「harm」は英語でよく使われる単語で、名詞と動詞の両方として機能します。基本的な意味は「害」「危害」「損害」で、何かや誰かに悪影響を与えることを表します。
この記事では、英語初学者の方でも理解できるように、「harm」の意味と使い方を例文を交えて詳しく解説していきます。
harmとは?基本的な意味と用法

「harm」は英語で「害」「危害」「損害」「傷害」などを意味する言葉です。名詞としても動詞としても使うことができる便利な単語で、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われています。基本的には、何かに対して悪影響を与えることや、その結果として生じる状態を指します。
物理的な損傷だけでなく、精神的・感情的なダメージ、さらには評判や信頼関係への悪影響などを表すのにも使われます。「傷つける」「損なう」という意味でよく使われる重要な単語です。
名詞としてのharm
名詞としての「harm」は、主に「害」「危害」「損害」という意味で使われます。通常は不可算名詞として使われることが多いです。
例文
- Smoking can cause harm to your health. (喫煙はあなたの健康に害を与える可能性があります)
- There is no harm in trying again. (もう一度試してみても害はありません)
- He meant no harm with his comment. (彼はその発言に悪意はありませんでした)
名詞としての「harm」は、多くの場合「to」を伴って「〜に対する害」という形で使われます。また、「cause harm」(害を引き起こす)、「do harm」(害を与える)などの表現でもよく用いられます。
動詞としてのharm
動詞として「harm」は、「〜を害する」「〜に危害を加える」「〜に損害を与える」という意味で使われます。他動詞として使われるため、必ず目的語を伴います。
例文
- Pollution harms the environment. (汚染は環境を害します)
- This product will not harm your skin. (この製品はあなたの肌を傷つけることはありません)
- His actions harmed his reputation. (彼の行動は彼の評判を傷つけました)
動詞としての「harm」は、現在形、過去形(harmed)、現在分詞(harming)、過去分詞(harmed)の形で使われます。
harmの使い方と基本的な例文
「harm」は日常会話からビジネスシーン、医療や環境問題についての議論など、様々な場面で使われる単語です。ここでは、実際の使用例を通して、「harm」の使い方をマスターしていきましょう。
中学英語レベルでも理解しやすい基本的な例文を中心に紹介します。
日常会話でのharmの使い方
日常的な会話の中で「harm」がどのように使われるか、いくつかの例文を見てみましょう。
例文
- Don’t worry, it won’t do any harm. (心配しないで、害はありませんよ)
- Keep the medicine out of harm’s way. (薬は安全な場所に保管してください)
- She would never harm animals. (彼女は決して動物を傷つけないでしょう)
- No harm done. (大丈夫、問題ないよ)
- I mean no harm. (悪気はありません)
日常会話では、特に「no harm done」(問題ないよ)や「I mean no harm」(悪意はない)などの表現がよく使われます。これらは、相手を安心させたり、自分の行動や発言に悪意がないことを伝えたりするときに便利です。
学校や勉強に関するharmの使い方
学校生活や勉強の文脈で「harm」を使う例を見てみましょう。
例文
- Too much TV can harm your studies. (テレビの見すぎは勉強に悪影響を与える可能性があります)
- Playing games all day will harm your grades. (一日中ゲームをすることは成績に悪影響を与えるでしょう)
- Bad posture can harm your back. (悪い姿勢は背中に害を与える可能性があります)
- The teacher said bullying harms everyone in the class. (先生はいじめがクラスの全員に害を与えると言いました)
学校の文脈では、何かが学業や健康に与える悪影響を表すときに「harm」がよく使われます。
harmを使った重要な表現とフレーズ
「harm」を含む英語表現やフレーズはたくさんあります。これらの表現を知っておくと、英語での会話や文章がより自然になります。ここでは、特によく使われる表現をいくつか紹介します。
do harm to
「do harm to」は「〜に害を与える」「〜に危害を加える」という意味の表現です。「do」の部分は状況に応じて「does」や「did」などに変化します。
例文
- Smoking does harm to your lungs. (喫煙は肺に害を与えます)
- His words did harm to our friendship. (彼の言葉は私たちの友情を傷つけました)
- Too much sun can do harm to your skin. (日光の当たりすぎは肌に害を与える可能性があります)
「do harm to」の代わりに「do A harm」という形も使われます。Aの部分には人や物を表す名詞や代名詞が入ります。
例文
- Too much TV does children harm. (テレビの見すぎは子供たちに害を与えます)
- It will do you no harm to try once more. (もう一度試してみても害はないでしょう)
out of harm’s way
