「harass」(ハラス)は英語の動詞で、「しつこく悩ませる」「嫌がらせをする」「困らせる」などの意味を持ちます。日本語でよく耳にする「ハラスメント」(harassment)の語源となっている単語です。
この記事では、英語初学者向けに「harass」の意味や使い方、例文を詳しく解説していきます。
harassとは?意味と基本的な使い方

「harass」は誰かを繰り返し悩ませたり、困らせたり、不快な思いをさせる行為を表す動詞です。単なる「迷惑をかける」よりも強い意味を持ち、継続的で意図的な行為を指すことが多いです。
基本的な使い方としては、主語+harass+目的語の形で使用します。目的語には嫌がらせを受ける人や動物などが入ります。
例文
- The boy harassed the new student every day.(その男の子は毎日新入生に嫌がらせをしていた。)
この動詞はさまざまな時制で使うことができます。
- 現在形:She harasses her brother.(彼女は兄をいつも困らせる。)
- 過去形:They harassed the teacher with many questions.(彼らは多くの質問で先生を困らせた。)
- 現在進行形:He is harassing his neighbors with loud music.(彼は大音量の音楽で隣人に嫌がらせをしている。)
- 過去完了形:She had been harassed by spam emails for months.(彼女は何ヶ月もの間スパムメールに悩まされていた。)
harassの発音と語形変化
「harass」の発音は主に2種類あります。アメリカ英語では「ハラス」(/ˈhærəs/)、イギリス英語では「ハラァス」(/həˈræs/)と発音されることが多いです。どちらも正しい発音ですが、アメリカでは第一音節に、イギリスでは第二音節にアクセントが置かれる傾向があります。
語形変化は以下の通りです。
- 原形:harass
- 三人称単数現在形:harasses
- 過去形・過去分詞形:harassed
- 現在分詞形:harassing
- 名詞形:harassment
特に注意すべき点として、「harass」のスペルには「r」が1つしかないということです。「harrass」と「r」を2つ書くのは一般的な間違いですので気をつけましょう。
harassの様々な使用場面
「harass」は日常会話から法律用語まで、様々な場面で使われます。使用される文脈によって、微妙にニュアンスが異なることもあります。
日常生活での使用
日常会話では、しつこく迷惑をかけたり、嫌がらせをしたりする行為を表現するのに使われます。
例文
- The children harass the cat every day.(子供たちは毎日猫にちょっかいを出している。)
- Please don’t harass your sister about her grades.(妹の成績のことでしつこく言わないでください。)
- My neighbor harasses me with loud music at night.(隣人は夜に大音量の音楽で私に嫌がらせをする。)
職場や学校での使用
職場や学校などの環境では、「harass」は特に深刻な問題を指すことが多く、法的な意味合いを持つこともあります。
例文
- The manager was fired for harassing his staff.(マネージャーは部下に嫌がらせをしたため解雇された。)
- Students who harass others may be suspended.(他の生徒に嫌がらせをする生徒は停学になる可能性がある。)
- The company has strict policies against harassing behavior.(その会社は嫌がらせ行為に対して厳しい方針を持っている。)
オンラインでの使用
インターネットやソーシャルメディアの普及に伴い、オンライン上での嫌がらせを表現するのにも「harass」が使われるようになりました。
例文
- Some people harass others online with mean comments.(一部の人々は意地悪なコメントでオンライン上で他者に嫌がらせをする。)
- She was harassed on social media after her speech.(彼女はスピーチの後、ソーシャルメディア上で嫌がらせを受けた。)
- The website has tools to prevent users from being harassed.(そのウェブサイトはユーザーが嫌がらせを受けないようにするためのツールを持っている。)
harassと似た表現の違い
「harass」と似た意味を持つ単語はいくつかありますが、それぞれニュアンスや強さが異なります。
harassとannoyの違い
「annoy」は「イライラさせる」「迷惑をかける」という意味ですが、「harass」より軽い行為を表します。「annoy」は一時的なことが多いのに対し、「harass」は継続的で意図的な行為を指します。
例文
- The fly annoyed me during dinner.(ハエが夕食中に私をイライラさせた。)
- The stalker has been harassing her for months.(ストーカーは何ヶ月も彼女に嫌がらせをしている。)
harassとbotherの違い
「bother」は「面倒をかける」「邪魔をする」という意味で、比較的軽い迷惑行為を表します。「harass」はより悪意のある、または深刻な行為を指します。
例文
- Sorry to bother you, but could you help me?(お邪魔して申し訳ありませんが、手伝っていただけますか?)
