「how」の意味と使い方とは？例文を使って分かりやすく解説

「how」は英語の副詞として最もよく使われる語の一つで、「どのように」「どんな具合に」「どのくらい」などの意味を持ちます。他にも接続詞や名詞としての使い方もあり、日常会話から試験まで幅広く登場する重要な単語です。

この記事では「how」の意味や正しい使い方について、中学英語レベルの例文を交えながら初学者にも分かりやすく解説していきます。

howとは？基本的な意味と用法

「how」は主に「どのように」「どんな風に」「どのくらい」という意味を持つ疑問詞です。英語の疑問詞には「what（何）」「where（どこ）」「why（なぜ）」などがありますが、「how」は物事の方法や状態、程度を尋ねるときに使います。

「how」は文の先頭に置かれることが多く、疑問文を作る際に重要な役割を果たします。例えば、相手の調子を尋ねる「How are you?（お元気ですか？）」は、最も基本的な挨拶の一つです。

また、「how」は形容詞や副詞と組み合わせて使うことで、より具体的な質問を作ることもできます。「How tall are you?（あなたはどのくらい背が高いですか？）」や「How fast can you run?（あなたはどのくらい速く走れますか？）」などがその例です。

「how」は単独で使うだけでなく、他の単語と組み合わせて様々な表現をつくることができる便利な単語です。これから、具体的な使い方を見ていきましょう。

howの疑問文での使い方

「how」を使った疑問文は、日常会話で頻繁に使われます。状態や様子を尋ねる場合、方法を尋ねる場合、程度を尋ねる場合など、様々な場面で活用できます。

「how」を使った疑問文を作る基本的な構造は、以下の通りです。

それでは、具体的な使い方を見ていきましょう。

状態や様子を尋ねる使い方

「how」は物事の状態や様子を尋ねるときによく使われます。この場合、「how」の後にはbe動詞が続くことが多いです。

これらの質問に対しては、「She is fine.（彼女は元気です）」「It was interesting.（面白かったです）」のように答えることができます。

方法を尋ねる使い方

「how」はある行動をどのように行うかという方法を尋ねる際にも使われます。この場合、「how」の後には一般動詞の疑問文の形が続きます。

これらの質問に対しては、「I go to school by bus.（バスで学校に行きます）」「I solved it using this formula.（この公式を使って解きました）」のように答えます。

程度を尋ねる使い方

「how」は物事の程度や量を尋ねる際にも使われます。この場合、「how」の後には形容詞や副詞が続くことが多いです。

これらの質問に対しては、「My school is about 2 kilometers from here.（私の学校はここから約2キロメートルです）」「I exercise three times a week.（週に3回運動します）」のように答えます。

howと他の語の組み合わせ表現

「how」は他の単語と組み合わせることで、より具体的な質問や表現ができるようになります。ここでは、特によく使われる組み合わせを紹介します。

How many（いくつ・何個）

「How many」は数えられる名詞（可算名詞）の数量を尋ねるときに使います。

これらの質問に対しては、「There are 30 students in my class.（私のクラスには30人の生徒がいます）」「I read five books last month.（先月は5冊の本を読みました）」のように答えます。

How much（どのくらい・いくら）

「How much」は主に数えられない名詞（不可算名詞）の量や値段を尋ねるときに使います。

これらの質問に対しては、「I drink two liters of water every day.（毎日2リットルの水を飲みます）」「This bag costs 5,000 yen.（このバッグは5,000円します）」のように答えます。

How long（どのくらいの期間・長さ）

「How long」は時間の長さや物理的な長さを尋ねるときに使います。

これらの質問に対しては、「I have lived in Japan for five years.（5年間日本に住んでいます）」「It takes about 15 minutes to get to the station.（駅まで行くのに約15分かかります）」のように答えます。

How often（どのくらいの頻度）

「How often」は行為の頻度を尋ねるときに使います。

これらの質問に対しては、「I go to the movies once a month.（月に1回映画に行きます）」「It rains almost every day in summer.（夏はほぼ毎日雨が降ります）」のように答えます。

