「honest」は英語で「正直な」「誠実な」「偽りのない」などを意味する形容詞です。日常会話でもビジネスシーンでもよく使われる基本的な単語で、特に人の性格や言動を表現するときに役立ちます。発音は「オネスト」または「アネスト」で、”h”は発音しない特徴があります。
この記事では、「honest」の意味や使い方、便利なフレーズなどを詳しく解説していきます。
honestとは?正直さを表す基本的な形容詞

「honest」は真実を語る、偽りなく振る舞うという姿勢や性質を表す形容詞です。日本語では「正直な」「誠実な」「真実の」「偽りのない」などと訳されます。発音は英米で少し異なり、アメリカ英語では「アネスト」、イギリス英語では「オネスト」と発音されますが、どちらも最初の”h”は発音しません。
「honest」は主に人の性格や行動、言葉などを形容する際に使われ、嘘をつかない、偽りがないという意味を持ちます。中学英語でも登場する基本的な単語ですが、様々な使い方があるので、正しく理解して使いこなせるようになりましょう。
honestの基本的な意味
「honest」の基本的な意味は以下のようなものがあります。
- 正直な、嘘をつかない(人について)
- 誠実な、信頼できる(人の性格について)
- 率直な、包み隠しのない(言動について)
- 本物の、偽りのない(物事について)
これらの意味を踏まえて、実際の使い方を見ていきましょう。
honestの基本的な使い方と例文
「honest」は様々な場面で使うことができます。ここでは基本的な使い方と、中学英語レベルの簡単な例文をいくつか紹介します。
人の性格や態度を表す
「honest」は最も一般的に、人が正直であるという性格や態度を表現するために使います。
例文
- He is an honest boy. (彼は正直な少年です。)
- My friend is very honest. (私の友達はとても正直です。)
- I like honest people. (私は正直な人が好きです。)
発言や意見を表す
「honest」は、言葉や意見が偽りなく、率直であることを表現するときにも使います。
例文
- Please give me your honest opinion. (あなたの率直な意見を聞かせてください。)
- She gave an honest answer. (彼女は正直な答えをしました。)
- I want to hear your honest thoughts. (あなたの正直な考えを聞きたいです。)
物事の性質を表す
「honest」は物事が本物であるとか、偽りがないことを表現することもあります。
例文
- This is an honest review of the book. (これはその本の偽りのない評価です。)
- We had an honest conversation. (私たちは率直な会話をしました。)
- It was an honest effort. (それは誠実な努力でした。)
honestを使った便利なフレーズ
「honest」を含む便利なフレーズやイディオムがいくつかあります。日常会話でよく使われるものを見ていきましょう。
to be honest(正直に言うと)
「to be honest」は「正直に言うと」という意味で、自分の本当の考えや感情を伝える前に使われます。会話の始めや途中、終わりなど、どの位置でも使うことができます。
例文
- To be honest, I forgot to do my homework. (正直に言うと、宿題をするのを忘れてしまいました。)
- I don’t think it’s a good idea, to be honest. (正直言って、それは良いアイデアだとは思いません。)
- To be honest with you, I am very tired today. (あなたに正直に言うと、私は今日とても疲れています。)
honestly(正直に言って)
「honestly」は「to be honest」と同じような意味で使われる副詞です。「正直に言って」「本当に」というニュアンスを持ちます。
例文
- Honestly, I don’t know the answer. (正直言って、私は答えを知りません。)
- I honestly believe he is innocent. (私は本当に彼が無実だと信じています。)
- I can’t remember his name, honestly. (正直、彼の名前を思い出せません。)
honest mistake(うっかりミス)
「honest mistake」は、「故意ではない間違い」「うっかりミス」という意味で使われます。悪意なく起こした間違いを表現するときに便利なフレーズです。
例文
- It was an honest mistake. I didn’t mean to hurt you. (それはうっかりミスでした。あなたを傷つけるつもりはありませんでした。)