「out of harm’s way」は「危険のない場所に」「安全な場所に」という意味の熟語です。何かや誰かを保護するために安全な場所に置くという状況でよく使われます。
例文
- Keep small objects out of harm’s way. (小さな物は危険のない場所に保管してください)
- The parents moved their children out of harm’s way during the storm. (両親は嵐の間、子供たちを安全な場所に移動させました)
- Please put these chemicals out of harm’s way. (これらの化学物質は安全な場所に置いてください)
no harm done
「no harm done」は「問題ないよ」「大丈夫だよ」という意味のフレーズです。小さなミスや事故の後に、深刻な問題や損害が生じていないことを伝えるときに使います。
例文
- I accidentally bumped into his chair. “No harm done,” he said with a smile. (私は誤って彼の椅子にぶつかりました。「大丈夫だよ」と彼は笑顔で言いました)
- She spilled water on my notebook, but no harm done as the pages dried quickly. (彼女は私のノートに水をこぼしましたが、ページはすぐに乾いたので問題ありませんでした)
mean no harm
「mean no harm」は「悪意はない」「害を与えるつもりはない」という意味の表現です。自分の行動や発言に悪意がないことを相手に伝えるときに使います。
例文
- I mean no harm by asking this question. (この質問をすることに悪意はありません)
- He meant no harm with his joke. (彼はそのジョークに悪意はありませんでした)
- They mean no harm, they’re just curious. (彼らに悪意はなく、ただ好奇心旺盛なだけです)
harmと類似単語の違い
英語には「害を与える」や「傷つける」という意味を持つ単語がいくつかあります。「harm」、「hurt」、「damage」、「injure」などはよく似た意味を持ちますが、微妙なニュアンスの違いがあります。
ここでは、それぞれの違いについて解説します。
harmとhurtの違い
「harm」と「hurt」はどちらも「傷つける」という意味がありますが、使い方や対象が異なります。
「harm」は一般的に、より深刻な危害や損害、長期的な悪影響を示します。物理的な傷害だけでなく、精神的なダメージや評判への悪影響など、幅広い「害」を表現できます。
一方、「hurt」はより直接的な痛みや傷を表すことが多く、主に身体的または感情的な痛みに使われます。一時的な痛みを表すことが多いです。
例文比較
- The medicine won’t hurt you. (その薬はあなたを痛めつけることはありません)- 一時的な痛みの欠如
- The medicine won’t harm you. (その薬はあなたに害を与えることはありません)- 長期的な悪影響の欠如
例文比較
- I hurt my finger. (指を痛めました)- 身体的な痛み
- Smoking harms your lungs. (喫煙は肺に害を与えます)- 長期的な悪影響
harmとdamageの違い
「harm」と「damage」もよく似た意味を持ちますが、「damage」は主に物理的な損傷や破壊を指すことが多いです。
「harm」は物理的なダメージだけでなく、精神的、社会的、倫理的な悪影響も含みます。
「damage」は目に見える形での損傷や価値の低下を指すことが多く、特に物体に対して使われます。
例文比較
- The storm damaged many houses. (嵐は多くの家を損傷させました)- 物理的な損傷
- The storm harmed the local economy. (嵐は地域経済に悪影響を与えました)- 広範な悪影響
例文比較
- His reputation was damaged by the scandal. (彼の評判はそのスキャンダルで傷つけられました)- 特定の側面での損害
- His career was harmed by the scandal. (彼のキャリアはそのスキャンダルで害を受けました)- 全体的な悪影響
harmとinjureの違い
「harm」と「injure」の主な違いは、「injure」が主に身体的な傷害や怪我に特化していることです。
「harm」はより広い意味で様々な種類の害や悪影響を指しますが、「injure」は特に生物(人や動物)が身体的に傷つくことを意味します。
「injure」はフォーマルな場面でよく使われる単語で、法律や医療の文脈でもよく見られます。
例文比較
- He was injured in the accident. (彼はその事故で負傷しました)- 身体的な怪我
- The accident harmed his ability to work. (その事故は彼の仕事能力に悪影響を与えました)- 能力への悪影響
例文比較
- She injured her leg while playing soccer. (彼女はサッカーをしている間に足を怪我しました)- 特定の身体部位の怪我
- Playing too much soccer harmed her studies. (サッカーのしすぎは彼女の勉強に悪影響を与えました)- 学業への悪影響
harmのよくある間違いと注意点
「harm」を使用する際によくある間違いや注意すべき点をいくつか紹介します。これらを理解することで、より正確に「harm」を使いこなせるようになるでしょう。
- harmとhurtの混同: 前述のように、「harm」と「hurt」は似ていますが異なる単語です。「I harmed my finger」とは言わず、「I hurt my finger」と言います。「harm」は通常、より広範囲または長期的な害を指します。
