go through」の違い
「go over」と「go through」も似た意味を持ちますが、ニュアンスが異なります。
- 「go over」:全体的に確認する、表面的に見直すニュアンスがあります。
- 「go through」:より徹底的に、一つ一つ順番に確認するニュアンスがあります。
例文
- I will go over your report quickly.(あなたのレポートを簡単に確認します。)- 全体的な確認
- We need to go through each item on the list.(リストの各項目を順番に確認する必要があります。)- 詳細な確認
「go over」と「examine」の違い
「go over」と「examine」も「確認する」という点で似ていますが、使われる文脈が異なります。
- 「go over」:日常的な確認や復習を意味します。
- 「examine」:より学術的や医療的な文脈で、詳細な調査や検査を意味します。
例文
- The teacher went over our homework.(先生は私たちの宿題を確認しました。)- 一般的な確認
- The doctor will examine your throat.(医師はあなたののどを検査します。)- 医療的な検査
「go over」を使った実用例文
「go over」の使い方をより深く理解するために、実際の場面に合わせた例文を見てみましょう。
学校での例文
例文
- The teacher went over the test questions with us.(先生は私たちとテストの問題を確認しました。)
- I need to go over my notes before the exam.(試験の前にノートを復習する必要があります。)
- Let’s go over to the library and study together.(図書館に行って一緒に勉強しましょう。)
- We went over the science experiment step by step.(私たちは科学実験を一歩一歩確認しました。)
- The principal went over the school rules at the assembly.(校長先生は全校集会で校則を確認しました。)
仕事での例文
例文
- We should go over the project schedule again.(もう一度プロジェクトのスケジュールを確認すべきです。)
- Let’s go over the sales numbers from last month.(先月の売上数字を確認しましょう。)
- The manager went over the new policy with the team.(マネージャーはチームと新しい方針を検討しました。)
- I’ll go over to the meeting room at 3 pm.(午後3時に会議室に行きます。)
- His presentation went over well with the clients.(彼のプレゼンテーションはクライアントに好評でした。)
日常生活での例文
例文
- Can you go over the directions to your house?(あなたの家への道順を確認してもらえますか?)
- I went over to my friend’s house after school.(放課後、友達の家に行きました。)
- Let’s go over our vacation plans once more.(もう一度休暇の計画を確認しましょう。)
- The rain went over the umbrella and made me wet.(雨が傘を越えて私を濡らしました。)
- Her birthday party went over well with all the children.(彼女の誕生日パーティーはすべての子供たちに好評でした。)
「go over」を使った会話例
実際の会話の中で「go over」がどのように使われるかを見てみましょう。
先生と生徒の会話
例文
- 先生: We’ll go over the homework now. Does everyone have their books open?(今から宿題を確認します。皆さん、本を開いていますか?)
- 生徒: Yes, teacher. Can we go over question number 5 again? I found it difficult.(はい、先生。もう一度5番の問題を確認できますか?難しかったです。)
- 先生: Of course. Let’s go over it together. Who wants to come to the board?(もちろんです。一緒に確認しましょう。誰が黒板に来たいですか?)
同僚との会話
例文
- A: Have you gone over the report yet?(もうレポートを確認しましたか?)
- B: Not yet. I plan to go over it this afternoon.(まだです。今日の午後に確認する予定です。)
- A: Great. Let’s go over it together after lunch.(素晴らしい。昼食後に一緒に確認しましょう。)
- B: That sounds good. I’ll go over to your desk around 2 pm.(いいですね。午後2時頃あなたの机に行きます。)
友達との会話
例文
- A: I’m having a party this Saturday. Can you come?(今度の土曜日にパーティーをします。来れますか?)