- Making an honest mistake is not a big problem. (うっかりミスをすることは大きな問題ではありません。)
- She made an honest mistake when she called you by the wrong name. (彼女があなたを間違った名前で呼んだのは、うっかりミスでした。)
be honest with someone(誰かに正直である)
「be honest with someone」は、「誰かに対して正直である」「本当のことを言う」という意味で使われます。
例文
- You should be honest with your parents. (あなたは両親に正直であるべきです。)
- Please be honest with me. (私に正直に話してください。)
- I try to be honest with my friends. (私は友達に正直であるよう心がけています。)
I’m not going to lie(嘘をつくつもりはない)
「I’m not going to lie」は「嘘はつかない」「正直に言うと」という意味で、カジュアルな会話でよく使われるフレーズです。「to be honest」よりもカジュアルな表現です。
例文
- I’m not going to lie, this homework is difficult. (正直に言うと、この宿題は難しいです。)
- I’m not going to lie, I’m really tired today. (嘘はつかないけど、今日は本当に疲れています。)
honestの類義語と違い
「honest」と似た意味を持つ単語がいくつかあります。それぞれの違いを理解することで、より正確に英語を使うことができるようになります。
truthful(真実を語る)
「truthful」は「真実を語る」「事実に忠実な」という意味で、特に事実や情報に重点を置いています。「honest」が人の性格や態度を表すのに対し、「truthful」は発言の内容が真実かどうかを強調します。
例文
- She is always truthful about what happened. (彼女は何が起きたかについていつも真実を語ります。)
- I try to be truthful in my reports. (私はレポートで真実を語るよう心がけています。)
sincere(誠実な、心からの)
「sincere」は「誠実な」「心からの」という意味で、特に感情や意図が本物であることを強調します。「honest」が事実や真実に重点を置くのに対し、「sincere」は感情の真実性に焦点を当てます。
例文
- He gave a sincere apology. (彼は心からの謝罪をしました。)
- I have sincere feelings for you. (私はあなたに対して誠実な気持ちを持っています。)
upright(正しい行いをする)
「upright」は「道徳的に正しい」「誠実な」という意味で、道徳や倫理に基づいた行動を強調します。「honest」が正直さに重点を置くのに対し、「upright」は道徳的な正しさを表します。
例文
- He is known as an upright citizen. (彼は正直な市民として知られています。)
- She lives an upright life. (彼女は道徳的に正しい生活を送っています。)
類義語の比較表
以下の表で「honest」とその類義語の違いを比較してみましょう。
単語 | 主な意味 | 重点を置く点 | 使用場面の例 |
---|---|---|---|
honest | 正直な、誠実な | 嘘をつかないこと | 人の性格、言動 |
truthful | 真実を語る | 事実に忠実であること | 報告、証言 |
sincere | 心からの、誠実な | 感情や意図の真実性 | 謝罪、感謝 |
upright | 道徳的に正しい | 倫理的な正しさ | 行動、生き方 |
honestの活用形と関連表現
「honest」には様々な活用形や関連表現があります。ここでは主なものを紹介します。
honesty(名詞:正直さ)
「honesty」は「honest」の名詞形で、「正直さ」「誠実さ」という意味です。
例文
- Honesty is the best policy. (正直が一番の方針です。)
- I appreciate your honesty. (あなたの正直さに感謝します。)
- Honesty is an important value. (正直さは重要な価値観です。)
honestly(副詞:正直に)
「honestly」は「honest」の副詞形で、「正直に」「誠実に」という意味です。
例文
- He spoke honestly about his feelings. (彼は自分の気持ちについて正直に話しました。)
- Can you answer my question honestly? (私の質問に正直に答えられますか?)
