「go straight」は英語でよく使われる表現の一つで、日本語では主に「まっすぐ進む」「まっすぐ行く」と訳されます。
しかし、この表現には字義通りの意味だけでなく、いくつかの慣用的な意味もあり、日常会話からスラングまで幅広く使われる便利なフレーズです。
この記事では「go straight」の基本的な意味から実際の使い方、類似表現との違いまで、例文を交えながら詳しく解説していきます。
「go straight」の基本的な意味
「go straight」の基本的な意味は「まっすぐ進む」「直進する」です。
方向転換せずに一方向に進むことを表します。
例文
- Go straight until you reach the traffic lights, then turn right.
(信号に着くまでまっすぐ進んで、それから右に曲がってください。) - If you go straight on this road, you’ll reach the train station in about 10 minutes.
(この道をまっすぐ行けば、約10分で駅に着きます。) - Don’t turn at the intersection, just go straight.
(交差点で曲がらず、そのまままっすぐ進んでください。)
「go straight」の慣用的な意味
「改心する」「更生する」
「go straight」の重要な慣用的意味の一つが、「犯罪者や非行者が改心して法律を守る生活を送るようになる」という意味です。
これは「straight」が「正直な」「まっとうな」という意味を持つことから来ています。
例文
- After spending five years in prison, he promised his family that he would go straight.
(5年間の刑務所生活の後、彼は家族に更生すると約束しました。) - The judge told the young offender that this was his last chance to go straight.
(裁判官はその若い犯罪者に、これが更生する最後のチャンスだと言いました。) - Since his daughter was born, he has gone straight and found a steady job.
(娘が生まれてから、彼は更生して安定した仕事を見つけました。)
「薬物使用をやめる」
特にスラングとして、「go straight」は薬物使用をやめるという意味でも使われます。
例文
- After years of addiction, he finally decided to go straight and enter a rehabilitation program.
(何年もの依存症の後、彼はついに薬物使用をやめてリハビリプログラムに参加することを決意しました。) - Her friends helped her go straight after a long battle with substance abuse.
(長い薬物乱用との闘いの後、友人たちは彼女が薬物をやめるのを助けました。) - The support group helps addicts who want to go straight.
(そのサポートグループは、薬物使用をやめたいと思っている依存症の人々を支援しています。)
「go straight」を含む表現
「go straight」を含むいくつかの一般的な表現を見ていきましょう。
「go straight to the point」(要点に直接入る)
時間をかけずに主題や重要な点に直接入ることを表します。
例文
- Let’s go straight to the point: we need to cut costs by 20% this quarter.
(要点に直接入りましょう:今四半期は経費を20%削減する必要があります。) - She doesn’t waste time with small talk and always goes straight to the point.
(彼女は雑談で時間を無駄にせず、いつも要点に直接入ります。)
「go straight to the top」(トップに直接行く)
中間管理職などを飛ばして、最も権限のある人や最高責任者に直接話すことを表します。
例文
- If customer service doesn’t resolve your issue, you can go straight to the top and contact the CEO.
(カスタマーサービスが問題を解決しない場合は、トップに直接行ってCEOに連絡することができます。) - Instead of following the normal channels, she decided to go straight to the top with her complaint.
(通常のルートに従う代わりに、彼女は苦情を持ってトップに直接行くことを決めました。)
「go straight home/to bed/to work」(直接家に/ベッドに/仕事に行く)
途中で立ち寄らずに、目的地に直接向かうことを表します。
例文
- I’m tired, so I’ll go straight home after the meeting.
(疲れているので、会議の後は直接家に帰ります。) - She wasn’t feeling well, so she went straight to bed when she got home.
(彼女は体調が悪かったので、家に着いたらすぐにベッドに行きました。) - After the party, he went straight to work without sleeping.
(パーティーの後、彼は寝ずに直接仕事に行きました。)
「go straight」を使った会話例
実際の会話で「go straight」がどのように使われるかを見てみましょう。
会話例1:道案内
例文
- A: Excuse me, how do I get to the museum from here?
(すみません、ここから博物館にはどう行けばいいですか?) - B: It’s very simple. Go straight down this street for about three blocks, and you’ll see it on your right.
(とても簡単です。この通りをまっすぐ3ブロックほど進むと、右側に見えます。) - A: Should I turn at the traffic light?
(信号で曲がるべきですか?) - B: No, just go straight past it.
(いいえ、そのまままっすぐ通り過ぎてください。)
会話例2:改心について
例文
- A: How is your brother doing these days?
(最近、あなたの兄はどうしていますか?) - B: Much better. After his time in prison, he’s determined to go straight.
(ずっと良くなっています。刑務所での時間を経て、彼は更生することを決意しています。) - A: That’s good to hear. It must be difficult, though.
(それは良かったです。でも、難しいでしょうね。) - B: Yes, but he’s found a job and is staying away from his old friends who might lead him back to trouble.
(はい、でも彼は仕事を見つけ、彼を再びトラブルに巻き込むかもしれない昔の友人たちから離れています。)
まとめ:「go straight」の使い方のポイント

「go straight」は英語で様々な意味を持つ便利な表現です。
この表現の主なポイントをまとめると、
- 基本的な意味は「まっすぐ進む」「直進する」です。
- 慣用的には「改心する」「更生する」という意味があります。
- スラングでは「薬物使用をやめる」という意味もあります。
- 「go straight to the point」「go straight to the top」など、様々な表現で使われます。
- 「straight」が「正直な」「まっとうな」という意味を持つことから、「crooked」(不正直な)の反対として1500年代から使われるようになりました。
「go straight」をマスターすれば、道案内から人生の選択まで、幅広い場面で自然な英語表現ができるようになります。
ぜひ日常会話に取り入れてみてください。