- harmの不可算名詞としての使用: 名詞としての「harm」は基本的に不可算名詞です。したがって、「a harm」や「harms」という形ではあまり使われません。「do harm」や「cause harm」という表現が一般的です。
- do harm toとdo harmの違い: 「do harm to someone/something」と「do someone/something harm」はどちらも正しい表現ですが、「do harm to」の方がより一般的です。
- harmの過剰な使用: 日常会話では「harm」よりも「hurt」や「damage」の方がよく使われることがあります。特に軽微な痛みや損傷を指す場合は、「harm」よりも「hurt」や「damage」を使う方が自然なことが多いです。
- 二重否定の使用: 「no harm done」のような表現では、すでに否定の意味が含まれています。「no harm not done」のような二重否定は避けましょう。
- 受動態での使用: 「harm」は受動態でも使われます。「The environment is harmed by pollution」(環境は汚染によって害を受けています)のような形で使います。
- 将来の可能性を示す使い方: 「harm」は未来の潜在的な害を示すために、「can harm」「could harm」「may harm」などの形でよく使われます。「This chemical can harm your skin」(この化学物質はあなたの肌を傷つける可能性があります)のように使います。
- 無生物主語との使用: 「harm」は物や状況を主語にして使うことができます。「Smoking harms health」(喫煙は健康を害します)のように、人でない主語と共に使われることが多いです。
これらの点に注意して「harm」を使用すれば、より正確で自然な英語表現ができるようになります。
harmの形容詞形と副詞形
「harm」から派生した形容詞や副詞も英語ではよく使われます。ここでは、「harmful」(有害な)と「harmless」(無害な)という形容詞、そしてそれらから派生した副詞について解説します。
harmful(有害な)
「harmful」は「有害な」「危険な」という意味の形容詞です。「harm」に「-ful」(〜に満ちた)が付いた形で、何かが害を与える可能性があることを示します。
例文
- Smoking is harmful to your health. (喫煙は健康に有害です)
- These chemicals are harmful to the environment. (これらの化学物質は環境に有害です)
- Harmful bacteria can cause illness. (有害な細菌は病気を引き起こす可能性があります)
「harmful」は人、物、環境などに対して使うことができます。特に健康、環境、関係性などに悪影響を与えるものを表現するときによく使われます。
harmless(無害な)
「harmless」は「無害な」「害のない」という意味の形容詞です。「harm」に「-less」(〜のない)が付いた形で、何かが害を与えない、安全であることを示します。
例文
- The spider looks scary, but it’s actually harmless. (そのクモは怖く見えますが、実際は無害です)
- It was just a harmless joke. (それはただの無害な冗談でした)
- This medicine is harmless to children. (この薬は子供に無害です)
「harmless」は特に、見た目は危険そうでも実際は安全なもの、または意図は悪くない行動や発言を描写するときに使われます。
harmfully(有害に)と harmlessly(無害に)
「harmful」と「harmless」から派生した副詞形「harmfully」(有害に)と「harmlessly」(無害に)もあります。これらは動詞を修飾して、その行動がどのように行われるかを示します。
例文
- The waste was harmfully disposed of in the river. (その廃棄物は有害な方法で川に捨てられました)
- The bullet passed harmlessly over his head. (弾は彼の頭上を無害に通過しました)
これらの副詞はやや専門的で、日常会話ではあまり使われませんが、特に科学的な文脈や報告書などではよく見られます。
harmに関する問題
ここでは、「harm」の理解度を確認するための問題を10問用意しました。それぞれの問題は「harm」の異なる用法や意味を理解できているかを試すものです。まずは自分で解いてみて、後で解答を確認してみましょう。
各問題では、最も適切な選択肢を選んでください。
- どの文が “harm” を正しく使っていますか?
a) I harmed my finger yesterday.
b) This medicine won’t harm you.
c) She harmed the vase when she dropped it.
d) He harmed the car in the accident. - “out of harm’s way” は何を意味しますか?
a) In a dangerous place
b) In a safe place
c) Away from home
d) In a harmful situation - 正しい文を選びなさい
a) The storm did harm to many houses.
b) The storm did many harms to the city.
c) The storm harmed many house.
d) The storm was harmed by the houses. - “harm” と意味が最も似ている単語はどれですか?