- She always deals honestly with her customers. (彼女はいつも顧客に対して誠実に対応します。)
dishonest(形容詞:不正直な)
「dishonest」は「honest」の反対語で、「不正直な」「嘘つきの」という意味です。
例文
- It is dishonest to copy someone’s homework. (誰かの宿題をコピーするのは不正直です。)
- He was fired for dishonest behavior. (彼は不正行為で解雇されました。)
- Don’t be dishonest with your friends. (友達に対して不正直にならないでください。)
honestのよくある間違いと注意点
「honest」を使う際にはいくつか注意点があります。よくある間違いや使い方の注意点を見ていきましょう。
フォーマルな場での使用
「to be honest」や「honestly」などの表現は、カジュアルな会話では一般的ですが、非常にフォーマルな場面では別の表現を使った方が良い場合があります。特に「I’m not going to lie」(嘘をつくつもりはない)のような表現は、カジュアルな表現であり、ビジネスなど公式な場では避けた方が良いでしょう。
フォーマルな場面では、「frankly speaking」(率直に言って)や「to speak candidly」(率直に話すと)などの表現が適切な場合があります。
深刻な謝罪での使用
「honest mistake」(うっかりミス)は軽いミスや間違いを表現するのに適していますが、深刻な間違いや重大な問題を引き起こした場合には、より真摯な表現を使うべきです。
例えば、「I sincerely apologize for my error」(誤りについて心から謝罪します)や「I deeply regret my mistake」(私の間違いを深く反省しています)などがより適切でしょう。
発音の注意点
「honest」の”h”は発音しません。英米どちらの英語でも「オネスト」または「アネスト」と発音され、”h”は黙字(発音しない文字)です。これは「hour」(時間)や「heir」(相続人)など、他にもいくつかの単語で見られる特徴です。
正しい発音は以下のとおりです。
- アメリカ英語:ˈɑnəst
- イギリス英語:ˈɒnɪst
混同しやすい表現
「honest」と「earnest」(真剣な、熱心な)は発音が似ていることもあり、混同されることがあります。「earnest」は「真剣な」「熱心な」という意味で、「honest」(正直な)とは意味が異なります。
例文
- He is an earnest student. (彼は熱心な学生です。)
- She made an earnest effort. (彼女は真剣な努力をしました。)
honestの様々な使用場面
「honest」は日常生活のさまざまな場面で使われます。ここでは、いくつかの具体的な使用場面について見ていきましょう。
学校や教育の場面
学校での正直さは非常に重要な価値観です。テストでカンニングをしない、宿題を自分で行う、間違いを認めるなど、さまざまな場面で「honest」が使われます。
例文
- Students must be honest during the test. (生徒はテスト中に正直であるべきです。)
- The teacher praised his honest behavior. (先生は彼の正直な行動をほめました。)
- It’s important to be honest about your mistakes. (自分の間違いについて正直であることは重要です。)
仕事やビジネスの場面
ビジネスの世界では、正直さと誠実さは信頼関係を築くために不可欠です。顧客や同僚との関係において、「honest」は重要な概念です。
例文
- Our company values honest communication. (私たちの会社は正直なコミュニケーションを大切にしています。)
- He is known for his honest business practices. (彼は正直なビジネス慣行で知られています。)
- It’s important to be honest with your customers. (顧客に対して正直であることが重要です。)
友人関係や恋愛関係
友人や恋人との関係においても、正直さは健全な関係を保つために重要です。
例文
- Friends should be honest with each other. (友達はお互いに正直であるべきです。)
- I want an honest relationship. (私は正直な関係を望んでいます。)
- She is always honest about her feelings. (彼女はいつも自分の気持ちに正直です。)
honestに関する問題
「honest」は「正直な」「誠実な」という意味で、英語の日常会話や文章でよく使われます。しかし、似た意味や逆の意味を持つ単語も多く存在します。
ここでは、「honest」だけでなく、関連する語彙や表現にも触れながら、問題を通して理解を深めることを目的としています。
- 「正直な人」という意味になる単語を次の中から選びなさい。
a) honest b) lazy c) angry - 「彼女はいつも嘘をつかない。」この英文に最も合う単語はどれですか?
a) dishonest b) honest c) selfish - 「不正直な」という意味の単語はどれですか?
a) honest b) dishonest c) careful - 「彼は誠実な友人です。」この文の「誠実な」に当たる英単語は?
a) honest b) clever c) noisy - 「honest」の反対の意味を持つ単語を選びなさい。
a) careful b) dishonest c) friendly - 「彼は自分の間違いを認める。」この性格を表す単語は?
a) honest b) rude c) lazy - 「彼女はいつも自分勝手だ。」この文に合う単語は?
a) honest b) selfish c) generous - 「信頼できる」という意味の単語はどれですか?
a) honest b) reliable c) shy - 「彼はずる賢い。」この文に当てはまる単語は?
a) honest b) clever c) cunning - 「彼女はいつも本当のことを言う。」この特徴を表す単語は?
a) honest b) quiet c) brave
「honest」に関するよくある質問
「honest」に関してよく質問される内容とその回答をまとめました。
- 「honest」と「truthful」の違いは何ですか?