How old（何歳）

「How old」は年齢を尋ねるときに使います。

これらの質問に対しては、「I am 15 years old.（私は15歳です）」「My brother is 20 years old.（私のお兄さんは20歳です）」のように答えます。

howを使った感嘆文

「how」は疑問文だけでなく、感嘆文（驚きや強い感情を表す文）にも使われます。感嘆文での「how」は「なんと～だろう」「どれほど～だろう」という意味になります。

感嘆文での「how」の基本的な構造は以下の通りです。

それでは、具体的な例文を見てみましょう。

感嘆文は驚きや強い感情を表すため、文末には感嘆符（!）が付きます。また、通常の語順（主語+動詞）と異なり、形容詞や副詞が主語の前に来ることもあります。

「how」を使った感嘆文は日常会話でよく使われ、相手への称賛や驚きを表現するのに役立ちます。

howの間接疑問文での使い方

「how」は間接疑問文でも使われます。間接疑問文とは、「I don’t know」や「Could you tell me」などの表現の後に続く疑問文のことで、直接的な質問ではなく、間接的に情報を求める文です。

間接疑問文での「how」の基本的な構造は以下の通りです。

主節 + how + 主語 + 動詞 + …

直接疑問文と異なり、間接疑問文では語順が「主語 + 動詞」になります。例文を見てみましょう。

間接疑問文では、「how」の後に他の単語を付け加えることもできます。

間接疑問文を使うと、より丁寧に情報を求めることができます。

直接「How does this work?（これはどうやって動作しますか？）」と尋ねるよりも、「Could you tell me how this works?（これがどうやって動作するか教えていただけますか？）」と尋ねる方が丁寧に聞こえます。

howを使った定型表現

「how」を使った定型表現は日常会話でよく使われ、様々な状況で役立ちます。ここでは、特によく使われる定型表現をいくつか紹介します。

How about…（〜はどうですか）

「How about…」は提案や意見を求めるときに使われる表現です。「〜はどうですか？」という意味になります。

これらの質問に対しては、「That sounds good.（それはいいですね）」「I’d love to.（ぜひそうしたいです）」「No, thank you.（いいえ、結構です）」などと答えることができます。

How come…（なぜ〜）

「How come…」は「なぜ〜」という意味で、理由を尋ねるときに使われます。「Why」と似ていますが、より口語的な表現です。

これらの質問に対しては、「Because I was sick.（病気だったからです）」「He lived in Japan for five years.（彼は5年間日本に住んでいたからです）」のように理由を説明して答えます。

How to…（〜の方法）

「How to…」は「〜の方法」という意味で、特に説明書やガイドのタイトルとしてよく使われます。また、「I don’t know how to…（〜の方法が分かりません）」のような表現でも使われます。

「How to…」は名詞句として使われることが多く、文の主語や目的語になることができます。

「Learning how to swim is important.（泳ぎ方を学ぶことは重要です）」のような使い方です。

howのよくある間違いと注意点

「how」は使い方が多様な単語ですが、いくつかよくある間違いや注意すべき点があります。ここでは、「how」を使う際によくある間違いと注意点を解説します。

語順の間違い

「how」を使った疑問文では、正しい語順を守ることが重要です。

特に、直接疑問文と間接疑問文では語順が異なるので注意が必要です。

直接疑問文では、「how」の後にdo/does/didなどの助動詞が必要です。一方、間接疑問文では通常の語順（主語+動詞）になります。

適切な表現の選択

「how」を含む表現には似たようなものがいくつかあり、適切な表現を選ぶことが重要です。

「water」は不可算名詞なので、「How many」ではなく「How much」を使います。

同様に、可算名詞の場合は「How many」を使います。

「how」と「what」の違い

「how」と「what」はどちらも疑問詞ですが、使い方が異なります。「how」は方法や状態、程度を尋ねるのに対し、「what」は物や事柄そのものを尋ねます。

「how」は「どのように」という過程や方法を尋ねているのに対し、「what」は「何を」という具体的な物や手段を尋ねています。

感嘆文での「how」と「what」の使い分け

感嘆文では、「how」は形容詞や副詞の前に置かれ、「what」は名詞（句）の前に置かれます。

「beautiful」は形容詞なので、「How beautiful」と表現します。一方、「flower」は名詞なので、「What a beautiful flower」と表現します。