- He was arrested for harassing his ex-girlfriend.(彼は元彼女に嫌がらせをした罪で逮捕された。)
harassとbullyの違い
「bully」は「いじめる」という意味で、特に力の不均衡がある状況(強い者が弱い者をいじめるなど)で使われます。「harass」はより広い範囲の迷惑行為を指し、必ずしも力関係は関係ありません。
例文
- The older students bullied the younger ones.(年上の生徒は年下の生徒をいじめた。)
- Reporters harassed the celebrity as she left the building.(記者たちは有名人が建物を出る際に彼女にしつこく迫った。)
harassを使った例文
ここでは、中学英語レベルの「harass」を使った例文をいくつか紹介します。
例文
- The dog harasses the postman every morning.(その犬は毎朝郵便配達人にちょっかいを出す。)
- Don’t harass your brother while he is studying.(兄が勉強している間は邪魔しないで。)
- The teacher told us not to harass the new student.(先生は新入生に嫌がらせをしないように言った。)
- The boy was harassed by bullies at school.(その男の子は学校でいじめっ子たちに嫌がらせを受けた。)
- She harasses me with too many text messages.(彼女はあまりにも多くのテキストメッセージで私を悩ませる。)
- We should not harass animals at the zoo.(動物園で動物に嫌がらせをするべきではない。)
- The police warned him not to harass his neighbor.(警察は彼に隣人に嫌がらせをしないよう警告した。)
- My little sister likes to harass the cat.(私の妹は猫にちょっかいを出すのが好きだ。)
- They harassed the old man for money.(彼らはお金を求めて老人に嫌がらせをした。)
- The boss harasses his workers with too much work.(上司は多すぎる仕事で従業員を苦しめる。)
harassに関連する表現
「harass」に関連する表現は多くあります。特に、「harassment」(名詞形)を使った表現が一般的です。
sexual harassment(セクシャルハラスメント)
最もよく知られている関連表現は「sexual harassment」(セクシャルハラスメント、セクハラ)です。これは職場や学校などで起こる、望まれない性的な発言や行動を指します。
例文
- The company has a policy against sexual harassment.(その会社はセクシャルハラスメントに対する方針を持っている。)
- She reported her boss for sexual harassment.(彼女は上司のセクシャルハラスメントを報告した。)
- All employees must attend a sexual harassment training.(全従業員はセクシャルハラスメント研修に参加しなければならない。)
その他のハラスメント表現
英語では、様々な種類のハラスメントを表現するのに「harassment」が使われます。
例文
- Workplace harassment(職場でのハラスメント):職場環境での嫌がらせ行為
The new law protects workers from workplace harassment.(新しい法律は従業員を職場でのハラスメントから守る。) - Online harassment(オンラインハラスメント):インターネット上での嫌がらせ行為
Online harassment is a growing problem on social media.(オンラインハラスメントはソーシャルメディア上で増加している問題だ。) - Racial harassment(人種的ハラスメント):人種に基づいた嫌がらせ行為
The school does not tolerate racial harassment.(その学校は人種的ハラスメントを容認しない。)
日本語では「パワハラ」(power harassment)や「モラハラ」(moral harassment)といった表現も広く使われていますが、これらは日本で発展した表現であり、英語ではそのまま使われないことも多いです。
英語では「workplace bullying」(職場でのいじめ)や「psychological abuse」(精神的虐待)など、別の表現が一般的に使われます。
harassのよくある間違いと注意点
「harass」を使う際には、いくつか注意すべき点や一般的な間違いがあります。
- スペルの間違い:「harass」は「r」が1つだけです。「harrass」と「r」を2つ書くのは間違いですので注意しましょう。
- 発音の混乱:「harass」は英米で発音のアクセントが異なりますが、どちらも正しい発音です。アメリカでは「ハラス」(/ˈhærəs/)、イギリスでは「ハラァス」(/həˈræs/)と発音されることが多いです。
- 使用場面の誤解:「harass」は深刻な嫌がらせ行為を表す単語です。ちょっとした迷惑や一回限りの行為には使わないほうが良いでしょう。継続的で意図的な行為に対して使います。
- 法的意味の理解不足:特に職場や教育機関では、「harassment」(ハラスメント)は法的な意味合いを持ちます。不正確に使用すると誤解を招く可能性があるので注意が必要です。
- 文化的な違い:日本語では「パワハラ」「モラハラ」など、「ハラ」を使った複合語が多く使われますが、これらはそのまま英語に訳せるわけではありません。英語では別の表現が使われることが多いです。
- 類似語との混同:「annoy」(イライラさせる)や「bother」(邪魔をする)などの単語と「harass」を混同しないようにしましょう。「harass」はより深刻で継続的な行為を表します。
- 受動態の使用:英語では「harass」はしばしば受動態で使われ、嫌がらせを受ける側の経験を表現します。例えば「She was harassed by her coworker」(彼女は同僚から嫌がらせを受けた)というように使います。
harassに関する問題
ここでは「harass」に関する問題を10問用意しました。これらの問題を解くことで、「harass」の理解を深めることができます。各問題には一つの正解があります。問題を解いた後で、解答を確認してください。
- 「harass」の正しい意味は?
a) 誰かを褒める
b) 繰り返し誰かを悩ませる
c) 誰かを助ける
d) 誰かと議論する - 次のうち「harass」が正しく使われている文は?
a) She harass her brother every day.