- B: I’d love to! Let me go over my schedule and make sure I’m free.(ぜひ行きたいです!スケジュールを確認して、空いているか確認します。)
- A: Great! I’ll go over to your house and pick you up if you can come.(素晴らしい!もし来れるなら、あなたの家に行って迎えに行きます。)
- B: That sounds perfect. Let’s go over the details later.(それは完璧です。詳細は後で確認しましょう。)
「go over」に関するよくある質問
「go over」に関するよくある質問とその回答をまとめました。
- 「go over」と「review」の違いは何ですか?
-
「go over」と「review」はどちらも「確認する」「見直す」という意味がありますが、「go over」はより日常会話で使われる表現で、何かを詳しく確認するニュアンスがあります。一方、「review」はより公式な文脈で使われ、評価を伴う確認の意味合いが強いです。
例えば、「Let’s go over the homework」(宿題を確認しましょう)は日常的な会話で使いますが、「I need to review your performance」(あなたの業績を評価する必要があります)はより公式な状況で使用します。
- 「go over」と「go through」の違いは何ですか?
-
「go over」と「go through」はどちらも「確認する」という意味がありますが、「go over」はより全体的に、表面的に見直すニュアンスがあります。一方、「go through」はより徹底的に、一つ一つ順番に確認するニュアンスがあります。
例えば、「Let’s go over the main points」(主なポイントを確認しましょう)は全体的な確認を示しますが、「We need to go through each item on the list」(リストの各項目を順番に確認する必要があります)はより詳細な確認を意味します。
- 「go over」は丁寧な表現ですか?
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「go over」自体は中立的な表現で、丁寧さの度合いは使い方によって変わります。例えば、「Could we go over this again, please?」(もう一度これを確認していただけますか?)のように丁寧な言い回しと組み合わせることで、より丁寧な表現になります。
ビジネスシーンでは「review」や「examine」のような単語の方がより公式に聞こえることがありますが、「go over」も広く使われています。
- 「go over」の発音のコツはありますか?
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「go over」は「ゴー・オーバー」と発音します。「go」は「ゴー」と長めに、「over」は「オーバー」と発音します。特に「v」の音に注意して、上の歯と下唇を軽く当てて発音しましょう。また、日常会話では「goover」とつなげて発音することも多いです。
- 「go over」はフォーマルな文書でも使えますか?
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「go over」はカジュアルな表現ですが、ビジネスメールやフォーマルではない文書では問題なく使用できます。ただし、非常にフォーマルな文書や学術論文などでは、「review」「examine」「analyze」などのより公式な表現を使うことが推奨されます。
例えば、「We will go over the results at the meeting」(会議で結果を確認します)はビジネスメールとしては適切ですが、学術論文では「We will analyze the results in detail」(結果を詳細に分析します)のような表現の方が適切かもしれません。
まとめ

「go over」は英語の日常会話でよく使われる句動詞で、主に以下の5つの意味があります。
- 詳しく確認する・見直す・復習する
例:Let’s go over the homework together.(一緒に宿題を確認しましょう。) - 移動する・向かう
例:I’ll go over to the library after school.(放課後、図書館に行きます。) - 範囲を超える・覆う
例:The river went over its banks after the heavy rain.(大雨の後、川は堤防を越えました。) - 検討する・確認する
例:We need to go over our plans for the trip.(旅行の計画を確認する必要があります。) - 何かが受け入れられる/好評である(go over well)
例:His presentation went over well with the class.(彼のプレゼンテーションはクラスに好評でした。)
「go over」は「review」「go through」「examine」などの表現と似ていますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。「go over」はより日常的で、全体的な確認を意味することが多いです。
基本的な文型としては、「主語 + go over + 目的語」(詳しく確認する)、「主語 + go over + to + 場所」(移動する)、「主語 + go over + 境界/限界」(範囲を超える)、「主語 + go over + well/badly」(受け入れられる/拒否される)などがあります。
この表現は学校、仕事、日常生活など様々な場面で使われる便利な表現ですので、ぜひ覚えて活用してみてください。英語の表現力を豊かにし、より自然な英会話ができるようになるでしょう。