これらの注意点を押さえておくことで、「how」をより正確に使いこなせるようになるでしょう。

howに関する問題

英語の疑問詞”How”は、方法、状態、程度、量などを尋ねる際に使用される非常に便利な表現です。日常会話から公式な場面まで幅広く活用され、様々な表現と組み合わせることで、多彩な意味を生み出します。

「どのように」という基本的な意味だけでなく、「どのくらい」「どれほど」「どんな状態で」など文脈によって異なる意味を持ちます。

また、”How about~”のような提案、”How come”のような理由を尋ねる用法、”somehow”のような副詞的な派生語もあり、英語学習者にとって習得すべき重要な表現です。今回は”How”に関連する表現を問題形式で学んでいきましょう。

「how」に関するよくある質問

ここでは、「how」に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

「How are you?」と「How do you do?」の違いは何ですか？

「How are you?」は「お元気ですか？」という意味で、既に知り合っている人に対して使う挨拶です。「I’m fine, thank you.（元気です、ありがとう）」や「I’m good.（調子いいです）」などと答えるのが一般的です。

一方、「How do you do?」は「初めまして」という意味で、初対面の人に対して使う挨拶です。これに対する答えは「How do you do?」と同じ言葉を返すのが正式なマナーです。ただし、最近ではあまり使われない表現になってきています。

「How come?」と「Why?」の違いは何ですか？

「How come?」と「Why?」はどちらも「なぜ？」という意味ですが、「How come?」は「Why?」よりも口語的で、より親しみのある表現です。また、「How come?」は答えにすでに理由があることを前提としている場合が多いです。

「Why didn’t you come to the party?（なぜパーティーに来なかったの？）」は単純に理由を尋ねているのに対し、「How come you didn’t come to the party?（どうしてパーティーに来なかったの？）」は「来なかった理由があるはずだ」というニュアンスを含んでいます。

「How about」と「What about」の違いは何ですか？

「How about」と「What about」はどちらも「〜はどうですか？」という意味で、提案や意見を求めるときに使われます。基本的には同じ意味で使えることが多いですが、微妙なニュアンスの違いがあります。

「How about〜?」はより直接的な提案や選択肢を示す際に使われる傾向があります。例えば「How about going to the movies?（映画に行くのはどうですか？）」

一方、「What about〜?」はしばしば前の提案に関連して、別の選択肢や考慮すべき点を示す際に使われます。例えば「I want to go to the restaurant. What about you?（レストランに行きたいです。あなたはどうですか？）」

ただし、多くの場合はどちらを使ってもニュアンスの違いはほとんど感じられません。

「How far」と「How long」の違いは何ですか？

「How far」は距離を尋ねる表現で、「どのくらい遠いですか？」という意味です。例えば「How far is it from Tokyo to Osaka?（東京から大阪までどのくらい遠いですか？）」

一方、「How long」は主に時間の長さを尋ねる表現で、「どのくらいの時間（または期間）ですか？」という意味です。例えば「How long does it take to get to Osaka from Tokyo?（東京から大阪まで行くのにどのくらい時間がかかりますか？）」

ただし、「How long」は物理的な長さを尋ねる場合にも使われます。例えば「How long is this river?（この川はどのくらいの長さですか？）」

まとめ

この記事では、英語の基本的な疑問詞「how」の意味と使い方について詳しく解説してきました。「how」は「どのように」「どんな風に」「どのくらい」などの意味を持ち、日常会話から試験まで幅広く使われる重要な単語です。

「how」の基本的な使い方からよくある間違いや注意点まで、様々な側面から解説しましたが、以下に重要なポイントをまとめておきます。

「how」は英語学習の初期段階から登場する重要な語ですが、様々な使い方がありますので、少しずつ理解を深めていくことが大切です。この記事で紹介した例文や表現を参考に、ぜひ実際の会話や文章で「how」を使ってみてください。

正しく使いこなせるようになれば、英語でのコミュニケーションの幅がぐっと広がるでしょう。