b) They are harassing the new student.
c) He will harassed the cat.
d) I have harassing my neighbor. - 「harass」の名詞形は?
a) Harassy
b) Harassful
c) Harassment
d) Harassion - 「harass」に最も近い意味の言葉は?
a) Help(助ける)
b) Praise(褒める)
c) Bother persistently(しつこく悩ませる)
d) Ignore(無視する) - 次のうち「harass」が間違って使われている文は?
a) The children harass the dog.
b) She felt harassed by the questions.
c) They harass to the teacher.
d) Don’t harass your sister. - 「harass」の過去形は?
a) Harass
b) Harassed
c) Harassing
d) Harassment - 次のうちハラスメントの一種ではないものは?
a) Sexual harassment(セクシャルハラスメント)
b) Online harassment(オンラインハラスメント)
c) Friendly harassment(フレンドリーハラスメント)
d) Workplace harassment(職場ハラスメント) - 「She was harassed by her boss」という文の態(ボイス)は?
a) 能動態(Active voice)
b) 受動態(Passive voice)
c) 未来形(Future voice)
d) 現在形(Present voice) - 次のうちスペルが間違っている単語は?
a) Harass
b) Harrass
c) Harassed
d) Harassing - 文を完成させなさい:「The reporters continued to _ the celebrity for an interview.」
a) harass
b) harrased
c) harases
d) harassing
「harass」に関するよくある質問
- 「harass」の正しい発音は?
-
「harass」は主に2つの発音があります。アメリカ英語では「ハラス」(/ˈhærəs/)と第一音節にアクセントを置き、イギリス英語では「ハラァス」(/həˈræs/)と第二音節にアクセントを置くことが多いです。どちらも正しい発音です。
- 「harass」と「annoy」の違いは何ですか?
-
「harass」は継続的で意図的な嫌がらせ行為を指し、より深刻なニュアンスを持ちます。一方、「annoy」はより軽いイライラさせる行為で、一時的なことが多いです。例えば、蚊が一晩中飛んでいるのは「annoying」ですが、誰かが毎日あなたを追いかけ回すのは「harassing」です。
- 「harass」のスペルで気をつけることは?
-
「harass」のスペルでよくある間違いは、「r」を2つ書いて「harrass」としてしまうことです。正しいスペルは「harass」(「r」は1つ)です。
- 「harass」は日常会話でよく使われますか?
-
「harass」は日常会話でも使われますが、比較的強い言葉なので、軽い迷惑行為や一時的な問題には使わないことが多いです。継続的で意図的な嫌がらせ行為を表現する場合に使われます。
- 「harass」を使うときの注意点は?
-
「harass」は深刻な行為を指す言葉なので、軽い迷惑や一回限りの出来事には使わないほうが良いでしょう。また、職場や学校などの環境では、「harassment」(ハラスメント)は法的な意味合いを持つことがあるため、正確に使用することが重要です。
- 英語で「パワハラ」や「モラハラ」はどう言いますか?
-
日本語の「パワハラ」(power harassment)は、英語では一般的に「workplace bullying」(職場でのいじめ)や「workplace harassment」(職場でのハラスメント)と表現します。「モラハラ」(moral harassment)は「psychological abuse」(精神的虐待)や「emotional abuse」(感情的虐待)に近い概念です。
- 「harass」は誰に対しても使える言葉ですか?
-
「harass」は人間だけでなく、動物に対しても使えます(例:「Don’t harass the dog」「犬にちょっかいを出さないで」)。また、集団や組織に対しても使用できます(例:「The company was harassed by lawsuits」「その会社は訴訟に悩まされていた」)。
まとめ

この記事では、英語の動詞「harass」について詳しく解説しました。「harass」は「しつこく悩ませる」「嫌がらせをする」という意味を持つ重要な単語です。
以下に主なポイントをまとめます。
- 「harass」は継続的で意図的に誰かを悩ませたり困らせたりする行為を表す動詞である。
- 発音は主に「ハラス」(/ˈhærəs/)または「ハラァス」(/həˈræs/)の2種類があり、どちらも正しい。
- スペルは「r」が1つだけの「harass」が正しく、「harrass」は間違い。
- 語形変化は harass(原形)、harasses(三人称単数現在形)、harassing(現在分詞)、harassed(過去形・過去分詞形)。
- 名詞形は「harassment」で、「sexual harassment」(セクハラ)などの複合語でよく使われる。
- 「annoy」や「bother」よりも深刻な行為を指し、継続的で意図的な嫌がらせ行為を表す。
- 職場、学校、オンライン上など様々な文脈で使用される。
- 日本語の「パワハラ」「モラハラ」などは英語ではそのまま使われず、別の表現が一般的である。
「harass」とその関連表現を正しく理解し使用することで、より正確に英語でコミュニケーションを取ることができるようになります。
特に近年は職場やオンライン上でのハラスメントが社会問題となっており、この単語の理解は重要です。この記事が「harass」の理解に役立つことを願っています。