a) Help
b) Benefit
c) Damage
d) Improve - “No harm done” において、”harm” は何を指しますか?
a) A person
b) A thing
c) Damage or negative consequences
d) A harmful action - どの文が動詞としての “harm” の正しい使い方を示していますか?
a) She harms a lot every day.
b) The pollution harms the river.
c) I harmed my leg playing soccer.
d) They harmed the book by reading it. - “do no harm” はどういう意味ですか?
a) To cause as much damage as possible
b) To avoid causing any damage or injury
c) To do nothing at all
d) To harm no one except yourself - どの文が名詞として “harm” を使っていますか?
a) She harmed her reputation.
b) The chemicals can harm your skin.
c) There is no harm in trying again.
d) Smoking harms your lungs. - “harm” の過去形は何ですか?
a) Harmed
b) Harming
c) Harmded
d) Harmful - 正しくない句はどれですか?
a) Cause harm
b) Do harm to
c) Make harm
d) Prevent harm
「harm」に関するよくある質問
「harm」について学習者からよく寄せられる質問に回答します。これらの質問と回答を通して、「harm」の理解をさらに深めましょう。
- 「harm」と「hurt」はどう使い分ければいいですか?
-
「harm」はより長期的または深刻な害や損害を指し、「hurt」は主に一時的な痛みや怪我を指します。例えば、「The fall hurt my knee」(転倒で膝が痛みました)は一時的な痛みを、「Smoking harms your health」(喫煙は健康を害します)は長期的な健康被害を表しています。
- 「harm」は数えられますか?
-
基本的に「harm」は不可算名詞として使われることが多いです。そのため、「a harm」や「harms」という形はあまり一般的ではありません。代わりに「harm」を単数形で使い、「some harm」「much harm」「a lot of harm」などと表現します。
- 「harmful」と「harmless」の意味は?
-
「harmful」は「有害な」「危険な」という意味の形容詞で、「harm」に「-ful」(〜に満ちた)が付いた形です。反対に、「harmless」は「無害な」「害のない」という意味で、「harm」に「-less」(〜のない)が付いた形です。例えば、「harmful chemicals」(有害な化学物質)、「a harmless joke」(無害な冗談)のように使います。
- 「harm’s way」って何ですか?
-
「harm’s way」は単独では使われず、通常「in harm’s way」(危険な状況に)または「out of harm’s way」(安全な場所に)という形で使われます。「Keep children out of harm’s way」(子供たちを安全な場所に保つ)のように使います。
- 「harm」の反対語は何ですか?
-
「harm」の反対語としては、「benefit」(利益)、「help」(助け)、「advantage」(利点)などがあります。例えば、「This policy will bring more benefits than harm」(この政策は害よりも多くの利益をもたらすでしょう)のように使います。
- 「do harm」と「cause harm」の違いは?
-
両者は非常に似ていますが、微妙なニュアンスの違いがあります。「do harm」はやや古風な表現で、意図的かどうかに関わらず害を与える行為を指します。「cause harm」はより現代的で、何かが原因となって害が生じることを強調します。実際の使用では大きな違いはなく、置き換え可能なことも多いです。
- 「harm」は医療や法律の分野でも使われますか?
-
はい、「harm」は医療倫理の原則「do no harm」(害を与えるな)として知られています。また、法律では「harm」は損害や傷害を指すためによく使われます。例えば、「causing harm to others」(他者に危害を加えること)は多くの法律で禁止されています。
まとめ

この記事では、英単語「harm」の意味と使い方について詳しく解説しました。「harm」は「害」「危害」「損害」を意味する重要な単語で、様々な場面で使われます。
基本的な意味から慣用表現、類似単語との違いまで幅広く学ぶことができました。以下に、この記事のポイントをまとめます。
- 「harm」は名詞としても動詞としても使える単語で、「害」「危害」「損害」などを意味する
- 名詞としての「harm」は主に不可算名詞として使われる
- 動詞としての「harm」は「〜を害する」「〜に危害を加える」という意味
- 「do harm to」「out of harm’s way」「no harm done」などの重要な表現がある
- 「harm」は「hurt」「damage」「injure」などの類似語とは使い方やニュアンスが異なる
- 「harmful」は「有害な」、「harmless」は「無害な」という意味の形容詞
- 「harmful」と「harmless」から派生した副詞「harmfully」と「harmlessly」もある
「harm」をマスターすることで、英語での表現の幅が広がります。様々な状況で適切に使い分けられるよう、この記事で紹介した例文や表現を参考にしてください。
英語学習の中で「harm」を正しく理解し、使いこなせるようになることを願っています。