-
「honest」と「truthful」はどちらも「正直な」という意味を持ちますが、微妙なニュアンスの違いがあります。「honest」は人の性格や態度として正直であることを表し、「truthful」は発言の内容が事実に基づいていることを強調します。「honest」はより広い概念で、「truthful」は特に真実を語ることに焦点を当てています。
- 「to be honest」はフォーマルな表現ですか?
-
「to be honest」はやや口語的な表現で、友人や同僚との会話では自然に使えますが、非常にフォーマルな場面や文書ではより丁寧な表現が好まれることもあります。ビジネスメールや公式文書では、「frankly speaking」(率直に言って)や「to speak candidly」(率直に話すと)などの表現を使うこともあります。
- 「honest mistake」とは何ですか?
-
「honest mistake」は「うっかりミス」「故意ではない間違い」という意味です。悪意なく、知らずに、または誤解によって起こした間違いを表現する際に使われます。意図的ではないミスを強調する表現で、責任は認めつつも悪意がなかったことを示します。
- 「honest」の反対語は何ですか?
-
「honest」の反対語は「dishonest」(不正直な)です。嘘をつく、偽る、誠実でないという意味を持ちます。
- He is dishonest about his age. (彼は自分の年齢について嘘をついています。)
- Dishonest behavior is not acceptable. (不正直な行動は受け入れられません。)
- 「honesty」とは何ですか?
-
「honesty」は「honest」の名詞形で、「正直さ」「誠実さ」という意味です。「honesty is the best policy」(正直が一番)というよく知られた英語の格言もあります。
- I appreciate your honesty. (あなたの正直さに感謝します。)
- Honesty is an important value in our family. (正直さは私たちの家族における重要な価値観です。)
- 「honest」を含む英語の格言はありますか?
-
「honest」を含む有名な英語の格言にはいくつかあります。例えば、「Honesty is the best policy」(正直が一番の方針)は最も有名なものの一つです。これは、どんな状況でも正直であることが最善の選択だという教訓です。
- 子供に「honest」の意味をどう教えればいいですか?
-
子供に「honest」の意味を教える場合は、具体的な例を使うと良いでしょう。例えば、「正直とは、お母さんに本当のことを話すこと」「正直とは、間違ったときに認めること」など、日常生活の場面を通じて教えると理解しやすいでしょう。また、正直であることの大切さも一緒に教えることが重要です。
まとめ

この記事では、英語の形容詞「honest」の意味と使い方について詳しく解説しました。「honest」は「正直な」「誠実な」「偽りのない」などの意味を持ち、人の性格や言動を表現する際によく使われる基本的な単語です。
以下に、この記事でお伝えした主なポイントをまとめます。
- 「honest」は主に「正直な」「誠実な」「偽りのない」を意味する形容詞
- 人の性格や態度、言葉や意見を表現するのに使われる
- 「to be honest」(正直に言うと)は日常会話でよく使われるフレーズ
- 「honestly」(正直に言って)は「to be honest」と同じ意味の副詞
- 「honest mistake」(うっかりミス)は故意ではない間違いを表現する
- 「be honest with someone」は誰かに対して正直であることを表す
- 類義語には「truthful」「sincere」「upright」などがある
- 発音の際は”h”を発音しない点に注意
- フォーマルな場面では使い方に注意が必要
英語の基本的な単語である「honest」を正しく理解し、様々な場面で適切に使えるようになることで、英語でのコミュニケーション能力が向上するでしょう。
正直さは世界中で大切にされる価値観であり、「honest」という単語を使いこなせることは、英語学習において重要なステップとなります。